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2010年5月16日 (日)

思慮が浅い民主党

民主党は、12日の衆院内閣委員会で国家公務員法改正案が採決された際に、自民党の甘利明議員が民主党の三宅雪子議員らを突き飛ばし、怪我をさせたという理由で甘利氏に対し懲罰動議を衆院事務局に提出したそうです。

まさか本気で懲罰動議を出してくるとは思っていなかったので驚きましたが、ある意味民主党らしい展開です。私はこういうことをやっている限り民主党に「政権与党としての品格、風格」が育っていくとは思えません。

もちろん、本当に甘利氏が突き倒したと主張するのであれば、あらゆる画像を検証し、証拠を示して結論を出すべきですが、確証の無い言いがかりのような懲罰動議を出して自民党にダメージを与えようなどという姑息な戦術ならば止めたほうがいいでしょう。きちんとした根拠も無く深く物事を考えないで発言する体質は「永田メール」事件から成長していない証拠です。

しかし、今回の懲罰動議提出に関して民主党の小沢幹事長から止める気配は感じられません。小沢氏の指示というより、むしろそういった行動を黙認しているように見えます。

小沢氏は以前「今の民主党には政権担当能力が無い」と認めていました。確か2007年秋の発言だったと思いますが、現在でもその思いは変わっていないでしょう。『民主党は思慮が浅く長期的な戦略に基づいた行動ができない』という思いは小沢氏本人が最もわかっているはずです。

しかし、小沢氏にしてみれば自分の思い通りの政治をするためには、へたに政党として大人の風格を出されて物分り良くなってもらっては困ります。また、政権党らしく本気で政策論争を始めたら長年政権を担ってきた自民党には勝てそうもありません。

『神輿は軽くてパーがいい』とは小沢氏の有名な言葉ですが、今は
『思慮が浅い民主党を利用するにはどうしたら良いか・・・』
それしか考えていないと思います。

民主党の成長が見込めないのであれば自民党の力を削ぎ落とすしか方法はありません。そのため、自民党の支援団体を引き剥がすのをはじめとして、自民党に不利な国会法改正を急ぎ、懲罰動議で自民党のイメージを落とすのです。小沢氏のこうした手法は本当に徹底しているなと感心してしまいます。

それにしても、政策論争で戦えずに政治の本質から離れた部分でしか戦えない民主党は情けないですね。こうしたことばかり繰り返しているといつか民主党に大きなツケが回ってくるのではないでしょうか。それは別名ブーメランと呼びます。

民主党は主にネット上で「ブーメラン政党」と呼ばれています。これは日本政界の法則の1つで、民主党が自由民主党のスキャンダルを攻撃すると必ず同様の問題で民主党にも攻撃が返ってくることを指します。「言葉のブーメラン」に関しては先日、鳩山首相の発言を巡りワイドショーレベルでも話題になったので、一般にもかなり知れ渡ってきたかもしれません。野党時代、自民党を攻撃していた言葉が今や自分達にふりかかってきています。

妥協して落しどころを探ると → 法案は骨抜きだ
政治に民意を反映させ法案を押し通すと → 一方的だ、独裁だ
官邸主導で進めると → 独裁政治は許せない
決断を下すと → なぜ急ぐのか、慎重に議論すべき
保留すると → また先送りか
支持率上がると → 人気取りの政策
支持率下がると → もっと国民の声に耳を傾けよ

民主党のやっていること、言っていることを見ていると殺伐とした気持ちになります。もちろん、自民党も情けないし色々批判もありますが、政党としては寛大さ、おおらかさといったものがありました。民主党にそれを望むことは無理なのでしょうか・・・

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