競泳チーム、好記録の要因とは
有終の美に「最高です」=連続銅にはじける笑顔-競泳リレー〔五輪・競泳〕
【北京17日時事】「最高です」。チームを引っ張った北島康介選手(25)がはじける笑顔を見せた。17日、北京五輪競泳の男子400メートルメドレーリレーで、日本は前回に続いて銅メダルを獲得し、有終の美を飾った。
背泳ぎの宮下純一(24)、平泳ぎの北島、バタフライの藤井拓郎(23)、自由形の佐藤久佳(21)の各選手がつないだ。泳ぎ終えた佐藤選手がプールから上がると、4人は肩を寄せて抱き合った。
北島選手は「最高です。4人で頑張った結果がこのメダルだと思う」とうれしさを隠せない。先輩として3人を引っ張り、「(3人の)肝っ玉が据わってるんで何も言うことはなかった。信頼しているところが大きかった」。
個人の100メートル自由形では予選40位に沈んだ佐藤選手。北島選手から「絶対メダル取るぞ」と言われていたそうで、「正直ほっとしている。康介さんは頼りになる先輩」と表情を緩めた。
「ずっとこれに出て勝ちたかった。今までで一番いいレース…」。宮下選手は涙で言葉にならない。バタフライ泳者では怪物マイケル・フェルプス選手(米国)に次ぐ2番目のタイムで大健闘した藤井選手は「自分の持っているものを出せた」と満足そう。
北京五輪競泳最後の表彰台。北島選手は銅メダルを掛けてもらうと、白い歯を見せ、緊張感から解放されたような満面の笑み。8個の金メダル獲得で特別に表彰されて涙ぐむフェルプス選手に拍手を送っていた。(了)
(Yahoo!ニュース-時事通信8月17日18時56分)
五輪・競泳の最後を飾る男子400メートルメドレーリレー、感動しました!
北島選手の世界新記録を含む2つの金メダルの時ももちろん感動しましたが、チームプレー、特にリレーという競技はとりわけワクワクします。
4人が持てる力を出し切って勝ち取った銅メダルには、金メダル以上の価値があったんじゃないでしょうか。泳ぎ終えたばかりの4人へのインタビューがこれまた感動モノで、こちらまで涙が出そうでした。
ところで今大会の競泳種目では世界新記録が次から次へと出ていますね。スピード社のレーザー・レーサーという高速水着の着用がひとつの要因だと思いますが、実は何といってもプールにその秘密があったのです。
この世界新を量産する高速プールは「ウォーターキューブ」(中国名:水立方)というのですが、先日、その秘密を設計者が明らかにしたというニュースがありました。
以下、その部分を引用します。
・・・設計者の1人・毛紅衛(マオ・ホンウェイ)氏は、「水温は成績に大きく影響すると言われているため、常に26.5~26.9度に保ち、温度差を小さくしてある」と話し、「水質も世界最高レベルに達している。水の濁り度は国内一般プールの基準の50分の1だ」とまずプール内の「水の秘密」について紹介した。
続いて「壁側の選手は他の選手が起こした波だけでなく、その波が壁に跳ね返って起きる波の影響も受ける」とこれまでのプールの設計上の問題点を指摘。「泳ぐ際とターンの際に発生する波を消すため、特別設計した吸水口を、周囲だけでなくスタート台などにも設けた」と語り、さらに「跳ね返った波を起きにくくするため、水位を吸水口手前の壁の高さと常に同じに保つよう工夫してある」と設計上の秘密を明らかにした。
もう1人の設計者・趙小鈞(ジャオ・シャオジュン)氏は「水深を過去の五輪大会より1m深い3mにしてある」と話す。選手からは「泳ぎやすい」と好評だという。
これら以外にも「ウォーターキューブ」では、空調、室温、照明など様々な工夫が施されており、すべての要因が重なりあって好記録を量産していると見られている。・・・
(Record China8月14日18時58分)
なるほど、水温、水の透明度、吸水口の設計、水深などなど様々な工夫がされているため好記録が続出というわけですね。
その中でも私が特に注目したのが「水の透明度」です。
テレビ中継用にプールの真横から撮った映像が沢山使用されていましたが、透明度が高いために一番向こう側のレーンの選手までくっきり見えたことに驚きました。しかも、水深が3mなので、水の色に深みがあって映像的にもすごく美しい。
何だか選手達が魚のように見えて仕方がありませんでした。
水着もプールも技術の進化がどんどん記録を塗り替えていきます。今回これだけの競技場を作って記録を更新させてしまったので、次の開催地ロンドンからはハード面でかなりプレッシャーをかけられるんじゃないでしょうか。それどころかソフト面でもすでに開会式があれほど豪華にやられてしまったので、イギリスでは「ロンドン五輪の(演出の)ハードルは気が遠くなるほど高くなった」なんて言われているそうですから。
まぁ、中国政府も国の威信をかけた五輪ですからすべての面で惜しみなくお金を使ったのでしょう。結果的に素晴らしい高速プールで素晴らしい競技を見ることができました。
しかし、これだけは言いたい。好記録の一番の要因は競技場でも水着でもなく、選手自身の練習の成果だと。
日本競泳チームの皆さんには一週間楽しませてもらいました。
お疲れ様でした。そしてありがとう!
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