2009年4月22日 (水)

休みたいけど休めない日本人

わずか8日、主要国で最も有給が取れない日本

 オンライン旅行会社のエクスペディア ジャパンは4月20日、実施した調査において、日本人の有給休暇の平均取得日数が主要11カ国で最も少ないという結果になったと発表した。
 本調査は、日本、米国、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オーストリア、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの主要11カ国でインターネットを通じて実施(日本では3月31日~4月1日に実施。有効回答数は516人)。日本人の有給取得日数は年間平均8日でワースト1位、支給日数は平均15日とワースト2位(1位は米国の13日)だった。取得日数が最も多いのはフランスの36日で、日本の4倍強だった。日本以外のすべての国では50%以上が有給を残さず使うのに対し、日本人の消化率は8%と極めて低かった。
 こうした背景には昨今の不況がある。「昨年より有給は取りやすくなったと感じるか」という質問に対し、「感じない」と答えた日本人は72%で、「仕事が忙しくなった」、「解雇の不安があって休みにくい」など不況による雇用の悪化を理由に挙げている。
 日本の風土も関係する。例えばフランスでは、連続4週間の取得が可能なほか、支給日数の全取得を雇用主が強制できる。日本では、会社側からは取得の奨励にとどまり、実際には上司や同僚に迷惑がかかるため取りづらいと感じる人が多いという。
(ITmedia エグゼクティブ)
(Yahoo!ニュース-ITmediaエンタープライズ4月21日12時3分)

日本では働きすぎで過労死の方がいる一方、働きたいのに就職できない人がいます。両者がバランスよく配分できれば、適度な休みと雇用の確保ができるというのに残念です。
ここまで有給休暇が消化できないとなると、取得率の低い企業に罰則規定を設けるなど、何らかの強制的な対策が求められるかもしれません。

しかし、官庁と異なり民間企業ではぎりぎりの人数で仕事を回しているのが現状ですから、従業員に強制的な休みを与えれば即、仕事に支障をきたします。企業もそう簡単に人を増やせないとなると、解決策としては人々の意識を変えることしかないような気がします。
意識を変えるというのは、誰かが仕事を休んだらそれを当然の権利として認め、休みの間仕事が滞ることもやむを得ないと考えることです。

昔本で読んだ話なので今でもそうなのかはわかりませんが、欧米では労働者の権利をお互いに認め合う風土なので、お客が尋ねてきて担当者が休みでも「彼はホリデーです」の一言で済ませてしまうらしい。その仕事はその担当者の仕事であるので、決して他の人間が代わりに対応しない。お客の方も休んだ人の権利を理解しているのでトラブルになったりしないと聞きました。

日本だったら考えられないですよね。「誰か代わりのものはいないのか!」って怒るのも当然だし、休んだ人間の仕事を誰かが代わりにやるのも当然ですから。
日本は長年そうやって仕事をしてきたので、良く言えば効率が良いのですが、悪く言えば遊びの部分がまったく無いという感じ。

資源の無い日本はそうやって死に物狂いで働き続けなければ国力が維持できないという経済人もいますが、社会全体がゆとりを持ったペースで動いていけたらいいなと思います。休暇を取得することに罪悪感を持たないように、社会全体の意識を変えていくことも必要だと思います。

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2009年3月25日 (水)

祝WBC優勝!

いやぁよかったですね~おめでとうございます!
3年前の優勝の時は確かお休みの日だったのでずっとテレビで見ていたのですが、今回は仕事で見れず、試合経過がものすごく気になってました。今、ニュース番組をはしごして見ていますが、大変な死闘だったんですね。それに最後に決めてくれたのがイチロー選手だったなんて、信じられないほど劇的な展開。本当に神降臨って感じでした。

実は、仕事仲間の先輩がお昼を食べに行ったきり戻ってこなかったんですよ。
1時になっても2時になっても戻ってこない。
で、ふと気がつきました。ラーメン屋さんかどこかでテレビを見ているんじゃないかと。
『もう、しょうがないなぁ~』と思いつつ自分も見に行きたかったんですが(笑)
3時になって先輩、帰ってきました。にこやかな笑顔で・・・
『ああ、勝ったんだな』って顔に書いてありましたね。とにかくこんな感じで日本中の皆さんが仕事に手がつかなかったんじゃないですか。久々に明るいニュースでした。

韓国、強かったですね。本当に歴史に残る名勝負でした。また韓国に限らず日本と戦ったすべての国に敬意を表したいと思います。

そういえば、もう一人のイチローさんのニュースが霞んじゃいましたね・・・

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2009年3月22日 (日)

WBCに見る国家の品格

WBC盛り上がってますね~
今回ももちろん!日本の優勝を願っていますが、勝者がいれば敗者がいるのもこの世界。3年前の大会時、特に印象深かったのはイチローの存在と敗者の言葉でした。今大会を見ながら改めて前大会を思い起こしてみます。

同じ悔しさでもその悔しさをパワーに変えて勝利をつかんだのがWBC日本チーム。その日本チームの中で存在感が格段に大きかったのはイチロー選手でした。彼が「屈辱」という言葉を口にし、感情をむき出しにしていたことが印象的です。

彼がメジャーに来て学んだのは、常に戦う姿勢でないとなめられるということ。
日本人は特に闘争心が弱い。彼は国際試合で戦うときの感情の出し方、世界と戦う厳しさを仲間に示したかったのだと思います。

韓国のファンや選手のマナーの悪さに立腹していたという報道もありました。私は彼がそのような低次元のレベルの問題に反応したとは思えません。本質的には彼の闘争本能やプライドが言わせたのだと思いますし、自分自身の不甲斐なさに活を入れるために叫んでいたのだと思います。

準決勝への道がほとんど閉ざされてしまった時、日本チームの中には、『開幕戦も始まるし、早く日本へ帰りたい』というムードが漂っていたそうです。そこへあえて攻撃的な言葉を口にすることによってチームの士気を高めたのがイチロー選手。

果たして今の日本のプロ野球でこのような「負けて死ぬほど悔しい」という気概がどれだけあるだろうか、と問われれば「ほとんど無い」のでしょう。それはプロ野球に限らず、サッカーでも他のスポーツでも似たり寄ったりだと思います。

今大会、キューバチームは日本チームと戦い敗れ去りましたが、彼ら全員の年収を合わせても原監督の年俸にははるか遠く及ばないというニュースがありました。日本は経済的に恵まれていることで、「何のために死に物狂いで戦うのか」という意義をあまり真剣に考えたりはしないでしょう。
しかし、WBCでは「試合の時の真剣さ、負けた時の悔しさ、勝った時の喜び」というスポーツの原点を見せてもらったような気がします。

3年前印象的だったのは、キューバの監督の最後の会見での言葉。
「我々は準優勝だが、優勝した日本におめでとうと言いたい。今回の大会は、自分のためではなく、お金のためでもなく、自分の国の国旗のために戦った。自分の国のために戦うことが、いかに偉大かという教訓を今日初めて得た。こういった国際大会をもっと開催してほしい」

敗者が語るこういう潔さには感動します。
悔しいはずなのに、何よりもまず最高のチームとなった相手を称えることができる。それができるかできないかの違いは、決して国が豊かか貧しいかの違いではないこと。
もちろん国家の体制の違いを超越したものであること。そういったことも国家とその国家を形成する国民の品格なのではないかとWBCを見ていてつくづくそれを感じました。

アメリカでよく敗者はgood loserであるべしと言われます。
good loserとは「いさぎよく負けを認める人」、good loserでないと世間から尊敬されません。特に政治家の場合、選挙に負けた時などgood loserぶりを発揮せねばならないのです。
以前、アメリカ大統領選で、ブッシュ氏に僅差で負けたゴア氏は敗北宣言の中でgood loserとして、いさぎよく負けを認めました。

WBCではキューバやメキシコはgood loserでした。good loserとgood winnerは表裏一体。good loserこそ次の試合のgood winnerになれます。勝った、勝ったと天狗になるチームは誰からも尊敬されません。

今大会も日本の優勝を固く信じていますが、万が一負けても良き敗者として勝者の栄誉を称えたい。どちらが勝っても負けても共に戦った相手を清々しい気持ちで迎えたい。日本はそれができるだけの品格を持っていると思います。

スポーツの国際大会というのは、スポーツを超えていろいろなものが見えてきてとても興味深いですね。

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2008年9月13日 (土)

「お宝バトン」の行方

リレー銅メンバーが「お宝バトン」争奪戦

 北京五輪で銅メダルを獲得した男子400メートルリレーのメンバーが、「お宝バトン」をめぐってバトルを繰り広げる? 日本陸連は12日、スーパー陸上(23日、等々力)の出場選手を発表。リレーメンバー4人は、100メートルでガチンコ勝負に挑む。引退レースになる朝原宣治(36=大阪ガス)は、勝者がバトンを獲得する妙案に色気を見せた。
 銅メダル獲得に興奮し、朝原が宙に投げたバトンが返ってくる。スーパー陸上の記者会見後、朝原は「もうすぐ見つかるかも、届くかもという風のうわさを聞きました」と漏らした。所有者は誰になるのか? 「どっかに(寄贈して)飾るか。ジャンケンで決めましょうか(笑い)」。レースの勝者がもらえばいいのでは? 「それいいですね。バトンをかけて…」。
 あのバトンは一時、行方不明になったが、日本陸連関係者が中国側に、写真を添付して「捜索」を依頼。チームによってバトンの色が微妙に違い、大会役員が回収したこともあり、現物にたどり着く可能性が高いという。順調にいけば、スーパー陸上に間に合う見込みだ。
 こんな事情もあり、朝原の引退レースは、バトン争奪戦になるムードが高まった。スーパー陸上の100メートルは、朝原に加え、塚原、末続、高平のメンバー4人が出場する。塚原は五輪直後から必勝宣言をしており、朝原も「勝つのは、僕で間違いないと思う。一緒に戦ってきた仲間だけど、試合の時はライバル」と対抗意識を表した。
 朝原は、13日からラストランのための極秘合宿に入る。行き先は公表せずに約1週間、練習だけに集中する。五輪後、表彰が相次ぐ中、練習時間は確保してきたが、さらにレベルアップをはかる。「23日にスッキリ走れないと後悔すると思う。できるだけ万全の状態で臨みたいと思っています」。約1カ月ぶりにバトンとも再会へ。最後の100メートルは、モチベーションに事欠かない。【佐々木一郎】
(Yahoo!ニュース-日刊スポーツ9月13日9時49分)

へぇ~、あのバトン見つかったんですね。よかった!
実は、あの感動のリレーの後、「あのバトンどこ行っちゃったんだろう・・・」ってすごく気になってたんです。思い出のバトン、お宝バトンですものね。リレーメンバーの皆さんはもう一度手にしたいでしょう。すごく綺麗な色のバトンだったのを覚えています。虹色というか、何色か色がグラデーションになっているような感じに見えましたけど。

私は北京五輪で一番感動したのが男子4×100mリレーだったので、五輪が終わった後も4人の選手の動向が気になっていました。特に第一走者だった塚原直貴さんに注目しています。高平さんはルックスに注目。日本人離れした顔の小ささと手足の長さ。やっぱり宇宙人ってイメージです。

これまで陸上競技はまったく関心なかったのですが、最近はテレビで放送しているとつい見てしまいます。23日のスーパー陸上は本気で見に行こうと思ったのですが都合が悪くて今回はテレビ観戦の予定。いつかは生で見たいな。

23日の100メートル、今からすごく楽しみです。朝原さんは引退レースとなるので勝てればそれはそれで良い絵になるとは思いますが、できれば塚原さんに勝ってもらって「お宝バトン」を塚原さんから朝原さんに渡してもらいたいな。そうなったら朝原さんも立派な後継者が育っていることに安心して引退できると思うんですが。朝原さん泣いちゃうだろうな~
何かいろいろ想像していたら感動してきちゃいました(笑)

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2008年8月26日 (火)

メダル数とお金は比例する

北京五輪閉幕 お金かければメダル増 景気後退、細る資金 ロンドンへ課題

■国の補助拡充は期待薄/看板選手引退ならスポンサー離れ
世界中を熱狂させた北京五輪が24日閉幕した。日本の獲得メダルは金9個を含む25個で、前回アテネの金16個を含む37個から大きく減った。国家予算を惜しみなく投入し、米国を抜いて金メダル大国に躍り出た中国をみるまでもなく、「メダルの数はお金と比例する」というのが、世界の常識だ。4年後のロンドンに向け、トップ選手の世代交代期と重なる日本は資金面でも多くの課題を抱えている。
 「スポーツに対するお金のかけ方にほぼ比例している。日本のメダル数も順当なところではないか」
 日本スポーツエージェントの古屋博史代表は、北京五輪をこう総括する。
 アテネでのメダルラッシュを受け、中国ほどではないにせよ、日本も北京に向けそれなりの資金を投じた。
 日本オリンピック委員会(JOC)を通じ、国から補助される選手強化費はアテネの04年度は約16億円だったが、07年度は約21億円、08年度は約26億円まで増えた。
 メダリストたちのCM出演など肖像権を管理しスポンサーを募るJOCの「シンボルアスリート」制度も、アテネ後に28社まで増え、4年間で80億円超の収入を得た。この資金はトップ選手のほか、競技団体にも強化費として分配された。
 北京五輪に向けた最大の投資が、国が総工費374億円をかけて東京都北区に建設し、今年1月にオープンした「ナショナルトレーニングセンター(NTC)」だ。
 各競技の専用練習場を備えた屋内トレーニングセンターや陸上トレーニング場、宿泊施設を持ち、隣接する国立スポーツ科学センター(JISS)と連携し、スポーツ科学や医学を取り入れた効果的なトレーニングを行うことができる。
 NTCでは、アテネで食事の違いからコンディションを崩す選手が出たことから、北京の選手村の食事を想定したメニューを提供する「他国では聞いたことがない」(NTC事務所の宮部行範主事)という対策も試みている。
 JISSで集中的にトレーニングを積んだフェンシングの太田雄貴選手が同種目で日本人初のメダルを獲得するなど、NTCは一定の成果を上げた。
 もっとも、北京の個人金メダリストは、柔道男子100キロ超級の石井慧(さとし)選手を除けば、すべてがアテネと同じ顔ぶれで、「アテネの遺産」(関係者)との声も多い。
 2大会連続2冠の北島康介選手(日本コカ・コーラ)の引退が取りざたされているようにピークを過ぎ、4年後を期待するのは酷という選手が多い。悲願の金を獲得したソフトボールはロンドンで種目からなくなってしまう。
 選手強化で世代交代を図るためにも、これまで以上の資金が必要となる。
 ところが、国の補助金の増額は景気後退で税収が減り、財政悪化に拍車がかかるなか、期待できそうもない。
 スポンサーからの収入も看板選手の引退が相次げば、目減りが避けられないうえ、景気後退は、企業の懐具合にも影を落とし始めている。90年代後半から00年代初めにかけての不況では、企業の運動部の廃止が相次ぎ、民間企業がアマチュアスポーツを支えるというシステムはすでに大きく揺らいでいる。
 「中国や米国、ロシアなどの選手には、競技だけに打ち込んできたと思える力強さを感じた。日本の選手も生活の心配をすることなく、競技に集中できる環境を整えないとメダルは増えない」
 古屋代表は、トップアスリートたちを支える環境整備の必要性を訴える。
 日本は4年後に向け、「メダル数とお金は比例する」というシビアな現実を改めて突き付けられることになりそうだ。(佐竹一秀)
(Yahoo!ニュース-フジサンケイ ビジネスアイ8月25日8時39分)

「メダル数とお金は比例する」ですか・・・
確かに、今回の開催国中国のメダル数はダントツでしたね。開催国としてのメンツや国威発揚という点で意地でも金メダル数はトップにこだわったのだと思いますが、それにしても金メダル51個って取り過ぎ(笑)

中国は五輪開催に400億ドル以上を投じたらしいのですが、その内訳がどういうものであるかはともかく、ちょっと日本は真似できないですね。

五輪期間中に見たニュースの中に、『北京五輪の豪州競泳チームの男性コーチが、選手の訓練方法を記した独自「マニュアル」を中国競泳コーチに高値“販売”し、女子200メートルバタフライで中国コーチの教え子が 大本命だった豪選手を破り金メダルを獲得したため、「裏切り行為だ」との声も上がっている』というものがありました。
このコーチは、「彼ら(中国)は金に糸目を付けない。国家チームコーチの給与は安いし、私にも生活がある」と釈明したそうです。

優秀なコーチが各国に引き抜かれることは今や当たり前ですが、この男性コーチの場合は現在豪州でコーチをやっているのに中国にも教えているのが問題です。金額は明かさなかったようですが、かなりの報酬を得たのではないでしょうか。中国のメダル獲得への執念は凄まじいものがあります。

「メダル数とお金は比例する」ことがある程度証明されているとなると、国家間の格差問題になってしまいますね。何だか「東大生の親の半数は950万円以上の年収だ」という話を思い出してしまいました。「もはや高収入の親を持つ子どもしか東京大学に合格することはできない」という話です。どこか似てませんか?

本当は「参加することに意義がある」というオリンピックの精神に戻ればよいのですが、メダル獲得数を国威に結び付けようとする国は多いですし、また、ロサンゼルスオリンピック以降定着してしまった商業主義を変えることはなかなか難しいです。

先日あるテレビ番組で、次のようなことを聞いてなるほどと思いました。
「中国の選手は選ばれたエリート選手で、金メダルのために惜しみなくお金をかけて育てられるけれども、それが中国の一般国民のスポーツ振興に結びついていない。結局、国民に根付いていないスポーツは、国がエリート選手に金をかけなくなった途端に崩壊する。以前の東欧諸国がそのパターンで、今ではまったく金メダルを取れなくなってしまった」

正確な言い回しは覚えていないのですが趣旨はこんなようなことだったと思います。確か、語っていたのはスポーツジャーナリストの二宮清純氏だったと思います。

確かにそうですね。一部のエリートが金メダルを取るためだけのスポーツなんて意味無いですもの。その点、日本は野球もサッカーもマラソンも国民的スポーツです。
今回なぜかこれらの競技でまったくメダルを取れなかったのですが、これはお金の問題ではなく、単に実力が無かったことと自己管理の甘さ、さらに精神的な弱さにあったのだと思います。
そのあたりのことは麻生千晶氏が「こちらのコラム」でバッサリ斬ってますけど・・・
(リンク消えてたらごめんなさい)

選手の活躍する姿は国民に夢や感動を与えてくれます。しかし、参加するだけではなく、メダルも欲しいのは本音ですよね。あのイギリスでさえもロンドン五輪に向けて今回強化した結果、金メダル19個を獲得。かなりの成果を挙げたと言えます。

日本も東京へ五輪招致をしているのですから、ある程度強化する必要はあると思いますが、中国のようにやる必要はないでしょう。(って言うか日本にはできません)
なかなか難しい問題ですが、勝てそうな種目を選別して効率的な資金投入をすることと同時に、フェンシングに限りませんが、新たな可能性がある種目を選別して国民への認知度、体験度を上げていくことも必要だと思います。

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2008年8月24日 (日)

精度の高い日本のバトンパス

バトンの技、真骨頂…男子400リレー銅メダル

日本陸上距離陣の悲願だった男子四百メートルリレーのメダル獲得。
 個々の走力では海外の強豪に劣る日本の快挙達成には理由がある。
 まずはバトンパスの技術の習熟度。日本は受け手が腕を下に下げて、手のひらを下に向け、渡し手が下から渡すアンダーハンドパスを採用。確実性が増すのが長所だが、受け手の加速が若干鈍り、タイムを稼げない短所がある。それを受け渡しの精度を高めることで解消してきた。
 それを示す一つのデータがある。この日と同じメンバーで38秒03のアジア新記録で5位に入った昨年の世界選手権決勝。「バトンを受けて渡す」という二つの作業が必要な第2走者の末続、第3走者の高平のラップタイムの合計は、2位ジャマイカ、4位ブラジルの2、3走者の合計より速かった。無論、パスの位置や走る距離が異なるため、単純比較は出来ないが少なくとも「スムーズだった」と表現していいだろう。
 もう一つが日本のリレーに対する姿勢。予選でバトンを落とし、失格した米国のように、個人種目に強豪がそろうチームは、リレー練習に割く時間が少なくなりがち。ひと昔前は試合前練習で初めてバトン練習をする国もあったほど。日本は、昨年の世界選手権時から、同じ顔ぶれと走順で何度も合宿を行ってきた。塚原は「僕たちは(バトン)ゾーンに入ったら僕たちだけの空間を作ることが出来るんです」と胸を張った。
 1人の力では到底、なし得なかった快挙は、息のあった4人だったからこそ到達出来たものだ。(新宮広万)
(Infoseek ニュース-読売新聞2008年8月23日8時59分)
Japan2

いやぁすごかったですねぇ男子四百メートルリレー。
銅メダルおめでとうございます!shine
北京五輪はニュースで結果を知ることがほとんどだったのですが、この競技は絶対にLIVEで見ようと決めていたので、日本の快挙に思わず興奮しちゃいました!
アンカーの朝原さんが渾身の力を振り絞ってゴールした時は、見ていて息が詰まりそうでした。表彰式もLIVEで見ていたのですが、4人の選手の皆さん、金メダルをもらったみたいにうれしそうでしたね。

競泳の男子400メートルメドレーリレーもすごく感動したのですが、どうも私はリレー競技が好きなんですね。一つのたすきをつないでいく駅伝とか・・・
どんなところに魅力を感じるかと言うと、一人一人にドラマがあって、それがつながってさらに大きな感動を与えてくれるところでしょうか。
一人ならあきらめてしまうかもしれないけれど、仲間につなぐために死力を尽くす。それがまた原動力となって思いがけない素晴らしい記録が生み出されるところに感動します。

ところで、今回の快挙達成にはUPした記事にあるように日本のバトンパスの技術の高さが大きく影響しています。もうそれは職人技ともいえる超高速のバトンワークですね。
タイムだけで競えば日本が世界の強豪を上回るのは難しいのですが、この競技はバトンの受け渡しの良し悪しが勝負を左右します。そこがリレー競技の面白いところですね。

優勝候補の米国や英国が予選でバトンパスでミスをして決勝に残っていなかったので、日本の銅メダルを「たなぼた」なんて言う人もいますが、この競技はバトンパスの技術も含めたトータルな強さを求められるので、銅メダルは日本の練習の成果だと思います。
まぁ確かに強豪チームがいなかったのは運が良かったのかもしれませんが、運も実力のうちですしね!

個人技の強い米国などのチームは、あまりバトンパスの練習をしないらしいですね。うまくいけば素晴らしい記録が出ますが、失敗のリスクも大きい。そんなことでは合宿までやって鍛えてきた日本チームに負けるのも当たり前でしょう。

こうやって考えていくと、リレーという競技は案外日本人向きなのかもしれません。メダルこそ無かったけれど、これまで4×100mリレーは大きな大会で常に入賞してるんですね。日本はものすごく強くはないけれど、決して弱くはないということ。
今回の結果を契機に、さらにバトンパスの技術の習熟度を上げて、日本のお家芸の競技に持っていければ最高だと思います。

それにしても、陸上や競泳などタイムを競う競技は順位が明確で気持ちいいです。それに比べると体操とかシンクロなどの採点競技は、技の難易度や芸術性といった部分に審判員の主観の入り込む余地が大きいので何となくすっきりしません。言い換えれば恣意的な採点の入り込む余地が多いということです。ライバルを引き離すためには必然的に難易度の高い技を取り入れざるを得なく、選手の精神的負担は相当なものだと思います。
今回のリレーのように、日本人でもこんなに頑張ることができたのですから、これからはタイムを競う競技や判定の基準が明確な競技には、国を挙げて強化策に取り組んでいただきたいなと思いました。
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2008年8月17日 (日)

競泳チーム、好記録の要因とは

有終の美に「最高です」=連続銅にはじける笑顔-競泳リレー〔五輪・競泳〕

【北京17日時事】「最高です」。チームを引っ張った北島康介選手(25)がはじける笑顔を見せた。17日、北京五輪競泳の男子400メートルメドレーリレーで、日本は前回に続いて銅メダルを獲得し、有終の美を飾った。
 背泳ぎの宮下純一(24)、平泳ぎの北島、バタフライの藤井拓郎(23)、自由形の佐藤久佳(21)の各選手がつないだ。泳ぎ終えた佐藤選手がプールから上がると、4人は肩を寄せて抱き合った。
 北島選手は「最高です。4人で頑張った結果がこのメダルだと思う」とうれしさを隠せない。先輩として3人を引っ張り、「(3人の)肝っ玉が据わってるんで何も言うことはなかった。信頼しているところが大きかった」。
 個人の100メートル自由形では予選40位に沈んだ佐藤選手。北島選手から「絶対メダル取るぞ」と言われていたそうで、「正直ほっとしている。康介さんは頼りになる先輩」と表情を緩めた。
 「ずっとこれに出て勝ちたかった。今までで一番いいレース…」。宮下選手は涙で言葉にならない。バタフライ泳者では怪物マイケル・フェルプス選手(米国)に次ぐ2番目のタイムで大健闘した藤井選手は「自分の持っているものを出せた」と満足そう。
 北京五輪競泳最後の表彰台。北島選手は銅メダルを掛けてもらうと、白い歯を見せ、緊張感から解放されたような満面の笑み。8個の金メダル獲得で特別に表彰されて涙ぐむフェルプス選手に拍手を送っていた。(了)
(Yahoo!ニュース-時事通信8月17日18時56分)

Water_cube11五輪・競泳の最後を飾る男子400メートルメドレーリレー、感動しました!
北島選手の世界新記録を含む2つの金メダルの時ももちろん感動しましたが、チームプレー、特にリレーという競技はとりわけワクワクします。

4人が持てる力を出し切って勝ち取った銅メダルには、金メダル以上の価値があったんじゃないでしょうか。泳ぎ終えたばかりの4人へのインタビューがこれまた感動モノで、こちらまで涙が出そうでした。

ところで今大会の競泳種目では世界新記録が次から次へと出ていますね。スピード社のレーザー・レーサーという高速水着の着用がひとつの要因だと思いますが、実は何といってもプールにその秘密があったのです。

Water_cube2この世界新を量産する高速プールは「ウォーターキューブ」(中国名:水立方)というのですが、先日、その秘密を設計者が明らかにしたというニュースがありました。
以下、その部分を引用します。

・・・設計者の1人・毛紅衛(マオ・ホンウェイ)氏は、「水温は成績に大きく影響すると言われているため、常に26.5~26.9度に保ち、温度差を小さくしてある」と話し、「水質も世界最高レベルに達している。水の濁り度は国内一般プールの基準の50分の1だ」とまずプール内の「水の秘密」について紹介した。
続いて「壁側の選手は他の選手が起こした波だけでなく、その波が壁に跳ね返って起きる波の影響も受ける」とこれまでのプールの設計上の問題点を指摘。「泳ぐ際とターンの際に発生する波を消すため、特別設計した吸水口を、周囲だけでなくスタート台などにも設けた」と語り、さらに「跳ね返った波を起きにくくするため、水位を吸水口手前の壁の高さと常に同じに保つよう工夫してある」と設計上の秘密を明らかにした。
もう1人の設計者・趙小鈞(ジャオ・シャオジュン)氏は「水深を過去の五輪大会より1m深い3mにしてある」と話す。選手からは「泳ぎやすい」と好評だという。
これら以外にも「ウォーターキューブ」では、空調、室温、照明など様々な工夫が施されており、すべての要因が重なりあって好記録を量産していると見られている。・・・
Record China8月14日18時58分

なるほど、水温、水の透明度、吸水口の設計、水深などなど様々な工夫がされているため好記録が続出というわけですね。
その中でも私が特に注目したのが「水の透明度」です。

Water_cube41テレビ中継用にプールの真横から撮った映像が沢山使用されていましたが、透明度が高いために一番向こう側のレーンの選手までくっきり見えたことに驚きました。しかも、水深が3mなので、水の色に深みがあって映像的にもすごく美しい。
何だか選手達が魚のように見えて仕方がありませんでした。

水着もプールも技術の進化がどんどん記録を塗り替えていきます。今回これだけの競技場を作って記録を更新させてしまったので、次の開催地ロンドンからはハード面でかなりプレッシャーをかけられるんじゃないでしょうか。それどころかソフト面でもすでに開会式があれほど豪華にやられてしまったので、イギリスでは「ロンドン五輪の(演出の)ハードルは気が遠くなるほど高くなった」なんて言われているそうですから。

まぁ、中国政府も国の威信をかけた五輪ですからすべての面で惜しみなくお金を使ったのでしょう。結果的に素晴らしい高速プールで素晴らしい競技を見ることができました。

Japan1_3 しかし、これだけは言いたい。好記録の一番の要因は競技場でも水着でもなく、選手自身の練習の成果だと。
日本競泳チームの皆さんには一週間楽しませてもらいました。
お疲れ様でした。そしてありがとう!

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