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2011年8月31日 (水)

短命首相を生まない方法

「何人目の首相? 知りません」=野田新代表選出で米報道官

 【ワシントン時事】「知らないわ。何人目の首相になるの」。米国務省で29日に行われたヌーランド報道官(女性)の定例記者会見で、民主党の新代表に選ばれた野田佳彦氏はこの数年間で何人目の日本の首相になるのか質問され、報道官が苦笑混じりにこう問い返す一幕があった。
 ヌーランド氏は、野田氏の新代表選出のコメントを求められ「日本政府や次期首相と幅広い課題について緊密な連携を続けていくことを期待している」と回答。これに対し、米国の記者が「それは(近年)何人目の首相だ」と突っ込みを入れた。 
(Yahoo!ニュース-時事通信8月30日(火)12時43分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110830-00000041-jij-int

  日本人でもあきれ返っているのに、米報道官が苦笑するのは無理もないと思います。
これだけ短命な首相が続くと、日本の政治制度自体に問題があるのではないかとも思うのですが、単に制度の問題だけではないでしょう。他に何が問題なのでしょうか

◇党首を選ぶ選挙戦の期間が短すぎる。
  これが一番問題かなと思います。与党第一党の党首は例外を除き通常は内閣総理大臣になるということ。その人物を選ぶ選挙戦が党内事情だけで決められてしまうことに問題があります。
  今回の民主党代表選のように、一般党員の参加が無く、国会議員だけでまともな論戦もないまま三日で国家の代表が決まってしまうとどういう問題が起こるのでしょうか。

  これでは、いわゆる身体検査がおこなわれないまま総理大臣が決まってしまうわけです。そうなると問題があればすべて総理大臣になった後で追及されます。法的に問題があればその時点でアウト。そうでなくても、それを跳ね返すだけの支持率が無ければそれまでです。

  その点、米大統領選は2年くらいかけて徹底的に候補者はチェックされますから、問題が出た候補者は次々に脱落していきます。こうして勝ち抜いてきた大統領は、少なくとも過去の問題で退任するということはあまりありません。
 また、長期にわたって論戦を重ねていくので、候補者の主義主張がよく理解できます。日本は短期決戦ですから、その場しのぎの主張も多く、総理大臣になって何をやりたいのかさっぱりわからない候補者が多すぎます。総理になるのが目的で、その後の展望が見えてこない、そんな人ばかりです。

◇総理大臣の任期と党首の任期にずれがあること。
 せっかく決まった党首(総理大臣)も、党首としての任期が来れば党首選を勝ち抜かなければなりません。4年なら4年、きっちり総理としての仕事をしたくても、党内事情で党首から引きづり降ろされる場合もあります。
 また、党の規約で2期以上党首を続けられないといった制限が加えられている場合もあります。こうした場合には、いくら人気のある総理大臣であっても党首選に出馬できず、一旦総理を辞任せざるを得ません。(党首を辞めても総理に留まるという方法もありますが)
総理大臣は常にそうした不安定な立場に立たされているわけです。

 その他にも『ねじれ問題にみられるように、解散のない参議院の権力が強すぎること』といった問題もありますが、これは憲法改正の必要があるので簡単には解決できません。
とりあえず、すぐにでもできるのは、
 『問題のある人物を党首に選ばないようにするため、党首選はある程度の時間をかけて行うことを義務付ける』
 『総理大臣に選ばれた者は、総理の任期中党首を続けられるよう党の規約を変える』
でしょうか。

 ただし、小泉さんのように現行制度下でも任期を全うできた総理もいましたので、日本の総理の権限というのは使いようによっては非常に強いものでもあります。その基盤になるのは何といっても国民からの支持率でしょう。

 今回の民主党代表選は、菅さんが「辞める」と宣言してからあれほど時間があったのですから、じっくり政策論争をする時間はありました。それを邪魔した菅さんの罪は重いですね。

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2011年8月28日 (日)

外国人献金、前原氏の開き直り

献金問題 前原氏、脇の甘さ再び 「これ以上説明しない」

 民主党代表選に出馬した前原誠司前外相に27日、新たな2件の献金問題が浮上した。所得隠しを指摘された企業からと、外国人からの献金。いずれの件についても前原氏側は「事実を知らなかった」などと釈明しているが、次期首相の有力候補として脇の甘さを問う声が高まりそうだ。
 新たな外国人献金は代表選の出馬会見の中で、前原氏自身が明らかにした。前原氏側は会見場で報道陣に「A氏3万円」「Y社29万円」などと書かれたA4のペーパーを配布。政治資金収支報告書の保管義務のある過去5年分に加え、未公表の平成22年分の寄付を調べた結果、計34万円の外国人献金が新たに見つかったと説明した。
 刑法に「罪を犯す意思がない行為は罰しない」との規定があることを意識してか、前原氏は会見で「献金を受けたことを知らなかった」「外国人とは知らなかった」などと献金受領の故意性を繰り返し否定。報道陣の質問に対しては「私は初めて会う人に『あなたの国籍はどちらですか』『あなたは元暴力団ですか』と、いちいち聞くことはしない」などと述べた。
 だが、献金を受けた経緯やY社の業種、外国人との接点などについての説明はなく、会見はわずか20分で終了。会見後に説明を求める報道陣に対し「もう十分説明した。これ以上は説明しない」などと話した。
 日大法学部の岩井奉信教授(政治学)は「献金の経緯など背景に関する説明がなければ、疑念は深まる一方だ。説明責任を果たしたとは言いがたく、仮に首相になれば野党の追及は必至で、国会の混乱を招くことになるだろう」と述べた。
(Yahoo!ニュース-産経新聞8月28日(日)8時49分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110828-00000064-san-soci

前原さんってよく「口だけ番長」って言われますね。威勢だけは良いけれど有言不実行で空威張りする人のことです。前原さんのことをちょっと観察していれば、彼のこうした性格を見抜くことができます。それほどわかりやすい脇の甘さがある方なのですが、どうも世間一般では人気が高いようですね。すごく不思議です。
今回の外国人献金問題の説明も完全に開き直っています。

>報道陣の質問に対しては「私は初めて会う人に『あなたの国籍はどちらですか』『あなたは元暴力団ですか』と、いちいち聞くことはしない」などと述べた。

外国人から献金を受けてはいけないことは政治家ならば当然知っていなければいけないこと。献金しようとしている方に対して外国籍かどうかを確認することは当然です。
政治資金規正法では、原則として外国人、外国法人又はその主たる構成員が外国人若しくは外国法人である団体その他の組織から政治活動に関する寄附を受けることはできません。(一部例外規定あり)

寄付しようとする方が外国籍かどうかを確認することは、議員本人であれ担当秘書であれごく事務的に確認すればすむことではないでしょうか。それを聞かないのは在日外国人、特に朝鮮・韓国系の外国籍の方に対して妙な遠慮の気持ちが働くからだと思います。もしも、わかっていながら献金を受けたのであれば非常に悪質です。

また、前原さんの「金は返したから良いだろう」という態度も問題です。
見つかったら返せばいいのであれば、見つからなければこれからも法律違反する可能性があるかもしれません。菅首相の外国人献金問題も全く同じ構図でした。民主党と朝鮮半島との関係という本質的な問題に全く踏み込むことなくこの問題を終わらせようとすることは大問題です。

いずれにしても、民主党政権になってから法律違反を犯した与党議員に対してマスコミの対応が非常に甘いのが気になります。民主党政権がどんなにボロボロになろうとも、決して自民党政権に戻したくない方たちがマスコミには多いようですから、それならばあと二年、民主党の実体をきっちり見せていただこうと思います。

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2011年8月25日 (木)

小樽海前の馬鹿

高橋洋一の民主党ウォッチ 財務省が仕掛ける 民主新代表への「増税罠」

 (前略)これまでのほとんどの民主党代表選では、鳩山由紀夫、小沢一郎、菅直人のトロイカのいずれかが出ていた。今回トロイカの呪縛がとれ、候補者が増えそうな状勢だ。
 野田佳彦・財務相、鹿野道彦・農水相、海江田万里・経産相、前原誠司・前外務相、馬淵澄夫・前国交相、小沢鋭仁・元環境相、樽床伸二・元国対委員長らだ。
 普通4人くらいまでなら、マスコミは各人の名前の一文字ずつをとって候補者全体を表す造語(自民党時代、小泉純一郎氏の後任の有力候補者を表す「麻垣康三」など)を作るが、7人もいるとなかなかいいものができない。
 名前のはじめの文字をとると、例えば「小樽海前の馬鹿」となって、さえない。(以下略)
(Yahoo!ニュース- J-CASTニュース8月25日(木)19時32分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110825-00000001-jct-soci

以前、自民党の小坂憲次参院幹事長は記者会見で
「『トロイカ、トロイカ』とすし屋じゃあるまいし」と皮肉ったことがありました。
今回の代表選では、民主党もやっとすし屋の呪縛がとれそうですが、何だか候補者が小粒ですね。候補者も人数が増えてごろ合わせも大変です。
当初、馬淵、鹿野、野田の三人が候補者だった時は、小沢一郎の「郎」の字を加えて「馬鹿野郎」なんて言われていました。
今は「小樽海前の馬鹿」ですか・・・
確かにさえない。
小樽の海を見つめるお馬鹿な候補者たちの姿を想像してしまいました。(小樽の住民の方ごめんなさい)
馬淵・鹿野のお二人が候補から降りない限り「馬鹿」の文字が付きまとうわけでして、何だか民主党自体がバカみたい。っていうか、それが現実というところが悲しい・・・

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2011年8月23日 (火)

タクシンさんの思い出

「妹の政権運営に口出さない」=帰国予定なし―タクシン氏

 来日中のタイのタクシン元首相は23日、都内のホテルで記者会見し、実の妹であるインラック首相との関係について「家族としてお互いに電話するし、助言もする。しかし政権運営には口を出していない。彼女が決定することだ」と強調した。また、自身の帰国については「予定はない」と言明した。
 タクシン氏はこの中で、インラック氏について「18歳も離れた一番下の妹で、娘のようにも思ってきた」と説明。ただし「百科事典」のように相手から尋ねられなければ助言はしないと繰り返した。また、与党になったタイ貢献党についても「(選挙で)『タクシン』ブランドは有効だった。しかし(自分を)必要としないのであれば、私は関与しない」と述べた。
 一方、自身の帰国問題については「国民和解に役立ちたいが、問題の一部にはなりたくない」と指摘。汚職事件で有罪判決を受けていることには「(私は)罪を犯していない。政治的な動機に基づいたものだ」と訴えた。 
(Yahoo!ニュース-時事通信8月23日(火)16時48分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110823-00000084-jij-int

新しくタイの首相になったインラックさんはとても美人ですね。女優さんかと思うほどです。タクシン元首相の実の妹さんですが、あまりタクシンさんには似ていないような・・・(似てなくてよかった?)
それに18歳も離れている妹さんですから、タクシン氏ご本人が言うように娘さんのような感じなのでしょう。

ところで、タクシン元首相といえば私が個人的に思い出すのは、小泉元首相が初めてタイを訪れた際にバースデーケーキのプレゼントを下さったことです。
小泉さんの還暦のお誕生日から3日遅れではありましたが、立派なケーキを用意して大歓迎して下さったんです。何かその時タクシンさんってすごく良い人だな~と思った記憶があります。(その時の画像をUPしておきますね)
今は事実上の亡命生活を送っているタクシンさんですが、政治的な難しいことは別として、個人的には悪い印象はありません。

Yingluck2
女優さんみたいなインラック首相

Koizumi58
タクシン首相からプレゼントされたバースデーケーキにナイフを入れる小泉首相

Koizumi60
お二人とも楽しそうですね

Koizumi59
タクシン首相の小泉首相を見つめる眼差しが怪しげ…
(画像はクリックすると大きくなります)

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2011年8月21日 (日)

政界から消え去って欲しい人

<民主代表選>小沢元代表「2、3位連合」画策

 菅直人首相の後継を選ぶ民主党代表選へ向け、小沢一郎元代表が今月中旬、藤井裕久元財務相(79)に出馬を打診し固辞されていたことが分かった。藤井氏は小沢元代表と長く行動をともにしてきたが、今は疎遠な関係にあり、自前候補を持たない小沢元代表の苦衷もにじむ。小沢元代表は独自候補の擁立を断念。複数の候補を支援し、代表選の1回目の投票で2位となった候補に3位以下の支援候補の票を集中させる「2、3位連合」を模索する方針を固めた。(以下略)
(Yahoo!ニュース-毎日新聞8月21日(日)11時57分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110821-00000007-mai-pol

自民党政権の末期も同じでしたが、民主党の代表選びもグダグダで正直どうでもいいという感じです。誰が選ばれても同じ。
本当は日本の総理大臣がこの代表選で決まるのですから関心を持たなければいけないのかもしれませんが、毎日毎日つまらない話ばかりで、正直政治のニュースに関心が無くなってしまいました。
新しい総理が選ばれれば、目新しさで少しは支持率も上がると思いますが長くは続かないでしょう。
それに、もういい加減、小沢さんの名前が出てくるのは勘弁してもらえないでしょうか。また何か画策しているようですが、相変わらず裏で動くのが好きですね。
しかし、情けないのはそういう小沢さんの数の力に頼ろうとしている代表選候補者がいるということ。どんな手を使ってでも代表選に勝利できれば夢の総理大臣になれるのですから、そりゃあ必死になるのもわからなくはないです。
このチャンスを逃したら、二度と民主党政権で総理大臣になることは無いのは確実ですからね。
まぁせいぜい頑張って(福田元首相風に)
それから、
小沢、鳩山、菅の3人は政界から永遠に消え去って下さい。

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2011年8月18日 (木)

政治家になるという選択肢

山本太郎、福島の子どもたちとともに内閣府、文科省、保安院の役人と対峙「場当たり的なことはやめてください!」と声を荒げる

 17日、俳優の山本太郎が衆議院議員会館にて、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークが主催の「子どもの声を政府に届けよう!」に参加した。(中略)
 この日は数か月前に山本が文科省の前で20ミリシーベルト問題を訴えたときに比べると、数えきれないほどの報道陣が駆けつけ、テレビ局、新聞各社が山本を取り囲んだ。ニコニコ動画での生放送は、2万人近くの人が見守った。事務所を辞め、福島の子どもたちのために立ち上がった山本の決意は、マスコミを動かした。「僕ら大人が子どもたちを守らなければいけない。子どもたちのために、勇気を出して戦ってください」という彼の想いは、日本中の大人たちの心にどのように伝わっていくのだろうか。
(Yahoo!ニュース-シネマトゥデイ8月17日(水)21時38分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110817-00000025-flix-movi

反原発発言の山本太郎さんやフジテレビ韓流押し批判発言の高岡蒼甫さんなど、芸能界の方でも批判を恐れず自己主張する方が出てきましたね。彼らはその発言のせいで事務所を辞めなければならなくなりましたが、主義主張は曲げていないようです。

米国では芸能界で活躍する方が政治的発言や主義主張を述べるのはおかしなことでもなんでもありませんが、日本ではタブー視されています。これは芸能界に限ったことではなくて、一般人でもその傾向があります。もっと自由に発言できる環境が整えば良いのに、こうした日本の状況は残念です。

私は友人とも政治的な話をしますが、主義主張が真っ向から対立して疎遠になってしまった友人がいます。元々趣味で知り合った友達で、ずいぶん長いこと付き合っていたのですが、何かのきっかけで靖国神社の話題になった途端、私と友人の考えが正反対だったことがわかりました。
実は友人の家族が筋金入りの共産主義であったことがわかって納得はしたのですが、それからは趣味の話題もどうしても以前のように楽しく語れなくなってしまいました。

本当は主義主張が違っても、趣味は趣味として割り切って付き合えればよかったのですが、それはどうしてもできませんでした。日本人は幼い時から討論することに慣れていないので、他人と意見が違うと言い争い(喧嘩)になるか疎遠になるかのどちらかになってしまうんですね。

山本さんや高岡さんも、今の日本の状況では芸能界で仕事を続けていくのは残念ながらなかなか困難なようです。そこで私の提案ですが、日本の芸能界の異常で特殊な環境が変わるのを待つよりも、彼らには政治家になることをお勧めします。政治家になって思う存分主張してみたらいかがでしょうか。

 本当は芸能人も一般人も、日常会話の中で自然に様々な話題で討論ができるようになるのが理想ですが、変わっていくには時間がかかると思います。まずは彼らのような有名で影響力がある人たちが政治家になって声を上げていくことが日本を変える一つの方法になるかもしれません。

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2011年8月13日 (土)

菅内閣全閣僚、靖国参拝見送り

閣僚の靖国参拝、今年も見送りへ=アジアとの関係重視―菅内閣

 菅内閣の全閣僚は12日の閣議後記者会見などで、15日の終戦記念日に靖国神社を参拝しない考えを示した。昨年も全閣僚が参拝を見送った。中国や韓国などアジア諸国との関係を重視する民主党政権の姿勢を反映した形だ。
 菅直人首相は昨年の就任後の参院本会議で「首相在任中に参拝するつもりはない」と言明。事務所は「(今年も)行く予定はない」としている。
 江田五月法相は参拝しない理由を「靖国神社は先の戦争で国民を戦争に駆り立てる役割を果たした。戦争責任や諸外国に迷惑を掛けたことを考えるといかがなものか」と説明。細野豪志原発事故担当相は「ときどき参拝しているが、8月15日に参拝することは、全く違う政治的な意味合いがあるので、参拝しない」と明言した。
 他の閣僚も「首相の方針に閣僚としては従う」(中野寛成国家公安委員長)などと話した。
(Yahoo!ニュース-時事通信8月12日(金)15時54分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110812-00000060-jij-pol

>中国や韓国などアジア諸国との関係を重視する民主党政権の姿勢を反映した形だ。

中国や韓国など・・・ではなくて中国でしょ。
韓国は中国のやることに便乗しているだけで、他のアジアの国々は文句を言ってきませんから。
マスコミも中国が怖くてはっきり書けないのでしょうね。

この話題、毎年毎年繰り返されていてうんざりなのですが、とにかく今の政治家たちはだらしがないと思います。
中国が靖国を外交カードにしているのは、元手が一円もかからず利益だけ出るおいしいカードだからです。
「靖国へ行くな!」と一言恫喝するだけで日本の総理大臣が中国の言いなりになるのですから、こんなにおいしいカードはありません。しかも無料!これを中国が手放すわけがないではありませんか。

普通の国と国との外交交渉では、どちらかの国が相手国を恫喝すれば、それなりのリスクを伴います。相手国からミサイルが飛んでくるかもしれませんし、国交断絶もあり得ます。
逆に、日本の首相が靖国参拝をしたら中国はその報復として日本にミサイルを撃ち込むのでしょうか。そこまでの覚悟が中国にあるのでしょうか。
リスクを上回るだけの利益があると考えた時、はじめてそれが外交カードとして成り立ちます。

しかし、仮に中国と日本が戦争になれば大変なお金と犠牲を伴いますし、貿易が無くなれば中国も相当な経済的損失が考えられます。靖国参拝を止めてもらうことと引き換えるには利益どころか、あまりにも損失が大きいではありませんか。

中国は靖国参拝ごときで日本と戦争をするなど考えたこともないでしょう。割に合わないことはやらないのが普通で、そもそも靖国カードは外交カードとしては成り立たないことになります。

ところが、現在の状況は日本が中国に対して本気で怒らず、おとなしく土下座外交を続けているせいで、本来ならば利益の出ない外交カードを、何でも願いが叶う打ち出の小槌カードに変えて中国に渡している状態なのです。
その悪循環を小泉純一郎元首相は断ち切ったんですけどね・・・
後に続く人たちがへたれたせいで元に戻ってしまいました。
しかも、閣僚全員「行かない」と予告までして・・・
何の戦略も無いお馬鹿な内閣ですね。

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2011年8月 7日 (日)

イメージ戦略を誤った韓国

韓流ドラマブームは止まらない?  日韓メディアなど共同でドラマ制作ファンド設立

 映像制作会社のアジア・コンテンツ・センター(ACC)は7月28日、日本のメディア関連企業と韓国政府や企業などが共同出資し、ドラマ制作を支援する「日韓共同ドラマファンド」を設立すると発表した。
 日本からはACCのほか、ポニーキャニオン、TBS、TCエンタテインメントが参加。韓国側は東方神起や少女時代が所属する音楽会社SMエンタテインメントなど計8社が参加する予定。
 ファンドは、韓国政府基金KVICからも約50%の出資金の支援を受け、総額23億5000万円(305億ウォン)となる。SMエンタテインメントなどの韓国企業4社が、約4分の1を出資している。
 今後、同ファンドは3年間で15~16シリーズのドラマを制作することを目指し、DVD販売やイベントなど関連事業も展開する予定。ドラマの内容やキャストは現時点では未定ではあるものの、舞台を日本にすることや、日本で人気の若手韓流スターのキャスティングも検討しているという。韓流ドラマの制作に日本側も企画段階から関わることにより、日本の視聴者のニーズにこたえる作品を制作するとみられる。 
 一方、最近では俳優の高岡蒼甫さん(29)が、フジテレビでの韓国ドラマの多さに対して苦言を呈したことが騒動となった。これに対し、TBS系列で生放送されているバラエティ番組「アッコにおまかせ! 」の7月31日の放映では、各局の1ヵ月の韓流ドラマ放送時間を検証。その結果、フジが40時間、TBSは20時間、TV東京では12時間、NHKが4時間であることが分かった。
 さまざまな問題もある中、スタートした日韓共同ファンド。日韓共同で生まれるドラマがどのような効果を生むのか、また、日本のテレビ局の韓流ドラマブームは今後も続くのか、多方面で注目が集まりそうだ。
(Yahoo!ニュースMONEYzine8月6日(土)10時40分)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110806-00000000-sh_mon-bus_all

私は韓国のドラマを見たことがありませんし、恐らく今後も見ることは無いのですが、あまりにこの問題がネットを中心に話題になっているので少し考えてみました。
私の考えとしては、一言でいえば『韓国はやり方がへただなぁ』ということです。
何がへたかというと、日本に対するパブリック・ディプロマシーの展開の仕方です。

パブリック・ディプロマシーとは、国際社会の中で自国の存在感を高め、自国のイメージを向上させ、自国についての理解を深めるために、相手国の政府ではなく、相手国の国民に働きかけていく外交活動です。(注:1
自国のイメージや存在感の向上と理解を深めてもらう活動と言った方がわかりやすいかもしれません。

韓国は日本に対してだけなのかどうかはわかりませんが、少なくとも日本におけるこうした活動は『やり過ぎ』『押しつけがましい』といった感じです。パブリック・ディプロマシーに関しては、情報量の多さが正しいとは限りません。

韓国の戦略に決定的に欠けているのは受け手側(この場合は日本国民)にいかに受容されるかといった視点です。
パブリック・ディプロマシーで最も重要なのは双方向性なのです。送り手側(この場合は韓国)が「これでもか、これでもか」と一方的に働きかけても効果はありません。まず、受け手側(日本国民)を理解するところから始まり、徐々に送り手側(韓国)を認識してもらわなければ効果がありません。送り手には魅力的と思えるものでも、手法やタイミングを誤れば受け手には効果が無いどころか、現在日本で起こっている現象のようにマイナスの作用しかもたらしません。

そもそも、パブリック・ディプロマシーは外交戦略の中心を担うものではなく、政府が国として正式に行う外交活動を補完するものです。両者が車の両輪のように連携しながら行われてこそ大きな効果が生まれるというものです。

ところが、韓国は表面的には日本と友好関係にある国ですが、現実には、日本の領土である竹島を不法占拠していたり、国民に対して未だに反日教育を行っていたり、日本の文化流入に制限を加えていたりと、およそ友好関係とはいえない側面を持っています。こうした外交上の問題があるにもかかわらず、イメージ戦略の部分だけ切り離して韓国を好きになってもらおうとすることに無理があるのではないでしょうか。

韓国のことを少し批判しただけでテレビ局に抗議が殺到し、コメンテーターが謝罪したり、番組を降板させられたり、事務所を辞めさせられたりといった状況は異様としか言いようがありません。こういうことを繰り返すことが日本人にとって韓国へのイメージを悪くすることだと気がつかないのでしょうか。もしも、それが韓国の国家戦略として正しいと思っているのだとしたら大きな間違いです。

恐らく、韓国は間違った手法をとっていることに気がついていないのでしょう。韓国の文化では「良いと信じたことを相手に押し付けるのは悪いことではない」ようです。

以前友人から聞いた話なのですが、友人が韓国旅行をした際、キムチを買おうとある店に入ったそうです。すると、その店の両隣のキムチ屋のおばさん二人が勝手に友人の入った店までやってきて「うちのキムチの方がこの店よりおいしい!」だの「何言ってるんだ。一番おいしいのはうちだ!」だの言い始め、友人の入った店のおばさんも一緒になり三人でワーワー言って、お客(友人)の取り合いを始めたそうです。友人はあっけにとられて見ていたそうですが、結局「今入った店のキムチを買う」と言ったところ、両隣のおばさんは別に怒りもせず引き下がったそうです。

こういうのが韓国の文化なんでしょうね。とにかく自分が良いと思ったことは相手の気持など考えずにワーワー主張する。人の店まで勝手にやってきてお客を取り合うなんて日本なら到底考えられないのですが、『良いものを教えてあげて何が悪い』という感じなのではないでしょうか。彼らにしてみれば日本の文化は他人行儀で水臭いという感覚なのかもしれません。
しかし、パブリック・ディプロマシーを展開していくうえでこうした行動はルールを外れています。その区別が韓国にはできていないのでしょう。

そうした韓国と比べると中国ははるかにうまくやっており実績も上げています。代表的なものは『パンダ外交』ですね。もちろん、パンダが嫌いな日本人もいるでしょうし、レンタル料がものすごくかかっていることに批判的な方もいるでしょう。しかし、動物を利用したところはうまいと思いますし、韓流ドラマと違ってテレビで四六時中映像が流れているものでもありませんので抵抗感はほとんど無いと思います。

また、中国はパンダの他に『中国語の普及』を国家政策としており、『孔子学院』という中国語学校を世界中に開設して中国語と中国文化を学んでもらっています。地道な活動ですが、言語で世界を征服しようとしているのですから韓国とはスケールが違いますね。

「何かを好きになる」という気持ちは押し付けられるのではなく、「気がついたら好きになっていた」というのが自然だと思います。日本の「ジャパン・クール」は日本人が他国に押し付けたものではありませんが、外国の方から「日本のこんなところが素敵!」と指摘されたものです。

アニメやマンガをはじめとして、最近では東京ガールズコレクションに代表されるようなガールズファッションがなぜ海外から注目されるのかを考えてみると興味深いですね。これらには「かっこいい」とか「かわいい」といった人類共通の感覚があって、それがインターネットなどで自然発生的に広がったのでしょう。もともと政府が正式の外交戦略としてかかわったものではないところが注目すべき点です。

最近は国の存在感やイメージをめぐる国家間の競争が激しくなったこともあり日本政府も正式にかかわるようになってきましたが、もともと日本は国民性もあってこうしたイメージ戦略は消極的でした。しかし、韓国のやり過ぎな面を見ていると、日本の奥ゆかしさや謙虚さは決して悪くは無いと思います。「国の好感度調査」で日本が常に上位に入っているのがその証拠ですね。
韓流に関わる方たちは戦略を考え直した方が良いと思いますよ。

注:1『パブリック・ディプロマシー「世論の時代」の外交戦略』
   金子将史、北野 充(編著)PHP研究所

~参考エントリ~
「今年最後の本」
http://coolminori.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_42cb.html

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