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2013年3月15日 (金)

サムスンの独り勝ちは長くは続かない

韓国で独り勝ちのサムスン「韓国人の反発強い」と慶大教授

韓国のGDP(国内総生産)の2割以上を稼ぎ出すのがサムスングループだ。韓国経済の“躍進”を牽引したサムスンもまた、内憂外患の苦しみを抱えている。サムスンが韓国国内で意外なほど嫌われ者だと解説するのは柳町功・慶應義塾大学総合政策学部教授(経営学)だ。

「サムスンは数字の上では韓国経済に大きく貢献しているが、国内の雇用ではごく一握りのサムスン社員を除けば、待遇のよくない下請け、中小企業の比重が大きい。多くの国民は自分たちが恩恵を享受できない中でサムスンが独り勝ちしていると感じていて、反発が強い。

 だから労働災害などの問題が表面化すると、世論は反サムスンで激しく燃え上がる。生産強化を猛スピードで進めた結果、サムスンは従業員の安全対策で不十分な点も少なくないので、裁判に発展するケースも多い」

 2011年にサムスン電子の半導体工場の従業員に白血病が相次ぎ、裁判所が工場勤務との因果関係を認める判決を下して大問題となったが、中間層以下はそうしたきっかけさえあれば猛烈なサムスン叩きに走り出す状況なのだ。

 国内で反感が強まる一方、国外でのビジネスも難関が待ち受ける。ウォン高による影響に加え、サムスンは今、収益構造の抜本的変革を迫られている。世界各国でアップルと特許侵害訴訟を繰り広げ、その影響からかアップルはiPhoneなど主要商品の部品調達先からサムスンを外す動きを見せており、サムスンの半導体売上高は2013年に大きく減るとされる。部品供給メーカーとしての比重が減り、機器メーカーとして勝負しなければならなくなるわけだ。

「これまでのサムスンにはクリエイティブな力はなかった。テレビもスマホもタブレットも、サムスンが創造した市場ではない。日本やその他の国のメーカーが作り出した市場に後発で入り、ダイナミックな投資で競争に勝ってきた。しかし、これからは自らが新しいものを生み出さなくてはならない。応用研究に比べ基礎研究が弱いという問題意識は内部にもあるものの、解決策はまだ見えてこない」(柳町氏)

 グループ中核企業のサムスン電子は昨年も過去最高益を大きく更新したが、内外に潜む問題が表面化すれば、我が世の春は長くは続かない。
(Yahoo!ニュース-NEWS ポストセブンSAPIO2013年4月号3月10日(日)17時46分)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130310-00000014-pseven-kr

韓国の問題はこの記事の最後の部分、
「これまでのサムスンにはクリエイティブな力はなかった。テレビもスマホもタブレットも、サムスンが創造した市場ではない。日本やその他の国のメーカーが作り出した市場に後発で入り、ダイナミックな投資で競争に勝ってきた。しかし、これからは自らが新しいものを生み出さなくてはならない。応用研究に比べ基礎研究が弱いという問題意識は内部にもあるものの、解決策はまだ見えてこない」
というところに尽きると思います。

特に、アナログからデジタルの世界になってからは技術のコピーが容易になったので、先端技術の応用が昔に比べて簡単になったからだと思います。
日本も昔は欧米製品の模倣を行っていた時代がありましたが、アナログの時代だったために現在のサムスン程のスピードで市場を制することができませんでした。

また、日本企業がサムスンと決定的に違うのは、匠の技術を持っているところではないでしょうか。欧米の技術を模倣するだけではなく、さらに良い製品へと向上させていったことが世界中で日本製品が売れた理由だったと思います。しかし、今ではそうした日本の高度な技術が逆に悪い面として表れています。

例えば、テレビなどの家電製品は、特殊な機能がたくさんついているものよりも今では価格が安いことが第一となってしまったために、韓国や中国の企業でも簡単に作れるようになって、日本企業の高機能だけれど価格の高い製品は売れなくなってしまいました。

しかし、自動車は違います。簡単に技術をコピーできる部分もありますが、匠の技術を要求される非常に高度で繊細な部分が多く残されています。それは基礎研究が弱ければできないものであり、ロケット技術も同じでしょう。

そういうレベルの分野では、やはり韓国企業に比べて日本は強いです。科学分野のノーベル賞受賞者が中国や韓国にいないことを見てもそれが証明されます。
手っ取り早く国を発展させることをあまりにも重視したために、他国の技術をコピーすることと国を挙げてサムスンなど一部の財閥企業に莫大な資金を投入することを第一とし、地道な基礎研究を後回しにしてきたからです。
また、結果を早く求めるあまり地味な研究をする科学者を尊敬しないお国柄も影響しているのかもしれません。
韓国はこういった社会の構造を変えない限り、サムスンの独り勝ちが続くとは思えないのです。

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コメント

カリフォルニア州連邦地裁はアップルの特許を侵害したとして10億5千万ドルの賠償金支払いをサムスンに命じた。
「最先端のIT製品の裁判は時間がかかり、何年もかかって判決が出る頃には当該製品はすでに売り切って膨大な利益を上げている」(産業タイムズ)
サムスンもそれを確信犯的に狙って開発・販売している面もある。どうりでパクリが止まらないわけである。「サムスンが抱えている特許侵害訴訟は4千件近くあり、賠償金総額は営業利益を超えるという」(ITジャーナリスト)
「サムスンは日本人技術者を大量に引き抜いて知識を吸収してはクビにするという戦略を繰り返してきた。日本法人の仕事の大半は最先端の日本製品を分解して部品を調べて本国に送る、という完全なコピー文化です」(業界紙記者)

投稿: うなき゜ | 2013年3月15日 (金) 09時39分

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