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2010年10月31日 (日)

萌えキャラ「日本鬼子」

「日本鬼子」とは中国人が日本人に対して使う蔑称だそうです。しかし、そう言われてもいま一つピンとこないんですよね。
Wikipediaによれば、「鬼」の字は中国語圏では最上級の侮蔑語であるが、日本では強い力を意味するなど必ずしも否定的な意味でないため、肝心の日本人にはいまいち侮蔑の意が伝わりにくいのが実情である。と説明されています。

確かに、日本人にとって「鬼」というのは侮蔑の対象ではなく、その力に対して畏怖の念を抱くといった方が適切ではないでしょうか。尊敬の意味すら含まれているんですよね。

そんなことから、日本のネット上では、「日本鬼子 (ひのもとおにこ) という萌えキャラを作って中国人の怒りを巧みにかわしてしまおうという草の根プロジェクトができたようです。

どんな萌えキャラなのか私も見てみましたが、結構かわいい。
それに対する中国人の反応は・・・

・こう来るとは全く思いもしなかった。あの国はやはりよく分からん……
・こんな手を打ってくるとは。あの国はまずオタクから何とかした方がいいんじゃないか?
・こっちは罵声を送っていたはずなのに返ってきたのは萌えキャラ……なんかもう、無力感に苛まされる……
・やべぇ……日本はやっぱりやべぇ国だよ。ちょっと負けを認めるべきなのかもしれない。 あ、基本は黒髪ロングでお願いします。
・日本鬼子が萌えキャラだと? こうなったらあいつらをどう呼べばいいんだ? JAP?それともキモオタ ?

「こう来るとは全く思いもしなかった。あの国はやはりよく分からん……」というのが代表的反応でしょうか。この萌えキャラ、これもクール・ジャパンなのかもしれませんねぇ。

私にとって「鬼」のイメージは能に出てくる「鬼」ですね。
「鬼」が出てくる能はいくつもありますが、私は「安達原」が好きです。「道成寺」「葵上」とともに「三鬼女」と言われています。絶望、恨み、怒りといった人間の感情を「鬼」の形を借りて表現しており、非常に味わい深い能です。他にも「鬼」というより「鬼神」といった分類のものもあり、それは超人的な能力を持つものです。このあたりの感覚は中国の方たちには理解できないのかもしれません。

政治家たちが日中首脳会談をやる、やらないと騒いでいる間に、若者たちは萌えキャラという若者の一種の共通感覚を使って攻撃をさらりと受け流す。これぞクール・ジャパンのソフトパワー。

しかし、クール・ジャパンがクールであるためには、萌えキャラの「萌え」や「かわいい」が意図的ではなく無意識でなければならないのです。押しつけがましくないところがポイントですね。柳腰官房長官にはそのあたりの微妙な感覚がわかってもらえないかもしれませんが・・・

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