« 最低な人たち | トップページ | 得票差4倍で民主惨敗 »

2011年6月 6日 (月)

休日変更とサマータイム

鋼材・鉄鋼各社「休みなくなる」 自動車休日変更で対応に苦慮

 自動車メーカーが木、金曜日の一斉休業を決定したことで、鋼材メーカーや鉄鋼流通業者など取引先が休日設定に苦慮するケースが相次いでいる。自動車以外にも取引がある企業は「休日がなくなる」との悲鳴が上がる。休日を合わせる企業もある一方、調整が難しい企業も多く、生産、流通現場の混乱につながる恐れも指摘されている。
 「自動車業界にあわせて休業したいのが本音。だが他の業界のお客さまもおり、実際に休みは取れないのではないか」。都内の鋼材流通加工業者はこう指摘する。
 自動車メーカーによる木、金の休日シフトが始まる7月以降は、業界や企業によって休業日がバラバラになりそうだ。受発注作業が煩雑になり、納期遅れにつながる可能性もある。取引先各社は在庫を増やすなどの対応を検討するが、需要動向を見極めきれず「在庫がかさむと、コストを圧迫しかねない」との懸念が先立っている。
 一方、エンジン部品向け特殊鋼などを生産する愛知製鋼は7~9月、自動車業界に合わせ、木金に一部稼働を停止する。
 自動車業界とは別の日に稼働率を落とす特殊鋼メーカーもある。中部電力の節電要請を受け、電力消費の分散化を図るためだ。大同特殊鋼は主力の知多工場(愛知県東海市)で火水曜日の稼働を抑制。鋼管生産を手がけるJFEスチール知多製造所(同半田市)でも7~8月にかけ、火水の休業を検討する。ただ、営業部門では「取引先に応じて個別対応する」(大同特殊鋼)という。
 ただ、自動車メーカーと休日が異なると、人員割り振りなど「事務コストも上がる」(流通加工業者)ケースも増えそうで、取引先の多くは頭を痛めている。
(Yahoo!ニュース-フジサンケイ ビジネスアイ6月4日(土)9時41分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110603-00000006-fsi-bus_all

何かこの記事を読んでいたら観光庁が行おうとしている休暇分散化のデメリットを思い出してしまいました。一斉にやるから効果のあるものと、分散化するから効果があるものは、長所短所を十分考えなければなりませんが、電力消費の分散化はなかなか難しい問題があります。

休日変更は電力使用のピークをずらすという意味ではサマータイムと似ていますので、この記事を参考に再度サマータイムについて考えてみたいと思います。
私は、以前からサマータイムには様々な問題があると指摘していましたが、一番まずいのは各企業がバラバラに実施することです。

枝野官房長官は、国全体で時計の針を進めるサマータイムの導入について「(電力使用の)ピークがずれるだけにとどまる可能性がある。時計の針を動かすこと自体にも相当なコストがかかり、個別の企業や業種で影響の少ないやり方を判断いただく方が現実的で効果的だ」と慎重な考えを示しています。

政府がこうした考えなので企業が個別に対応しているわけですが、日本全国一斉に実施しないと、取引先の都合によっては休日に指定した曜日や就業時間後にも働くことになり労働者は休めなくなります。

いくら節電が目的とはいえ、取引先の要請を無視してまで実施できるとは思えません。制度を実施しない競合他社に顧客を奪われる可能性もあるでしょう。私自身も7月からサマータイムなのですが、『節電効果はほとんど見込めないだろう』と疑問に思いつつ実施する予定です。

以前このブログにも書いたのですが、『サマータイム導入に反対の人たちは、決して省エネ推進自体に異議を唱えているわけではない』ということはもう一度書いておきます。
『サマータイム制度が、省エネ上本当にベストの選択であるのか又はそうでないのか、という議論がなされていないから反対なのだ』ということなのです。

今回のサマータイム導入は、大震災という突発的な事項によって議論も経ずに始まってしまいましたが、実施後に結果を検証して国民的な議論をするべきでしょう。
参考までに、2007年5月のエントリから当時の反対理由を転記しておきます。当時は特定の業界全体で休日をずらすという考えは無かったので、今後はそういった観点からも議論すべきだと思います。

~サマータイム反対の主な理由~

◇サマータイムは元々緯度の高いヨーロッパで導入されたもので、緯度が低く、夏は高温多湿の日本の気候にはなじまない。(北海道とイタリアの北半分が同じくらいの緯度)
さらに日本列島は南北に長く、緯度にすると22度もの差がある。北海道と沖縄の日の出、日没の時間差をみればよくわかります。ヨーロッパ諸国はこのような緯度の差は無い。

◇まだ日の高い蒸し暑い中帰宅しても、自宅でクーラーを使用する時間が増えるだけで省エネ効果は思ったほど見込めない。同じく蒸し暑い日中にレジャーに行く人がそれほど増えるとは思えず、経済効果は未知数。

◇時間の有効利用というが、一時間繰り上げた定時で帰宅できる保証はない。サービス残業が増えるだけではないのか。
 日本の特殊な労働環境を考えれば、欧米人のように定時で仕事を終われない。日本の企業風土に配慮すべき。
余暇の充実やゆとり生活のことを考えるのであれば、残業を減らす、フレックスタイムの拡大、通勤時間を短縮させる、有給休暇の取得率アップなどに取り組むのが先ではないのか。

◇コンピュータや関連機器のプログラムの修正経費がかかるうえ、交通機関で予想もできないトラブルが発生する可能性がある。国民の生命と安全を守ることのほうが大事なのではないか。

◇クールビスの推進、冷房の設定温度を高める等、できることをやるだけでも十分なのではないか。

|

« 最低な人たち | トップページ | 得票差4倍で民主惨敗 »

「ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/176106/51867671

この記事へのトラックバック一覧です: 休日変更とサマータイム:

« 最低な人たち | トップページ | 得票差4倍で民主惨敗 »