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2011年5月 8日 (日)

浜岡原発停止は政治判断

震度6強が30年以内に84%…浜岡、政治判断

 細野豪志首相補佐官は7日午前のTBSの番組で、菅首相が中部電力に浜岡原子力発電所の運転停止を要請した理由について、「地震のリスクが全く違う。浜岡は30年以内に震度6強が起こる可能性が84%だが、他の原発(のある地域)はほとんどが1%未満、一番高い東北電力女川原発でも8・3%で、浜岡は、(ケタが)ひとつ、もしくは二つ違う確率だ。浜岡は最も地震の可能性が高く、津波の心配が拭いきれない。政治的に判断した」と説明した。
 浜岡以外の原発に関しては、「原子力政策全体をやめようということではない」と強調した。
(Yahoo!ニュース-読売新聞5月7日(土)13時12分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110507-00000280-yom-pol

反原発、脱原発、原発推進と原発に対する考え方には様々ありますね。さらにその中でも積極的、消極的という違いもあります。

福島原発の事故を受けて、今ではさすがに積極的原発推進論者はかなりの少数派になってしまったと思われますが、日本の電力事情を考えると、今すぐ全原発を止めろという反原発派に賛成できる人も少ないのではないでしょうか。

原発事故のリスクの大きさを考えると、現在稼働中の原発に対しては安全対策を早急に整備するとともに、代替エネルギーの開発を急ぎ、徐々に脱原発を考えていくのが現実的です。その際、脱原発の手段はどうあれ、政府として電力の安定供給は第一に考えるべきです。

そうした事情の中、菅首相が今すぐ止めるべきと判断したのが浜岡原発でした。その理由が上記記事にもあるように、浜岡は地震のリスクが他の地域と比べてケタがひとつ、もしくは二つ違う確率だからということのようです。

この判断にはちょっと疑問を感じますね。もちろん、単純に数字だけを比較すれば今この瞬間に地震が起こってもおかしくない地域なのかもしれません。しかし、それでは先日の東日本大震災はどうだったのか。また、阪神大震災はどうだったのかといえば、単に予測できなかっただけでしょう。たとえ確率が一桁であったとしても、大地震はある日突然起こります。

浜岡は止めました。しかし、福井県で大地震が起きました。という順序だったらどうするのでしょう。また、東日本大震災と東海地震の順番が逆だったらどうだったのでしょうか。
菅首相は「国民の皆様の安全と安心を考えてのこと」とおっしゃっていますが、それならば全原発を止めるのが正しいのではありませんか?

それでも浜岡原発だけを止めるのであれば、少なくとも冷却施設や防波壁など安全対策に対する国としての積極的な支援体制とセットで説得して欲しかったですね。浜岡原発を廃炉にするというわけでもないようですし首相の発言は曖昧です。単に要請という形では、中部電力という民間企業の責任に丸投げすることなります。結局、菅首相は責任を問われたくないのでしょう。

「原発さえ無くせば安全」と「9条さえあれば平和」って何となく共通点があるような・・・
なすべきことをやったうえで主張するのならば説得力がありますが、将来像が見えてこない状態では不安になるだけです。

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