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2011年10月11日 (火)

余計なひと言

慰安婦問題、新たな基金創設も視野 韓国外相と会談の前原氏

 【ソウル=杉本康士】韓国を訪問している民主党の前原誠司政調会長は10日昼、ソウル市内のホテルで金星煥(キム・ソンファン)外交通商相と会談し、慰安婦問題について「人道的な観点から考える余地がないか、お互い知恵を出し合い静かな環境で議論したい」と述べた。韓国政府が求める慰安婦の請求権協議に関しては「政府の考え方は不変だ」と否定的な見解を示した。
 会談後の記者会見で前原氏は、平成19年に解散した「女性のためのアジア平和国民基金」を挙げ、「韓国政府は否定的な考え方をしているが、それは以前の話であって李明博(イ・ミョンバク)政権ではない」と指摘。新たな基金創設も選択肢になることを示唆した。
 ただ、前原氏は同日夕、ソウル市内で記者団に対し、「具体的に考えるのは外交をつかさどっている政府だ。方向性が固まった段階で、党としてもしっかりとバックアップしていきたい」と説明。新たな基金創設の是非は、あくまでも政府が行うとの認識を示した。(以下略)
(Yahoo!ニュース-産経新聞10月10日(月)19時34分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111010-00000515-san-pol

日本における保守派と呼ばれる方々にとって、1990年代に出された村山談話と河野談話は日本外交における大きな汚点だと思っている方が多いと思います。しかし、私は村山談話については謝罪外交と言われる日本の外交の歴史に一つの区切りをつけるものであって、うまく利用することによって、文句を言ってくる相手国を黙らせる効力があると思っています。

それに対して、いわゆる慰安婦を認めたとされる河野談話は非常に性質の悪いものだと思っています。事実がねつ造であっても、一度結論が出てしまい国際社会で広まってしまうと、それを覆すことは難しく、特に日本のように一度も反論をしなければ、それが正しいことになってしまう悪い見本だからです。

謝罪しなければならないことははっきりと謝罪しなければなりません。逆に不当に謝罪を押し付けられているのならば、証拠を突きつけて反論する。国際社会を味方につけるPR工作も必要です。しかし日本はそれをしてきませんでした。

国民の危機感が無いことが一番の問題ですが、政府自体も『面倒なことはとりあえず謝っておこう』という事なかれ主義な態度をとってきたことが今日まで問題を引きずっている原因です。

そして、また民主党の前原誠司政調会長が韓国に期待を持たせるような発言をしてしまいました。もちろん、韓国政府が求める慰安婦の請求権協議に関して「政府の考え方は不変だ」と否定的な見解を示してはいますが、そもそも新たな基金創設の選択肢などに触れるべきではなかったのです。余計なひと言が災いを招かなければよいのですが・・・

『慰安婦はいた。しかしそこに強制性はなかった』というのが事実です。韓国側が反論するならば、今からでも日本国民が納得できる証拠を示せばよろしい。
元慰安婦からの聞き取り調査は、非公開、かつ裏付けもとられていない怪しげなものでした。
これが日本政府による国家賠償の前提として正式に調査をするという話であったなら、厳密な調査と証拠が必要だったでしょう。しかし、いくら調査しても納得のできる証拠資料は見つかりませんでした。『日韓基本条約で解決済』と日本政府が答えて終わりのはずでした。

ところがここに落とし穴がありました。法律に基づく国家賠償という正式な話ではなく、官房長官談話で認めてくれさえすれば韓国政府は納得するという話を真に受けて油断してしまったのです。
当時、韓国の外務省当局者が日本政府に強く求めていたのは、『強制性が認められないと、韓国人従軍慰安婦たちは自ら進んで慰安婦になったということになる。これでは民族としての体面、自尊心が許さない。何としても強制性だけは認めてもらわなくては困る。植民地支配として戦争という状況下で、彼女たちに対して強制性がなかったということでは韓国民は納得しない』というものでした。

結局、韓国がうるさいから認めて謝ってしまったということなのですが、それが今日まで様々な問題を引き起こしています。
慰安婦問題というのは、政治家がその場その場で勝手な判断をし、適当なことを言ってしまうと、どれだけ国民が迷惑を被るかという典型的な見本です。日本が韓国との情報戦争に敗れたということです。

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コメント

「日本文化ぱくってばかり」と非難 ネット動画に韓国メディア激怒
http://www.j-cast.com/2011/10/03108913.html

投稿: | 2011年10月11日 (火) 17時10分

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