2009年10月13日 (火)

ウルトラジュンイチロー!声優デビュー

ウルトラジュンイチロー!“シュワッチ”声優デビュー

Koizumi50  7月に政界を引退した小泉純一郎元首相(67)が声優デビューすることになった。ウルトラシリーズ最新映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」(監督坂本浩一)の出演を打診され、次男で衆院議員の進次郎氏(28)のたっての希望で実現。ウルトラ戦士を率いる王様、ウルトラマンキング役で、おなじみの小泉節を披露する!?12月12日公開。
 圧倒的なカリスマ性で「劇場型政治」を展開し、戦後史上3位の5年5カ月の長期政権をつくった小泉氏。7月21日の衆院解散をもって政界を引退し動向が注目されていたが、まさかのスクリーン進出となった。
 小泉氏が演じるのは、ウルトラマンら戦士たちの王「キング」。製作の円谷プロダクションが「キングの重みを表現できるのは、かつて一国を背負った小泉元首相しかいない」と8月初旬にダメもとでオファーした。
 選挙期間中で、小泉チルドレンを応援するため全国を奔走していた小泉氏が、オファーを知ったのは8月30日の投開票の後。「昔、よく子供たちと“ウルトラマンタロウ”を見ていたなあ」と感慨深いものはあったというが、政界引退後はすべての仕事のオファーを断っていたため、出演するつもりはなかった。
 ところが、進次郎氏から「子供の頃、好きだったんだ。これは政治に関係ない。出てほしいな」と懇願され、一転、了承。小泉氏自ら円谷プロに連絡し、出演する運びとなった。
 都内のスタジオで行われた初アフレコでは、老眼鏡をかけて「どこで音を出したらいいの」と最初は戸惑っていたものの、「自分のペースでやらせてくれ。気合の入れ方は“ハアッ”と“エイッ”のどっち?」とノリノリ。最高潮となるウルトラ戦士たちの前で演説するシーンでは、自民党が圧勝した05年の郵政選挙で、数万人を引きつけた街頭演説さながらの迫力を見せつけた。
 終了後は、演じた「キング」とも対面。小泉氏自身は「鉄腕アトム」世代で「感動した!」とまではいかなかったが、「進次郎がいたら喜んだろうな」としみじみ。今後の映画界への本格進出は未定だが「ウルトラマンは親子3代にわたって楽しめる。人々のあこがれに少しでも近づけるように演じたつもりだ」と話していた。(以下略)
(Yahoo!ニュース-スポニチアネックス10月13日7時2分)

少し前に小泉さんがウルトラマンの声優をやると言う噂を聞いて、あまりの意外性に驚いたのですが、その後続報が無かったのでガセネタかと思っていました。
本当だったんですね~いやぁビックリです。

アフレコ初挑戦の動画を見たのですが、笑ってしまいました。
ごめんなさい小泉さん、何度見ても笑えるんです。
涙が出るくらい笑ってしまいました。
小泉さんが真剣にやればやるほど可笑しいの。

〝新たに立ち上がろう、光の国の勇士たちよ〟
〝平和と正義のために!〟
〝ベリアル!光の国を汚す者よ!〟
〝闇の中で罪の報いを受けるがいい!〟
〝ハアッ!〟

いやぁ、このセリフ、ちょっと普通じゃ言えないですよ。
老眼鏡かけて一生懸命やっていらっしゃる姿を見ていたら、思わず「頑張って!」と励ましてあげたくなりました。

ところで、確か民主党には
巨大な闇の勢力と戦う光の戦士がいたような・・・
原口何某とかいったような・・・
総務大臣をやっているとか・・・

光の国を汚すようなら、ウルトラジュンイチローにお仕置きしてもらいましょうね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月21日 (木)

大河ドラマのこと

この前の「天地人」では東幹久さん演ずる泉沢久秀の舞のシーンがありましたね。あれは「山姥」だと思うのですが、小泉孝太郎さん(小国実頼)の謡のシーンもあったりしてなかなかよかったです。孝太郎さんはお髭が生えてたりして、与七からすっかり大人の男に変身してましたね。これまでも能のシーンがありましたけど、宝生会が協力してるみたいなので、これからもこういう場面が期待できそうです。
東さんも孝太郎さんも仕舞と謡を練習されたのでしょうね。短期間に上手くなるものではないので大変だったと思います。
「天地人」は脚本が今ひとつ・・・なので「風林火山」や「篤姫」のようには楽しめないのですが、初回から欠かさず見ています。と言っても、とんでもないストーリー展開が多いので、突っ込みたくなることもしばしば。しかし、文句をつけながらも楽しんで見ています。
そういえば孝太郎さんは連ドラで初主演されるそうですね。こちらの脚本は「ハケンの品格」の中園ミホさんなので期待してます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月10日 (日)

松本清張の映像作品

今年は「松本清張生誕100年」ということで様々な企画が予定されています。清張好きの私としてはすごく嬉しくて、特に映像作品については新作、旧作問わず録画しながら見まくってます。

CS放送では特集を組んでいるチャンネルもあり、今回初めて見る旧作がいくつもありました。なかでも「けものみち」の民子を演じた池内淳子さんはかなり衝撃的でしたね。現在のお上品で素敵な奥様風のイメージからは想像できないほどの悪女っぷりはすごいです。
名取裕子さんの民子も彼女のイメージをかなり変えたと思いましたが、ものすごい悪女を演じた女優さんはその後演技に幅が出るような気がします。

「花実のない森」の若尾文子さんも素敵でした。彼女の演じるみゆきという女性のイメージと、謎めいたストーリーが良く合っています。
これは1965年の作品なのですが、若尾さんのファッションが今見てもとても素敵で、また当時の日本女性の言葉遣いがとても美しかったことに感動しました。共演している江波杏子さんのゾクッとするような美しさも見どころです。

旧作は原作のストーリー展開に忠実な作品が多いですね。原作を読んでから見る人にとっては違和感がないと思います。新作では「黒の奔流」が良かったかな。原作は「種族同盟」で、色々演出的に変えてあるところはあったけれど、すごく面白かったです。

星野真里さんが憎たらしいほど嫌な女を演じてましたね。あれは悪女というより悪魔かな。あんな女に狙いを定められた男は絶対に逃れられないって感じ。怖かった~。
原作はこの役は男性なのですが、これは女性に変えて正解だったと思います。恐らく、清張先生もこの狂気じみた女性の設定には賛同されたのではないでしょうか。そういえば、昔さとう珠緒さんがこの役をやったのも見たのですがあまり印象に残ってないですね。

清張の作品には時々こういった少々偏執病的傾向の女性が登場します。「霧の旗」の柳田桐子とか。「数の風景」や「Dの複合」に出てくる計算狂の女性は実害は無いとはいえ不気味です。松本清張はそういうミステリアスな女性に魅力を感じていたのかもしれませんね。

まだ評価を決めかねているのが現在放送中の「夜光の階段」。
原作は大好きで、しかも前回映像化された東山紀之さん主役の単発ドラマが私としては大変評価が高いので、今のところは「う~む・・・」という感じ。

藤木直人さんの道夫はなかなか良いと思うんだけど、道夫の周りの女性たちがどうもイメージに合わないのです。美しすぎたり、かっこよすぎたりで、その内面に隠されているドロドロした嫌~な部分があまり出ていない感じ。木村佳乃さんはこれからもっとそういう面を見せてくれるのかな?もうね、徹底的に女の嫌な一面を出して欲しいです。

一番「う~む・・・」と感じてしまうのは夏川結衣さん演じる福地フジ子でしょうか。あまりに美しすぎ。
原作でのフジ子はこんな感じ。
『福地フジ子は声も顔も、服装も男のようだった。髪は短く刈りあげていた。鼻も口も大きい顔は化粧してなく、黒のジャケツにカーキー色のズボンをはいていた。』

単発ドラマの時は室井滋さんがフジ子役で、原作通りのイメージでした。ちょっとネタばれしちゃうんですけど、道夫によって男勝りのフジ子が変身していくところが見どころでもあるので、最初から美形というところにちょっとひっかかるわけですよ。

まぁ、他にもいろいろ突っ込みを入れたいところはあるのですが、今後の展開に期待しています。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2008年5月21日 (水)

妙にリアルな政治ドラマ

キムタク主演のCHANGE、皆さんご覧になっているでしょうか?
私は一応「永田町もの」ということで見ています。まだ二回しか放送されていないのですが、何と評価してよいやら難しいドラマです。

荒唐無稽なんですけれど妙にリアル感もあって、笑い飛ばしてよいのか、皮肉として受け取ってよいのか迷うところ。普段あまりに政治ネタを追いかけているので、「こんなのありえないよ!」と思うシーンもあるのですが、ごく普通の視聴者の方は単純に面白がって見ているようですから、あまり細かいところを気にしないほうが楽しめそうです。

個人的には秘書役のふかっちゃんがお気に入り。私が以前お会いした秘書さんは全然違うタイプでしたが、彼女のような秘書さんって実際に永田町にはいらっしゃるのでしょうか?永田町にお勤めの方々にドラマの感想を伺ってみたいものです。

そんな中、第二話の中でとても気になったシーンがありました。総務会長の神林が朝倉を総裁選に担ぎ出そうとたくらむ場面です。

神林(総務会長):「もし、政治のことを何も知らない無能な人間が総理になったとしたら、どうなると思います?
例えば、三ヶ月、この国はもつと思いますか?」

二瓶(長老議員):「そりゃもつだろう」

垣内(外務大臣):「何も問題ありませんよ」

小野田(幹事長):「誰が総理になったって国が滅びることはありませんよ(笑)」

神林:「そうですか(笑) ・・・」

神林:「誰もがまさかと思う新鮮な候補だからいいんです。国民は今政治にうんざりしている。みんな変化を求めてるんです。朝倉君を総裁選に出せば、永田町の者は笑うでしょうが、国民の支持を得れば彼が勝つ可能性は十分にあります。朝倉総裁が誕生すれば、党のイメージは劇的に変わる。次の総選挙では間違いなく過半数を取れますよ。そうなれば、さっさと彼を椅子から降ろして、どなたかが代わりに座ればいいんです」

ちょっとこれ、設定は多少違うけど、小泉さんが2001年の総裁選に出た時のことを言っているような気がしません?
あの時森総理の支持率が最低で、自民党は瀕死の状態だったでしょう。そんな時「自民党をぶっ壊す」と言って登場したのが小泉さん。彼のおかげで自民党はよみがえりました。

小泉さんは決して「無能な人間」ではないけれど、あの時「まぁ、とりあえず今は小泉でいいだろう。そのうち引き摺り降ろしてやる!」と考えていた長老議員達は何人もいたでしょうね。

ところが、引き摺り降ろすつもりが、逆に自分達の方が失脚するハメに陥ってしまったし、小泉さんはその後五年半も総理の座にあったわけで、まさしく政治の世界は一寸先は闇ですね。

これが現実の政治なのだから、新人議員の朝倉が総理になったって全然おかしくないでしょう。杉村太蔵議員が総理になるようなものです。そのくらいのインパクトがないと永田町は変わらないかもしれないという皮肉かもしれません。

ところで監修は田崎史郎、飯島勲とありましたが、やはり飯島さんが協力してるんですね。田崎さんは時事通信の解説委員の方らしいです。滑稽だけれど妙に生々しいのは、彼らのような政治の世界を知り尽くした方々の助言があるからかもしれませんね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 7日 (金)

鞍馬天狗-「角兵衛獅子 後編」(終)

あぁ、ついに最終回を迎えてしまいました。
し、しかし何なんだ最終回の鞍馬天狗。かっこよすぎるではありませんか!

正直、幾松姐さんがメインに出てきた頃は、ちょっとマタ~リした雰囲気になって緊張感が無くなっていたのですが、最終回は最後まで息もつかせぬ展開ですごく時間が長く感じました。とにかく萬斎さんの鞍馬天狗がかっこよかったです。

米蔵で傷を負っていた時の落ち武者のような厳しい表情とか、局長に呼びかけられて満身創痍の姿で現れたところなど、萬斎さん、すごく色気がありました。
いやぁ久しぶりに萬斎さんに萌えました。惚れました。(笑)
萬斎さんって美しい格好をさせればもちろんキマるのですが、私は今回のようなどこか飢えたような視線の宿る萬斎さんが好きですね。

それに緒方さんの近藤局長も萬斎天狗に負けないくらいかっこよかったです。
「天狗殿、さあ出てこられよ。心配はいらぬ。今この場で貴殿に害をなすものあれば、この近藤が斬る!二言は無い!」
いいなぁ局長~
傷を負った鞍馬天狗との対決は卑怯だとして、対決を延期した局長。男と男の約束って感じがして、思わずグッときてしまいました。
二人の最終決戦では相打ちになりましたが、お互いを見詰め合う視線に愛を感じるんですね、どことなく(笑)。実は仲良しの二人なんじゃないかと・・・

ストーリーの展開も良かったのですが、ロケ地も素晴らしかったです。
彦根城、下鴨神社、西教寺、そして南禅寺・・・
大阪城を模した彦根城のシーンはさすがに迫力がありました。やはりセットと違って本物のお城というのは重厚感、存在感が全然違います。彦根城って素晴らしい!
鞍馬天狗が米蔵の中で苦しんでいるシーンでは思わず「ひこにゃん、天狗さんを助けて~」と叫びたくなりそうでした(笑)

鞍馬天狗と局長の対決シーンは南禅寺で撮影されたようですが、美しく撮れていましたね。殺陣は激しい動きにもかかわらず軽やかで、それが風景に溶け込んで絵のように美しかったです。

あ、そうそう、桂さんのことを忘れてました。
どうも最後までお天気のことしか印象に残っていない桂さん。
「北風が強うなってきた。嵐が来る」
最終回もさりげなくお天気のこと言ってましたね。

さて、鞍馬天狗の正体もバレてしまいましたし、これでは続編はなさそうですが、最後は余韻のあるかっこいい終わり方でした。8回という中途半端な長さの時代劇でしたが、またひとつ野村萬斎さんの新しい魅力を発見できたことでなかなか楽しめた番組でした。萬斎さんには是非時代劇で再び登場願いたいものだと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年2月29日 (金)

鞍馬天狗―角兵衛獅子 前編

いよいよ杉作登場です。といっても来週で最終回なのですが。
私は杉作を出さないまま終わってもよかったかなと思うのですが、やはり杉作が出てこないと鞍馬天狗らしくないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

やはり鞍馬天狗は小さな子、特に男の子にとっては憧れのヒーローだったんだなと思います。そういう意味では杉作は視聴者の分身なのかもしれません。
天狗のおじちゃんが白馬にまたがり風のようにやって来て、目の前で悪者をバッタバッタと斬り倒す。男の子にとってはワクワクするような感覚なんでしょう。それに何といっても天狗様は不死身ですしね。最強のヒーローです。

長七役の火野正平さんはさすがに上手いなぁ。ああいう役柄をやらせたらぴったりだし、また、杉作はじめ子役の皆さんも芸達者でした。

来週の後編で最終回となってしまいますが、少し物足りなかったような気がします。萬斎さんの新しい側面を見ることができたのは収穫でしたが、放送回数が8回というのは何とも中途半端で、できればもう数回やって欲しかったです。
近藤勇や桂小五郎の描き方もいまひとつという感じで、特に桂さんは天気予報しかしていなかったような印象があります(笑)。また萬斎天狗の華麗な殺陣ももう少し見たかったですね。

ところでその桂天気予報士のお天気メモですが、
「北の空が黒く曇るは雨」
とつぶやいていました。

再放送の予定もDVD発売の予定もあるそうです。
見逃した方はドゾ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年2月22日 (金)

にやけた浪人とギャル姉ちゃん

私のお気に入りのコラム、フジサンケイビジネスアイの「メディア斬り」。
今日はなんと「鞍馬天狗」の批評です。辛口批評でバッサリ斬って捨てるのが麻生千晶先生の魅力なんですが、私が萬斎ファンだからといって無視するのもこれまでの経緯からいって公平ではなくなるので一部分紹介させていただきます(泣)

<<主演は声がいい野村萬斎、音楽は最近もてもての服部隆之、枠は肝いりの木曜時代劇とくれば、本来ならば息をつめて見入る傑作になるはずだったのだけれど、残念ながら〝一味足りなかった鞍馬天狗〟である。
 「鞍馬天狗」(NHK)もあと1話を残すところにきて、総括すれば血沸き肉踊らないまま終わってしまいそうで残念至極、不満の理由はたちどころに挙げられるのだ。声はいいが萬斎天狗には大佛作品にある「凄み」がなかった。えもいわれぬ凛とした品と風格に欠け、べちゃ顔で美しくもなかった。
 もともと少年倶楽部に連載された極め付きの娯楽作品なのだから、大胆に荒唐無稽な作り方をしてもいいのに、中途半端にシリアスで(例えば緒方直人の近藤勇の描き方など)、原作にない天狗の出自を零落した公家の小野宗房としたはよかったが、娘の白菊(京野ことみ)が公家の娘どころか、渋谷のギャル姉ちゃんにしか見えないキョロキョロしたタイプなのでがっくり。(以下略)>>
(FujiSankei Business i メディア斬り 麻生千晶2008年2月22日)

萬斎様も麻生先生の手にかかると〝べちゃ顔〟ですか…
〝べちゃ顔〟って一体・・・ヽ(`Д´)ノウワァァン!!
実は後半略した記事の中には〝ただのにやけた浪人〟とも書かれていまして、麻生先生の辛口批評を覚悟していたとはいえ、ここまで言われてしまうと萬斎ファンの私としてはちょっとへこみます。
白菊は渋谷のギャル姉ちゃんですか(笑)確かに公家のお姫様には見えないかな。京野ことみさんは目がパッチリした方なので、キョロキョロっとした目線に見えたかもしれませんね。

「大胆に荒唐無稽な作り方をしてもいいのに」という意見はわかるのですが、昔の作品をほとんど見ていない側から言わせてもらえば、今回の演出でも十分荒唐無稽に感じました。もっとありえない展開を考えた方が良かったのかな。
麻生先生も「今は時代劇が作りにくい時代だ」ということは認めていらっしゃいますので、今回の鞍馬天狗も8話という短い作品でもありましたし、現代版時代劇の実験的要素を盛り込んだ作品として考えていただければいいんじゃないでしょうか。

あ、それから麻生先生、萬斎さんの「えもいわれぬ凛とした品と風格」は是非能楽堂で味わってくださいませ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

鞍馬天狗-天狗と子守歌

今回は幾松姐さんと赤ちゃんが主役でしたので、全体的にほのぼのした雰囲気でした。

「うちを斬ろうゆうのどすか」
「そんな刀におびえていては京で芸奴は務まりまへんのや」
「ごちゃごちゃゆうてんとかかっておいでやす!」
「京の芸奴は売られた喧嘩は一歩も引かしまへん」
「斬れるもんなら、斬っとうみやし」(こう聞こえた)

こういうセリフちょっと言ってみたいものです。
萬斎天狗も今回は脇役って感じでしたね。
扇で髷を切るシーンは「ありえな~い」って感じですけど面白かったです。

桂気象予報士のお天気メモ
「おなごがよう笑うは晴れ、か・・・」
とのことですよ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年2月14日 (木)

鞍馬天狗-山嶽党奇談 後編

今回も萬斎天狗のしなやかな剣さばきと華麗な立ち居振る舞いは決まってましたねー。
影の使い方やライティング、また鞍馬天狗登場の時のエコーがかかった声など、演出がなかなかユニークで効果的だと思います。

石黒賢さん扮する三島屋清左衛門との対決シーンではついに飛び道具が登場。
と言っても、鞍馬天狗といえば飛び道具らしいですね。そういえば先日、市川雷蔵さんの鞍馬天狗を見たのですが、飛び道具を使ってました。あちらでは杉作が出てましたけどね。私は今の杉作が出ていない演出の方が好きですが・・・

あ、それから「イカにも」って言わせてるのは狙ってるとしか思えないんですけどw

今回も恒例の桂さんの天気予報コーナーありました。
「星の光美しきは晴れ、か・・・」
だそう。

ところで残念なことに4月からNHKの時代劇枠が短縮されて、たった30分の枠になってしまうそうです。(記事はこちら
30分って意味ないよー。
確かにNHKの番組は「ちりとてちん」と「篤姫」しか見てませんよ。時代劇の視聴率が悪いのかもしれませんが、30分とはまた中途半端な・・・
公共放送のNHKが時代劇枠をやめていくようではどうするんだと言いたいです。
鞍馬天狗はあと3回で終わりですが、こういうニュースを聞いてしまうと寂しいですね。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年2月 8日 (金)

鞍馬天狗-山嶽党奇談 前編

今回は鞍馬天狗が大活躍で殺陣シーンも多く、なかなかスピード感あふれる展開でした。
特に局長と鞍馬天狗の対決は見ごたえがありました。萬斎さんの身のこなしは今回も鮮やか!回転しながら飛ぶシーンは決まってましたね。

とにかくこのストーリーはあまり真剣に考えないで見たほうが楽しめると思います。時代劇のヒーローとはいっても、あまり時代劇らしくなくて、スーパーマンとかバットマンとかいったコミックもののヒーローの雰囲気。突っ込みどころがありすぎなので、真面目に見ようとすると逆に疲れちゃいます。

イカ頭巾の鞍馬天狗が「イカにも」とはこれイカに・・・

な~んておバカなことを言いながら見るのがよろしいのでは。

桂気象予報士のお天気一口メモがどこで登場するのか予測するのも面白いですよ。
「東風吹かば雨が・・・」
と今日はつぶやいていました。
(おぉ、ちょっと見落とすところであった)

「今宵は帰ると致すか。さらばだ」
「来週も楽しんでゆかれよ」
ということで後編もお楽しみに。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年1月31日 (木)

鞍馬天狗-石礫(いしつぶて)の女

鞍馬天狗も今回で三話めを迎えましたが、なかなか良いなと思うのは、毎回個性的なゲストが登場するところ。今回は石礫(つぶて)のお喜代役の黒谷友香さん。
う~ん、すごく色っぽかったですねぇ。女性から見ても素敵です。それに比べると倉田典膳役の野村萬斎さんはどうしてもかわいらしく見えてしまう。彼は男くささを感じない方なのでそう思ってしまうのかもしれませんが、お喜代と典膳・鞍馬天狗の二人きりのシーンでも、あまりドキドキ感がないのがちょっと寂しい。そう感じるのは私だけかな。
一方で、典膳がお喜代を諭すところは、さすが萬斎さん、といったところ。セリフの間の取り方や決めセリフがかっこよく決まるところは他の俳優さんと比べても際立っています。

「大丈夫、私は不死身だ」
ちょっと言ってみて下さい。なかなか言えないですよ。
こういうセリフが決まるのも萬斎さんだからでしょうね。

また殺陣も美しいですね。
両手をすうーっと開いて剣を構えるところなどは、腕の角度がなんとも綺麗です。リズミカルな動きと典雅な美しさという組み合わせは、能楽堂の舞台で舞っている姿を思い起こさせます。

しかし、鞍馬天狗の頭巾をかぶっている時の演技は難しいでしょうね。
頭巾でしゃべりにくいという物理的な問題もあるのですが、顔を覆われているだけに目の演技が重要になってきます。友人の一人は「あの流し目はちょっと・・・」と言っていましたが視聴者の皆さんはどう思われたのでしょうか。私は「花の乱」の頃から萬斎さんの目の演技が好きなのですが・・・
(花の乱の何度目かの再放送がスカパー「時代劇専門チャンネル」で2月10日(日)深夜から始まりますよ。見逃した方はドゾ)

今回のお天気一口メモ。
桂気象予報士によれば
「西風吹くば好天のきざし」
だそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月24日 (木)

鞍馬天狗-宿命の敵

今回はストーリー的には近藤勇(緒形直人)と中原富三郎(山口馬木也)の「真葛ヶ原の対決」が主だったので、鞍馬天狗・倉田典膳は殺陣もなくてちょっと寂しかったです。
それにしても萬斎さんの倉田典膳は浪人らしくないなぁ~
姿勢は良いし、えらくきちんとしてる(笑)

本人も撮影の時何度も言われたそうなんですが、どうしても着物の襟をきちんと直してしまうそうな・・・
「もっと襟をはだけてください」って言われても、狂言師としての習慣でどうしても襟を詰めて着てしまうらしい。山口馬木也さんのあまりに決まりすぎた浪人姿と比べると、倉田典膳がかわいらしく見えてしまいます。
そりゃあ山口さんは「剣客商売」で剣一筋の男を演じてますからね、迫力は違うと思いますよ。山口さんと緒方さんの決闘シーンでも断然山口さんの方が存在感ありましたから、『何で緒方さんに切られるんだよ』って感じでしたね。

しかし緒形さんの演技は力んでるなぁ・・・マンガっぽいというか、何と言うか・・・
もともと優しい顔立ちの方なので、あの怖いメイクには無理があるような気がするんですけど。どちらかといえば石原良純さんの桂小五郎と入れ替わった方がいいかもね。

石原さんといえば今回も気象予報士やってましたね。
「三味線の音が濁れば雨のきざし」
だそう。これからも毎回天気ネタはありそうですね。

何かストーリーがえらく古典的展開で、何ともわかりやすくて先が読めてしまうんですが、視聴者には『バレてないのがお約束』。
これこそ娯楽時代劇の王道です。
みんなでだまされたつもりになって楽しみましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月17日 (木)

鞍馬天狗-天狗参上

これまで数々の名優によって演じられてきた鞍馬天狗を野村萬斎さんが演じるというのでかなり期待して見ました。

いやぁ優雅な殺陣ですねぇ
私もかなり時代劇大好き人間ですが、こういう殺陣はあまりお目にかかりません。
体を回転させながらしなやかに剣をかわしていくところなどは、狂言師としての動きにも通じるところがありました。

また、ジャンプする場面が何度も出てきますが、あれはまったくワイヤーなどは使っていないとのこと。狂言の舞台では結構飛び上がる場面があるので、萬斎さんにとってはそれほど苦労しなかったのではないでしょうか。

編み笠や剣を持つ手の美しさ、肩から胸へかけてのゆるみのない張り詰めた動き・・・
もうどれをとっても流れるような身のこなしで優美な曲線を描いていました。
もちろん狂言で鍛えたあのお声で語るセリフがまた素敵です。

あの狂言師独特のセリフ回しが気になる方もいらっしゃるようですが、私は「花の乱」の時から萬斎さんのセリフにハマっています。もう何と言うか、決まりすぎるほど決まっているという感じ。他の役者さんが下手なのではなくて、萬斎さんが何段階も突き抜けているので逆に違和感を覚える方がいるのかも。

萬斎さん以外のキャストも注目です。緒形直人さんの近藤勇は信長のイメージが強かったのでちょっと意外でした。眉毛怖っ!
でも何か弱そうな局長だなぁ・・・

ストーリーは勧善懲悪ものなので、あまり難しいことは考えずに娯楽時代劇として楽しめばいいと思います。
まぁいくつか突っ込みどころはありますが、そういうところも笑い飛ばして見るくらい楽しめればOK。気象予報ができる桂小五郎とはNHKも遊び心がありますねw
「篤姫」共々楽しみに見ることにします。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年8月17日 (金)

ネット利用でテレビ離れ加速

テレビ利用者3割超減 その理由は?

ブロードバンドの普及で、テレビ離れが加速する――。そんな構図が出版社インプレスが発表した「インターネット白書2007」で改めて浮き彫りになった。ネットを利用する時間が長くなり、動画を検索して楽しむスタイルも定着し始めている。(アサヒ・コム編集部)
この白書は、財団法人インターネット協会が監修し、インプレスが毎年発表している。インターネットで4月にアンケートをおこない、5728の有効回答を得た。
 それによると、インターネットの利用でテレビの視聴時間が減ったと答えた人は36.9%と、メディアの中で減少率が最も大きかった。雑誌は29.1%、新聞は24.3%だった。 (中略)
 ネットの1日の利用時間についてきくと、全体で最も多いのは、1時間~3時間未満で、38.3%。20~40代の男性では、約半数が1日3時間以上ネットを利用している。
 また、テレビとネットの利用時間を比べると、1~3時間未満は、ネット38.3%、テレビ46.2%と、テレビが優勢だが、3~5時間未満では、ネット23.2%、テレビ18.6%と逆転する。
 ブロードバンドの普及で動画投稿サイトなどの利用者は増加の一途だ。(以下略)
(asahi.com コミミ口コミ2007年08月16日)

地上波TVの視聴時間については、私も年々減る一方です。
ドラマやバラエティー番組は元々見ていなかったのですが、最近は好きだった報道番組やニュースまで見なくなってしまいました。ニュースの速報性や記事の比較、分析に関してはネットが断然優位です。

既存メディアが偏向していることや、誤報を訂正しないなどメディアの傲慢な体質は以前から指摘されていたことで、以前はそれを承知で批判しながらも見ていたのですが、最近はそれさえもバカらしくなって見ること自体やめてしまいました。

地上波の代わりに有料のCS放送は割りと見ます。
CSを契約したきっかけは、地上波では流れないノーカットの記者会見を見たかったこと。
そのために、当初はCSといってもドラマはほとんど見ていなくて、報道番組ばかり見ていました。
最近は、ネットでも一部ノーカット版記者会見が配信されていますし、大臣の会見録も公開されているのでネットで十分かもしれませんね。

ドラマに関して言えば、脚本家の問題があると思います。
最近のドラマの原作は漫画が多く、脚本家が原作に合わせた脚本しか書けなくなっていることも一つの問題ではないでしょうか。
漫画は確かに面白いし、視聴率命のTVの世界では安易に漫画に頼りたくなるのもわかりますが、長い目で見るとオリジナルの脚本を書ける脚本家が育たないということになります。

以前のエントリで、「ハケンの品格」の中園ミホ氏について書いたことがありますが、彼女はドラマの企画が通るまで、何十回も地道な取材を重ねています。こういう脚本家は少数派になっていくのでしょうか。
CSで昔のドラマや映画を見ていると、味わい深い作品が多いので、よけいにそう思ってしまいます。

芸能ワイドショーに関しては、芸能人側の意識の変化も大きいです。
結婚、離婚、出産など芸能人自身にとって重大な出来事は、今では自分のHPやブログで第一報を流してしまいます。これでは芸能レポーターの面目まるつぶれですし、芸能ワイドショーの衰退も仕方ないといったところです。
以前はワイドショーレポーターとして有名だった方が、記者証をつけ国会の廊下で政治ネタを取材しているのですから時代も変わりました。

ドラマもバラエティー番組も、瞬間視聴率を稼ぐことばかり考えていると、どんどん質が落ちていくような気がします。

ネットの世界に逃げられた視聴者をTVに取り戻すには、製作側はとにかく誠実な番組作りを心がけて欲しいこと。
報道番組やニュースに関しては公正性を、ドラマに関しては質の向上を求めます。

無理でしょうけど・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月 8日 (日)

LIVE EARTH

昨日からCSでやっていた「Live Earth」を見ていました。
ネット中継もやっていたようですが、考えてみれば世界中の人たちがいっせいに約一日近くPCをつけっぱなしでクリックしていたわけで、『これって地球温暖化防止に反するんでは・・・』などと考えてしまいました。そもそもこの大掛かりなイベントそのものの消費電力って一体・・・
うぅむ、その辺のことはあまり突っ込まないのがお約束かな。

ライブの合間に温暖化防止の啓蒙ビデオがかなりしつこく流れたんですが、何かねぇ、日本人にとっては当たり前にやっていることばかりなんですよね。
「こまめにコンセントを切りましょう」とか「ペットボトルの再利用」とか。
よその国、特にアメリカ人にとって「もったいない」とか「資源節約」っていう考えは、やってみたことがないからすごく新鮮な感覚なんだろうな~
『むだな電源を切る私って素敵!地球温暖化防止に貢献!』って感じ?
環境・省エネ技術に関して日本は世界のトップランナー、国民の意識も高いです。こういう啓蒙活動ももっと日本が中心になって行わなければいけないなぁと改めて思いました。

ゴアさんもちょこちょこ登場してましたね。
彼もいろいろ矛盾を抱えているようで・・・
彼が去年新築した自宅は、米国の標準家屋の4倍の広さの温水プール付だということで、地元テネシー州の民間調査団体が、「ゴア氏は自宅では電気やガスを浪費している。偽善者だ」と批判して、ホームページでゴア氏宅の電力消費量などを暴露した、なんてニュースがありましたね。
ゴア氏の広報官は「消費した電力とほぼ同量の資源を太陽エネルギーの活用などで再生している」とゴニョゴニョ弁明しているようですが・・・

まぁ今回のイベントはこういうことをアピールしたということに意義があるのでしょう。
私もいろいろなアーティストのコンサートを楽しませてもらいましたし良かったかな。

でも、ゴアさん、こんなに大掛かりなイベントをやるのに大統領選には出ないんですかね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月24日 (日)

ドラマはセリフが命

今朝、朝日新聞を読んでいたら、向田邦子氏、中園ミホ氏という二人の脚本家について興味深い記事がありました。
向田氏は言わずと知れた有名作家であり脚本家、中園氏は現在活躍中の人気脚本家です。
紙面ではそれぞれ別の記事に書かれており、特に二人を結びつけるような記述があったわけではないので、その点はお断りしておきます。

お二人とも脚本家としての時代背景、作品内容は違いますが、人気脚本家ということでは共通点があります。その人気の秘密は何なのでしょうか。私は「ドラマの面白さは何といっても脚本家で決まる」と思っているので二つの記事を興味深く読みました。

向田氏が活躍された時代はホームドラマ全盛でした。女性も今ほど外に働きに出るような時代ではなく、彼女の作品には家族・家庭を描いたものが多いです。家の中の出来事というのは、勤め先で起こったことに比べればたわいも無い小さな出来事ばかりですね。

『おばあちゃんが若いアイドルに夢中になって困っちゃうわ』とか『また今日もお父さんが息子と喧嘩しちゃって、まったくお父さんったら頑固親父なんだからぁプンプン』とかね。
この家族の場面ではずせないのが、「ちゃぶ台」や「こたつ」。
喧嘩するのもグチをいうのも、このちゃぶ台やこたつで食事をしながらというシーンが多いです。

向田氏にとっては食事のシーンこそ家族の象徴だったのでしょう。だから「ト書き」にもこだわります。彼女にとって「カレー」はただのカレーでは済ませられないのです。「カレー」ではなく、「ゆうべのカレーの残り」と書くことによって、ある家族の朝食風景に内面的な深みを持たせることができるのです。長いセリフや説明は必要ありません。そんなところが彼女の人気の秘密なのではないでしょうか。
記事ではこのように書かれています。

―――家族のささやかな日常から「人生の真実」をくみ出すわざこそ、向田ドラマの真骨頂だ。―――

一方、中園氏は今まさに売れっ子の脚本家です。「ハケンの品格」は本当に面白かったです。
連続ドラマはほとんど見ない私ですが、この作品は当初からハマってしまって最後まで見てしまいました。
向田氏の時代と違って、現在は女性が働くことが当たり前の時代なので、必然的にドラマも職場など外の世界を舞台にしたものが多いですね。家族・家庭を舞台にしたものであっても、ずいぶんテーマが変化しています。社会の多様性を反映して話題は数限りなくありますから、脚本家にとっては逆に何をテーマにすべきか悩むところでしょう。

記事によると、中園氏が派遣社員のドラマを書きたいと思ったのは二年前だそうです。飲み会などを設けてハケンさんたちの本音を聞きだそうとしたそうですが、ガードが固くなかなかうまくいかなかったようです。
でも、さすが中園氏は目の付け所が違いました。その『ガードが固いところに何かある』と感じたんですね。
ドラマの企画が通るまでに、何十回もハケンさんたちとお酒を飲み、飲み友達になったハケンさんの本音をセリフにしたのが「ハケンの品格」だったそうです。

脚本は基本的に作品の骨格部分であり、そこにどういう演出が加わるかによって出来上がっていきます。心理描写やスタジオのセットなど、必要な場合以外指示しないとされています。それ故「セリフが命」といってもいいですね。
向田氏は日常の些細な出来事を、短いセリフと「ゆうべのカレーの残り」といったト書で表現しました。中園氏は心の中で思っていても絶対に口に出せない叫びをセリフにしました。

向田氏や中園氏に限らず人気脚本家というのは、描こうとしている対象と同じ目線に立って考えることのできる人ではないかと思います。しかし、そこに憐憫や同情といった視点が入り込んだ途端失敗するような気がします。中園氏はハケンさんたちと何度も何度も本音で語りあったことで、弱者が果たす役割を身をもって感じたのではないでしょうか。
それ故小泉前首相がこのドラマにハマって毎週欠かさず見て下さっていたことも、あまり手放しで喜べないといった気持ちなのでしょう。もちろん、「あの方なら何とかしてくれる」という期待も同時に持っていらっしゃいます。
記事には、「あのカタに、ぜひこの現実を」として以下のように書かれています。

―――ドラマはヒットしたが、彼女達の現実はますますきびしい。それを思うと、私はつらい。出演者の小泉孝太郎さんがドラマの打ち上げの時に、そっとこんなことを話してくれた。
「僕の父は第一話でハマッて、毎週欠かさず見てました」。
そんなにハマッって下さったのなら、ぜひ飲み会にも参加して、ドラマよりはるかにシリアスな彼女たちの生の声を聞いて欲しい。あのカタなら、なんとかしてくれるんじゃないだろうか。―――

※朝日新聞の記事は2007年6月24日(日) :文化面「向田邦子は終わらない」及び「TVダイアリー」中園ミホ①より引用しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月22日 (金)

有名アナとストレス

私のお気に入りの麻生千晶氏のコラム、フジサンケイビジネスアイの「メディア斬り」。
あまり何度も紹介するのも気が引けるのですが、今日は『麿さま』のことが載っておりましたのでどうしても外せませんでした。少しだけ引用します。

「有名アナを老けさせるのは誰?」

―――先日、ある一流週刊誌から取材の電話が来た。夕方NHKの総合でニュースを読んでいる登坂淳一さんという整った顔立ちのアナウンサーについてどう思うかと聞かれた。「ああ、あの、最近白髪が出てきた方ですね」と私。「そう彼です彼です、彼ってちょっとくたびれた顔になってきましたよね。あれで、やっと36歳になったばかりなんですよ」と記者。「えーっ、そんなにお若いの!?」。
彼は〝麿〟というニックネームだそうだ。―――

(2007年6月22日:フジサンケイビジネスアイ「メディア斬り」より引用)

全文は紙面でお読み下さいね。
麻生氏がおっしゃるには、「登坂さんは多くのNHKアナの中でも出世頭なのではないか。それだけに同僚からの妬みや嫉みも激しいだろう。さぞかしストレスまみれに違いない。」といったことでした。

登坂さんの白髪のことですが、ストレスもあると思いますが、私はただ単に今まで染めていたのを止めただけなのではないかと思っています。登坂さんファンの方は黒髪の方が好きなのかな…
私は小泉前総理のプラチナヘアが好きだったこともあって、登坂さんの白髪もナチュラルで良いと思うんですけどね。お顔がソフトに見えますし…

でも、ストレスもすごいとは思います。
「おしん」のプロデューサーで有名な元NHKの小林由紀子氏をご存知ですか。
プラチナヘアが素敵な女性です。
昔何かの番組で聞いたのですが、小林氏は若い頃白髪が多くて染めていたけど、ある時から染めるのを止めたそうです。周りの方々は驚いたけれど慣れてしまったそうです。
やはりNHKはストレスの多い職場なんでしょうか。

白髪のことではありませんが、私、登坂さんに遭遇したことがあります。『生麿』です。
場所は国会です。以前本会議を傍聴しに行った時、中継アナとして来ていらっしゃいました。ほっそりとして品の良いお顔立ちでした。
国会中継のある日は、NHKの有名アナがいらっしゃっていることも多いので、議場だけではなく中継スタッフ席もチラチラ見て楽しめます。

職場にストレスはつきもの。有名アナは特にきついと思いますが、オフの日は心からリラックスしてもらって、またクールな笑顔を見せて下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月15日 (金)

文化度の高い中国のテレビ番組

メディアの辛口批評でおなじみの麻生千晶氏のコラム「メディア斬り」(フジサンケイビジネスアイ)はこのブログでも紹介させてもらったことがありますが、残念なことにWEB上に記事がありません。手厳しい内容ではありますが、いつも的確な指摘なのでなかなか考えさせられます。機会があれば紙面で読んでみて下さい。フジサンケイビジネスアイの毎週金曜日に掲載されます。

今日のタイトルは「真のセレブはセレブぶらない」でしたが、私が注目したのはコラム前半部分の中国と日本のテレビ番組事情のところ。
麻生氏の友人の方で中国の昆明にお住まいの方のお話です。その部分のみ引用させていただきます。

―――昆明に日本から友人が遊びに来たら、街といいマンションといいスーパーマーケットといい、便利さにおいて日本と変わりないので驚いて帰ったそうだが、何よりもテレビ番組が多チャンネル化していてびっくりしていたらしい。しかも、ドラマもドキュメンタリーも含めて内容が文化的に高く、確実に日本のテレビは追い越されているという。確かに共産党独裁による報道の規制はあるが、党員でない人は出世もしない代わりに結構おおっぴらに批判もしているそうだ。
彼女は帰国する度に日本のテレビが見るに堪えなくなっている、「私は吉本が日本のテレビをだめにした」と思っていると言った。教養もなさそうな使い捨てお笑い芸人に席巻されている現状は、世界的に見ても日本だけではないかという。「自分の国が帰国するごとに劣化しているのを見るのは情けない」と舌鋒鋭かった。―――
(2007年6月15日フジサンケイビジネスアイ 「メディア斬り」より引用)

中国のテレビ番組の水準がそれほど高かったとは予想外でした。多チャンネル化しているとのことなので、すべての番組が中国製ではなくて、外国から買っている番組もあるのではないかと思われますが、それにしても内容が良いのでしょう。

私はここ数年の間に、ニュース以外の地上波のテレビをほとんど見なくなってしまいました。NHKも受信料をしっかり払っているのに、必ず見るのは「風林火山」と時計代わりの「どんど晴れ」だけ。(「どんど晴れ」は突込みどころが多すぎて面白いですよ♪)
普段主に見ているのはCS放送です。CS放送はお金はかかるけど、見たい番組が必ずあるので満足しています。

日本はチャンネルの選択肢が少なすぎますね。しかも、デジタルの世の中だというのに、未だに県域放送という壁を作って地域間に情報格差があります。
番組の質を向上させる一番良い方法は、もっと多くの放送局に免許を与えて競争させることではないかと思いますが、既存のテレビ局が反対することは目に見えています。
しかし、このまま放置しておけば、既得権益に守られたテレビ局の番組が劣化し続けるのではないでしょうか。番組を外国に販売できるほどの質が確保されているのなら良いのですが…(ためしに日本のバラエティー番組を外国に売り込んでみますか?)

一つの提案として、2011年7月の地上デジタル放送完全移行を機に、総務省は思い切って数社に新規の放送局の免許を与えるというのはどうでしょうか。
テレビ東京は地デジ移行に合わせた新局構想があるようですが、とても良いことだと思います。
もし、放送業界には競争原理や構造改革は必要ないというのなら、既存の放送局はその理由を視聴者に納得できるよう明確にすべきでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月 3日 (木)

朝ドラと時代劇

Dondohare NHKの朝ドラマ「どんど晴れ」の視聴率が、番組最高視聴率(20.7)(期間:4月23日~4月29日)を更新して初めての1位になったそうです。(2007年5月3日朝日新聞 朝刊)

視聴率1位っていうのはちょっと驚きです。
私は歴代のNHKの朝ドラは時計代わりに欠かさず見ているのですが、このドラマ、正直視聴率が1位になるほど面白いとは思わないものですから・・・

でも、視聴者の方からの投書を読むと「若い二人がどのように成長していくのか楽しみ」(53歳女性)など期待する声が9通もあった。(2007年5月3日朝日新聞 朝刊「はがき通信」)というのですから、人気があるのは本当なのでしょう。

私があまり面白くないと思う理由は、「ストーリーの展開がある程度読めてしまうから」といったところでしょうか。

「美しい主人公が数々の困難にもめげず、明るく生きてゆく」というのが基本的にNHK朝ドラのテーマだと思うので、民放のドラマのように刺激的なストーリー展開をすることはできないんでしょうね。

それに、「朝の忙しい時間に何かをやりながら見ている人にとって、あまり複雑なストーリーではなく、これくらい単純な話のほうが良いんだ」という制作側の判断もあるのでしょう。(勝手に判断して欲しくないけど)

私が皆と違って素直じゃないんだろうし、どうせ時計代わりに見ているんだからどうだっていいんだけど、何となく消化不良状態、「ええいっ、もうちょっとどうにかならんのか!」と思っておりました。

そんな折、こんな記事を読みました。
『手垢まみれの女主人公ドラマ』(2007年4月27日フジサンケイ ビジネスアイ)

これは、以前にもこのブログで紹介したことがあるのですが、フジサンケイ ビジネスアイという新聞の毎週金曜日に掲載される麻生千晶氏のコラム『メディア斬り』の記事です。

ネット上から記事を見ることが出来ないのが残念ですが、ついに「どんど晴れ」が麻生氏のお目に留まってしまったようで、容赦なく斬りまくっていらっしゃいました。

麻生氏は『どこかで見たような手垢のついた設定、かつての背筋が寒くなる、今時ありえない女主人公の路線、よくもまあ、恥ずかしげもなく使い古された要素ばかり詰め込んで、全編パクリに近い脚本が書けるものだ』と手厳しい。

まぁ私はそこまで厳しく言ってしまうのもかわいそうかなーと思ってしまうんですが大筋同意です。

主人公の比嘉愛未さんがとても美人である分、彼女の魅力が生かしきれていないような気がしてもったいないです。

確かにねぇ、美人で明るくて、失敗しても、いじめられても、すぐに立ち直って笑顔を振り撒き、人の悪口は言わない、それどころか彼女がいるだけで周りの人たちが皆和んでしまう、なんて話を毎日毎日見せられたらちょっとうんざりしません?
「いやそれこそがNHK朝ドラの精神なんだ」って言われたら言い返せないんですけどね。

麻生氏は『美人の根性ものは民放の方がはるかに諧謔的で作り方がうまい。NHKの、この程度でいいと視聴者を見下ろす傲慢体質が透けてみえる』と指摘しています。

このドラマがどうこうということではないのですが、ニュースや全体的な番組編成においてNHKの傲慢体質っていうのは確かに感じます。
視聴者が何を求め、何に不満をもっているかを真剣に考えているとは思えないです。

ところで、この「どんど晴れ」の脚本は小松江里子氏という方が書いているのですが、彼女は再来年の大河ドラマ「天地人」の脚本を手がけることが決まったばかりです。
もちろん大河の脚本を書くのは初めてだそうで、私としてはちょっと不安なのですが、その一方で「いや、もしかしたらかなりいけるかも」とも思うのです。

それはなぜか?
それは「大河ドラマは時代劇ではないか!」ということ。

思わずひれ伏したくなるような荘厳な音楽と共にドラマは幕を開ける。
主人公は苦労に苦労を重ねハラハラドキドキの展開が続く。
主人公を取り巻く人々の笑いあり涙ありの物語が随所にちりばめられる。
主人公はやたら強くてバッタバッタと悪人をなぎ倒す。
「この紋所が目に入らぬかぁぁぁっ!!!」というきめ台詞。
悪は滅ぼされ感動の結末を迎える。
あぁなんて素晴らしい。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン

話の展開といい、あの場違いのような大げさなBGMといい、「どんど晴れ」って時代劇の展開じゃないですか。
現代劇だとわざとらしい部分が、なぜか時代劇だと無くてはならない要素なんです。
これは期待してもいいかもしれません。

今放送中の大河ドラマ「風林火山」だって、先週から真剣に見始めたら面白い!
どうも私は先入観を持ちすぎかもしれません。

まぁドラマは始まったばかりだし、もう少し様子を見てみましょうか。。。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年4月12日 (木)

くるくる踊り

~2ch『花の乱』スレより~

15 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 00:24:14.39 ID:jIX/qgRu
野村は今日で見納め?

16 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 01:09:57.61 ID:B9uMK0b5
>15
まだくるくる踊りが残ってるから安心しろ。

17 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 03:12:21.94 ID:HJQgXfZH
ルーも萬斎もこんな目立ちまくるとは思わなかった。
萬斎はすごかったしルーも想像してたよりずっと良かったなあ。
(2人とも立ち回りだけが微妙だったけどw)

19 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 05:52:59.27 ID:dH4sTFKg
>>15
わしに会いたくば、夜空に王良、閣道の星が照り輝やく時、
この龍安寺石庭の跡に来るがよい。
こなたの心の内に、わしは必ず現れよう。

23 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 09:48:02.68 ID:JxRH8DXN
いやー、いい最終回だった。  …って、まだ続くようだが。

誰だよ、「くるくるまつり」とか言って茶化したのはw めっちゃカッコいいじゃん。

25 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 10:12:34.61 ID:tgxZxr99
宗全・勝元・勝光も死んだ今回が、自分にとっての最終回だ。

萬斎、いい声いい演技だった。
ヨボヨボだったのが、足場悪いのに飛び返り決まってた(涙w

三田も迫力あってさすが。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『わしに会いたくば、夜空に王良、閣道の星が照り輝やく時、
この龍安寺石庭の跡に来るがよい。
こなたの心の内に、わしは必ず現れよう。』

ううっ…、なんていいセリフなんでしょ、感動したっ!

実は本放送当時、萬斎勝元様のマネをして暇さえあれば一人でブツブツ勝元のセリフをつぶやいていた私。。。
かなり怪しかったかも。。。

彼のセリフのあの独特の間の取り方とか呼吸の仕方は真似のできるものではないのですが、かっこよすぎて真似したくなっちゃったんですよ(恥ずかちぃ…)
再放送で再び記憶がよみがえって来て、またブツブツ真似してます、実は。。。

でも2chのレスにもあるように『宗全・勝元・勝光も死んだ今回が、自分にとっての最終回だ』って気持ちは私も同じで、本当の最終回までの放送はあまり真剣に見ていなかったような気がします。

『くるくる踊り』ってネーミングいいですねぇw
あれは狂言の舞台でもたまに見ますが、今度から『あっ、くるくる踊りだ!』と心の中で叫ぶことに致しましょう。

今回は地上波ではないので、実況スレもそれほど多くの書き込みは無いのですが、それでも皆さんの突込みどころが面白いです。

七つの灯明を前に祈祷するシーンでは思ったとおりの展開。

988 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:44.42 ID:A/exz3yF
陰陽師キタ

989 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:47.83 ID:pshAvxFd
陰陽師キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

990 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:52.33 ID:JvS6s70y
陰陽師w

991 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:52.34 ID:I/K9eyKU
陰陽師キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!www

992 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:54.78 ID:YAxf86sF
陰陽師キタコレ

夢枕 獏さんは映画「陰陽師」で「主役の安倍晴明はぜひ野村萬斎氏に」とご指名されたそうですが、「夢枕さん絶対にこのシーン見てたでしょ」って思いました。

王良、閣道って中国星座の呼び方でカシオペアのことだそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月21日 (水)

続花の乱

花の乱の放送時、かなり萬斎さんにハマっていたこともあって、私としては珍しく「NHK大河ドラマストーリー」というムックまで買ってしまいました。久しぶりに読もうかな、と思って探したらありました。しかも萬斎さん関連の雑誌とかも一緒に出てきてびっくり。「へぇ~私ってこんなに萬斎ファンだったのねー」と我ながらちとはずかすぃ・・・

その中に当時の雑誌「FOCUS」が2冊あって、両方とも『〝追っかけ〟もいる狂言師』として萬斎さんが紹介されていました。最近の動向はさっぱりわからないのですが、今でも〝追っかけ〟さんはいるんでしょうか?

英国留学前「婦人公論」に載ったインタビュー記事も今読むと面白いです。

好きな色は舞台では黄色だけれど、普段の洋服ならピンク、苺ミルクのような少し白みがかったピンクのジャケットや、魚の鯛のような桜色の服が好きだとか・・・

話を元に戻しますが、せっかくストーリーブックを見つけたので、萬斎さんのところだけ内容をご紹介します。

続きを読む "続花の乱"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月18日 (日)

花の乱

今スカパーの時代劇チャンネルでNHK大河ドラマ「花の乱」を放送しているのですが、もう嬉しくて嬉しくて毎回録画して見ています。あぁ~スカパーに入っていてよかったぁ~
なぜそんなに嬉しいかと言うと、若かりし頃の(いえいえ今でもお若いですが)野村萬斎さんが細川勝元役で出演されているからです。

このドラマ、10数年以上前のドラマで、当時も見ていたのですが、最初の10話くらい過ぎてから見始めたんですよね。だから今回スカパーで再放送をやると知った時、思わず「バンザ~イ!」って叫んじゃいました。
当時は萬斎さんのセリフの声の響きの良さ、立ち居振る舞いの美しさに毎回毎回圧倒されて夢中になって見ていました。これがきっかけで萬斎さんの舞台をよく見に行くようになったんです。

初めてご覧になる方もいらっしゃると思うので、あまり書くとネタバレしてしまうので詳しく書きませんが、ある回の萬斎さん演ずる細川勝元があまりに無常観漂うお姿だったので、侘びしさが胸にこみ上げてきて、TVの前でしばし呆然とするほど感動してしまいました。「龍安寺」の石庭が出てくる場面なんですが・・・

私がこれほど感動することってあまり無いんですけどね、彼の優雅繊細な姿の中に、どことなくものの哀れとでもいう侘びしさを感じてしまいました。もうすっかり萬斎さんにハマってしまって、直接彼とは関係ないのですが、細川勝元が建立した「龍安寺」の石庭関連の本を読んだり、勝元や「応仁の乱」のことを調べたり・・・

もう私の中ではすっかり萬斎=勝元状態でした☆――---‐

私がこれほどまで感動したので、萬斎ファンの方で、今回始めて「花の乱」をご覧になる方は相当期待してもいいと断言します。
とにかく萬斎かこええー!(*´д⊂ くぅ~~っ!

このドラマ、実は歴代の大河ドラマの中ですごく視聴率が悪かったらしいです。私としては毎回、毎回感動して見ていたのですごく不思議なんですけどね。
能楽指導は観世清和氏でお能のシーンもよく出てくるので、能狂言ファンの方は必見かも。また、少女時代の日野富子を松たか子さん、青年時代の足利義政を市川新之助さん(現、海老蔵)を見ることができるのも嬉しいです。お二人とも美しい!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年12月28日 (木)

波の塔

Naminotou2 この小説は、昭和34年から翌年にかけて「女性自身」に連載された松本清張初の長編恋愛小説です。今回TVドラマ化されたものを見て、改めてこの小説や清張について考えてみました。

松本清張といえばミステリー作家という印象が強いと思いますが、彼の推理小説には、名探偵、複雑な謎解き、奇抜なトリックはありません。そこが清張以前の探偵小説と違う点です。
人間が感じる恐怖にはもちろん物理的なものもありますが、彼が描きたかったのは、特殊な環境ではなく、日常の中に潜む恐怖です。複雑怪奇な殺人事件が起こり、名探偵がパッと解決する、という展開も痛快ではありますが、それはどこか私たちの日常の生活からはかけ離れた世界です。小説を読み終わった後には果てしなく平凡な日々が続くわけです。そして現実の犯罪はその平凡な日々の中で起こっている。清張はその犯罪の動機に着目したのです。

彼自身「物理的なトリックを心理的作業に置き換える」という言葉で表現していますが、彼の小説の主体となっているのは、動機を描くこと、つまり人間描写、それは心理描写であったり生活描写であったりするわけです。
もちろん推理小説である限り、最後にはすべての謎が解き明かされるという展開にならなければいけないのでしょうけれど、清張の場合には謎が謎めいたまま終わるという展開であっても一向に構わない、むしろその方が読者の深層心理に深く刻み込まれるのではないかとさえ思うのです。余韻を楽しむといったような・・・そういう意味では、清張の作品は推理小説というよりも文学作品として捉えたほうがよいかもしれません。

波の塔が書かれた時代の女性は今とは違い、結婚すれば家庭の中に入り、外の世界との接触があまりない閉鎖的な環境に置かれていました。小野木検事と結城頼子の関係は許されない関係であり、小説の中の言葉を借りれば「どこへも行けない道」なんですね。もちろん今でも倫理的に許されないことではありますが、当時の主婦たちがこの小説に惹かれたことは容易に想像できます。

清張の描く女性には結城頼子のような物理的には満たされた生活をしているのに、心の中が空虚な女性が多いです。「迷走地図」では大臣夫人の寺西文子、「事故」では重役夫人の山西勝子、「砂漠の塩」では優しい夫を持つ妻の野木泰子、「連環」では社長夫人の下島滋子などなど・・・
人間は自制心とか倫理観といったもので欲望とバランスをとっているものですが、日常のふとした時にそのバランスが壊れてしまいそうになることがあります。その心の隙間に入り込んでくる危険な瞬間を清張は捉えて離さない。本当に日常の恐怖を描くのがうまい人だなあと思います。波の塔は恋愛小説ですから、恐怖と言うよりは心の葛藤として描かれていますが。

波の塔の中で好きなシーンは、頼子の夫結城庸雄(ドラマでは朝倉庸夫になってました)が妻の行動を不審に思いお手伝いさんに問い詰めるところ。庸雄はお手伝いさんから「お召し替えの着物が泥まみれになっていた」と聞き、内心動揺してしまう。情報ブローカーとして闇の世界で恐れられている男としての体面と、妻の心が自分から離れてしまっていることを悟り、落ち着きを無くしてしまっている一人の男としての気持ちを同時に演じなければならないシーンで、演者としては難しいところです。
今回のドラマではお手伝いさんの設定が変わってしまっていたので、この緊迫したシーンが見られなくて残念でした。

以前、結城庸雄役を西岡徳馬さんが演じたドラマ(フジTV1991年放送)を見ましたが、このシーンは最高によかったです。私の中の結城庸雄は西岡徳馬さん以外考えられない!お手伝いさんに話しかける時の表情にはやさしさの中に凄みがあって、不気味な怖さを感じました。津川さんはちょっと年齢が高すぎると思うんですよね。いやらしい老人というだけで凄みが無かったもの。津川さんは「けものみち」のおじいさんの方が適役だと思いますけど・・・

Naminotou1 もうひとつ好きなシーンは、家宅捜査で小野木検事が頼子の家を訪れるところ。
「東京地方検察庁検事 小野木喬夫」と書かれた名刺を頼子が手に取るところは衝撃的ですね。そして小野木検事が令状を出すシーンも。
Naminotou4

もし今回のドラマを見て面白くなかったと感じたならば、時代設定が現代に変更されていたため、原作の雰囲気を変えざるを得なかったこと、登場人物の設定に変更があったこと、そして何といっても人物の描き方に深みが感じられなかったことが原因でしょう。孝太郎君は確かに演技が未熟な点があったとは思いますが、原作の小野木検事は検事になりたての新人検事なので、そういう点では若者らしいひたむきさが感じられて、好感が持てました。

この小説は本来、全体に絶望感と緊迫感が漂っているものですが、今回のドラマはどこか軽い感じでした。原作を読んでいらっしゃらない方には「とにかく原作を読んで下さい!!!」と何回も言いたいです。また、1991年にフジTVで放映されたドラマは、脚本が私の大好きな大野靖子さんで、時代設定など原作通りに描かれていてとてもよかったです。
Naminotou3

孝太郎君、ふとした瞬間の表情がお父様に似ていて思わずニヤリとしてしまいました☆.。.:*・゜`

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年12月15日 (金)

秘密の花園

Himitsu_1 CSで「秘密の花園」(バーネット原作)を放送していたので、思わず見入ってしまいました。この映画(制作総指揮:フランシス・コッポラ)は以前見たことがあるのですが、原作のイメージそのままに、素晴らしい映像美と感動的なストーリーに思わず涙してしまいました。

「秘密の花園」を初めて読んだのは小学校低学年の時。同じくバーネット原作の「小公子」「小公女」と共に本がボロボロになるまで飽きずに読んだことを思い出します。
ヨークシャーの寂しい荒野、お部屋の数が百もある古くて陰気なお屋敷、長くて暗い廊下の向こうから聞こえてくる風の音のような泣き声、そして10年間誰も入ったことのない秘密の花園・・・

こんな未知の世界を想像しただけで小学生の女の子ならワクワク、ドキドキしてしまいますよね。そこへ登場するのが、気難し屋さんのメアリ、いつも眉間にしわを寄せて悲しそうな顔をしているクレーブンおじさん、怒ってばかりいるメドロック夫人、人のいいマルサ、動物の言葉がわかるディッコン、子供なのに王様みたいな病弱なコリン・・・
最後にコリンがお父さんに出会うシーンは本当に感動的です。
読んでいるうちにすっかり自分がメアリになったようで、彼らの世界に心を奪われてしまいました。

ただでさえ想像力が豊かな小さな女の子にとって、この作品は「不思議の国イギリス」というイメージを植えつける大きな役割を果たしました。
いつかイギリスに行きたい、行きたい・・・と願い続けてカナ~リ歳をとってから行きましたが、イメージ通りの国で感動しました。ヨークシャー地方には行きませんでしたが、スコットランドに行った時、今回の映画と同じような光景が眼前に広がっていたことを思い出します。
どんより曇った鉛色の空と古城という、今まで長い間想像の世界にしか存在し得なかった光景を見た時、現実の「秘密の花園」の世界に自分が立っているかのような錯覚を覚えました。                       Himitsu2_1

児童文学ではありますが、この作品は私の永遠の愛読書です。今度原書を読んでみようかな。(子供向きの平易な英文なので、中学卒業程度で十分読めるらすぃ)

                                                                            

| | コメント (0) | トラックバック (0)