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2009年8月31日 (月)

自民党は変われるか

昨晩はネットの掲示板で選挙結果を見ていました。今回はマスコミの予想通りでしたね。与党の惨敗は早くから覚悟していたのですが、次々と討ち死にしていく大物議員の名を見るたび、ため息が出ると同時に小泉元首相の言葉を思い出しました。

『戦国時代に比べれば今の政局などたいしたことじゃない。戦国時代なら負ければ首を取られたけれど、今は命まで取られることはない』

そうですよ。なんとか当選できた方、惜しくも落選した方、皆さん命はあるのですから元気を出して頑張って欲しいです。

また、当初民主党の予想議席が320議席という数字が出ていたのに、結果は308議席に留まり、自民党が119議席を獲得したことにはちょっと驚きました。私は70議席くらいかもしれないと、かなり悲観的な予想をしていたので、負けたといっても意外と健闘したような気がします。

70議席台ですと政党としては壊滅的な数字ですが、そもそも選挙前の民主党の議席が115議席だったことを考えれば119議席は党を立て直すにはなかなか良い数字だと思います。

過半数割れしたとしても仮に200議席程度まで取っていれば、大物議員も生き残り、派閥の力も温存できたかもしれませんが、119議席では派閥活動どころの話ではなくなります。

派閥は良いところもあったかもしれませんが、やはり弊害も多かった。例えば総裁選への出馬には国会議員20人の推薦が必要ですが、これは大所帯の派閥がいくつもあったからできたこと。これだけ議員数が減れば総裁選へ出たくても、そもそも20人の推薦なんて集められるわけがありません。

近いうちに行われる総裁選を前に、まずこの党則を変えるべきでしょう。もっと緩い規定に変えれば若手も出馬しやすくなります。とにかくこれまで通りのことをやっていてはだめです。新人や若手議員が自由に意見を言える党にならないとだめでしょう。

私の愛読ブログの雪斎先生はこんなことをおっしゃっています。
『少なくとも、この数年の自民党の凋落に手を貸した人々には、反省して舞台裏に引っ込んでもらう他はない。安倍さん、麻生さん、古賀(誠)さん辺りは、残念ながら、もう出しゃばってはいけない人々であろう。彼らが表に出れば、この数年の自民党の迷走の記憶が呼び起こされる。時は静かに流れているのである』

安倍、麻生両氏に今後も期待を寄せている方々には冷たい言い方ですが、私はこの意見に同意します。
例えば来年に迫った参院選の候補者選びに、今回落選した議員(特に高齢の議員)を当てるなどということは軽率にしてはいけない。しかし、安倍さん、麻生さん、古賀さん辺りは「情の政治家」なので恐らく口出ししてくるに違いない。もしも、自民党がそういう政治を今後も続けていくつもりならば、有権者は参院選で完全に自民党を見放すでしょう。

今回の選挙で自民党が見誤ったのは、有権者が求めていることを早くから見極め選挙の争点として打ち出せなかったことにもあります。民主党へのネガティブキャンペーンは完全に相手の土俵に乗ってしまったものであったし、選挙の後半に「日の丸を切り刻んだ民主党旗問題」を持ち出し民主党批判をしたのは、ほとんど意味をなさなかったばかりか有権者の心から完全に離れてしまっていました。

私は自分自身保守派だと思っていますし靖国神社にも参拝します。日の丸を切り刻むなんて最低の行為だと思いますし、民主党に国家観など無いと思っています。しかし、そういうことは知っている人はすでにいますし、これから政権を担う党なのですから様々な機会に嫌でも国民に知れ渡ることだと思っています。

国旗を大切にすることは国民であれば当然のこと。何も選挙戦でいきなり主張することではなかったのではないでしょうか。国民はもっと生活の論点を求めているのであって、これは戦略ミスだったと思います。「保守政党」を主張するよりは「改革」を打ち出した方がよほど良かったのに、改革を否定するような言動もマイナスでした。

まぁ、終わってしまったことはあまり引っ張らない方がいいですね。民主党も大勝しすぎてちょっとビビっているような感じ。笑いも引きつっていたような・・・
そりゃあそうでしょう。これまでは野党の気楽さで適当なことを言っても許されましたが、今度はネクストキャビネットではなくて本番ですよ。失敗は許されませんからね。

それに、もう二度と『政権交代』という言葉が使えないのもつらいところ。『政権交代』は一度しか使えない魔法の言葉です。あまりにこの言葉を叫び続けてきたのでつい『政権交代!』って言ってしまいそうですが、今度言ったら自民党に交代ですからね(笑)

テレビで見た有権者の反応も民主党の勝利に対しては割りと冷静で、郵政選挙のような熱狂は無かったです。民主党の政策を評価して勝たせたというよりも、単に政権交代させたかっただけのような感じです。自民党にも挽回のチャンスはまだまだあるので当選した議員には頑張って欲しいですね。郵政選挙で改革政党に生まれ変わったはずが元に戻ってしまったことは残念でした。今度変わることができなければ自民党は終わりでしょう。

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コメント

森元首相曰く、「小泉さんへのアンチテーゼ」。

・・・全然わかってないと思う・・・

投稿: M・M | 2009年9月 2日 (水) 20時26分

>M・Mさま
こんばんは。
「わかってないのは森さん、あなたですよ」
と言ってあげたい。

投稿: minori | 2009年9月 2日 (水) 23時46分

そうなんですよねえ…
総裁選もどうなるやら…

投稿: M・M | 2009年9月 3日 (木) 05時58分

>M・Mさま
こんばんは。
総裁選びに失敗したら自民党は終わりです。
守旧派の人々は黙っていて欲しいです。

投稿: minori | 2009年9月 3日 (木) 23時05分

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