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2011年9月 2日 (金)

官房長官はお友達

<野田新首相>藤村修前幹事長代理を官房長官に起用へ

 野田佳彦新首相は1日、閣僚人事の調整を進め、官房長官に民主党の藤村修前幹事長代理(61)を起用することを内定した。党役員人事では小沢一郎元代表に近い輿石東幹事長の起用により挙党態勢の構築を図る一方、内閣の要となる官房長官には野田グループの会長を務める側近を配置。7月に就任したばかりの平野達男復興担当相(57)の続投も固まった。野田内閣は2日午前、藤村氏が閣僚名簿を発表し、午後に皇居での認証式を経て正式に発足する。
 藤村氏は衆院当選6回(大阪7区)で、93年衆院選で野田氏とともに日本新党から初当選。54歳の野田氏より年上で、96年衆院選で野田氏が落選したため当選回数も1回多いが、野田グループの中心として野田氏を支えてきた。菅政権では幹事長代理として、党代表選で野田氏を支援した岡田克也前幹事長(58)を補佐した。
(Yahoo!ニュース-毎日新聞9月1日(木)22時45分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110901-00000108-mai-pol

「政敵は閣内に取り込み、党は側近で固める」これは永田町における与党人事の鉄則です。永田町といっても、長年自民党が政権与党でしたから自民党人事の鉄則なのでしょう。
これがうまく機能していたのは小泉内閣でした。特に、郵政解散時の幹事長が「偉大なるイエスマン」と言われた武部勤さんだったのは絶妙の人事だったと思います。

首相の最大の武器は解散権と人事権ですが、解散権については、いくら首相が解散したくても、後に続く総選挙をどうやって戦うかは選挙の総責任者である幹事長の腕にかかっています。二人の連携が無ければ選挙は戦えません。「いざ解散!」と首相が決断した時に待ったをかける幹事長を置くべきではないのです。

さて、野田新首相が選んだ幹事長は輿石氏。彼は野田氏のイエスマンではありません。野田新首相は解散など全く考えていないようですが、いざという時、首相の手足を縛るような輿石氏は適任ではなかったように思えます。

また、内閣の要である官房長官に側近を置くというのも良くありません。首相は孤独ですから、どうしても身近に気心の知れたお友達や忠実な側近を置きたい気持ちはわかります。しかし、あまり内閣に側近ばかりを配置すると、首相が裸の王様になってしまう危険性があります。

安倍晋三内閣が典型で、「お友達内閣」「論功行賞内閣」なんて言われました。塩崎恭久官房長官がその象徴でしたね。麻生太郎内閣の河村建夫官房長官も同じです。
「お友達内閣」と批判していたのはその頃野党だった民主党の鳩山由紀夫氏。そういう鳩山さんも自分が首相になったらお友達の平野博文氏を官房長官にしているのですから何と言ってよいものやら・・・

結局、野田新首相も一番の側近である藤村修氏を官房長官に起用したのですから、なかなか「敵」を内閣に置くのは難しいのでしょう。それ以上に、首相自身に「敵」を内閣の一員として責任を持たせリーダーシップで引っ張っていく力が無いので、なかなか理想の人事ができないのだと思います。

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