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2008年4月29日 (火)

生き続ける言葉の魅力

Bushinonohonngo書 名:使ってみたい武士の日本語

著 者:野火 迅

出版社:草思社

発行日:2007年9月22日


この本は以前、侍言葉のエントリを書いた際に「是非読んでみたい」と思い、すぐに購入しました。ところが、他の本と平行して毎日2項目くらいしか読んでいなかったので読み終えるまで時間がかかってしまいました。しかし、一気に読まなかったせいか、毎日味わい深い武士の日本語と触れ合うことができてよかったかなと思っています。

前書きにも書いてあるのですが、この本に書かれている言葉は、たった150年ほど前まで、実際に生きた言葉として使われていたわけで、それが今では時代小説や時代劇でしか使われなくなっています。

言葉が消え、文化が消えるということは、いかにこの間の日本の歴史が激動のものであったか物語っているようです。しかし、侍言葉は決して消え去ってしまったのではなく、時代小説を架け橋として日本人の心の中に連綿として生き続けているのです。これは日本民族のDNAに刻み込まれたものなのかもしれません。

TVの時代劇で使われる侍言葉が、特別の違和感も無く受け入れられているのもその表れでしょう。いちいち辞書を引きながら見なくても、何となくニュアンスでわかってしまう。
もしも、鬼の平蔵や秋山小兵衛が目の前にいたとしても、普通に会話ができるような、そんな気持ちさえします。

昔の日本語の味わい深さは、能楽の詞章を読んでいても感じることですが、表現がストレートすぎず奥ゆかしさがあることです。
例えば「曲げて」という言葉は「何がなんでも」という意味でよく使われますが、かなり強い意味であるにもかかわらず、作法にのっとった言葉で表現するのが武士たるもののたしなみなのです。

現在はそういう余裕がなくなってしまったせいか、逆にこういった言葉に魅力を感じるのかもしれませんね。キレそうになったら、
「やあ、ちょこざいなり、ご参なれ」
なんて相手を煙に巻くのもいいかもしれません。

現在この本は品切れで入手困難なようです。

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2008年4月28日 (月)

ブラウン首相と福田首相

揺らぐ英ブラウン内閣 地方選大敗なら退陣論も

Brown1 【ロンドン=木村正人】ブラウン英労働党政権の足元が揺らいでいる。首相就任後、初の本格選挙となる5月1日の地方選で苦戦が伝えられるなか、ブレア前首相の側近が「ブラウン首相では野党保守党のキャメロン党首に勝てないと前首相が語っていた」と暴露。地方選で大敗すれば、労働党内から後継論議も浮上しかねない雲行きになっている。
 首相は今月23日、低所得者層向けの最低所得税率を倍増する案を事実上撤回した。地方選への影響を懸念して、労働党下院議員の40人超が反対に回ったためだ。さらにテロ容疑者の取り調べを強化するため、起訴前の拘束期間を大幅に延長する案についても党内左派の反発で譲歩を迫られている。
 英紙サンデー・タイムズ(13日付)の世論調査によると、「首相の仕事ぶりをどう思うか」との質問に65%が「ひどい」と答えた。ロンドン市長選では3選を目指す労働党公認の現職市長が苦戦し、他の地方議会選でも労働党の大幅な議席減が予想されている。
 求心力が低下するなか、ブレア前首相の右腕で英上院議員の推薦に絡む選挙資金融資疑惑で逮捕、不起訴になったリービー上院議員が自伝で「前首相はブラウン氏について『キャメロン氏に勝てない』『ウソつきだ』と述べた」と暴露していることも分かり、前首相側は発言を打ち消した。
(Yahoo!ニュース-産経新聞4月28日17時19分)

「イギリスの首相って誰ですか?」という質問をしたら、恐らくほとんどの人が答えられないか、「ブレアさんでしょ」と答えるんじゃないでしょうか。それくらいブラウン首相って地味ですよね。まあ我が国の首相の名前も恐らく世界に知れ渡っているとは思わないので偉そうには言えませんが・・・

どの国でも同じですが、前任者が有名だと後任は苦労します。まず名前を覚えてもらわないといけませんし、前任者とは違う特色も出さなければなりません。その点、ブレア氏とブラウン氏は同じ労働党ながら、穏健派と左派の違いがありますので、もともと政策的には違っていました。

例えば、外交問題でブレア氏が米国外交重視派だとしたら、ブラウン氏はもちろん米国との関係を重視しながらも、ブレア氏よりは距離を置き、その分他の国際問題、例えばダルフールやミャンマーといった人権問題や気候変動問題に取り組もうという姿勢を見せています。

しかし、ブレア氏との違いは外交姿勢だけではなく、そもそも、外交よりも内政問題にじっくり取り組もうとしていた点にあります。英国も日本と同じで、教育や保険制度に問題を抱えています。ブレア政権下で10年も財務大臣をやっていた経験上、外交よりも経済問題が得意分野のようです。福田首相も外交よりは内政問題を重視していますから似ていますが、外国へ向けての発信が少ないと、どうしても名前が売れないといいますか、地味ですね。

ブラウン首相のこのところの支持率低下の原因は、記事の内容のようなこともありますが、北京オリンピックに対する対応のまずさも原因だったようです。

もともと北京オリンピックについて何もコメントしなかったことで批判されていましたが、その後世論に促されて「開会式には出ないが、閉会式には出る」と、やっと発言したことや、人権派の首相であるにもかかわらず官邸前で聖火リレーを受け入れたことなどに批判が出ています。

また、聖火は当初首相が手で受け取ることになっていたそうですが、さすがに空気を読んで触れなかったんだとか。とにかく対応が後手後手に回ってしまったようです。

しかし、長野聖火リレーの間、ロシアに行っていた福田首相よりは良かったんじゃないですか。しかも、こんなとぼけた発言をしてるし。Fukuda4

―――福田康夫首相は26日、長野市で行われた北京五輪の聖火リレーについて
「(様子は)報道で知っている。大きな問題がなく終わってよかった」と述べた。
ただ、「警察官に守られながらというのは残念だ」と語った。
モスクワ市内のホテルで記者団の質問に答えた。―――

おぃおぃ、警察への指示出したの首相でしょ?

ブラウン首相にはキャメロン氏という強力なライバルがいるようですが、福田首相の場合は小沢さんがライバルというより、小沢さんも人気ないのでちょっとその点は違いますね。
いずれにしてもお二人とも人気が無くてご苦労なさっているようです。

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2008年4月27日 (日)

ブッシュ大統領、軍楽隊を指揮

ユーモラスな身ぶりに沸く=米大統領、軍楽隊を指揮

Bush5_3   【ワシントン27日時事】ブッシュ米大統領は26日夜、ホワイトハウス記者会主催の夕食会で軍楽隊を指揮した。大統領としての同夕食会参加は最後となるだけに、ちゃめっ気たっぷりのパフォーマンスで会場を沸かせた。

 大統領は右手に持ったタクトだけでなく、左手も使って海兵隊所属の軍楽隊に指示。大げさなしぐさに拍手が起きた後、音楽に合わせた盛大な手拍子へと続いた。
(Yahoo!ニュース-時事通信4月27日15時0分)

ブッシュ大統領って、大統領としてはイラク戦争のことなどで様々な批判もありましたけれど、人間的にはお茶目で憎めないかわいい人だと思うんです。
一緒に遊んだり、バーベキューしたり、友達だったら楽しい人じゃないかな。

小泉元首相も似たようなところがあるし、だから二人は出会った途端に意気投合したのかも。Bush6_2

大統領は指揮をしながらウィンクしちゃって楽しそう

(^_-)☆キュピーン

最近は大統領選挙のニュースばかりで出番が少ないですけれど、国際社会では何が起こるかわかりませんから、残り少ない任期中頑張って下さいね。
Bushkoizumi

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2008年4月26日 (土)

聖火リレー終わる

「市民との距離ある」=聖火リレー「苦渋の選択」-長野市長

 長野市の北京五輪聖火リレーで、一般客が出発式などのイベントに参加できず、厳重な警備のため沿道からもランナーが見えにくくなることについて、鷲沢正一市長は24日、定例記者会見で「市民との距離はある。誠に申し訳ない」と述べた。市民不在のリレーは「苦渋の選択」とした。
 市は23日、出発式や到着式の会場に一般客を入場させないと発表。第1走者を除き、ランナーの走行順も公開していない。
 同市の大学生は「萩本欽一さんを見たいが、どこを走るか分からない。見に行くかどうか」と困惑顔。40代の女性は「お巡りさんが走ってるのを見るだけ」と冷ややかだ。市の職員も「誰のためのリレーなのか」とため息をついた。
 鷲沢市長は会見で「(リレーを中止すれば)国際的な問題が引き起こされる。やらざるを得ない」と話した。
 長野冬季五輪の際、聖火ランナーを務めた同市長は「沿道の鈴なりの人の中を祝福されながら走った」と振り返り、「(聖火は)本来は温かい気持ちでつながれていくもの」と述べた。 
(Yahoo!ニュース-時事通信4月24日18時36分)

「無事リレーできた」=聖火到着式で長野市長-五輪聖火リレー

 長野市の若里公園で26日開かれた北京五輪聖火リレーの到着式で、同市の鷲沢正一市長は「聖火リレーが安全に執り行われるよう万全の態勢で臨んできたが、無事に市内をリレーできたのは、市民の皆さまをはじめ、警察や消防など関係の皆さま方のお力によるものと深く感謝する」とあいさつした。
 その上で「すべての人々の切なる願いは世界の平和だ。(冬季五輪の開催地である)この長野から再び発信した世界平和と国際友好の願いが必ず全世界に届くことを確信している」と結んだ。 
(Yahoo!ニュース-時事通信4月26日13時36分)

聖火リレー、何とか終わりましたね。
今日はニュース番組をつけっ放しにして時々見ていたのですが、画面上ではやたら中国の赤い国旗が目立っていました。また事前の予想通り沿道からは聖火ランナーが見えない状態で、何だかよくわからないうちに終わってしまったという感じでしたね。地元の方々にとっては、楽しめなかったし、善光寺には落書きされるし、散々な目にあいました。

長野市長さんの昨日の会見を読むと、ご自身が長野冬季五輪の際、聖火ランナーを務めただけあって、今回の「祝福されない聖火リレー」が残念でたまらないようです。リレー後の会見で「世界平和」を強調したのもそういったお気持ちの表れかもしれませんね。

ニュース番組やネット情報を見ていて気になったのは、警察官がチベット国旗を持った人たちの方だけ場所を移動させていたように見えたことです。中国の旗を持っていた方たちは、明らかに組織的に動員された人たちで、大きな国旗や横断幕の準備も怠り無く、圧倒的な人数でした。

警備をする側としては少人数のチベット応援派の人たちを移動させる方が合理的だったのかもしれませんが、何だか中国側には腫れ物を触るような感じで、腰が引けている印象でした。

まぁ仕方ないですけどね。こうなっているのも日本側にも問題がありますから。
とにかく首相の福田さんが『この時期、中国と揉め事を起こしてくれるな』という無言の圧力を各方面にかけているので、現場は緊張していたと思います。

実際、北京五輪開会式への不参加を呼びかけている市民団体「国境なき記者団」の入国について首相官邸から
「拒否できる合法的な理由を見つけるように」
と水面下で話があったようです。(記事はこちら
こういう話を読むと本当に政府の(というか首相の)弱腰に情けなくなってきます。

何だか警備のための税金を使っただけで終わったような聖火リレーでしたが、長野市長さんはじめ地元の方々はホッとされていると思います。チベット応援のため遠征してきた方たちも含め、皆さん、お疲れ様でした。

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2008年4月25日 (金)

野田聖子首相ですか・・・

山拓ぶち上げ野田聖子首相待望論

 郵政復党組の野田聖子元郵政相のパーティーが24日夜、都内のホテルで開かれた。出席者からは「女性で首相になるのは野田さん以外にないのでは、とかねて思っている」(山崎拓前自民党副総裁)といった「首相待望論」も出た。
 会場には約1200人が詰め掛け、太田昭宏公明党代表や谷垣禎一自民党政調会長、野中広務元官房長官ら新旧の実力者が出席したほか、藤井孝男元運輸相ら郵政復党組や社民党の辻元清美衆院議員らも顔を見せた。
(nikkansports.com2008年4月24日20時46分)

山崎拓、太田昭宏、谷垣禎一、野中広務、藤井孝男、辻元清美・・・
うわああああああ!!!何この豪華メンバー!
まぁ、ある意味非常にわかりやすい思想の方たちといいますか、類は友を呼ぶといいますか・・・

この話題を扱っている2chのスレッドで
『それはひょっとしてギャグで言っているのか!?』
という例のAAがありましたが、まったくです。
冗談でもそんなこと勘弁して下さい┓(´_`)┏

まあね、先生方のパーティーですから、歯の浮くようなお世辞を言うのもお約束のうちでわかるのですが、
「女性で首相になるのは野田さん以外にない」
これはジョークでも言ってはいけないですよ。日本が消滅します。

この面子で内閣ができたら、直ちに郵政は国有化に戻し、北朝鮮と国交正常化し多額の経済援助開始、拉致問題は後回し。中国には日本の援助でガス田開発を認め、沖縄には自治権を与える。日米安保は解消し自衛隊は解体、各都市は無防備宣言をし、外国人には被選挙権も含めた完全な参政権を与える。死刑制度は即刻廃止、あと何だろう、天皇制廃止とか・・・

まったく、山拓さんも何考えてるんだか。
小泉元首相が小池百合子氏の名前を出してきたから、対抗して野田氏の名前を出してきたとも考えられますが、私には野田氏や彼女を応援している人たちの国家観は到底受け入れ難いものがあります。

小泉氏と野田氏といえば、いろいろと因縁があるようです。森内閣の支持率低下を受けての総裁選で、小泉氏が橋本氏を破って首相になりましたが、橋本派では野田聖子氏擁立で一本化するという動きもあったそうで、危機感を感じた小泉氏がその話をマスコミにリークし立候補を断念させたのではないかという話があります。

また、野田氏は当初、郵政選挙で小泉氏があれほど圧勝するとは考えておらず、選挙後の政局によっては造反組の支持を受けて首相の座を狙っていたのではないかという話もあります。

そうでなければ、あれほど強硬に郵政民営化反対を主張しなかったのではないでしょうか。
与党が過半数ギリギリ程度の勝利でしたら、郵政造反組+野党で野田聖子首相もあったかもしれません。

そういう経緯もありますので、もしも、今後の政局で小泉氏が本気で小池氏を首相候補に立ててきたら、野田氏は黙っていられないのでは。古賀選対委員長という強い味方もついていることですし、何かが起こりそうです。

改めて野田聖子氏ら郵政造反組を復党させたことは失敗だったと思います。

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2008年4月24日 (木)

二人の死闘は続く

<米大統領選>クリントン氏、ペンシルベニア州で勝利

Clinton3【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)及川正也】激戦となった米大統領選民主党指名争いでペンシルベニア州予備選が22日投開票され、獲得代議員数で劣勢のヒラリー・クリントン上院議員(60)がバラク・オバマ上院議員(46)に勝利した。クリントン氏は先月の大票田オハイオ州に続き、11月の共和党との本選で激戦が予想されるペンシルベニア州を制したことで勢いを維持。決着はすべての予備選・党員集会が終了する6月以降に持ち越される公算が大きくなった。(以下略)
(Yahoo!ニュース-毎日新聞4月23日13時32分)

ヒラリーさんって表情が豊かな方ですねぇ~
目の玉が飛び出るくらい嬉しそう、って表情してます。
しかし、これで二人の死闘はこれからも続くわけで、共和党のマケイン候補は密かにニヤリと笑っていそうです。

それにしても、秋の本選まで長すぎ。
オバマ氏がまだまだ有利だとは言っても、2月ごろの勢いに比べれば落ちてきています。もっと早い時期に本選が行われていたなら、すんなりオバマ大統領が決まっていたかもしれませんね。

民主党にとってまずいのは、選挙戦の長期化でオバマ対クリントンの対立が激化し、その結果どちらの候補に決まろうと、お互いの陣営の中に相手側候補へ決して投票しない層が生まれつつあること。こうなってくると協力体制など望むべくもなく憎しみの感情が残るだけです。

当初、共和党のマケイン候補にとって本選で戦う相手はクリントン氏の方が望ましかったのですが、最近の調査ではオバマ氏でも何とかなりそうな気配。それだけオバマ氏の勢いが落ちてきたということでしょう。

ペンシルベニア州でクリントン氏が勝利したことで、ますます
『民主党内の空気を読んで立候補辞退』
ということにはなりそうもありません。

さて、どちらが民主党候補となるのでしょうか・・・

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2008年4月23日 (水)

本村氏の会見で思うこと

山口県光市における母子殺害事件の被告に死刑判決が言い渡されました。9年間にわたる長い裁判でしたが、これで一応の結論が出たことになります。

この裁判では様々な論点が提起されましたが、そういった法律論以前に、何と言っても遺族である本村洋氏に敬意を表したいと思います。それは本村氏が裁判で勝利したということではなく、長い間の孤独な戦いに耐えてきたことに対してです。

また、9年間の歳月は六法全書も見たことの無かった普通の青年を、ここまで変えてしまうものなのかという驚きもありました。

裁判の勝利が、決して本村氏を満足させてはいないであろうことは判決後の記者会見を見てわかりました。被告の元少年には法的責任を果たしてもらえることは決まりましたが、心からの反省を示してもらっているわけではないのです。

それにしても、あの記者会見は歴史に残る記者会見でした。
丁度お昼時で、私は食事中だったのですが、思わず居住まいを正して見入ってしまったほど本村氏の語る一語一語が重みのある言葉でした。

彼の前ではどんな優秀な弁護士も新聞記者も太刀打ちできないある種のオーラを感じます。
本村氏の言葉に比べ、質問を発する記者たちの言葉があまりにも貧弱で軽く、特に次の質問に対する本村氏の返答が印象的でした。

―――この死刑判決を受け、今後、厳しい量刑が続くと思う。死刑のハードルが下がることについてどう思うか―――

―――そもそも、死刑に対するハードル、という考えがおかしいと思います。日本の法律は、1人でも人をあやめたら死刑を科すことができます。今回、過去の判例にとらわれず、個別の事案をきちんと審査して死刑に値するかを的確に判断したこと。今までの裁判であれば、無期で決まりだったが、それを乗り越えたことが非常に重要だし、裁判員制度導入を前にこういった画期的な判決が出ることは意義があると思います。もっと言えば、過去の判例にとらわれず個別の事案を審査して世情にあった判決を出すと言った風土が日本の司法に生まれることを切望します―――

恐らく質問した記者は死刑廃止論者の立場も考慮したのだと思いますが、逆に本村氏に諭されているかのようでした。『なぜ自分の思いをわかってもらえないのだろう』という少し悲しいような目をされていたのが心に残りました。

本村氏は別の質問で、「死刑存続の方も廃止の方も、目的は安全な社会をつくることに変わりはないと思います。だから犯罪を減らせるかどうかということに、私は人々の力とか労力を傾注すべきではないかと思います」と、死刑制度の存廃に迷い悩んでいる考えも表明しています。死刑制度の賛成側にも反対側にも立つわけではなく、現在の日本の法律に照らして的確な判断を求めただけだということを理解すべきです。

裁判は事実上終わり、本村氏は人生を楽しむ権利もあるのですが、恐らく彼は一生この事件を背負って清く慎ましい人生を送るのでしょうね。また、そういう人生であって欲しいという世間からの暗黙の要請に答えていかなければならないというのも酷なものがあります。

<本村洋氏 記者会見(1)~(4)産経新聞2008.4.22>
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080422/trl0804221515026-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080422/trl0804221740028-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080422/trl0804221818032-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080422/trl0804221824033-n1.htm

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2008年4月22日 (火)

演劇ネタブログのこと

自分がブログを始める前は、他の方のブログを読む立場だったのですが、それもほとんどが政治ネタ、時事問題系ブログでした。それ系のブックマークだけでも軽く200は超えていて、一時期週末はブログを読むだけで終わってしまうほどでした。

ところが、自分がブログを書くようになったら書くことで精一杯で(こんな程度の内容ですが・・・)、人様のブログを読む余裕などほとんど無くなってしまいました。現在、必ず読むブログは毎日5~6箇所くらいでしょうか。

自分が政治ネタが好きなせいか、他のジャンルのブログはめったに見ていなかったのですが、最近、珍しく能・狂言・演劇関係のネタを書いていらっしゃる方のブログを読みました。すごいなーと思ったのは、舞台芸術方面のネタを中心に書いていらっしゃる方の中には、すごい数の舞台を観に行っていらっしゃる方がいるということです。お気に入りの役者さんの舞台ならほとんど全日程観に行かれるとか書いてあったり・・・

もう本当に驚きでした。お仕事をお持ちの方だと日程をやり繰りするだけでも大変ですよね。もちろん資金的にも。しかも、ほとんど毎日観劇に関する話題を書き続けていらっしゃるということもすごいです。

それを考えると国会傍聴は無料ですからお得ですよぉ(・∀・)イイ! 

ずっと忙しくて、能・狂言の舞台をなかなか観に行くことができなかったのですが、最近やっと観に行けるようになっただけでも嬉しいです。回数は微々たるものですが。野村萬斎さんの舞台はなるべく観に行きたいと思ってはいるのですけど、なかなか難しいですね。
「能楽現在形」は行くことにしました。

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2008年4月20日 (日)

衰えぬ人気の小泉さん

小泉氏トップ、2位麻生氏=首相にふさわしい人-時事世論調査

 時事通信社が11~14日に実施した4月の世論調査結果によると、首相にふさわしい政治家は、自民党の小泉純一郎元首相が21.2%でトップだった。2位は16.0%の麻生太郎前幹事長。民主党の小沢一郎代表は7.2%で3位、福田康夫首相は7.1%で4位と、ともに振るわなかった。
 小泉氏自身は、再登板の可能性を否定しているが、衰えぬ国民的人気を見せ付けた。麻生氏も現在は無役ながら、小沢、福田両氏の倍以上の支持を集め、次期首相の有力候補として存在感をアピールした形だ。福田氏は、自民党支持層でも12.5%にとどまり、小泉氏の31.3%、麻生氏の28.3%を大きく下回った。
 麻生氏とともに、「ポスト福田」として取りざたされている谷垣禎一政調会長は2.4%、小池百合子元防衛相は1.5%、与謝野馨前官房長官は0.7%といずれも低かった。 
(Yahoo!ニュース-時事通信4月20日15時18分)

小泉さんがトップなのはうれしいけど、辞めちゃった人がトップというのも他に人材が無いかのようで悲しいものがあります。
2位の麻生さんとの差が5.2%、小沢さん、福田さんとは14%も差があります。

福田さんの場合は、国会がねじれ現象で自分の思うような政策を実現できず、ご自身の特色を打ち出せないというマイナス面もあると思います。国民からは何をやろうとしているのかよくわからないんですよね。

しかし、もし小泉さんが今首相だったら、ねじれ現象という不利な条件に追い詰められれば追い詰められるほど、何か勝負してやろうという闘志がわいてくるんじゃないかな。またそういった彼の気迫に期待する国民も多いので支持率も上がるのだと思うんです。

福田さんはどう見ても勝負師ではないので、小泉さんのような技はかけられないと思うのですが、それでも「私はこれをやるんだ!!!」という強い意志を見せてくれれば、今のグダグダ感とは違った展開も期待できると思います。

Koizumi17_2今日、小泉さんは宮古島でトライアスロンのスターターを務めたそうですが、政局の見通しについて聞かれ、「もう過去の人。私は過去の人ですから」とマスコミを煙に巻いていました。

ところが、その時の表情がすごく楽しそうだったんですね。口ではそう言っていても『何か仕掛けてやろう・・・』って思ってるような意味ありげな表情に見えました。
今月末の緊迫した国会情勢に向けて、内心楽しくてたまらない小泉さんです。

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2008年4月19日 (土)

問責決議で迷う民主党

民主党は福田首相への問責決議を出すか出さないかについて迷っているようですが、今日の東京新聞のこの記事によると大体次のような感じだったようです。

当初、与党が租税特別措置法改正案を可決すれば、ガソリン値上げに怒る世論の支持が期待できるため、民主党内では同改正案可決直後に首相問責決議案を可決すべしという意見が強かった。

可決しても首相が無視して居座る見通しとなり微妙に空気が変わってきた。

首相問責が可決されれば、理屈上は一切の国会審議に応じることができなくなる。このため、最長で六月十五日の会期末まで一カ月半も審議拒否を続けることになる。
「さすがに長い。民主党への批判が強くなる」「審議拒否ばかりしているとの印象をもたれるのはまずい」との心配が出始める。

そうは言っても首相問責決議案を出さなければ「弱腰」との印象を与える。

ああどうしよう、世論の反応が読めないッ!ヽ(`Д´)ノ

そこで小沢一郎代表や菅直人代表代行ら幹部が一時間以上にわたり協議した。

○△※◇☆~くぁwせdrftgyふじこ☆,。・:*:・゚

結論は出なかった。週明けに再協議することにした。

う~む、なかなか民主党らしい展開です。
さて、来週どうなるのでしょうか・・・

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2008年4月18日 (金)

「判断」と「判決」

「空自イラク派遣は憲法9条に違反」 名古屋高裁判断

 自衛隊イラク派遣の違憲確認と派遣差し止めを求めた集団訴訟の控訴審判決が17日、名古屋高裁であり、青山邦夫裁判長は、航空自衛隊が行っている現在のイラクでの活動について「憲法9条1項に違反する活動を含んでいる」との判断を示した。首都バグダッドは、イラク特別措置法にいう「戦闘地域」に該当すると認定。多国籍軍の空輸は武力行使を禁じた同法と憲法に違反すると結論づけた。原告が求めた派遣差し止めと慰謝料支払いについては原告敗訴の一審・名古屋地裁判決を支持し、控訴をいずれも棄却した。
 全国各地で起こされたイラク派遣をめぐる訴訟は、一部は最高裁決定もすでに出ているが、違憲判断が示されたのは初めて。このため、「敗訴」したものの、原告側は上告しない方針を表明している。「勝訴」した国は上告できないため、違憲判断を示した今回の高裁判決が確定する見通しだ。(以下略)
(朝日新聞2008年04月17日20時44分)

自衛隊のイラク派遣が憲法違反か否かを書くつもりはありません。あくまで裁判制度についての考えです。

さすがに最近はネット等でチェックされますから朝日新聞をはじめとして他のメディアも『判断』と書いていますね。これは『違憲判決』が出たわけではないのです。

非常に紛らわしくて、またそこが原告らの狙い目でもあるのですが、これは『判断』であって『判決』ではありません。

そのため、福田首相は裁判について「傍論だ。判決は国が勝った」、今後の影響については「問題ない。特別どうこうすることはない」と語っています。
まさにそうとしか言いようがないわけです。

しかし、新聞等の見出しには肝心の判決部分「控訴棄却」は書かれないので、まるで違憲判決が下されたかのように受け止められます。これが今後一人歩きするわけです。他県で複数起こされている同様な訴訟でことごとく敗訴し、こういった『判断』が出ていなくてもそんなものは無視されます。

今回、青山裁判長は、イラクでの活動について「憲法9条1項に違反する活動を含んでいる」との『判断』を示しましたが、原告の狙いはまさにこの部分であり、記事にもあるように実質勝訴であると受け止め上告しない方針を表明しています。訴訟の目的が主文で勝つことではなく、ある意味原告らの社会運動の一環としての法廷闘争ともいえます。

以前、靖国参拝などの訴訟で国側が勝訴判決を受けながらも玉串料支出等の部分で違憲『判断』を出され、上告しようにもできなかった事例がいくつかあります。「勝訴したものには上訴の利益は認められない」という訴訟制度だからです。

今回の表向きの訴訟目的は、イラクへの自衛隊派遣差し止めや平和的生存権の侵害による苦痛に対して一人一万円の慰謝料支払いを求めたものですが、極端な話、そういったものは認められなくても構わないといいますか、主たる目的ではないわけです。

今回の『判断』を下した青山裁判長はすでに退任していることも気がかりです。退任する前に自分の個人的な思いを傍論で述べた可能性もあります。また、原告側にとって有利な判決や判断を下してくれそうな裁判官に当たるまで訴訟を繰り返す原告もいると聞きます。裁判官も人間なので、思想的な色がついていない人ばかりではないですから。

社会運動をやっている方の一部には、こういった裁判上のテクニックを駆使して目的を達成しようとする方もいるわけで、認められる権利だからといって、こういった訴訟が繰り返されることが果たして良いことなのかどうか考えてみる必要があります。

私が一番問題だと思うのは、憲法81条の規定です。

「最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」

今回の判決は国が勝訴しているのに上訴できず、名古屋高裁の判決内容が最終判断とされてしまうわけです。これでは何のための最高裁判所なのか、ということになってしまいます。最高裁に訴えることができないのであれば、憲法裁判所を別に作った方がいいのではないかという考えもわかります。反対論があるのも承知していますが、81条と現実を考えてみれば矛盾する規定であることはわかっていただけると思います。

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2008年4月17日 (木)

日中ピンポン外交

胡錦濤主席と愛ちゃん「日中ピンポン外交」展開へ

 5月6日に来日する中国の胡錦濤国家主席が、早稲田大で卓球の北京五輪代表・福原愛選手(19)とピンポンを楽しみ、「ピンポン外交」を展開する方向で調整していることが、15日わかった。
 福田首相とプレーすることも検討されている。胡主席は同大で講演も行う計画だ。
 主席はまた、中国で「国父」として敬われる革命家・孫文がたびたび訪れた都内のレストランにも足を運ぶ予定。同レストランには、今も孫文ゆかりの品が展示されている。
(Infoseek ニュース-読売新聞2008年4月16日3時00分)

・・・福田首相とプレーすることも検討されている・・・

う~ん、これはやめておいた方がいいと思うんですけど・・・
ただでさえ胡錦濤主席の来日は歓迎されていないんですから、のんきにピンポンなんてやっていていいのか、って言われそう。

安倍内閣から引き続き福田内閣へと中国に対しては戦略的互恵関係の構築を目指しているらしいのですが、国民には何だかよくわからないし、具体的な成果が上がっているとは思えません。

例えば、中国側はガス田開発や安保理常任理事国入り問題では何一つ日本側に譲歩していません。こういう状況で戦略的互恵関係と言えるのでしょうか。
安倍さんは靖国で譲歩し、福田さんはお友達の嫌がることは何も言わないほど譲歩しまくっているんですが。

私は何が何でも首相が靖国参拝をすべきだとは思っていないけれど、安倍さんも福田さんも何も得るところが無くて、戦略的というのは一体何なんだと問いたいです。
まさかピンポン外交に戦略的な秘密が隠されているとか・・・

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2008年4月15日 (火)

小泉、小池、前原氏らの会合

小泉、小池、前原氏らが会合=定期化検討―政界再編へ布石?

 自民党の小泉純一郎元首相、小池百合子元防衛相、民主党の前原誠司副代表らが5月以降、定期的に会合を開くことを検討していることが15日、分かった。9日夜に3氏らが日本経団連前会長の奥田碩内閣特別顧問ら財界関係者を交えて会い、会合の継続で大筋一致。「政界再編の布石ではないか」との憶測を呼びそうだ。
 9日の会合には自民党から茂木敏充、林芳正、民主党から仙谷由人、玄葉光一郎の各氏ら、楽天の三木谷浩史社長が同席した。出席者によると、小泉氏が小池、前原両氏を指して「ここに首相候補が2人いる。面白いことになる」と水を向けたのに対し、前原氏は「次期衆院選まではあくまで2大政党制を目指していく」と語った。また、同氏は9月の党代表選に出馬しない意向を示したという。 
(Yahoo!ニュース-時事通信4月15日17時5分)

「狙いは小池首相?前原首相?」なんて書いている夕刊紙もありましたね。
私は前原さんの外交・安全保障に対する考えは賛成ですが、内政に関しては支持できない考えも持っているので、小池首相の方がいいなぁ。

まぁ、小泉さんとしては内政に関してはいくらでも妥協点を見出せると考えて、やはり外交・安保という国の根幹にかかわる理念を共有できる人なら良いという考えかもしれません。

前原さんは以前から民主党の考えにはついていけない様子でしたし、9月の代表選に出馬しないことで、フリーの状態で動けるようにしておくということかも。また、玄葉さんは以前から前原さんの支持者、仙谷さんは反小沢で有名ですから参加も当然かな。

このところ小泉さんの活動が目立ちますが、誰もその真意を読みきれていないようです。何を考えているんでしょうか。

もしも、この会合が本格的に活動を始めたら、参加したいと名乗り出る議員は多いでしょうね。小泉チルドレン達なんかは特に。

しかし、この会合は著名な財界関係者も参加しているところから、単なる派閥とか政策グループの集まりとは意味合いが違うと思います。

そのため、恐らく当面は今回のメンバー+αといった限られた人たちの会合に留まるような気がします。

メンバーの中に茂木敏充さんが入っているのが気になります。彼は小泉内閣で外務副大臣を務めていた頃から注目していました。その後も沖縄及び北方対策担当大臣に抜擢されて、津島派(平成研究会)ながら小泉さんには大層気に入られていたようです。

それにしても、最近こういった勉強会とか会合が多いですね。福田首相の支持率が落ちてきているからかな。

中川昭一さんと平沼赳夫さんらの勉強会、古賀派と谷垣派の合併、自民党の山崎拓さん、加藤紘一さん、民主党の菅直人さん、枝野幸男さん、国民新党の亀井静香さんの会合など、あちらこちらで怪しげな動きがあります。
安倍さんや麻生さんの今後の動きも気になりますね。

小泉さんのおっしゃるように「面白いことになる」のでしょうか。

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2008年4月14日 (月)

五輪開会式への出欠問題

五輪開会式不参加を検討か=報道官が「出席」明言避ける-米大統領

【ワシントン11日時事】スタンゼル米大統領副報道官は11日の記者会見で、「ブッシュ大統領は米国人選手応援のため、(北京での)五輪に向かう計画だ」と訪中計画を確認しながらも、開会式に出席するかどうかについては明言を避けた。
 中国チベット自治区での抗議行動弾圧などを理由に各国首脳らが相次いで欠席方針を表明する中、ブッシュ大統領は開会式参加を見送り、閉会式など別のイベントに参加する案を検討しているもようだ。
(Yahoo!ニュース-時事通信4月12日7時5分)

これまでブッシュ大統領は、選手の応援のため北京五輪には行くとおっしゃっていましたが、開会式への出席はさすがにこの情勢ではまずいと考えていらっしゃるのでしょうか。

これだけチベット問題が大きくなってしまい、各国の首脳が次々と開会式への欠席を表明している中では、「出席します」と明言することがものすごい勇気のいることですよね。

米大統領候補のオバマ、クリントン、マケインの三氏も一致して大統領に開会式不参加を促す考えを示していることから、ブッシュ氏は相当難しい判断を迫られると思います。

ところでもう一人難しい判断を迫られている方がいますね。
そう、福田首相です。

中国の胡錦濤国家主席は予定通り来日されるようですし、二人で仲良く何かパフォーマンスをやって「はい、はい、開会式には喜んで出席させていただきます」なんて言ってしまったら世界中から非難されかねません。

ギョーザ問題だって解決していないし、国民の中国を見る目は冷たいですよ。
日本人はよその国の人たちのように怒りを爆発させることはあまり無いけれど、静かに中国離れが始まっています。

正直、何でこの時期胡錦濤氏が来日するのかよくわかりません。日中双方良い時期だとは思えないんですけどね。福田首相も変なことを言ってしまいそうで心配です。

残念なことですが、現在の状況をみると「政治とスポーツは別問題」と言って逃げられない次元まできていると思うのです。

各国首脳もオリンピックそのもののボイコットまで主張しているわけではないので、福田首相も開会式に出席するつもりであれば、その理由及びチベット問題についてご自身の考えをはっきりと内外に示すべきだと思います。

もしもブッシュ大統領まで開会式不参加を表明してしまったら、福田首相は苦しい立場に追い込まれそうですね。

長野市のサイトによれば、4月26日(土)14時から長野オリンピックスタジアム前で予定していた「聖火リレー記念イベント」は中止になったそうです。日本でも徐々に影響が出始めているようで気になります。

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2008年4月13日 (日)

凛々しい女性

4月12日(土)MOA美術館定期演能会
「巴」宝生流
シテ:田崎隆三師

「巴」は女武者を主人公とする唯一の能で、私は今回が初見でした。
里女として登場する優雅で気品のある前シテ、女武者としての勇壮な後シテ、そして愛する主君木曾義仲の最期の地から後ろ髪を引かれる思いで去っていかなければならない悲しい最後という、大まかにいってシテには三場面の姿が登場します。場面毎の切り替えはメリハリがあり、視覚的には里女と武者としての違いが装束や所作の違いとして現れますが、全般的に男性が演じる通常の修羅物と比べて、女性らしい気品のある風情が漂っていました。

女性が男性の姿で現れる能には「井筒」があります。この能も前シテは里女で後シテは在原業平の形見の衣装を着けて現れるのですが、「井筒」が女性としての悲しみや清純な愛を静かに表現しているのに対し、「巴」は自ら甲冑をつけ敵の大軍と戦った女性であることから、「井筒」の女性とはまったく意味するところが違います。「井筒」の女が受身で「静の女性」であれば、巴は女ながらも凛々しい「戦う女性」「動の女性」ですね。

どちらの女性に共感を覚えるかというと私は巴御前の方でしょうか。「巴」が荒々しい面だけが強調されているだけではなく、女性として健気でいじらしい姿を描いていることに魅力を感じます。

この能は後シテとしての薙刀さばきが見どころでもあるのですが、これは平家物語には書かれていません。ただし平家物語自体史実に基づいているとは思えない部分も多いので、巴御前が本当にものすごい女武将だったのかどうかはわかりません。そこは物語として楽しめばよいでしょう。

実際、舞台で薙刀を振り回す場面は豪快でしたが、実は「あっ!」と思ったシーンがありました。面をつけた状態ですと大変視野が狭くなりますが、シテの田崎隆三師が振り回した薙刀の刃先が脇座に座られていたワキヅレ(従僧)に当たり、まさに首の部分をはねたのです。私のまわりにいた方達からも思わず「あっ!」という声が漏れました。

面をつけ、三間四方の狭い能舞台であのような長い刀を振り回すのですから何かに当たっても無理はないのですが、それにしてもまさか僧の首をはねるとは・・・

そのこと自体にも驚いたのですが、もっと驚いたのはワキヅレの方がびくともしなかったことです。もちろん刃先は作り物ですから本物とは違いますが、思わず刀を避けようとするとか、当たった瞬間「あっ!」というような表情をされても仕方がないと思われましたが何事もなかったかのように無表情。さすがプロだと感心しました。

能は派手な舞台装置が無い分、観る側には無限大の想像力を与えられ、それが能を観る楽しみの一つになっています。例えば演者側の表現手段の一つとして装束がありますが、美しいだけではなく非常にいろいろな意味合いがあります。

巴御前が合戦の場面を語り薙刀さばきを行う際に身につけているのは、烏帽子のほかに甲冑に模した豪華な唐織です。実際に甲冑をつけるのではなく、豪華な装束を身につけることによって華やかな合戦シーンを想像してもらおうということなのでしょう。

今回シテが身に着けていたのは花菱亀甲の文様で、非常に気品のある装束でした。最後に登場する義仲の形見の小袖といい、「巴」では装束に深い意味が込められています。

最後場面は一転します。義仲の遺言により一緒の自害を許されなかった巴は、形見の小袖をいただき涙ながらに去るのですが、そこで甲冑に模した唐織を脱ぎ純白の小袖を身に着けます。

「上帯切り物具心静かに脱ぎ置き。梨打烏帽子同じく。かしこに脱ぎ捨て。御小袖を引きかづき・・・」

と地謡が歌っている間に舞台上で着替えるのですが、結構限られた時間内で行わなければならないので後見も大変です。しかし、さすがにピタリと決まっていましたね。辰巳満次郎師、野月聡師のお二人が後見でしたが、辰巳満次郎師は能楽ミニ講座、地謡、後見とさまざまな場面で活躍されていました。

純白の小袖と黒い信楽笠の対比が絵のように美しく、悄然と立ち去る姿に一人の女性としての哀れを感じました。

~「巴」あらすじ~
木曾の国の僧が近江の粟津に着くと、社の前で涙を流している若い女がいる。言葉をかけると、これは木曾義仲を祭った社だから、あなたも同国の人なら経を手向けなさいといって消え去る(中入)。僧が弔っていると女武者が現れ、義仲に仕えた巴御前の霊であることを明かし、義仲の戦いぶりや死の前後のようすを物語る。義仲が敗戦の混乱で乗馬を深田に踏み込み、動けなくなっていたのを、自分がここの松原に伴ってきて自害を勧め、寄せ手を追い散らして時をかせいだ。戻ってみると義仲はすでに最期を遂げていたので、自分は形見の品を持って、遺言どおりに木曾に帰ったと物語り、なお弔いを頼むのだった。

―出典:「能・狂言辞典」編集委員・・・西野春雄+羽田昶(平凡社)1992年―

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2008年4月12日 (土)

美術と能で気分転換

今日は熱海MOA美術館の定期演能会で「巴」を観ました。
感想などは明日書きたいと思います。
MOAの能楽堂は昔よく行っていたのですが、近年は忙しくて行けず今日は久しぶりでした。熱海ももう桜はほとんど終わりでしたね。山の上の方は枝垂桜がまだ少し咲いていました。もうしばらくするとツツジの花の季節です。

美術館は浮世絵展をやっていてそれも素晴らしかったのですが、私が好きなのは陶磁器や青銅器などの所蔵工芸品です。特別展のような派手な展示ではありませんでしたが、こういった美術品を眺めているだけで心が落ち着きます。
今日は曇っていてあまり天気は良くなかったのですが気分転換になりました。

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民主党なら許される問題

<山岡賢次氏>民主から説明なければ政倫審に召喚…自公合意

自民党の大島理森、公明党の漆原良夫両国対委員長は11日、民主党の山岡賢次国対委員長が渡辺博史・一橋大大学院教授の日銀副総裁起用案の正式提示前に電話で不同意を伝えたとされる問題で、14日の衆院議院運営委員会理事会で民主党から事実関係の報告がない場合、衆院政治倫理審査会に山岡氏を呼んで説明を求めることで合意した。
 自民党は民主党に報告を求めていたが、これまで報告はない。このため、自民党の当選1回の衆院議員59人は11日、「事実とすれば行政権に対する国会の過剰介入」として、衆院予算委での山岡氏の証人喚問などを求める要望書を大島氏に提出した。
 民主党は「大蔵政務次官を務めた山岡氏が財務省幹部だった渡辺氏と意見交換するのは不思議ではない」(菅直人代表代行)との見方を示している。【田所柳子】
(Infoseek ニュース-毎日新聞2008年4月11日21時51分)

菅さんって本当にご都合主義ですね。(あ、今に始まったことではないか・・・)
へぇ~、渡辺さんと山岡さんは知り合いだからいいんですか。
この問題、もし逆の立場だったら徹底的に抗議するでしょうに。山岡国対委員長の行為は辞任に値します。

自民党も道路特定財源や暫定税率のことで民主党とあまりもめたくない気持ちはわかりますが、この問題は捨ててはおけない問題です。こういう次元の問題は野党との取引材料に使わないで欲しいです。

山岡氏の証人喚問などを求める要望書を大島国対委員長に提出したのが自民党の当選1回の衆院議員59人というのが気にかかります。郵政選挙で当選した方たちでしょうか。選挙を控えて危機感が違うのかもしれません。

メディアも民主党に激甘なので、この報道は目立っていませんが、徹底的に追求して欲しいです。最低でも山岡国対委員長の謝罪は必要なので、うやむやに終わらせることのないようにしていただきたいです。

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2008年4月11日 (金)

自民・民主、会合の目的は?

<小泉元首相>福田首相の訪朝促す「首相が決着つけるしか」

自民党の小泉純一郎元首相は10日夜、同党の山崎拓前副総裁や民主党の岩国哲人元副代表ら両党議員6人と東京都内で会合を開いた。日朝外交について「国交正常化の実現には首相が決着をつけるしかない。自分はもう行くつもりはなく、行くのは首相だ」と述べ、福田康夫首相の訪朝を促した。支持率が低迷する福田首相を、2度の電撃訪朝で政権浮揚に成功した自身の体験を踏まえて激励したとみられる。
 政府・与党が4月末、税制関連法案の再可決でガソリン税の暫定税率を復活させた場合に民主党が首相問責決議案を参院で提出する構えを見せていることに小泉元首相は「問責を出せば、結局は自分のところに返ってくる」と語り、民主党が国民の支持を失うと指摘。「それを分かっているのは小沢一郎代表だけだ」とけん制した。会合に出席した民主党衆院議員は「政界再編の話は出ず、北朝鮮外交に熱心な両党議員で集まった」と話している。【田所柳子】
(Yahoo!ニュース-毎日新聞4月10日23時10分)

最近、小泉元首相の動きが活発化していますね。先日も「何とかという『風』」発言がありました。産経新聞の記事によると、あれは「変革の風」だそうです。「変革の風が吹いていると言いたかった。今国会での解散はあり得ない」と釈明したようです。まぁ、これも額面どおり受け取って良いかどうかはわかりませんが・・・

それにしても10日夜の会合は民主党の岩国哲人元副代表らとの会合だったというのはちょっと気になります。表向きは「北朝鮮外交に熱心な議員の集まり」ということにはなっていますが、それだけの話で終わるとも考えられないですよね。政界再編がらみの話は絶対に出たと思うのですがどうでしょう。

自民、民主の会合といえば、9日夜には自民党の伊吹幹事長の呼びかけで、民主党の桜井充議員、小川敏夫議員、浅尾慶一郎議員、平野達男議員、民主党会派で無所属の森田高議員らとの会合もありました。こちらは野党切り崩し工作ではないかと言われています。桜井、森田両氏は日銀副総裁人事の採決に欠席しているので何やら意味深ですね。

こういった動きに対し、民主党幹部からは早速警戒の声が上がっているようです。菅直人代表代行は「自民党にだまされるような人はいない」と、いつものように強気の発言をしていますが、本当は心穏やかではないのでは・・・

とにかく今の国会の状況は誰が見ても異常ですから、何とかしなければなりません。しかし、解散総選挙しても、再び与党が過半数を確保すればねじれ現象は変わらないし、さすがに過半数は維持すると思われるので、あまり意味は無いような気がします。

やはり手っ取り早いのは自民党が参院民主党に手を突っ込んで何人か連れて来ることでしょうか。民主党と統一会派を組む国民新党は日銀人事では同意していますし、すでに両党の間には隙間風が吹いています。国民新党はそろそろ与党に戻りたいようですから問題は民主党ですね。

こうやってガタガタもめだすと俄然元気が出てくるのが小泉元総理。「政局が大好き」という小泉さんですからワクワクしていると思います。ご本人が何度も言っているように再登板はありえないと思いますが、政界再編がらみの動きには必ず関わってくるような気がします。

私はそういった政局も気になりますが、小泉さんが5月に出版するという初の自著「音楽遍歴」(日本経済新聞出版社)の内容の方に興味があるのですが・・・
Koizumi16_2

小泉さん、一体何を考えているのやら・・・

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2008年4月10日 (木)

能楽現在形

6月に世田谷パブリックシアターで行われる
能楽現在形 劇場版@世田谷
舞囃子 『融(とおる)』/能『舎利(しゃり)』
というチラシをもらったのですが、行こうか、どうしようか迷っています。これまで忙しくてなかなかこういった公演に出かけることができなかったので、観られるうちに行っておこうかな・・・

3回の公演で、それぞれ「観世」「喜多」「宝生」の流派で行われます。
「能楽現在形 劇場版@世田谷」の第二弾ということで一噌幸弘さん、野村萬斎さん、亀井広忠さんの三人が出演します。能楽師の方たちも彼らと同世代の方ということでなかなか興味深いです。演目に「舎利」を選んだのは良いですね。

「舎利」は以前観たことがあるのですが、スピード感があって明るい能だった印象があります。仏歯をめぐる足疾鬼(そくしつき)と韋駄天(いだてん)の争いが面白い。ベテラン能楽師らの演技とはまた違ったパワーを見せてくれるのではないかと思うと、やはり観てみたいという気持ちになります。

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2008年4月 9日 (水)

天下り禁止という錦の御旗

<日銀人事>民主、渡辺副総裁案に不同意 白川総裁案は同意

民主党は8日夜の役員会で、政府が提示した日銀の正副総裁人事への対応を決めた。白川方明(まさあき)副総裁=総裁代行=(58)を総裁昇格案は同意、後任の副総裁として前財務省財務官の渡辺博史・一橋大大学院教授(58)を起用する案は不同意とした。これに先立つ国会同意人事検討小委員会は、渡辺副総裁案に「同意は可能」との意見をまとめたが、渡辺氏起用に難色を示す小沢一郎代表が押し切った格好だ。9日の衆参両院本会議では白川総裁案だけが与野党の賛成多数で同意され、副総裁1人は空席となる見通しだ。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は役員会後の8日夜、渡辺副総裁案に不同意を決めた理由について「党として天下り禁止という錦の御旗を掲げた。この大きな線を守る」と述べ、財務省出身者の起用は認めない方針を堅持する考えを強調した。(以下略)
(Infoseek ニュース-毎日新聞2008年4月8日20時44分)

副総裁1人が空席になることのマイナス面が何なのかはよくわかりませんが、民主党が本気で天下り禁止という方針を貫くならば是非地方公務員の民間企業への天下り問題にも突っ込んでいただきたいと思います。
民主党は高級官僚の天下りのことばかり言っていますが、役人の天下りは地方公務員の末端に至るまで様々な形で行われています。恐らく一般公務員のこうした問題に手をつけるのは支持母体の自治労の抵抗があるのでできないと思います。できないからこそ高級官僚の天下りにばかり目を向けさせているのでしょう。民主党が矛盾しているのは、天下りや公務員改革の問題で末端の公務員については無視しているところです。
「党として天下り禁止という錦の御旗を掲げた。この大きな線を守る」
この言葉がウソではないのなら、今後どんな人事案件でもこの方針を徹底させるべきです。

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2008年4月 8日 (火)

何とかという『風』

<小泉元首相>衆院の解散・総選挙近いとの見方示す

自民党の小泉純一郎元首相は7日、横浜市で開かれた党神奈川県連パーティーであいさつし「そろそろ大事な、何とかという『風』が吹き出した気がする」と述べ、衆院の解散・総選挙は近いとの見方を示した。古賀誠選対委員長も「『年内解散はない』とずっと言い続けてきたが、『もう危ないぞ』と言わせてもらわないといけない」と強調した。
これまで小泉、古賀両氏とも年内の衆院解散・総選挙の回避を強く主張してきた。しかし福田内閣の支持率の下落に歯止めがかからない上、民主党の小沢一郎代表がサミット前解散も視野に攻勢を強める中、両氏が総選挙が近いことを訴えたのは、自民党内を引き締める狙いがありそうだ。【西田進一郎】
(Yahoo!ニュース-毎日新聞4月7日21時37分)

Koizumi15記事には「自民党内を引き締める狙いがありそうだ」ということですが、私もそう思います。やはり議員さんたちはできれば解散なんてしたくないでしょうし、以前小泉さんからも「解散は来年のサミット後」という発言もあったことで、すっかり気がゆるんでいる方も多いのではないでしょうか。本来衆議院議員は、いつ選挙があっても困らないように覚悟しておかなければいけないわけです。

現実問題として民主党もまだ選挙対策が十分ではないので、本音では近いうちの解散は望んでいないでしょう。小泉さんが何か発言すると大きな影響力があるので、民主党としてもあまり表に出て動いて欲しくないと思っているんじゃないかな。

小泉さんが何か発言したり行動したりするとネットでは一斉に否定的な意見が書き込まれますが、これは面白い現象だなと思います。影響力のない人なら無視していればいいのに、やはり彼の言動は不気味だし目障りだということなんでしょうね。

本人がどんなに再登板を否定しても『首相に一番ふさわしい人物の調査で、小泉純一郎元首相が21・9%で1位』(産経新聞社とFNNの合同世論調査2008.4.4)などという結果がでれば無視できないのかもしれません。

小泉さんが好きでも嫌いでも彼の言動はこれからも注目されるでしょうね。

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2008年4月 6日 (日)

さようなら、赤坂サカス

先週の週末に赤坂サカスに行きましたが、昨日は友人が寄りたいというので再び訪れることになりました。といってもあまりに人が多かったためすぐに退散してしまったのですが・・・
先日、かんべえさんの日記を転載させてもらったばかりで恐縮ですが、激混みのサカスを見て思うところがあったので再び転載させてもらいます。

○かんべえのオフィスの向かい側に、新名所「赤坂サカス」が誕生した。当地に引っ越してきた2004年7月当時は、ほとんど原野のようだった大地に、大型の建設機械がひっきりなしに工事をしていた。その頃、当社を訪ねて来た人は、誰もが窓の外の景色を見て「なんですか、コレは?」と驚いたものである。それがとうとう完成してしまった。古い住人としては、ついつい否定的な気分にならざるを得ない。せっかく空いてきた千代田線も混んでしまうし、山王下からの一車線の道路は慢性的な混雑である。今後、タクシーを拾うときは、外堀通りまで出なければならないであろう。ちょうどミッドタウンに勤務する人々が、六本木交差点まで歩いてから拾うように。
―――転載ここまで―――

かんべえさんはじめ古い住人の方たちが戸惑っていらっしゃる気持ちがよくわかります。
先週行った時はまだほとんどのお店が開く前だったのでそれほど混んでいなかったのですが、昨日はあまりの人の多さにビックリしました。特に驚いたのがTBSストアに入ろうとする人たちの長~い行列。最初、何の行列なのかわからなかったのですが、行列の長さに驚くと共に、それがTBSストアのために並んでいると知って二度ビックリ。
というのも、以前のTBSストアの状態を知っていたからなんですが・・・

実はTBSストアの中にチケットぴあのショップがありまして、以前から時々利用していたのです。普段はネットや優先予約など他の方法でチケットを入手することが多いのですが、やむを得ない事情の時だけ直接ぴあショップを利用していました。TBSの中のショップは(私の感覚では)あまり知られていなくて密かに穴場だと思っていたんです。それほど混まないし、ショップのスタッフの方たちもとても手際がよくて気に入っていました。

チケットの発売時間というのは通常午前10時からなんですが、以前のショップは放送会館1階のTBSストアの中にあったので、10時までTBS玄関横でひたすら待つのですが、ちゃんと屋根もある場所でそれほど苦痛じゃなかったです。その頃のTBSストアは全然人が来ないという印象でした。売っている商品も買いたいものがなかったし・・・

ところが、赤坂サカスができたためにサカス内に移転したTBSストア内のチケットぴあが11時開店に変わってしまったのです。10時に一斉に勝負をかけるというのに、11時ではお話になりません。最後に買いに行った時、一緒に並んでいた方と「これからどーしよう」と思わずぼやいてしまいました。やはりその方もTBSのショップが閑散としていて狙い目だったと思っていたそうです。

お店は繁盛してうれしいかもしれませんが、チケットを購入する人たちにとってTBSのショップは使えない店になってしまいました。かんべえさんと似た感覚なんですが、そんなわけで、もうあの頃のTBS界隈の静けさは望めないと思うとちょっと寂しい。もう赤坂サカスに行くことはないと思います。

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2008年4月 5日 (土)

浮かれてなんかいません!

<民主>「勝利の美酒」に幹部ら酔う

民主党・鳩山由紀夫幹事長主催の「桜を見る会」が4日夕、東京都文京区の「鳩山会館」で開かれ、小沢一郎代表や菅直人代表代行ら党所属国会議員約40人が、ガソリン値下げを達成した「勝利の美酒」を飲み干した。

 小沢氏は値下げに伴う混乱への風当たりを気にして、鳩山氏を通じ出席者に「浮かれる姿は見せないように」と注意。あいさつでも「私も一郎で(鳩山氏の祖父で元首相の)鳩山一郎さんに少しでも近づきたいが、まだまだ遠く及ばない」と低姿勢をアピールしたが、若手議員に囲まれ、座が盛り上がると満面の笑みに。約20分で意気揚々と会場を後にした。【野口武則】
(Yahoo!ニュース-毎日新聞4月4日23時11分)

「ガソリン値下げ」=「勝利の美酒」ですか・・・
何かちょっと違うような気がしますが、ま、いいか。
小沢さん、「浮かれる姿は見せないように」と注意したそうですが、一番うれしそうな顔していませんか。
民主党の皆さん、すでに頭の中がお花満開状態のような気もしますが・・・
桜は散り際が美しいとも申します。
Ozawa2

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2008年4月 4日 (金)

小沢さんのプライオリティー

思いやり予算採決を欠席=民主・小沢氏

民主党の小沢一郎代表は、在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)に関する新特別協定の採決が行われた3日午後の衆院本会議を欠席した。この後、小沢氏は千葉市内で記者団に「別な日程があったから出なかった。(日程の詳細は)言う必要はない。わたしにはわたしのプライオリティーがある」と説明した。
(Yahoo!ニュース-時事通信4月3日19時4分)

「わたしにはわたしのプライオリティーがある」
ひぇ~かっこいい♪~
さすが小沢!そこにしびれる!あこがれるゥ!(棒読)

いやぁこういうこと一度言ってみたいですね。
職場で言ってみて下さい。クビを覚悟で・・・

Ozawa_2テレビに出る時間はあるのにまたもや本会議欠席ですか・・・
これまでも本会議を欠席して選挙応援に行ったり、国会開会中に中国に行ったり、小沢さんの国会さぼり癖は反省するどころかひどくなる一方です。

今でも小沢さんの根強いファンは多いようですが、こういう態度を繰り返すことに対してはどう思っていらっしゃるのでしょうか。

今回小沢さんが欠席した採決「思いやり予算」の名前は1978年6月、当時の金丸信防衛庁長官が在日米軍基地で働く日本人従業員の給与の一部を日本側が負担すると決めたことから始まっているんですね。

金丸さんといえば小沢さんの親分じゃないですか。小沢さんは内心賛成したかったのではないかという見方もあります。

小沢さんが道路特定財源や暫定税率にことごとく反対しているのも、法律の中身に反対しているのではなく、ただ単に自分の利権では無くなってしまったからでしょう。

ご自身が自民党時代に美味しい思いをしていた様々の利権は民主党にとっては関係ない。おまけに党内の反小沢派の連中に手足を縛られて自由に動けない。かなりストレスたまっているんじゃないでしょうか。

自分の思い通りにいかないとすぐに拗ねてしまう悪い癖が出たということだと思います。

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2008年4月 3日 (木)

変化する政治課題

最近、私のお気に入りサイト「溜池通信」のかんべえさんの意見に同感することが多いです。
3月31日の「かんべえの不規則発言」によるとこんなことが書かれています。(転載自由とのことですのでお言葉に甘えて転載させていただきます)

○ここまで来ると、かなりヤケクソな意見になってしまうのだが、いっそのこと暫定税率は「緊急物価対策」として廃止することにしてしまってはどうだろう。2.6兆円の減税となるが、ガソリンはコンビニや宅急便のトラックも使うわけなので、物価引下げ効果はわりと広いはずである。税の理屈からいくと成り立たない話なのだが、そもそも一般財源化を言い出した時点で税の理屈は壊れてしまっている。「道路のためです」と言ってガソリンにかけている税金を、福祉や防衛費にも転用してOKというのでは、「受益者負担主義」が崩れてしまうではないか。しかるに世論は、「一般財源化OK」と言っている。(実は正確なところを理解していないだけかもしれない)。そして、本当に一般財源化するのであれば、「道路が足りないから」といってもらっている暫定税率の上乗せ分を、いつまでも取り続けるわけにはいかない。

そうなんですよね。この前も書いたのですが、私もなぜ世論は簡単に「一般財源化OK」って理解を示しているのか不思議だったのですが、かんべえさんのおっしゃるとおり「実は正確なところを理解していないだけかもしれない」ってことなんでしょう。

もうひとつ違う論点でものすごく同感だったご意見がありました。こちらは3月23日の不規則発言です。

●どうやら台湾にも、日本と同じような「スモールポリティクス」の時代が到来しつつあるのではないか。Small Politicsとは、かんべえの勝手な造語だが、要は最近目に付く「俺はいくらもらえるんだ」的なみみっちい政治課題のことである。つまり財政や安全保障といった国家を単位とするBig Politicsが忌避され、あるいは教育や産業政策といったFuture Politicsにも関心が向かわず、「個々人の身の回りの欲求を満足させることを最優先する政治スタイル」が定着しつつあるのではないか。

●スモールポリティクスの世界においては、いくつかの原則がある。まず、身の回りの小さな問題を大きく取り上げること。大きな問題(例えば財政再建)を口にするより、「ガソリン代を安くします」と言った方がいい。次に2~3ヶ月で素早く効果を出すこと。小さな成果でも構わないが、有権者はとても短気になっているので気をつけて。それから、政府ではなく有権者の側に立つこと。つまりバラク・オバマ流の"You Attitude"が重要と言うわけ。

○なんだかこのスモールポリティクスが世界的な潮流になりつつあるんじゃないか、てな気もしてくる。今からわずか3年前に、ブッシュ大統領は一般教書演説で「中東を民主化する」「オーナーシップ社会を作る」とぶちあげたものである。そういうビッグポリティクスが完全に死に絶えてしまったところに、日本も含めた今日の政治状況があるのであって、台湾もその典型的なサンプルということになるのではないか。この話、もっと発展させてみたいと思います。

かんべえさんの意見にまさに同感です。最近世界で政権交代があった国をみても、経済問題が選挙の争点になっていたと思います。韓国が保守政権に変わったのも、盧武鉉前大統領の経済政策が失敗し格差が拡大したことが原因で、明日の生活のことを考えれば、南北統一や北朝鮮への融和政策といった問題は吹き飛んでしまうということです。オーストラリアはちょっと例外で、経済情勢は良好だったにもかかわらず、ハワードさんの長期政権に飽きがきてたということらしいですが。

わが国をみても、昨年の参院選では「戦後レジームの転換」「憲法改正」「安全保障のあり方」といったBig Politicsではなく、「私の年金はどうなるの?」という極めて個人的な問題に焦点がしぼられました。かんべえさんのおっしゃる「個々人の身の回りの欲求を満足させることを最優先する政治スタイル」ですね。

民主党はBig Politics、Future Politicsが争点になると、党内が分裂することを本能的に察知するので、「ガソリン税」や「年金」といった身の回りの問題に持っていこうとします。また、そういった身近な問題は国民の共感を呼ぶのでメディアも連日取り上げますし、効果が高いというわけです。

しかし、経済活動というのは、その国の平和や安全といった目に見えない基盤があってこそ成り立つもの。アメリカもサブプライムローン問題で「テロとの戦い」がはるか昔のこととなってしまい、次期大統領は当然のように民主党の大統領であって経済政策に期待されているわけですが、もし秋の大統領選挙本選の前に9.11のような事件が起これば、一気に形勢は逆転して共和党のマケイン大統領という流れになるかもしれません。(現時点でもマケイン氏有利の調査もあるようですが)

日本もいつどこの国からミサイルが飛んでこないとも限らないのですから、年金も大事ですが大きな政治課題を避けてばかりいるのは問題だと思います。個人の利益を尊重しすぎると国家としての利益が失われることもあるということも時には考えてみて下さい。

「かんべえの不規則発言」最新版はこちら

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2008年4月 2日 (水)

公約違反と問責決議

「年金で公約違反」民主党が厚労相の問責決議案を検討

民主党は1日、5000万件の年金記録漏れ問題で、3月末までに名寄せを完了するとした政府・与党の公約を守れなかったとして、舛添厚生労働相に対する問責決議案を参院に提出する方向で調整に入った。
 小沢代表は党本部で記者会見し、「政府・与党が率直に公約違反を認め、国民に謝罪し、問題解決の再スタートを切ることを要求する。その第一歩として、厚労相は国民に対して責任を取らなければならない」とする党声明を発表した。声明は後期高齢者医療制度についても「不確実な年金から医療保険料を天引きする高齢者いじめの制度であり、即時撤回すべきだ」とした。
 小沢氏は「厚労相が自発的に謝罪し、自ら責任を取る行動に出ない場合、問責決議案(の提出)も選択肢の一つとして考え、監視していく」と強調した。さらに、「福田首相の責任も非常に重い」と述べ、首相の責任にも言及した。
(Infoseek ニュース-読売新聞2008年4月1日20時11分)

この問題、舛添大臣が「3月末までにコンピューター上の名寄せを行うという約束はきちんと守った。公約違反という批判は当たらない」と言った発言に対して反発が出ているのだと思いますが、舛添氏も政府もこの問題では素直に謝った方がいいと思います。

昨夏の参院選で安倍前首相が「最後の1人までお支払いする」と連呼していた時点で『本当に大丈夫?』と疑問に感じていた国民は多かったのではないでしょうか。

安倍氏が年金問題で民主党に追い込まれ、思わず口にしてしまったとは思いたくはありませんが、『あそこまで言い切ってしまって良いのだろうか・・・』と心配でした。

当時、自民党で作成された民主党に対するネガティブキャンペーン用のチラシが批判されましたが、あそこに書かれていた菅直人元厚生大臣や民主党の支持母体である自治労批判が逆に国民から責任逃れと受け止められてしまったように、政府として年金問題については、たとえ言い訳したいことがあっても謙虚な姿勢で臨むべきだと思います。

ただし、民主党の問責決議案の検討については、政府を追い込む戦術の一つに過ぎないのでよく見極めなければならないと思います。

舛添大臣は「(国民に3月で解決すると)メッセージが受け取られたことは、きちんと反省したい。最後の1人まで(記録を)発見し、支払う姿勢はまったく変わらない」と、今後も解決に全力を挙げる方針を示しているのですから、問責決議には値しないと思います。

それにしても、安倍内閣時の無理な公約を早めに謝罪しておかなかったのは、現政府の失敗だったと思います。

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