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2012年11月 7日 (水)

実務経験証明書制度に欠陥がある

西友、虚偽の実務経験証明書の発行認め謝罪

大手スーパー西友(東京)が従業員に対し、一般用医薬品が販売できる「登録販売者」の受験資格が得られるよう虚偽の実務経験証明書を発行したとされる問題で、同社は6日に都内で記者会見し、2008年以降、19都道府県の試験に合格した従業員200人に実務経験が不足していたとして、証明書が虚偽だったことを認めた。

 同社の金山亮執行役員が「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪した。

 発表によると、同社は08年以降、「登録販売者」試験を受ける従業員352人に実務経験証明書を発行したが、このうち8割に当たる282人は実務経験の時間が不足していたという。会社ぐるみの関与については「従業員に合格のノルマを課していたわけではなく、現段階ではなかったと考えている」と否定しつつも、「年内までにさらに詳しく調査したい」とした。
(Yahoo!ニュース-読売新聞11月6日(火)13時15分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121106-00000769-yom-soci

世の中には沢山の資格がありますが、その資格を取るための受験資格に「実務経験」を求めるものが結構あります。「○年間の実務経験のある者」などといったものです。

今回の西友の事件が結構問題だと思う理由の一つに、これは「登録販売者」の受験資格に限ったものではないことにあります。

例えば、ある業界に勤める社員が職務上どうしても取りたい資格があっても、この実務経験の壁に阻まれて受験できない場合が結構あります。

一方で、企業側からすると、ある資格を持つ社員がもう少し増えないと新しい店舗が開設できないとか、新規受注ができないなどの理由があったとします。
そこに今回のような不正の付け入るすきがあったのではないでしょうか。

個人で受験したいと考えた場合は、あきらめるしかないかもしれませんが、企業に勤める社員であれば、実務経験を証明する書類に会社の印鑑さえ押してもらえれば受験できるわけですから、企業と社員双方が結託すれば不正受験ができます。

今回の西友の問題は、一般消費者からの通報で発覚したようですが、よほどその「ニセ登録販売者」の対応がひどかったからではないでしょうか。
通常は、審査の甘い実務経験証明書を企業が大量に発行していたとしても、なかなか外部からはわからないと思います。

実務経験を求める資格全般にいえることですが、証明書類の審査を企業側のみに委ねている現行制度を改めない限り、不正は無くならないでしょう。

それにしても、今回西友では200人もの従業員に不正が発覚したことから、「会社ぐるみではなかった」という言い訳はなかなか苦しいと思います。

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