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2009年12月17日 (木)

中韓のメンツと外交日程

中国の習近平副主席と天皇陛下との特例会見については与野党の検証合戦になっているようですが、そもそも、なぜ中国側が無理な日程をごり押ししてきたのでしょうか。
日本と中国は距離的に近いのですから、日中双方都合の良い時期に改めて来日していただければ今回のような騒動は起こらなかったはずです。

今回のことは、中国における習近平氏の権威の箔付けになったかもしれませんが、日本国民にとって中国の次期主席?は非常に印象の悪い人として記憶されることとなりました。これは中国にとって外交的には失敗だったと思うのですがどうでしょう?

相手に迷惑をかけてまで自分の要求を通すという態度は、日本では美しい行為とはみなされません。ところが、しばしば中国や韓国はそういう態度に出ます。
今回の問題と非常に良く似ているケースが過去にありました。2003年6月に日本が国賓として盧武鉉大統領を招待した時のことです。

来日日程は週末をはさんだ6月6日(金)から9日(月)でしたが、実は当初日本側が調整していた日程は平日のみの9日(月)から11日(水)でした。なぜなら、当時天皇陛下が前立腺がんの手術後4ヶ月しか経っておらず、土日の公務はお休みされていた時期だったからです。

宮内庁側では陛下のご体調を考え、土日のご公務はできるだけ避けて欲しい旨外務省を通じて韓国側に要請しましたがなかなか受け入れられませんでした。韓国側は公式晩餐会を7日(土)か8日(日)のどちらかでできないだろうかと考えていたからです。

なぜ6日(金)の晩ではだめだったのでしょうか。
なぜなら、6月6日は韓国にとって特別な日、朝鮮戦争の戦没将兵を追悼し顕彰するために設けられた祝日「顕忠日」であり、この日に天皇陛下との晩餐会を開くことに韓国国内から強い反発があったからです。
また、日程最終日9日(月)はすでに韓国側のはずせない日程が組まれていました。そうなると晩餐会の開催は土日のどちらかにするしかありません。

この時韓国側の立場に立って宮内庁側に圧力をかけたのが当時の外務省の某大物官僚だったと言われています。誰とは申し上げませんが・・・

結局、陛下のお身体を第一に考え、宮内庁側が圧力に屈しなかったため公式晩餐会は6日(金)の晩に行われることになりました。韓国では「大統領が顕忠日に日本にのこのこ出かけて天皇と晩餐会とはけしからん」と相当反発があったようですが・・・

当時の政府は小泉純一郎内閣。当然ですが、今回の民主党のように政府側から宮内庁に圧力をかけるということが無かったために陛下のお立場が守られました。

中国も韓国もメンツというか体面を重んじる国なのでこういう態度に出て来るのでしょうけれど、こういった感覚は日本人にはちょっと受け入れ難いですね。儒教の原理原則的な精神の表れかもしれませんが、日本人の思考回路とは異なります。こういう隣国をこれからも相手にしていかなければならないのですから日本人ももう少し強かにならないと。
なにより政府にしっかりしてもらいたいんですけどね。

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触ってはいけない部分に触ってしまったかな、という感じがする。 明仁天皇と習近平・中国副主席との会見をめぐり、内閣・小沢民主党幹事長と宮内庁との対立が表面化した。 ことは、内規で決められていた「1ヶ月ルール」。天皇と外国要人との引見は、天皇の体調やスケ....... [続きを読む]

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