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2011年5月15日 (日)

日本は資源があっても開発しない

鹿児島湾でレアメタル発見 国内販売量の180年分

9割以上を中国からの輸入に頼る希少金属(レアメタル)の一種「アンチモン」の鉱床を、岡山大や東京大などのグループが鹿児島湾の海底で発見した。埋蔵量は、国内の年間販売量の180年分と推定される。ただし、強い毒性によって採掘の際に海洋汚染が生じる恐れがあるため、実際に採掘するには新たな技術の開発が必要という。
 研究の成果は、22日から千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表される。アンチモンは、繊維を燃えにくくする難燃剤や半導体などに広く使われ、日本は95%以上を中国から輸入している。
 鉱床が見つかったのは、2003年に気象庁が「活火山」に指定した若尊(わかみこ)カルデラの一部。桜島の北東約5キロの鹿児島湾内にあり、約2万5千年前に大噴火した姶良(あいら)カルデラの主要火口という。07年に約200度の熱水噴出孔を発見した山中寿朗・岡山大准教授(地球化学)らが、付近の鉱物を調べていた。
 鉱床は、水深約200メートルの海底に、厚さ5メートルで直径1.5キロの円状に広がっていた。エックス線の調査で平均約6%含まれていることがわかり、全量は約90万トンになると推定した。昨年の国内販売量は約5千トンで、180年分がまかなえる計算になる。中国では含有量約0.5%の岩石から抽出しているといい、鹿児島湾の鉱床の方が効率よく取り出せるという。
 ところが、アンチモンにはヒ素と同じ毒性があるため、海砂利と同じような方法で採掘すると海中に拡散する恐れがある。体内に蓄積した魚介類を通し人体にも害を及ぼしかねない。
 山中准教授は「海洋汚染を防ぎながら海底から取り出す技術を開発できれば、自給が可能になる」と話している。(長崎緑子)
(asahi.com(朝日新聞社)2011年5月15日19時41分)
http://www.asahi.com/science/update/0515/OSK201105150023.html?ref=rss

資源に乏しい我が国にとってはうれしいニュースですが、毒性があり採掘が難しいのは困りますね。それでも、近い将来安全に取り出せる技術が開発されると思います。そうした技術開発の研究を行うと同時に、当面は代替素材の開発に期待したいところです。

ところで、福島原発事故が起こって以来、代替エネルギー開発が急がれていますが、何かが急に無くなってしまうと、それに代わるものが求められます。レアアースは中国が価格を吊り上げたり、輸出量を削減したりして一時期大混乱しましたが、一部については代替素材の開発も地道に進んでいるようです。日本人は追い詰められると底力を発揮するところがあるので、何とかなるんじゃないかと私は楽観主義かな・・・

最近、エネルギー問題で思うのは、メタンハイドレートなどの開発をなぜ行ってこなかったのかということ。東シナ海のガス田開発も長い間放置されてきました。日本はなぜ資源開発に消極的だったのでしょうか。

どなたかが言っていましたが、「既存のエネルギー事業で利益を得ている企業等の圧力で開発できなかった」というのはもしかしたら本当かもしれません。
レアメタル等についても中国から輸入することで利益を得ている方々の存在も大きいのでしょう。もちろん、それらの関係者の中には政治家が含まれます。

資源エネルギー問題については3.11で一旦リセットしたと考えて発想の転換が必要ではないでしょうか。その点では菅首相がこれまでのエネルギー政策を白紙で見直すと明言したことを評価します。ただし、言葉だけではなく既得権益を壊すくらいの具体策を示して下さいね。

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