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2011年11月 9日 (水)

受診時定額負担制度について

医療・介護、見送り改革案続々復活 果てなき国民負担

野田政権による国民の負担増の動きが止まらない。年金の支給年齢引き上げや保険料値上げにとどまらず、医療や介護でも痛みを強いるメニューがずらり並ぶ。民主党の反発でいったんは見送った案も続々と復活。これに加え野田佳彦首相は復興増税や消費税増税をもくろむが、負担増に見合う明るい将来像は示せていない。(赤地真志帆)
 ◆通院のたび100円
 年金支給開始年齢の68歳への引き上げ案の唐突な提示は国民を驚かせ、怒らせたが、これは負担増計画の一部にすぎない。
 国民生活に密着する医療では、病気で病院を訪れるたびに窓口で100円の追加負担をとられる「受診時定額負担制度」の導入が「社会保障と税の一体改革」に絡み検討される。
 受診時定額負担は初診や再診で病院を訪れるすべての患者が負担する。ターゲットは平均月4回は通院する高齢者。通院を控えさせ医療費を抑制しようという算段だが、日本医師会は「風邪などをこじらせ逆に医療費が増えるケースもある」と反対している。
 厚生労働省は、保険財政安定のため70~74歳の医療費窓口負担を現行の1割から2割に引き上げる案も出した。これは6月に一体改革案をとりまとめた時に民主党の反対で潰れた案だ。実現すれば0・2兆円の税金を浮かせることができるが、民主党が認めれば「政策や主張に一貫性がないことを自ら認めるに等しい」(自民党閣僚経験者)。(以下略)
(Yahoo!ニュース-産経新聞11月8日(火)8時27分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111108-00000085-san-bus_all

今日病院に行ったら清算の時受付の女性に、この記事にある「受診時定額負担制度」に反対する署名に協力してほしいと言われました。「すみません、ちょっと考えさせて下さい」と言ったら「次にいらっしゃる時でもいいですよ」と言われ帰ってきたのですが、この署名、先日も歯医者に行った時、同じことを頼まれたんです。その時も「ちょっと考えさせて下さい」と言って署名しませんでした。

私はどちらかというと100円程度なら負担しても良いかなと思っています。もちろん、負担よりも先に他に削るべきところがあるだろうという意見も理解できますが、それはそれでやるべきであって、この制度導入とは別に考えた方が良いと思います。

ターゲットは平均月4回は通院する高齢者だということなので、私の周りにいる3人ほどの高齢者の方々に意見を聞いてみたのですが、「100円が200円、300円と値上がりするようでは困る人もいるかもしれないけれど、100円なら良いのではないか」と言っていました。

この制度、お医者さんの中でも賛否両論あるのではないですか?特に反対しているのは開業医の方だと思います。しかし、100円患者の負担が増えたとしても、それで病院に行く回数が減るとは思えないんですよね。逆に激務の勤務医の方たちにとっては、100円負担で外来患者が減るなら賛成なのかもしれないと想像します。むしろ、1000円くらい負担してほしいのでは。

この制度に反対する署名運動は医師会が中心になって行われているのだと思いますが、ちょっと気になったのはこの署名運動を病院の窓口でやっているということです。正直、いつもお世話になっている病院からのお願いに正面切って署名を断るのは躊躇しますし、一種の圧力さえ感じました。患者は弱い立場なので多少疑問に思っても署名してしまった方も多いのではないでしょうか。医師会としてはそれが狙いなのかもしれませんが。

その場で署名させるのではなく、署名簿付きのパンフレットを配るなりして後は自宅から郵送する等の方式だったら、誰が賛成で誰が反対なのかわからないのにこういう方法は残念です。

どんな分野でも国民に負担させる話が出ると必ず反対論が起こりますが、要は「本当に困っている貧しい人たち」には国が責任を持って補助金を出せば良いのです。(その線引きがあいまいなので不公平感があるのですが)政治的に影響の強い医師会などの反対が多いからと言って、制度の議論そのものを止めてしまう傾向があるのは残念です。

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コメント

署名活動をどこで行なうか。なかなか難しい問題です。やはり署名は数を集めることが肝要なので効果のあるところでやることは当然でしょう。しかも患者さんに影響のあることなので医療機関で行なうのはごく自然な流れでしょう。
それよりも問題は制度の内容です。これまでの窓口負担増の経過を見る限り受診時定額負担の額が100円からあがらないとはとても思えません。定率負担も1割→2割→3割となってきました。かなり高い確率で100円→200円と増えていくでしょう。
100円位なら…。これは多くの人が思うでしょう。私もある意味そう思います。しかし、今回の定額負担増は1~3割の定率負担の上に100円ですから医療費負担がますます増えるということなので一概に100円位ならとは言い難いと思います。
そもそもそれなりに高い保険料を納めているのに病院にかかる時のお金を更に払うということ自体おかしいと思います。
しかも政府は定率負担を3割にした際にこれ以上の負担増は行なわない旨を附則に付け加えています。これは明らかに約束違反です。

投稿: | 2011年11月19日 (土) 09時30分

>患者さんに影響のあることなので医療機関で行なうのはごく自然な流れでしょう。
集める側の立場としては、より沢山集めたいという考えは理解できます。しかし、様々な考えの方がいるのですから、その場で書かせるという方法では弱い立場の患者は断りづらいということを申し上げたかったのです。
丁度2年前、民主党の事業仕訳で「漢方薬等の市販品類似薬を保険適用外にする方向性」という話がありました。その時私は『漢方を健康保険で使えるように署名のお願い』に署名したのですが、それは電子署名でした。今回もそうした選択肢を示していただければ良かったと思います。

>これまでの窓口負担増の経過を見る限り受診時定額負担の額が100円からあがらないとはとても思えません。
確かに、私が聞いた3人ほどの高齢者の方々もこの点が一番懸念されるところだと言っていました。そういったことを議論していただきたいです。しかし、本文にも書いたのですが、どんな分野でも国民に負担させる話が出ると必ず反対論が起こり、それが政治的影響力の強い医師会などから出ていると、制度の議論そのものを止めてしまうのが残念なのです。民主党は、70~74歳の高齢者医療の窓口負担割合を現行の1割から本来の2割に戻す厚労省案の実施を見送り、1割に据え置いている特例措置も当面継続させる方向のようです。
このまま何もしなければどうなるのでしょうか。誰だって『給付は厚く、負担は軽く』と言うのですから心配です。高齢者医療費が財政を圧迫しているのは事実なので、誰かがどこかで負担しなければならないのではないでしょうか。

投稿: minori | 2011年11月19日 (土) 11時49分

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