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2012年12月17日 (月)

復活当選の是非

復活当選率は13.8%【12衆院選】

 今回の衆院選で、小選挙区と比例代表に重複立候補した907人のうち、小選挙区で落選しながら比例で復活した候補は125人だった。復活当選した割合(復活当選率)は13.8%で、前回の14.9%を1.1ポイント下回った。
 民主党は野田佳彦首相を含む全員が重複立候補したが、復活率は前回比4.6ポイント減の11.4%にとどまった。自民党の復活率は14.1%で、同3.0ポイント減だった。
 一方、日本維新の会は復活率が21.2%で全党を通じ最も高かった。みんなの党は20.3%だった。 
(Yahoo!ニュース-時事通信12月17日(月)13時18分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121217-00000139-jij-pol

現在の衆議院選挙制度では、小選挙区で落選しているのに、惜敗率によっては、いつの間にか比例で復活当選してしまう候補者がいます。一旦死んだのに蘇ってしまうということで、復活当選議員のことをゾンビ議員と呼ぶこともありますね。

小選挙区の有権者の意思を無視しているのですから、「この制度はおかしい!」と思う方は多いのではありませんか?
それとも、「自分が投票した議員が復活当選してくれてうれしかった」と思いましたか?

この制度ができた経緯を色々調べてみると、「死票が少なくなり、より多くの民意が反映される」といった納得できる部分と、そうではない部分とがあって一概に悪いとも決め付けられません。

しかし、特に落選させたい候補者が自分の選挙区にいた場合、せっかく落選させたのにゾンビ議員として復活してくるのは許せない気持ちになります。
それではどうしたらよいのでしょうか?

結果的に、同一選挙区から複数の候補者が当選するのですから、選挙制度を中選挙区制に変えることでこの問題は解決します。
中選挙区制であれば、獲得票数の順番で上位から順番に当選するので、今の制度のように3位や4位で落選しているのに2位の落選者を飛ばして比例復活するなどということはありません。

もちろん、中選挙区制に様々な欠点があったから小選挙区制になったので、中選挙区制に戻せばすべて解決するわけではありません。そこで色々な制度が考えられるのですが、例えば、小選挙区制度のまま比例復活制度を認めない単純小選挙区制に変えたとしたら、どうでしょうか。今以上に極端な政権交代が起こるのではありませんか?

実際、1993年カナダの下院総選挙では、与党カナダ進歩保守党が改選前の169議席のうち167議席を失うという壊滅的な敗北を喫しています。
そういう制度を国民が望むのであればそれでも良いと思いますが、恐らく、日本人はそこまで極端な制度を望んでいるとは思えません。

それならば、比例復活を認めず、小選挙区と比例区を完全に分けてしまうというのもあります。あるいは、比例復活制度は残したまま、その制度を適用できる候補者を新人議員に限定したり、「比例復活は2回までしか認めない」等、回数制限をかけたりする方法もあります。

色々工夫をすれば選挙制度は改革できると思うのですが、なぜかどの政党も比例復活制度に手を付けようとはしません。恐らく、どの政党にとっても、比例復活によって当選者を増やせる利点を感じているからでしょう。
誰もが納得するような選挙制度は無いですから、政治家にはよりましな制度を考えて欲しいものです。

ちなみに、今回私が死票覚悟で投票した候補者は復活当選しました。自分の一票が無駄にならなかったことは嬉しいのですが、公平の観点から言えば、復活当選制度は止めるべきだと思います。

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