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2009年9月 4日 (金)

総裁選びは慎重に

自民党は総裁選をどうするかで結論が出ていないようですね。
自民党にとって今度の総裁選びは来年の参院選で党勢を回復できるかどうかにかかってくるので大変重要です。失敗したら自民党の消滅が待っているだけです。

そんなことを考えながら、小泉首相(当時)がなぜ安倍さんを後継に指名したのか昔の経緯を調べていました。もう今となっては忘れてしまったことばかりなのですが、こんなことがありました。

小泉さんの総裁任期が1年を切っていた2005年の暮れのことです。森元首相はテレビ番組で「安倍晋三官房長官(当時)は来秋の総裁選に立候補させず、次期衆院選まで温存すべき」だとの考えを示唆しました。そして、この安倍氏温存論を記者団に聞かれた小泉さんは「チャンスはそう来ない。困難に直面して逃げたらダメ」と出馬を促す意向をにじませていました。「(森さんが)どういう真意か分からない」とも。

そして、小泉さんは首相退任直前の2006年9月「総裁選は安倍氏に投票する」と明言します。その理由を「一番身近にいて、小泉改革を傍観するのではなく推進してきた。(改革の)重要性を一番知っている。最も重要な職責を続けながら、評価が下がるどころか高まってきた。若くても将来を担う指導者として評価して頂けるのではないか」と述べています。

小泉さんは後継総裁条件として一番譲れないものは「改革の継続、推進ができる人」と考えていたので安倍さんを早くから決めていたようですが、今思うと森さんの「安倍氏温存論」が正しかったような気もします。福田さんなど他の方が次期衆院選までやった後、安倍さんにつなげたほうが政権としては安定していたかもしれません。後継総裁選びだけは小泉さんは見誤ったかもしれないと思うわけです。今となっては遠い過去の話ですが。

確かに、当時安倍さんの人気は高かったので、国民の期待に応えるという意味でも安倍さんという選択肢が一番だったのかもしれません。しかし、「改革の継続、推進」という条件さえはずさなければ他の候補でも良かったわけです。安倍さんも経験を積んだ上で登場すればまた違った展開になっていたかもしれません。

このような過去の経緯を踏まえて今回の総裁選びは慎重にして欲しいと思います。人気先行ではなく、改革政党としてやっていくのか、それとも昔の自民党に戻るのか、これからの党の方針をしっかり国民に示さなければならないでしょう。

今の自民党は何をしたいのかさっぱりわかりません。民主党との違いを示すことができなければ次の参院選で完全に国民から見放されるでしょう。
もしも、自民党が改革の継続を捨てる方針ならば、私は消極的自民党支持から遠慮なく無党派に戻ります。

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コメント

小泉氏としては、世代交代の意図もあったんでしょうね〈後継

後、他の方のブログで指摘されていたのですが、すでに党内でも人気が高かった人に「投票」することは、自分の影響力を低くすることにもなりますね。

美学というか、院政やる気はない、ということだったんじゃないでしょうか。

投稿: M・M | 2009年9月 4日 (金) 07時56分

>M・Mさま
こんばんは。
確かに。総理大臣の辞め方として小泉総理は完璧なまでに美しかったです。あれだけ国民に惜しまれつつ任期満了で官邸を去っていった総理はいませんもの。長い議員生活の中、頂点を極めた者が政権に留まれば留まるほど見苦しさが増すことを見てきたのでしょうね。
仮に安倍さんに対して影響力を残すつもりだったら、絶対に造反議員の復党は認めさせなかったと思いますが、そういうことも含めて一切口出ししなかったのはなかなかできることではないと思います。権力への執着心が無い人なんでしょうね。

投稿: minori | 2009年9月 4日 (金) 18時20分

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