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2012年6月 9日 (土)

丹羽氏は外交官ではなく商売人

政府、丹羽大使処分せず

 玄葉光一郎外相は8日の記者会見で、丹羽宇一郎駐中国大使が英紙インタビューで東京都による沖縄県・尖閣諸島購入計画に反対を明言したことについて「一切こういうことがないようにするということなので、今はそう受け止めている」と述べ、処分する考えのないことを明らかにした。
 丹羽氏からは外務省幹部を通じ、自らの発言について「大変申し訳ない。ご迷惑をお掛けした」との連絡があったという。
 これに対し、自民党は8日の外交部会で、丹羽氏の更迭を求めていく方針で一致した。
 会合では「大使の身分がこのままということになれば、日本政府として認めたということになる。口頭注意というレベルではない」(小野寺五典部会長)、「丹羽氏は、明らかに政府と違う見解を越権行為で言った。中国大使としてふさわしくない。代わっていただきたい」(山本一太前参院政審会長)といった批判が相次いだ。
 丹羽氏を召還して事実関係を確認すべきだとの意見も出たが、同省の新美潤アジア大洋州局参事官は「丹羽大使から釈明があったということで整理ができたと考えている」と拒否した。
 尖閣諸島購入を計画している東京都の石原慎太郎知事は8日の定例会見で、丹羽氏の発言について「日本を代表して北京にいるべき人物じゃない。自分の国のことを勉強して物を言わないと、大使の資格はない」と厳しく批判した。
(Yahoo!ニュース-産経新聞6月9日(土)8時47分)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120609-00000093-san-pol

私は丹羽氏が中国大使に任命された時から、いつか問題発言をするのではないかと思っていたので『ああ、やっぱりやっちゃったか・・・』という感じです。

中国問題に詳しいジャーナリスト、青木直人氏の『中国利権の真相』(2004年)が家にあったので読み返してみたら伊藤忠商事の献金ビジネスのことが詳しく書かれていて改めて納得しました。伊藤忠商事という会社が如何に中国政府の要人に食い込み商売を拡大してきたかが詳しく書かれています。

日本嫌いで有名だった江沢民氏と真っ先に太い人脈のパイプを築いたのも伊藤忠商事でした。反日だろうが何だろうが商売第一なのが商売人です。
こういう会社のトップにいた丹羽氏を中国大使に任命した民主党にそもそも外交センス、人事センスが無かったということでしょう。

端的に言うと、丹羽氏は決して外交官ではなくて単なる商社マン、商売人だったということ。長年、中国政府の顔色をうかがって商売してきた彼にとっては、尖閣諸島くらい中国に献上することなど大したことではないのです。彼の商売人としての感覚ではそれが当たり前のことなのかもしれません。

丹羽氏起用を主導した岡田克也副総理も背後にはイオンという大手流通グループがついています。その影響を受けたのか、岡田氏もどこか感覚がおかしくて、『中国に人脈がある人』という単純な考えで丹羽氏を推薦してしまったのでしょう。

青木直人氏の『中国利権の真相』から、伊藤忠商事の感覚がよくわかる部分を引用しますね。

―――実は、伊藤忠商事には、七二年の国交正常化以前から、中国ビジネスを牽引してきたある有名な人物がいる。
 現在、同社の顧問であり、伊藤忠中国研究所の所長でもある藤野文晤だ。彼に関して、作家の深田祐介が次のような体験談を紹介している。
 藤野氏は中国市場開拓のパイオニアであり、中国政府中枢に深く入り込んでいることを自他共に認める人物だったが、彼は嬉々とした態度で、
「まもなく太平洋圏は完全な中華圏になりますよ」
 確信に満ちて断言した。
「太平洋地域が中華圏になると、日本はどうなりますか」
 私が訊ねると、藤野氏は平然として、
「日本は中華圏の一国として、中国のリーダーシップの下で生きてゆけばいい」
 要するに中国への朝貢国として生きてゆくのが、日本の執るべき道だというのだ」(『正論』〇四年七月号)
 深田は、この発言に対して「絶句した」という。
「外務省のチャイナ・スクール以外にもこういう日本人が実在していることに強い衝撃をうけた」―――

丹羽氏もこういう会社のトップだったのです。今回の尖閣諸島についての発言も、商社マンとしては間違った行動を取っているとは思っていなかったのでしょう。
外交官として日本の国益を守る人物としてふさわしくない人物を任命した民主党政権の責任は重く、本人が謝ったから処分しないというだけではすまされないと思います。
それとも、もしかして、民主党政府が言えないことを丹羽大使の口から言わせたのでしょうか?
あっさり処分無しにしたところが怪しいです。

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