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2010年9月19日 (日)

火星を知ることは地球を知ること

Toudai11現在、東京大学総合研究博物館で「火星――ウソカラデタマコト」展が開催されています。探査機「はやぶさ」で宇宙への関心が盛り上がっているところだと思いますが、火星探査に興味があったので行ってみました。

現在日本では国内外の100人以上の研究者が集まりMELOSと呼ばれる新たな火星探査計画の検討が始められているそうです。今回の展示ではそのプロジェクトを一般に公開し一般の人からのコメントも集められています。

実際展示室の一方の壁一面には皆さんから寄せられたコメントがびっしり貼られていました。自分の意見がもしかしたら計画に取り入れられるかもしれないという夢が広がりますね。
「ウソカラデタマコト」のタイトルは、「嘘でしょ~」と夢のように思うことでも、もしかしたら計画で実現できるかもしれないという意味も込められているようです。

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MELOS計画のMELOS(ミーロスと発音するそうです)とは、Mars Exploration with Lander-Orbiter Synergyの略です。これは1998年に打ち上げられはしたものの火星軌道導入を断念した「のぞみ」の意思を受け継ぎさらに発展させた計画です。

米欧での火星探査は火星表面から物質を持って帰る「サンプルリターン」というものだそうですが、日本は米欧と協調しながら独自の探査をするようです。

ところで、「はやぶさ」が地球帰還に成功したとは言っても、小惑星イトカワと火星とでは対象があまりに違いすぎますよね。
地球に戻って来るにはその星の重力を脱しなければならないのですが、調べたところ火星の表面重力は地球を1とすると火星は0.38です。それに対しイトカワの表面重力は地球の10万分の1しかありません。いくら火星の表面重力が地球よりはるかに小さいとはいっても、探査機には相当な推進力が必要ですし、「はやぶさ」とは規模の違う計画になることはわかります。

また、実際に打ち上げの段階になれば国民からの期待も大きくなるでしょうし、ダストや大気成分だけ持ち帰るだけでは満足できないかもしれません。なにしろ火星には火星人がいるかもしれないと期待されているくらいですから、生命につながる何らかの物質が期待されます。「はやぶさ」とは桁違いのプロジェクトです。

夢は大きく膨らみますが、やはり問題は予算でしょうか。2020年頃の実施予定だそうですが、また事業仕訳にあってしまうのかしら・・・

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今回の展示はいつもの展示と比べて説明文の文章量が半端じゃないくらい多かったです。時間があったのでひとつひとつ丁寧に読みながら展示物を見て行ったのですが、展示物だけパッと見て帰りたい人にとっては分りづらかったかもしれません。しかし、情報量の多さからこの展示にかける熱意は伝わってきました。

うれしかったのはこの展示と併設展の「昆虫標本の世界」のみ写真撮影OKだったことです。いつもは展示物を目に焼き付けて帰るのですが、画像から記憶がよみがえります。火星表面の3D映像装置の視聴や宇宙農業として稲、ドジョウ、蚕などを育てる実験の紹介など、来場者のため様々な試みが行われています。

(宇宙農業:稲とドジョウ)

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(宇宙農業:蚕の飼育)

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ところで、水星、金星、地球、火星を比べてみるとそれぞれ非常に特徴があることに気が付きます。表面の色も違いますし、構造も違います。金星は硫酸の雲で覆われていて地表の温度は450℃とか。だからオレンジ色に輝いているんですね。それに対して火星は赤い。火星の赤は酸化鉄の赤だそうです。

これらの星と比べると青く輝く地球の姿はとびぬけて美しい。我々地球人からすれば、他の星が過酷な条件に晒されていることを知れば知るほど改めて地球という星の素晴らしさを感じます。他の星を研究することは、地球の未来を知ることにもつながりますから今後の火星研究には大いに期待しております。

(併設展:「昆虫標本の世界」)

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