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2009年10月28日 (水)

郵政改革にみる日本人の焼け野原願望

内容を紹介するにはあまりに長文なのでリンク先を紹介しておきます。

辻広雅文 プリズム+one | ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/series/tsujihiro/10088/

こちらの記事に“郵政改革の大転換”に見る日本の宿痾 ~なぜ、焼け野原にならなければ改革できないのか、と題して民主党政権下で行われようとしている郵政民営化見直しについて書かれています。

日本人というのは『行き着くところまで行かなければ、改革に取り組めない。堕ちるところまで堕ちなければ、改革はできない。戦後のように、焼け野原になって初めて覚悟を決め、みな立ち上がる。「焼け野原願望」なのだ』とされています。

確かにそうなんだろうなと思います。ここにも書かれているように、郵政というのは国鉄のように決定的な破綻を迎えているわけではない。破綻のリスクなど見えない時点での民営化でした。今は見えない将来のリスクのために郵便局ネットワークという利便性を放棄するのは抵抗があります。しかし、放置しておけば国鉄や日本航空のようになる可能性が高い。だからそうなる前に改革しようとしたわけです。

筆者は以下のように述べています。
―――郵便局ネットワークを維持するには、コストがかかる。そのコストを賄うだけの収入は今後、得られそうもない。一体その差を何で埋めるのか、民主党政権はいっさい説明していない。亀井・郵政担当相や斉藤・日本郵政社長が手品師か錬金術師でなければ、穴は大きくなるばかりであり、いずれ誰の眼にも隠せなくなる。その時、初めて郵政事業の問題の本質が赤裸々となり、巨額の国民負担がつぎ込まれ、不良債権が処理され、抜本改革にようやく向かう。つまり、事後処理型再建である。処理コストは、あまりに大きい。
 私たちは、行き着くところまで行かなければ、改革に取り組めないのだろうか。この民主党の無責任さは、我々の社会の問題解決能力の低さの象徴なのだろうか。―――

少しの痛みを我慢できなかったばかりに、将来とんでもない大手術を行わなければならないんですね。そう思うと、日本人って痛みを我慢できないのではなくて、本当は痛みを待っているんじゃないかとさえ思います。民族の持つマゾヒズムというか、逃れられない運命というか。つくづく日本人と改革は相性が悪いのだと思いました。

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コメント

こんばんは。

「希望を捨てる勇気」の池田信夫先生も、確かアゴラで「どうしようも無くなって、改革派に泣きついてくるまでダメなのだろう」といったことを書いていらっしゃったことがありましたね。

年賀状すら出さない人が増えているのにねえ・・・

投稿: M・M | 2009年10月29日 (木) 21時00分

>M・Mさま
こんばんは。
一度痛い目にあわないと真剣に考えないのかもしれませんね。
郵便事業は最も構造的に成り立たなくなっているというのに、ペリカン便との統合が出来なかったらどうするのでしょう・・・
新経営陣がどういう方針を出してくるのか、お手並み拝見といったところです。

投稿: minori | 2009年10月29日 (木) 23時37分

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