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2011年9月25日 (日)

ウナギのお話

Toudai23 東京大学総合研究博物館で「鰻(うなぎ)博覧会―――この不可思議なるもの」特別展が行われており、久しぶりに東大に行ってきました。
ウナギはとても身近な食べ物ですよね。私も今年は何回も鰻丼を食べました。しかし、身近な生き物という印象が強い割には、その生態は近年まで謎に満ちていました。天然のウナギの卵が発見されたのが2009年、わずか2年前のことです。
なぜこれほど謎解きに時間がかかったのでしょうか。
それというのも、ウナギの産卵場所は私たちの身近にある海や川ではなく、はるかかなたのマリアナ諸島の方だったからです。
会場では、どうやってその場所を発見したかという経緯がわかりやすく展示されています。
卵から孵化し仔魚(しぎょ)(稚魚はもう少し大きくなった段階のものだそうです)となったものがどこにいるかを丹念に探索していくわけです。
わかりやすくいうと、逆からたどっていくわけですね。2センチの仔魚が見つかったら1センチの仔魚を探索し、さらに5ミリの仔魚を探索し・・・
といった具合に、何年も何年もかけてついに産卵場の在り処を突き止めたわけです。
遠い遠い南の海から過酷な旅を経てやってきたというウナギのDNAを考えると、滋養強壮というウナギの効用もなるほどなと思いました。
今回の特別展では、ウナギを自然科学だけではなく、社会科学、人文科学の観点から紹介した興味深いものとなっています。
海で生まれ川で育ち再び生まれ故郷の深海へと戻っていく不思議なウナギ。卵を産むために精力を使い果たし、骨と皮ばかりの状態になったウナギの標本を見ていたら、何だか壮大なウナギの一生を見るようで感慨深かったですね。これから鰻丼を食べる時には感謝して頂こうと思いました。

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