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2012年9月20日 (木)

中国の税関が日本に対して嫌がらせ

<反日デモ>中国の税関 日本との輸出入で通関手続きに遅れ

 中国の税関で、日本との輸出入について通関手続きが一部で厳格化され、遅れが出ていることが19日、分かった。日本政府による沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化を受けた反日機運の高まりが背景にあるとみられる。10年に中国が尖閣諸島周辺の漁船衝突事件を受けてレアアースを輸出規制した例もあり、関係企業は中国当局の報復に警戒を強めている。

 ある大手商社は先週から、日本向け化学品の輸出で税関で「全量検査」を受けている。同社は「これまでは10回に1回程度サンプルを抜き出す検査。突然すべての貨物で検査を受けるようになった。遅れが出ないか心配だ」と話す。「全量検査」は複数港という。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)北京事務所にも、日本との輸出入の通関で全量検査を求められた例が報告されている。同事務所は「一部にとどまっているが、今後の動向を見極めたい」と情報収集を急ぐ。日本貿易会の槍田松瑩(うつだ・しょうえい)会長も19日の記者会見で中国での通関に遅れが生じていることを認め、輸出入業務への悪影響を「覚悟する必要がある」と指摘した。
(Yahoo!ニュース-毎日新聞9月19日(水)20時46分)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120919-00000086-mai-bus_all

中国は、2010年の尖閣諸島中国漁船衝突事件の際、日本への報復措置として、日本へ輸出するレアアースの通関業務を意図的に遅滞させることで事実上輸出を止めました。

しかし、レアアースは日本だけではなく、米国をはじめとして他国からも批判があったため、今回は一般の品物の通関業務で嫌がらせをしています。

中国のやっていることは暴力団の恐喝行為と一緒。中国は経済で自信をつけていますから、何か気に入らないことがあると経済的圧力をかけてきます。
昨年はノーベル賞がらみでノルウェーが嫌がらせを受け、最近ではフィリピンが中国の恫喝に屈しました。

忘れていらっしゃる方もいると思いますので、関連記事を引用させていただきます。(本文は長いのでリンク先をお読み下さい)

―――本年4月スカボロー岩礁をめぐる対立が表面化した際、中国はフィリピンのバナナ、パパイヤ、マンゴー、ココナッツ、パイナップルの検疫を意図的に遅らせただけでなく、フィリピンへの観光も差し止めた。中国の思惑通り、フィリピン実業界は比政府に中国との対立を止めるよう懇願した。その後、中比間の緊張は緩和されたが、現在スカボロー岩礁へのフィリピン船の出入りは中国船がブロックしている。

 2010年には、中国は、9月に尖閣問題で日本に政策変更を強いるため日本向けレアアースの禁輸を行い、10月には中国の人権活動家にノーベル賞を授与したノルウェーの鮭の検疫を強化したこともある。(中略)

中国が尖閣問題でレアアースを持ち出したことは外交的に大失敗でした。問題を多国間化・国際化して、中国が孤立したからです。

 その教訓を学んだ中国は今回、フィリピン農産物に対象を絞り、問題を二国間関係に限定することに成功しました。案の定、フィリピン財界は中国の圧力にいとも簡単に屈し、フィリピン政府は問題を国際化・多国間化することに失敗したのです。―――
(WEDGE Infinity 2012年08月31日)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2160

中国は韓国と違ってなかなか強かです。レアアースの失敗から学び、フィリピンに対しては問題を二国間関係に限定し圧力をかけることに成功しました。当然、日本に対しても同じような手法で圧力をかけてくるでしょう。

日本はフィリピンと単純には比べられませんが、フィリピン実業界が比政府に中国との対立を止めるよう懇願したのと同じように、日本も経団連をはじめとした経済界が政府に圧力をかけることは容易に予測できます。

国家主権と経済的利益を天秤にかけてどう決着をつけるのか。
フィリピンと違って、日本は逆に中国に対して圧力をかけられるネタもいろいろ持っていると思いますが、民主党政府がどう動くか注目しています。

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