« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »

2007年12月30日 (日)

今年最後の本

Public_diplomacy書 名:パブリック・ディプロマシー
    「世論の時代」の外交戦略

著 者:金子将史、北野 充(編著)
出版者:PHP研究所
発行日:2007年10月10日

最近パブリック・ディプロマシーという言葉をよく聞くようになったと思いませんか?
国民レベルで働きかけていく外交とかソフト・パワーといったイメージが思い浮かぶのですが、具体的に何を示すのかわかりませんでした。今回紹介する本はパブリック・ディプロマシーの基本を知るうえで有益な書です。

本書によればパブリック・ディプロマシーの定義を、「自国の対外的な利益と目的の達成に資するべく、自国のプレゼンスを高め、イメージを向上させ、自国についての理解を深めるよう、海外の個人及び組織と関係を構築し、対話を持ち、情報を発信し、交流するなどの形で関わる活動」としています。
『他国民にとっての自国の「プレゼンス(存在感)・イメージ(好感度)・理解(知識)」の向上』ということですね。

また、本書ではパブリック・ディプロマシーの担い手として政府及び政府関係機関を想定しており、政策体系上の位置づけを持たない活動は区別すべきであるという立場に立っています。
そのため、海外で活躍するイチローや松井秀樹といった有名人、また、日本のアニメ・漫画といった文化は政策体系上の位置づけを持たないということで担い手の範疇として捉えるべきではないとしています。しかし、まったく関係ないということではなく、政策として捉えられた場合は別です。2004年12月には国際文化交流、知的交流の強化のため小泉総理(当時)は「文化外交の推進に関する懇談会」を設置しましたし、近年では、麻生外相(当時)はご自身も造詣が深かったこともありますが、ポップ・カルチャーを活用した対外発信力強化を提唱しており、そういった政策のなかで個人や文化が位置づけられることはパブリック・ディプロマシーの範疇として捉えられるということです。麻生氏は「ポップ・カルチャー勉強会」開催や「アニメ文化大使」の設置、「日本マンガ大賞」創設などの提言をしました。

近年、靖国問題や従軍慰安婦問題のような歴史問題が日本の国家イメージの低下に影響を与え、中国や韓国を中心として反日感情を持つ層が広がっていることは憂慮すべきことです。歴史問題はどの国にとっても微妙な問題ではあるのですが、とりわけ日本が標的になりやすいのは、日本の国際的地位が大きな存在であるにもかかわらず、様々な面における対外発信力が極めて弱いことに原因があると思われます。現在の日本の国力と対外発信力が比例していないということですね。
本書では日本との比較という点で、アメリカ、イギリス、中国、ドイツ各国の事例を取り上げています。
なかでも注目しなければならないのは近年急速に存在感を強めつつある中国です。
中国は思想も文化も共産党による統制を受けている国家であり、パブリック・ディプロマシーという概念も他の国と同列に語ることはできませんが、中国共産党もイメージ外交の重要性は熟知しているようです。具体的な戦略としては以下の四項目です。
・経済的観点での中国市場拡大
・外交的意味での新しい関係構築
・台湾の孤立化
・世界の大国としての中国のイメージ強化
この四項目の利益を最大限にするためなら何だってやりますよ、ということですね。

現在、中国がパブリック・ディプロマシーの対象国として力を入れている国はアメリカです。本書ではアメリカに向けた様々な戦略が取り上げられていますが、その中でも一番興味深かったのは「パンダ・ディプロマシー」の話でした。
日本でもネット上では、中国がパンダを使った外交のしたたかさについて語られていますが、一般的にはパンダという動物は誰にでも受け入れられる愛らしい動物と受け止められています。中国はそのパンダを使って他の国には絶対に真似できない独特の戦略を駆使しています。

パンダを利用したアメリカへの戦略は非常に古く、1941年12月に蒋介石の妻、宋美齢と共にパンダ二頭がニューヨークにやってきたのが始まりです。これはアメリカが反日戦線構築のため、国民党に数十億ドルを提供したことへのお礼でした。パンダは米中の反日戦線構築を象徴する友情の証だったのです。またニクソン訪中という日本にとって悪夢のような「頭越し外交」をされた時にも周恩来はアメリカに二頭のパンダを贈っています。日本にもパンダは贈られていますが、これも中国の対日戦略と考えれば、愛らしいパンダもどこか不気味に見えてきます。本書には「パンダ=中国がアメリカに送ったトロイの木馬」という表現がありました。

中国の対米パブリック・ディプロマシーにはパンダのほかにも「反日」と「親ユダヤ」があり、「親ユダヤ」に関してはイスラエルのオルメルト首相を上手く利用していることが驚きでした。オルメルト首相は祖父母の関連で中国語ができる中国通だということは知りませんでした。こういった中国との関係は最大限に利用するというのが中国の基本姿勢です。

「反日」に関しても、パブリック・ディプロマシーの戦略のひとつとして考えるべきであり、決して心の底から日本を憎んでいる人たちばかりでないことには留意すべきです。
中国は言論、情報が統制された国家です。したがって日本の情報も当局から流される限定的な情報しかなく、そこに何らかの国家的な意思が組み込まれれば、いかようにでも人民の心を操作することができます。
著者は、日本に行ったことがなく、中国のマスコミから得た情報をもとに日本に対して否定的な感情を抱いていた中国人が、日本に行った結果、その対日観を劇的に改善した例が多数あると述べています。
こうした統制国家の場合、人と人の交流が最も重要であり、国を挙げて留学生などの中国人の受け入れを積極的に行うことは大きな効果があります。犯罪が増加するなど、外国人の受け入れにはネットなどでは否定的な意見が多いのですが、こうした実態を知れば、逆に彼らを受け入れることが日本や日本人を理解してもらえる近道であることがわかるのではないでしょうか。私自身、中国人、韓国人との交流の拡大には懸念のほうが強かったのですが、本書を読んで少し考えが変わりました。無制限の人的受け入れには慎重であるべきですが、まず日本や日本人を知ってもらうことが重要ですから、受身の姿勢では何も変わりません。存在感やイメージをめぐる国家間の競争は激しくなっている状況の中で日本と協力する人々を増やしていくためにも、オール・ジャパン体制で日本からの発信力を高めていく必要性があると感じました。

◆ということで、今年最後に読んだ本を紹介させていただきました。
 今年も明日一日を残すのみとなりました。
 ブログを読んで下さった皆様には心より感謝いたします。
 皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月28日 (金)

外交官と信頼関係

一転し外務次官を内定、藪中氏に 谷内氏は留任固辞

政府は27日、外務省の谷内正太郎事務次官(63)の勇退を認め、後任に藪中(やぶなか)三十二(みとじ)外務審議官(59)=政務担当=を起用する人事を内定した。来年1月上旬の人事検討会議を経て、15日に閣議決定する。政府は来夏の通常国会閉会後まで谷内氏を続投させる方針だったが、定年再延長で在任期間が3年半を超えることなどを理由に谷内氏が固辞した。
 外務審議官の後任には佐々江賢一郎アジア大洋州局長が昇格し、同局長には斎木昭隆駐米公使を充てる。また、加藤良三駐米大使と野上義二駐英大使が勇退し、後任にはそれぞれ藤崎一郎ジュネーブ国際機関政府代表部大使、海老原紳(しん)インドネシア大使を起用する。
 藪中氏は大阪大中退で昭和44年入省。官房総務課長、アジア大洋州局長などを経て今年1月に政務担当の外務審議官に就任した。アジア大洋州局長時代には北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の日本首席代表を務めた。現在首席代表を務める佐々江氏を政務担当の外審、過去の日朝交渉で日本側代表を務め、拉致被害者家族の信任が厚い斎木氏を次期首席代表となるアジア大洋州局長に起用するのは、福田政権として拉致問題など対北朝鮮政策重視の姿勢を示す狙いがあるとみられる。
 勇退する谷内氏は平成17年1月、小泉内閣の官房副長官補から次官に就任。対北朝鮮強硬派で知られ、安倍晋三前首相が掲げた「価値観外交」などの政策で中心的な役割を担った。
(Yahoo!ニュース-産経新聞12月27日19時34分)

藪中さんはいつか次官になると思っていましたが本当に内定したようですね。藪中さんと斎木さんは拉致問題に詳しい方たちなので、その二人が次官とアジア大洋州局長に起用されるというのは期待できます。

Yachi1 政府側が勇退される谷内次官を続投させたかった気持ちもわかります。北朝鮮外交では強硬派で、今後の交渉でも期待されていた方だからです。外交官個人の考えを知る機会というのはなかなかありませんが、私は谷内氏について以前雑誌の対談(注1)を読んで感動したことがあります。

その中で谷内氏は日本外交が目指すべきこととして
『国益、national interestを守ることであり、そのコアは安全保障だと思います。(中略)私は国家の究極的な存在理由は安全保障にあると思っています。そういう意味で、外務省は安全保障を確保するためにいかに外交を展開していくかが一番重要な仕事だと思っています』
と外交官として当たり前のことではあるのですが、キッパリと言い切っていらっしゃったところに感動しました。国益=安全保障という考えは、私も以前から思っていましたが、日本では特に政治家がなかなかその基本的なところを理解していないというところに問題があると思います。

また谷内氏は外交官に求められる資質として、『人間同士の信頼関係を築くことができること』とおっしゃっていました。
『信頼関係があれば必ず結果が出るとは限りませんが、少なくとも信頼関係なしにいい結果は出てきません。そのためには、露骨なうそはつかない。相手を裏切らない。約束したことは実行する。こういったことが大切でしょう』
と、外交関係とは普通の人間関係と同じだとおっしゃっています。

日本は外交交渉で決まったことは必ず約束通り実行する国です。「援助します」と格好のいいことを約束して、その後さっぱり実行に移さない国も多い中、そういう律儀さにおいて日本の信頼性というのは国際社会において高く評価されていると思います。北朝鮮など一筋縄ではいかない国を相手にする時でも、やはり基本は「信頼関係」だということですね。Yabunaka3_2

ところでこのニュースと全然関係ないのですが、以前から藪中さんってとても洗練された 雰囲気の方だと思っていました。外務省の方はおしゃれな方が多いと思うのですが、藪中さんもすごく素敵です。藪中さんの隠れたファンは結構いると思うのですがどうでしょう・・・

(注1)『外交フォーラム2007年11月号』(都市出版)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年12月27日 (木)

本当に必要な援助とは何か

参院議院運営委員会は26日午前、民主党が新テロ対策特別措置法案への対案として参院に提出した「国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案」の参院外交防衛委員会への付託などを多数決で議決し、対案は27日の外交防衛委で審議入りする見通しのようです。

民主党のサイトを見ると、小沢代表が疑問に答えるという形で、民主党はなぜ自衛隊の給油活動継続に反対なのかについて、以下のように書かれています。

『国連活動への参加と同時に、テロを根本的になくすために、テロの原因を取り除く民生支援を全面的に展開すべきだと考えています。つまり、貧困を克服し、生活を安定させることです。銃剣をもって人を治めることはできません。これこそが迂遠なようでも、テロとの本当の戦いだと確信しています』

また、マニフェストの各論を読んでも「外交・防衛」に関しては非常に短く抽象的です。この問題に関して徹底的に詰めていくと、党内が真っ二つに割れてしまうので限界があるのはわかるのですが、具体性がなく説得力に欠けますね。しかし、多くの国民は民主党のサイトやマニフェストなどを見たり検証したりすることはないでしょうから、この程度で良いと考えているのでしょう。

新テロ法案の審議については、再延長国会でここまで引っ張ってきたおかげで、国民の間の関心も一時期に比べると低下し、『国際貢献?そんなことより自分の年金だよね』という印象操作を作り出すことに成功しています。政府の年金問題に対するお粗末な対応という敵失が主であったとはいえ、その点ではなかなか上手くやっているようです。しかし、そういったその場限りの対応ばかりしていると本当に政権を取った時、国際社会から突きつけられる難題に情けない対応をさらすことになりそうです。

以前にもここに書いたのですが、紛争地域が復興しようとしている時、その国にとって本当に何が必要なのかということを考えると、民主党が考えているように単純に民生支援だけを考えれば良いということにはなりません。紛争国の事情も様々であり、全面的に民生支援に介入できる状況なのかということはその都度考えなければならないからです。

残念ながら今のアフガニスタンは、平和を回復するために極めて限定的であらねばなりませんが軍事力を行使せざるを得ない状況です。その点、これまで行われてきた日本の給油支援は非常に効果的な国際貢献であったと考えられます。
小沢代表は『テロの原因を取り除く民生支援=(イコール)貧困を克服し、生活を安定させること』と主張されていますが、そんなに単純なものなのでしょうか。

アフガニスタンに存在する数々の軍閥やタリバンらは民間人の生活に責任を感じるということはないようです。タリバンは「イスラムが個人の生活の面倒を見てくれるのだ」と考えていますし、軍閥に至っては国連やNGOの人道的援助に頼ってしまっています。彼らは民間人の生活に責任を感じたことなどないのです。それは外部からの援助が住民の生活を保障してくれるので、その分戦闘に集中することができるのだという考えにつながり、結果として国連が戦闘を長引かせているのではないかという問題となります。

これは援助がその国の住民の自立を妨げるという「人道援助のジレンマ」と呼ばれるものですが、国連やNGOにとって厄介な問題です。実は、アフガニスタンにとって効果的な援助とは、武器などの密輸禁止や麻薬取引撲滅に関することのようです。また民間人に対して喜ばれる支援があるとしたら、「地雷や不発弾の撤去」ではないでしょうか。何百万個も埋められた地雷が人々の再定住を妨げており、自立に向けての開発が困難となっています。

援助の長期化で紛争の解決を遅らせたりしないよう自立に向けた適切な援助が必要ですが、紛争国の支援には様々な側面が絡み合っており、細心の注意が要求されます。日本もいずれアフガニスタンの具体的な開発援助に係わると思いますが、現在は簡単に民生支援に自衛隊を派遣するという状況ではなさそうです。その辺りの議論はこれから国会で行われるのでしょう。本当に必要な援助とは何か、建設的な議論が行われることを期待します。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年12月24日 (月)

公邸にお試し宿泊

首相、初の公邸お泊まり 「試しだよ、試し」

福田康夫首相は23日夜、貴代子夫人とともに、首相公邸に初めて宿泊した。ただ「引っ越しですか」との記者団の問いかけには「試しだよ、試し」とかわした。
 就任から約3カ月たち、家財道具を運び込みながらも引っ越さない首相に、周辺も「引っ越しのことは聞かないようにしている」と、半ばあきらめ気味に話していた。
 しかし、首相は同夜、都内の中華料理店で五百旗頭真・防衛大学長らと月末の訪中に備えた勉強会を行った後、公邸に入った。
 ただ、年内は24日に平成20年度予算案の閣議決定、27日から30日まで訪中と忙しいスケジュールで、宿泊が引っ越しにつながるかは未定だ。
(Yahoo!ニュース-産経新聞12月23日22時48分)

福田首相、公邸にお試し宿泊したんですね~
今朝、番記者さんの「(はじめての)公邸(の宿泊)はいかがでしたか」という質問に「大変だ」と一言答えていたようです。
う~む、何が大変だったんだろう・・・
お化けが出たとか・・・

あまりに長いこと引っ越さないと、あれこれ勝手に詮索されてしまいますね。安倍さんの時は愛犬を公邸に連れてくることができないから困ってるんじゃないか、とか言われてました。
福田首相もいろいろ噂されました。すごく潔癖症の方なので、前任者の安倍さんが使ったところには入りたくないんじゃないか、全面的にリフォームしないとダメなんじゃないか、とかね。
福田さんは安倍さんのことをあまり好きではないようなので、余計に嫌だったのかもしれませんね。

でも、早く引っ越さないと危機管理上も問題ですし、野沢の私邸のご近所の方々にもとても迷惑をかけると思うので、一日も早く引っ越した方がいいと思います。
総理大臣が出かける前、帰ってくる前はご近所もパトロールが厳しくなるので、うっかり路上駐車もできないし、ちょっとでも道路に物も置くこともできないですから、ご近所の方々としては早く公邸に引っ越して欲しいんじゃないかな。警察の方が沢山いるから治安面では安心なんですけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年12月23日 (日)

強固な死刑制度存続論

<死刑制度>「存続すべき」9割 ネット調査

毎日新聞が行ったインターネット調査で、死刑制度について質問したところ、「存続すべき」が90%に上り、「廃止すべき」は10%にとどまった。国連総会は死刑執行の一時停止を求める決議案を採択したが、国内では死刑制度の存続を求める声は根強いようだ。「存続すべき」の理由は「命で償うべき」が最多の48%。
(Infoseek ニュース-毎日新聞2007年12月22日18時19分)

ネット調査ということなので通常の調査より保守的な数字が出るかとは思いましたが、それにしても「存続すべき」が9割というのは圧倒的です。この数字は死刑廃止論者も無視できないでしょう。
死刑廃止論の代表的な意見は大体次のようなものです。

(1)凶悪犯罪抑止力は科学的に証明されていない。
(2)誤審により死刑が執行されたら取り返しがつかない。
(3) 生命権にかかわる問題を単純に世論に依拠させるべきではない。
(4) 被害者遺族の私的復讐制度として死刑制度を存置させるべきではない。
(5) 死刑執行に携わる刑務官等の精神的負担を考えるべき。
(6) 生命権の保障を追及すべき国が生命剥奪を行うということに矛盾がある。

死刑制度の論議で難しいのは、これら反対意見には賛成意見の論拠となる問題が同時に含まれているからです。要は賛成も反対も表裏一体なんですね。
例えば(1)についてですが、死刑廃止論では「死刑制度があったからといって、犯罪を思いとどまらせることができるかどうか科学的に証明されていない」というものですが、それでは死刑以外の刑罰では証明できるのかというとそんなデータはありません。科学的な証明という点では、刑罰と抑止力の関係は証明されていないのであって、「証明されていないものは廃止しろ」ということならば刑罰制度そのものを否定することにつながります。仮にその論を死刑制度に限って主張するにしても、非常に説得力が弱くなります。

例えば凶悪犯罪者の立場に立てば、どれだけ多くの人を殺害しても死刑にならないとしたら、それは犯罪に対して一種の保証を与えてしまうことになります。現実に死刑を廃止した国では、犯罪者が少しでも抵抗した時点で射殺するという「現場執行」が行われており、刑罰としての死刑は廃止されても、同じことが現場で行われるという問題が生じます。

日本では警察官が威嚇発砲しただけでニュースになるような国ですから、問答無用で犯人を撃ち殺すことにどれだけ社会の理解を得ることができるでしょうか。死刑もできない、現場執行もできないのでは犯罪者が野放しになります。

また(4)もよく言われる論点ですが、被害者遺族の感情というのは私的感情であって公的なものではありません。刑法というのは私的感情に基づいて犯人を処罰するものではないので、被害者遺族が直接求めることができるのは民事裁判における損害賠償請求ということになります。刑法では、いちいち被害者や遺族の感情を考慮して刑罰が定められていないので、彼らの感情とは無関係に刑罰が科されます。心神喪失などの責任無能力者にいくら死刑を望んでもかなわないように、被害者の報復感情とは切り離して考えられます。刑罰と報復は区別されているということですから、これも死刑廃止論者の主張には矛盾があります。

(1)の犯罪抑止力にも関係してくるのですが、実際に死刑の適用件数をみてみると、殺人事件の件数との割合では非常に少ないのです。平成19年版犯罪白書(速報版)によれば、殺人の認知件数(警察が犯罪について被害の届出等によりその発生を確認した件数。裁判所の科刑件数とは異なる)は1,309件に対し死刑は13人で18年度とあまり変わっていません。

この数字を多いか少ないか判断は人それぞれですが、「人を殺したら必ず死刑になる」とは言い難く、「そんなに少ない件数ならば廃止してしまえばいい」と考えるのか、「それでも残すべきだ」と考えるのか画一的な判断ができないところが難しいです。

最終的に死刑の執行が決まっても法務大臣の命令がなければ執行されず、それさえ現実には守られていないことも問題です。なぜ必ず執行されないのかとの理由は、この法務大臣の命令の規定は「訓示規定」と解釈されているものだからです。「訓示規定」とは、「もっぱら裁判所または行政庁に対する命令の性質をもち、これに反しても、その行為の法的効力に影響がないとされる規定」で、要は「できればそうすることが望ましい」という意味です。鳩山法務大臣がこれを義務規定にしようとの発言がありましたね。刑事訴訟法には

第475条 死刑の執行は、法務大臣の命令による。
2     前項の命令は、判決確定の日から6箇月以内にこれをしなければならない。

と「しなければならない」と書かれているので「義務規定」だと思うのですが、実際には「訓示規定」として運用されているようです。

恐らく死刑廃止論の最も強い根拠は(2)なのではないでしょうか。
しかし、これも非常に個人の感情が絡むもので、「限りなく有罪だ」と考えれば死刑を支持するでしょうし、「裁判には誤りが多くて危険だ」と考えれば廃止論に傾くと思われます。

こうしてみてくると、死刑制度の根拠は決して弱いものではありません。恐らく廃止論の一番大きな理由は、制度としての死刑そのものではなく、死刑を維持していくうえでの問題点の方が大きな位置を占めているのではないかと思われます。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2007年12月21日 (金)

日本の統治構造と行政改革

政府の独立行政法人改革においては、各省庁の抵抗どころか主務大臣まで抵抗勢力となる中、渡辺行革大臣が孤軍奮闘している状態です。
都市再生機構と住宅金融支援機構については結局20日中に結論は出ず、21日に再度福田首相が渡辺大臣と協議することになりました。

以前、何かのテレビ番組で道路公団民営化に係わった東京都副知事・猪瀬直樹氏が今回の流れを見て、「独立行政法人はすべていらないが、それを廃止、改革していくには5年、10年、20年と粘り強くやっていかなくてはならない」というような趣旨の発言をしていました。

100の独立行政法人があるとしたら、今年はその中の一つだけ確実に手をつけることができれば上出来ということ。そんなことをしていたら100年かかってしまうではないか、と言われそうですが、それだけ長い期間を経て一つ一つ改革していく覚悟がないと困難な程硬直した組織になっているということです。

Touchikikou なぜこれほどまでに官僚の抵抗が強いのか、という一つの答えが「日本は議院内閣制ではなくて官僚内閣制だからだ」というところにあります。
『日本の統治構造-官僚内閣制から議院内閣制へ』飯尾 潤(中央公論社)を読むと、その歴史的背景を通じて日本の特殊な統治システムが見えてきます。なぜ政治家が指導力を発揮できないのか、その統治システムを理解するうえで非常にわかりやすく書かれています。一見して堅苦しく見える本ですが、議院内閣制を知るには最適の書だと思います。

そもそも議院内閣制は有権者の代理人である議員が権限を握っているのであって、その議員が首相を選任し、首相が国務大臣を選任し、その大臣は各省庁の官僚の補佐を得て行政事務を行います。この権限委任の連鎖によって官僚の行動を有権者が最終的にコントロールできるはずなのですが、日本においては、どうもそのあたりの基本原理が外れているためうまく機能していません。

多くの大臣は、大臣に任命された途端、有権者からの権限委任を忘れ、所轄官庁の代表者として行動するようになります。これは、各大臣が首相のためではなく各省庁や派閥(族議員)のために働いているのと同じです。議会を背景とする議院内閣制とは形式だけで、実質は官僚からなる省庁の代理人たる大臣が集まっただけの官僚内閣制といえます。

こういった組織が何十年も続いてきたため、各省庁は大臣を代理人とする拒否権集団に転化し、たとえ総理大臣であっても内閣を意のままに動かすことは難しくなります。問題がこうした政府構造にあるため、政治家個人の資質に期待してもなかなか成果が上がらないともいえますが、それでも今回の行革に関しては福田首相が強力なリーダーシップを発揮しなければ何も変わらないだろうと考えています。福田首相はどちらかというと調整型の政治家であるため不安ですが、ここは強力な指導力を発揮していただきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月20日 (木)

韓国の対日政策は変えられない

韓国大統領選は19日投開票され、最大野党ハンナラ党の李明博前ソウル市長(66)の当選が確実になりました。10年ぶりの政権交代によって保守政権が誕生します。

保守政権に変わるといっても、基本的に日本に対する「反日」という政策は変わらないでしょう。これは国是といってもいいもので、日本という国が存在し続ける限り永遠に変わらない方針です。

韓国という国は本当に不可解な国で、私も彼らを理解すべくいろいろな本を読みましたが、なかなか私の疑問に答えてくれる本に出会うことがありませんでした。

Kuroda そんな中出会ったのが『〝日本離れ〟できない韓国』黒田勝弘(文春新書)です。
2006年7月に発売された本なので、すでにお読みになった方も多いと思います。

この本を読んで私の韓国に対する多くの謎が解けました。
近年、韓国に関する本は本当に沢山出版されていて、どれを選んでよいかわからないくらいですが、一冊だけ選ぶならこの本をお薦めします。

著者は四半世紀以上韓国に滞在し続けている韓国通のジャーナリストですが、韓国の魅力に引きずり込まれることなく、一定の距離感を持って韓国を見つめてきたため、非常に冷静に分析しています。

しかし、そういう態度が決して冷たいのではありません。韓国や韓国人を愛するがゆえに逆にかの地に入れ込み過ぎないこと。それが彼らと末永く付き合える秘訣だということです。

実際読んでみるとこの本にはそこかしこに韓国に対する愛があふれています。そこが単なる韓国に対する批判本と異なるところです。『韓国は反日的だが韓国人は親日的ということかもしれない』と黒田氏は言っています。日本人は、彼らのこの二つの相矛盾する感情を理解できなくても、理解しようとする努力はするべきかもしれません。

韓国はなぜ内政干渉といわれるくらい日本に注文をつけたがるのか。それは何を意味するかというと、日本にとって韓国は外国ですが、韓国にとって日本は外国ではないというのがその理由の一つです。彼らには国境という意識がないので、まるで自分達の親戚に説教するかのように振舞うことができるのです。これこそ「日本離れ」ができていないということです。

「日本は罪を償っていない」と思うことが日本に対する精神的優越感につながり韓国人にとってこのうえもない民族的快感につながるので、歴史問題が解決してしまうことは許されない。それ故「慰安婦カード」はなかなか手放せないのだという黒田氏の分析には納得しました。

韓国の次期大統領も、こういった国民の感情に逆らうことは許されないので、結局対日政策は誰が大統領になっても基本的には変わらないということなのだと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月19日 (水)

刺客に刺客を擁立

小池百合子氏に“女刺客” 民主が前東大特任准教授擁立

民主党の小沢一郎代表は18日の記者会見で、次期衆院選の東京10区(豊島区全域と練馬区の一部)で、自民党の小池百合子元防衛相(55)への対抗馬として、前東大広報室特任准教授、江端(えばた)貴子氏(47)を公認することを発表した。平成17年の郵政選挙で、郵政民営化反対候補への刺客として評判になった小池氏に対し、新たな刺客をぶつけた格好だ。小沢氏は東京10区の女性“刺客”対決を「政権交代の象徴区」(党幹部)とし、都市部の選挙対策にも本腰を入れていく考えだ。(中略)
江端氏は、フルブライト留学生として米マサチューセッツ工科大経営大学院修士課程を修了し、東大で広報、学術企画に携わった経歴をもつ。円より子都連会長は「10区から風を起こして必ず、東京で過半数を制し、政権交代を目指したい」と強調した。
 ただ、東京10区では、郵政民営化に反対して小池氏に敗れた小林興起元衆院議員が、国民新党の亀井静香代表代行を通じて民主党に「推薦依頼をしている」(民主党幹部)とされる。民主党は「小林氏では勝つのは難しい」(幹部)とみて江端氏の擁立に踏み切ったが、国民新党側が反発し、他の選挙協力に支障が出る可能性もある。
(Yahoo!ニュース-産経新聞12月18日20時52分)

う~ん百合子タン、ピ~ンチ!
刺客に刺客を立てられちゃいました。
選挙は何が起きるかわかりませんから、小池さんも気を引き締めた方がいいですよ。

写真見るといかにも小沢さんが好きそうなタイプの女性ですね。Ebata_2
インテリで、そこそこ若くて、ルックスが良いという、こういう感じの女性って民主党に多いような気がします。

民主党に多いというより、小沢さん始めとする民主党幹部が好む候補がこういうタイプの女性が多いので、必然的に民主党に多くなるといった感じ。

もっとも千葉7区補選で当選した太田和美さんみたいな方も小沢さんは平気で立候補させちゃうんですから、インテリという部分にはあまりこだわっていないのかも。

彼女はキャバクラ批判に居直って、
「私はキャバクラ嬢をやってました。だから人々の話がよく聞けるのです」
と言って堂々と代議士になってしまいましたからね。

あの時の自民党の候補は男性でしたがハーバート出の超エリートでした。
今でもなぜあの優秀な候補が負けてしまったのか不思議でなりません。
地元出身ではないとか、自民党千葉県連や公明党が協力的でなかったという理由はあったにせよ、落選させるにはあまりに惜しい人材でした。
でも、太田さん、次の選挙では選挙区替えがあるそうで、結局切り捨てられちゃうみたいですね。

ところで、太田さんや、今回の候補者の江端さんのような方って男性の有権者から見ると魅力的なのでしょうか?
その辺りの感覚が女性から見るとよくわからないんですよね。

アメリカ大統領選でヒラリー・クリントン候補は1番人気のようですが、高収入で既婚女性というヒラリーさんと同じようなタイプの女性からは嫌われているという調査結果も出ているようで、女性が女性を支持する要素というのはなかなか複雑なものがあります。

小池百合子さんという郵政民営化の象徴のような人物を万が一でも落選させるわけにはいかないので、選挙戦になれば小泉元首相は黙っていないでしょうね。全面的に応援していくと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月18日 (火)

年金問題で首相が陳謝

前政権の年金問題対応、「誤解招いた」と首相陳謝

福田首相は17日夕、年金記録問題に関する安倍政権当時の政府・与党の説明ぶりについて、「(自民)党の(参院選の)ビラなどで誤解を招く表現があったのは事実で、おわびしなければいけない」と述べ、改めて陳謝した。
 首相官邸で記者団の質問に答えた。
 年金記録問題を巡っては、今年6月作成の自民党参院選ビラで、「政府・与党は今後1年間ですべての統合を完了させる」と約束していたほか、7月の政府・与党合意では「最後の1人までチェックして年金を支払う」と明記していた。
 首相はさらに、「来年3月までに(該当者不明の記録の)名寄せなどの作業をしていく。一つ一つ根気よくやることで、年金制度をきちんと建て直さないといけない」と述べ、対応に全力を挙げる姿勢を強調した。
(Infoseek ニュース-読売新聞2007年12月17日21時42分)

少し謝るのが遅すぎましたね。恐らく福田首相は内心、
『安倍内閣の時のことを、なぜ私が謝らなければならないのだ』
という思いがあったのだと思います。
特に安倍氏は福田氏とは政治信条が違うため、余計に謝りたくなかったんでしょう。

でも、こういうことは素直に謝ってしまうのが一番。
どうせ謝るのなら一刻も早く謝るべきでした。
それを言い訳ばかりぐだぐだと述べている様は、ちょっと情けなかったですね。

心ある国民は、年金問題が与党のせいだけだなんて思っていません。また、年金だけでなく、テロ特新法も日本にとって重要な問題だと認識しています。

野党にしてみれば年金は与党を攻める格好のネタですが、たとえ民主党の長妻議員が総理大臣になったとしても一朝一夕には解決できないほど年金問題は複合的な問題です。
そんなことは国民だってわかっています。

とにかく政治家は国民に対して常に謙虚であるべきです。
この陳謝を区切りとして、年金問題に改めて真剣に取り組む姿勢を示せば、理解してくれる国民は多いと思います。

野党やメディアは盛んに与党の責任ばかり煽りますが、内政問題で右往左往している間にも国際情勢は動いています。
私達も政治家を責めるだけではなく、年金問題とともに、日本が国際社会において果たす役割ということも同時に考えられる国民でありたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年12月16日 (日)

師走の風景と麻生さん

今年も残り少なくなりました。
来週の三連休はクリスマスで盛り上がりそうですね。

Midtown 混む前に見に行こうと思って東京ミッドタウンのイルミネーションを見に行ったのですが、すでにとんでもなく混んでいました。
目に入るのは人、人、人・・・

写真はミッドタウン・ガーデンのイルミネーションです。
クリスマスはすさまじい人が集まりそうな予感。

靖国神社は新しい年を迎える準備が整いました。Yasukuni2
写真は来年の干支の絵馬です。

本殿の右隣に掲げてありました。
参拝も済ませて清々しい気分になりました。



Aso6_2 ところで、靖国神社のお土産物屋さんで購入したのがこちら。
麻生太郎さんの新しいお菓子が出ていたので、思わず買ってしまいました。
『ちょい不良おやじ-太郎ちゃんの漫画王』

『自由と繁栄の狐』
狐?とはこれ如何に・・・
他にもいろいろ面白いことが書かれています。

裏面はこんな感じ。Aso71
太郎ちゃんのフィギュアの説明が書かれています。
それによると全部で3種類あるようです。

個人的には『わらわも欲しいぞよ!』と叫んでいるイラストの『ローゼン姫』フィギュアが欲しいのですが、残念ながら3種類の中には含まれていません。

Aso8 こんな感じの袋とじに入っています。

中を開けると・・・

ジャ~ン!

ローゼン閣下のフィギュアが入っています。

私のは漫画を読んでいるバージョンでした。Aso9
額のシワまで良くできています。
う~ん、ダンディですね。
全種類集めたければ、いくつも買わなければなりませんねぇ。
ファンの皆さん、頑張って買って下さい。

ところで肝心の中身のお菓子は
『明太子かりんとう』です。
Aso10 こんな感じの小袋が二つ入っています。
味は、甘さの中に明太子のピリッとした辛味が効いていて、なかなかおいしかったですよ。

※画像はクリックすると拡大します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月15日 (土)

衛藤氏の釈明

「ボタン押し忘れ」と釈明=郵政見直し法案棄権の自民・衛藤氏

自民党の尾辻秀久参院議員会長は14日午前、国会内の議員会長室に、野党提出の郵政民営化見直し法案の本会議採決を棄権した衛藤晟一氏を呼び、厳重注意した。
 衛藤氏は棄権した理由について「(採決の)ボタンを押し忘れた」と釈明した。衛藤氏は、2005年の郵政民営化法案採決で反対に回った造反組の1人で、同年の衆院選で自民党の公認を得られず落選。離党勧告処分を受けたが、今年3月に復党し、7月の参院選に比例代表から出馬し、当選した。 
(Infoseek ニュース-時事通信2007年12月14日11時39分)

衛藤さん、本当に押し忘れただけなのかなぁ…
かなり疑いの目線で見てしまいます。
まさか指が動かなかったとかじゃないでしょうねぇ。

以前こんなことがありました・・・
2004年、日本独自で北朝鮮への経済制裁を可能にする改正外為法の採決で社民党は棄権しました。
その時福島党首自ら造反の理由として、
「(採決では押しボタンを押す)指が動かなかったことにしよう」
と、とんでもない言い訳をしていました。あれは笑えましたね。

参議院で採決が行われる時は、基本的に「押しボタン式投票」が採用されます。この投票方法はとてもわかりやすくて集計もあっという間に行われるので時間の無駄がなくて良いです。

参議院に傍聴に行くと、議員さんたちが議場に入場して自席の名札を立てると「出席」とカウントされます。傍聴席から見ていると面白いですよ。名札だけ立ててすぐにいなくなっちゃう先生がいたり(これって許されるのか?)まぁ某野党の先生でしたが…

出席議員の五分の一以上の要求があるときは、議長は記名投票で表決を採らなければならないという規定があるので、全部が全部押しボタン式というわけでもないようですね。

もう忘れてしまいましたけど、参議院のサイトによると、平成17年8月に郵政民営化法案を否決した本会議と、衆議院の総選挙後、同年10月に同法案を可決した本会議の採決では、与党から記名投票要求が出されたため記名投票となりました。
そういえばそうでしたね。

衛藤氏は人権擁護法案や外国人参政権付与法案に反対してくれているので、その点では応援したいのですが、どうも保守派の特徴としてKYなところがあるので全面的に信用できないんですよね。衛藤氏は誓約書まで書いて復党したのですから、今後は今回のように誤解を与えるような行動はしないようお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月14日 (金)

会期再延長

14日に国会再延長議決 与党、来年1月15日まで

自民、公明の与党は13日午後、国会内で開いた与野党衆参両院幹事長会談で、新テロ対策特別措置法案を成立させるため、15日で会期末を迎える今国会の会期を来年1月15日まで31日間再延長することを提案。野党は反対し物別れとなったが、与党幹事長は衆参両院議長に再延長を申し入れた。再延長は14日の衆院本会議で与党などの賛成多数で議決される見通しで、1993-94年以来の「越年国会」となる。
(Infoseek ニュース-共同通信2007年12月13日18時37分)

会期再延長により、何事もなければ衆議院の再議決でインド洋での自衛隊の補給活動が再開される見通しがつきました。問責決議や年金問題で多少混乱する可能性はあると思いますが、恐らく最終的には新テロ対策特別措置法案は成立すると思われます。

思えば7月末の参院選での自民党大敗北から5ヶ月経とうとしています。法案成立が会期ぎりぎりとなれば約半年経つことになります。その間、安倍首相辞任という衝撃的な出来事があり、日本の政局は大混乱しました。

日本が国内で右往左往している間にも世界は動いており、法案が成立しても単純に元の状態に戻るだけと考えるのは誤りでしょう。日米同盟に大きな亀裂が入ってしまったのは事実で、給油活動を再開したからといって以前のような信頼関係が戻るとは思えません。

すでに北朝鮮問題においては日米間に温度差が生じています。相次ぐ防衛省不祥事で信頼関係も低下してしまいました。国内政治の混乱と停滞で日米関係だけではなく、国際社会における日本のプレゼンスも下がる一方です。

来年はアフリカ開発会議(TICAD)、洞爺湖サミットと重要な日程が続きます。アメリカ大統領選もありますね。刻々と変化していく国際情勢に日本はいかに対応していくのか真価が問われる年になりそうです。

テロ特新法の成立は、日米関係の新たなスタートラインに立つということ。それだけこの半年の間、日米関係は変化してしまいました。世界における日本の立ち位置を知るうえでも、給油活動再開がどれだけの影響力を及ぼすのか気になるところです。

年金問題は私自身一人の国民として大きな関心のある問題で、これまでの政府の対応には怒りを覚えます。しかし、年金をもらえるかどうかも日本という国の将来があってこそ。この国の根幹が揺らいでは元も子もありません。年金問題と同じくらい国家安全保障政策にも関心を持っていただきたいと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年12月13日 (木)

クイーン・ビクトリア号命名式

客船命名式でシャンパンの瓶割れず=カミラ夫人が悪運もたらす?―英

【ロンドン11日AFP=時事】英南部サウサンプトンで10日、キュナード社の新造豪華客船クイーン・ビクトリア号(9万トン)の命名式が行われ、チャールズ皇太子のカミラ夫人が名付け役を務めたが、セレモニーで船体にぶつけられたシャンパンの瓶が割れなかった。船乗りなどにとっては凶兆を意味するため、英メディアは11日、過去に起きた失敗例を取り上げ、チャールズ皇太子に悪運が及ばないよう望むなどと伝えた。
 命名式では観衆が旗を振って見守る中、カミラ夫人がシャンパン「ブーブクリコ」の瓶を船体にぶつける仕掛けのスイッチを押した。しかし瓶はぶつかって跳ね返っただけで、割れなかった。仕方なく関係者が2本目の瓶を手で船体にぶつけたという。
 そもそも国王の名を冠した船の命名は女王エリザベス2世が行うならわしのため、カミラ夫人が命名式に出ることに不満の声も上がっていた。ちなみにクイーン・ビクトリア号はクイーン・エリザベス2世号の姉妹船。12日から処女航海に出るが、カミラ夫人はこの船が悪運を払いのけられるよう望んでいるはずだとタイムズ紙は伝えた。
 英王室ではアン王女が2000年に客船オーロラ号の命名を行ったが、その時も瓶が割れず、同船は処女航海で故障に見舞われたほか、03年にはウイルス感染により乗客が発病、05年にもエンジン故障が起きている。
(Infoseek ニュース-時事通信2007年12月11日23時42分 )

こういうこともあるんですね。Bottle_4
少しわかりにくいかもしれませんが、写真を見ると確かに割れていません。

すごく丈夫な瓶だったとか、そういうことはないんでしょうか・・・
何かと話題になるカミラ夫人なので、余計に注目されちゃったんでしょうね。

エリザベス女王がいらっしゃらないので関係者が腹を立てて、わざと割れないようにしてあったのかも・・・なんて意地悪く考えちゃいました。

ダイアナさんの呪いとかいろいろ言われちゃうんだろうな・・・
それはそれでお気の毒です。

『仕方なく関係者が2本目の瓶を手で船体にぶつけた・・・』ということなら最初からカミラ夫人に手で割ってもらえばよかったのにね。

でも、写真を見ると、カミラ夫人は楽しそうにしていますね。
これが日本だったら大変です。
首相夫人とかが命名式をやって割れなかったとしたら関係者は真っ青でしょうね。
Camilla

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月12日 (水)

再び年金問題

舛添厚労相と町村官房長官、年金問題で開き直り

舛添要一厚生労働相と町村信孝官房長官は11日、それぞれ記者会見で、「消えた年金」記録の基礎年金番号への統合やデータ照合に関する自民党公約などが実現不可能だと開き直った。安倍晋三前首相や福田康夫首相の年金問題解決に関する発言や自民党の参院選での主張にも反するだけに、野党各党は一斉に猛反発した。野党は舛添氏の問責決議案の提出も検討しており、福田政権の足をすくいかねない問題に発展する可能性がある。(以下略)
(Yahoo!ニュース-産経新聞12月11日23時31分)

開き直りという表現には悪意を感じますが、町村官房長官の「選挙なので言ってしまった」という発言は少し配慮の欠ける発言だったと思います。舛添厚労相の「他の方が大臣になっても結果は同じ。ないものはないんだから」という発言は、その部分だけ取り出してみると開き直りともとれますが、会見全部を見るととりたてて問題があるとも思えません。
舛添氏は普段から投げやりとも誤解されるような雰囲気の話し方をする方なので誤解を受けやすいとは思います。いずれにしても国民に素直に詫びるという姿勢に欠けていたのは事実で、町村、舛添両氏の発言はもう少し謙虚さがあるべきでした。

しかし、これ幸いと野党各党が猛反発というのも笑えます。そもそも長年の社会保険庁の杜撰な管理が現在の結果を招いたわけです。
確かに歴代の長官、大臣の監督責任及びそれを放置してきた与党自民党に責任はあります。しかし、直接原因は一般職員の杜撰な管理、怠慢にありました。そして自治労を強力な支持母体としている政党が民主党なのです。
民主党=自治労=年金問題の元凶という図式ですね。

先の参院選では、民主党比例区でトップ当選を果たしたのが自治労出身者だったという笑うに笑えない結果を招いてしまいました。選挙後この事実を知って後悔した有権者も多かったのではないでしょうか。そんな民主党に年金問題で与党を責める資格があるのか疑問です。

民主党にしてみれば、国会会期再延長で新テロ対策特別措置法案の成立阻止が不可能となりつつある中、またもやお得意の年金ネタで審議拒否ができるとあって勢いづいているのでしょう。

しかし、本当に野党というのはお気楽な存在だと思います。
マニフェスト選挙といわれた2003年秋の衆院選を覚えていらっしゃいますか?
マニフェストは、立候補者と選挙民が結んだ契約です。マニフェストは公約であり、守れなかった場合は責任問題が発生するくらい重い意味を持ちます。
ところが開票後の記者会見で当時の民主党の菅直人代表はこんな風に開き直っているのですね。

<< 民主党の菅直人代表は10日未明、衆院選の開票から3回目の記者会見で、焦点になったマニフェスト(政権公約)の扱いについて「マニフェストは政権を取った場合に実行する約束。一般政策に引き継げるものは引き継ぐが、いついつまで実現するという約束は、政権を持たないとやれない」と述べ、今後の政策などは今回のマニフェストに拘束されないとの方針を示した。田中康夫長野県知事ら閣僚起用を予定していた候補者についても、「あくまで本当の政権交代があった時の閣僚を示した。(民主党)政権ができない中では、結果的に白紙になる性格」と語った。日経新聞 2003.11.10 02:03 >>

いつでも白紙に戻せるものをマニフェストと呼べるのでしょうか?
少なくとも菅氏にとってマニフェストとは、『政権をとった場合のみ有効』なもののようです。
次の総選挙で政権奪取しようとする政党がこれでは、国民は何を信じていいものやらわかりません。

年金問題で自民党を擁護するつもりはまったくありませんが、次期政権が民主党だとしても本質はこんな程度だという意味で昔のニュースを紹介してみました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月11日 (火)

政府・与党、会期再延長を検討

臨時国会、1カ月再延長で調整=11日、自公党首が詰め

政府・与党は10日、新テロ対策特別措置法案の成立を図るため、15日までの国会の会期を1月中旬まで約1カ月再延長する方向で調整に入った。福田康夫首相と太田昭宏公明党代表が11日夜に会談し、詰めの協議をする。同法案をめぐる与野党の攻防は年明けにもつれ込む見通しで、政局が衆院解散含みで緊迫化する事態も想定される。
 越年国会になれば、細川政権下で政治改革関連法案が審議された1993~94年の臨時国会以来14年ぶり。延長幅については、1月16日に民主党大会、翌17日に自民党大会がそれぞれ予定されているため、1月15日までの31日間が検討されている。
(Infoseek ニュース-時事通信2007年12月10日20時4分)

いよいよ再議決に向けて会期再延長をするようですね。会期制の欠点がもろに出てしまっているので、迷わず再延長すれば良いと思います。

ここまで長い道のりでしたが、予想通り民主党の態度は変わりませんでした。恐らく今後与党が三分の二の議席を獲得することは無いと思われるので、最後の再議決を見ることができそうです。

民主党始め野党も本音では解散なんてしたくないはず。記事では解散含みで緊迫化か・・・などと書かれていますが、これまでの鳩山幹事長の言動などから見て、問責決議はしないと思われます。
(話はそれますが、マスコミや広告業界は基本的に選挙になると何かと受注が増えるので、どうしても選挙になるよう煽る記事を書くんだとか・・・)

それにしても、再議決、問責決議、越年国会など、与野党のねじれ現象が始まってからいろいろなことを学びました。
憲法に規定されていても9条は守らなければならないが、再議決はやってはいけないとか、会期制はすでに多くの国で撤廃されている制度で原則通年審議されるのが普通になっているのに、会期制の欠点を利用して「本来ならば国会閉会中のはず」などと屁理屈を言い中国詣でをしてしまう野党議員とか、この国ではよくよく考えればおかしなことが平気で行われていることが驚きです。

再議決が本当におかしな規定であるならば、9条も含めて憲法改正の議論をすればいいし、会期制が妥当な制度だと主張するならば、ただでさえ短い会期中に意図的に審議拒否をして廃案にすることを禁止する制度に改めるべきです。

普通のことが普通のこととして認められない、おかしなことがおかしなこととして議論することさえしない。国の行く末よりも目先の選挙で当選することしか考えない議員ばかりのような気がします。こんな政治には怒りを通り越して虚無感を覚えます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月10日 (月)

一炊の夢

土曜日に国立能楽堂の普及公演で観世流「邯鄲」を観ました。
シテは角寛次朗師です。

この曲で印象的なのが舞台に登場する作り物で、非常に重要な役割を果たします。
その作り物とは、寝台と宮殿の王座を兼ねる「一畳台に引立大宮を立てたもの」と盧生がワキに楚国の王になることを告げられた時乗っていく「輿」(屋根の部分)です。

この一畳台の上で50年間の栄華が描かれるのですから、この一畳台には大変な空間の広がりがあります。どれくらいの広がりを見せることができるかは、演者の力量が問われるところです。

また、栄華の人生が描かれている間、「輿」が鏡板に立てかけられています。
現実から夢へ、そして再び現実へと舞台上ではめまぐるしい展開を見せますが、「輿」は夢の部分の象徴として置かれていたのだと思います。中入りが無い一場物のため、区切りという意味でも重要だったと思います。

舞の途中で、一畳台から一瞬足を踏み外す場面があります。これは「空下り」という型ですが、「これは夢か現実か・・・」と一瞬迷うような仕草で、なかなか面白い型です。一瞬ですから見逃さないようにしなければなりません。

夢から覚める直前に、シテが一畳台に滑り込み、一瞬のうちに眠りの型をとるところは、地謡の高揚感とともにスピード感と緊張感がある場面です。どこか道成寺の鐘入りを思い起こさせました。ここは最高の見せ場でもあり、技術的にも難しいタイミングを要求されます。

同時に大臣達と鏡板に立てかけてあった「輿」が消え入るようにいなくなってしまいます。煙のように忽然と消えていくという感じです。

盧生は宿の女主人に
「あら久しとお休み候ふや、粟の飯ができて候、とうとうおひるなれ候へや」
と起こされます。

話は脇道にそれますが、すごく昔邯鄲を観たのですが、その時の宿の女主人役は野村萬斎師でした。とてもお若い頃だったので、本当の女性のような出で立ちで美しかったことを思い出します。なかなかその後この役の萬斎師にお目にかからないので、貴重な体験でした。

さて、現実に戻ってからの展開は一転して静の世界。地謡も非常に抑えた謡に変わります。

地謡:女御更衣の声と聞きしは、
シテ:松風の音となり、
地謡:宮殿楼閣は、
シテ:ただ邯鄲の仮の宿、
地謡:栄華の程は、
シテ:五十年、
地謡:さて夢の間は粟飯の、
シテ:一炊の間なり、

この曲は非常に哲学的な能だといわれます。確かに舞台上で繰り広げられているのは盧生の人生ですが、それを客席から見ている私達一人一人の人生も小さな一畳台の上の人生なのかもしれないと思ってしまいました。
悩み悲しみ喜ぶ長い人生も、もしかしたら「一炊の夢」なのかもしれません。

◇あらすじ
蜀の国の若者盧生が人生に疑問を持ち、仏道の師を求めて羊飛山へ赴く途中、邯鄲の里で雨宿りをする。宿の女あるじが、不思議な枕を見せて勧めるので昼寝の床につくと、楚国の帝の使いが来て盧生を起こし、譲位の勅を伝える。都へ導かれて即位した盧生は、満ち足りた栄華を味わう。即位五十年の酒宴では舞童の舞を見、自分も立って舞い興じるが、それはすべて夢の中の出来事で、宿の寝台に寝ていたのだった。宿の女あるじに起こされてみると、それは粟の飯がたける間のわずかの時間だったと知り、初めは呆然としていた盧生は、やがて人生の何たるかを悟り、心安らかに故郷に帰るのだった。

―出典:「能・狂言辞典」編集委員・・・西野春雄+羽田昶(平凡社)1992年―

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月 8日 (土)

PC珍事件簿

[CNET Japan] データ復旧会社が明かす--2007年ハードウェア破損珍事件簿

アリの侵入、油の浸透、パラシュート降下の失敗。これらは何の罪もないデータ記憶装置が最近見舞われためずらしい災難の一部だ。データ復旧会社Kroll Ontrackは過去1年間に、上記の例以外にも、極めてめずらしいデータ復旧作業を手掛けてきた。(中略)

・ある女性顧客が技術者らに、USBスティックを洗濯物といっしょに洗濯機に入れ、「すべてのデータを洗い流してしまった」と語った。

・ある釣り人がボートにノートPCを持ち込んだ。しかし、ノートPCもろともボートから落ちてしまい、すべてのデータが湖底に沈んだ。

・科学者が、ハードドライブが立てる読み込み音にいら立ち、ドライブのカバーにドリルで穴を開け、そこに油を流し込んだ。その結果、読み込み音は止まったが、同時にハードドライブ自体も止まってしまった。

・カメラマンが自分の外付けハードドライブの中にアリが住み着いているのを発見した。そこでカメラマンはドライブのカバーを外し、中に防虫スプレーを吹きかけた。その結果、中にいたアリは死に、データも最終的に復旧した。
(Infoseek ニュース- CNET Japan 2007年12月7日16時21分)
(トラブル事例は一部省略しました。全文はリンク先をお読み下さい)

洗濯物と一緒に洗い流すという事例はありがちですね。
私が注目したのはハードドライブの中にアリが住み着いていた事例です。
私が想像するにはこのアリ、イエヒメアリというアリではないかと思うのですが…
というのもイエヒメアリというアリはものすごく油が好きだからです。
甘いものと油があれば、絶対に油の方に行ってしまいます。そして暖かいところが大好き。暖かいというより熱いところでも平気なくらい強い性質なのです。(どうもアフリカから輸入材木にくっついて日本に住み着いたらしい)なぜ知っているかというと、以前このアリに住み着かれて困ったことがあったからです。

恐らくPCの中にいたアリは、PCの熱と機械油を好んで住み着いていたものと思われます。昔家に住み着かれた時、いったいどこに巣があるのかまったくわからなくて困ったのですが、何と、古くなった電子レンジの裏側の機械油が染み出たところに巣を作っていました。もうビックリでしたね。

また、PCにコーヒーをかけてしまった人を見たことがあります。
今は防水タイプのPCもあるようですが、私が見たのは普通のタイプ。
でも、我慢強くコーヒーが自然乾燥するまで1週間ほど待ったら、ラッキーなことにハードディスクは壊れていませんでした。

この記事を読むと、いろいろな珍しい事例ばかりですが、ハードディスクが壊れるのは単純に「寿命がきた」というものが一番多いのではないでしょうか。
私自身そういう体験をしているので、それ以来内蔵ハードディスクは壊れるものだという認識で使うようになりました。
データのバックアップは二重三重にやっておいた方が安心だと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月 6日 (木)

議員宿舎について

今日、テレビ朝日のワイドスクランブルで参院清水谷議員宿舎の建て替え問題について特集がありました。
この問題は以前から時々取り上げられていましたので、ご存知の方も多いと思います。新築された赤坂の議員宿舎もワイドショーでさんざん取り上げられましたが、私がこの件に関してまず思うのは、『そもそも外国には議員宿舎というものがあるのか?』という疑問。
そこでネットからざっと調べてみました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
外国にも議員宿舎ありますか - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1411182059

基本的に海外の主要先進国には議員宿舎などありません。

フランスでは、議員用ホテルがあり1泊約3200円程度で宿泊することが出来ます。365日宿泊したとしても約117万円程度です。

イギリスでは、住居手当が年間最高約370万円拠出されるようになっています。

ドイツでは、議員宿舎や住居手当などありません。

アメリカでは、ドイツ同様議員宿舎や住居手当などありません。ただ政策スタッフや事務所経費に潤沢な公費が使えるそうで、その点を日本の衆院議員は強調したいようです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
議員宿舎 – Wikipedia
外国では議員宿舎の事例として、ロシア、中国が存在するが例は少ない。フランスでは議員宿舎の代わりに住宅手当が支給されている。台湾ではワンルームタイプの議員宿舎が存在する。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
産経新聞、佐々木記者のブログ
新宿舎批判に対する「応答要領」の矛盾:イザ!
http://sasakim.iza.ne.jp/blog/entry/91043/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さすがに佐々木記者のエントリが一番詳しいです。支持者の批判をかわすため(?)、衆議院事務局がひそかに作成したという応答要領が紹介されています。そこに外国の事例と比較された際の模範解答が書かれていますので是非お読み下さい。
『我が国の議員宿舎は60年という長い歴史がある』
というほとんど根拠にも何もなっていない理由で無理やり正当化しようとしています。

ちょっと調べただけですが、議員宿舎を作らなければならない強い理由が見当たりません。
地方出身の資金力に乏しい議員にとって宿舎を自前で負担するのは大変だ、いきなり議員宿舎廃止となると、金持ちしか議員になれないという不平等が生じるという反対論もあります。

しかし、佐々木記者も指摘しているように、議員自身が入居せず、秘書や秘書の家族、議員のご子息やお嬢さんだけが住んでいるケース、または、すでに都心に住居を持ちながら形だけ宿舎を確保して住んでいないケースなどがあるのも事実のようです。

そもそも国会議員の数が多すぎるというのが根本的な原因なのですが、そこから是正するとなると大変な時間がかかります。将来的に廃止するにしても、当面は議員宿舎の入居基準を相当厳しくするなど、本当に必要な議員のみが入居できるようにするべきではないでしょうか。(違反議員には速攻で退去してもらう)それならば、次から次へと大規模高層マンションのような宿舎を建てる必要など無くなると思います。

国会議員には莫大な歳費が支払われているのですから、ドイツのように本来はその中ですべてをまかなうべきです。資金力の乏しい地方議員に配慮するにしても、住居手当を支給するのが限度ではないでしょうか。(もちろん金額は必要最低限で)

こういうことを言うと、おそらく議員さんからは「あなたも国会議員になれば政治にお金がかかるということがわかるよ」って言われるんでしょうね。でも私たち国民からみればそれがおかしなことなのです。60年間の既得権を失いたくないのはわかりますが、そろそろ見直す時期に来ているのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アハ~ンの会

「HANAの会」 安倍路線継承 中川昭氏ら派閥横断勉強会

先の自民党総裁選で福田康夫首相に対抗した麻生太郎前幹事長、中川昭一元政調会長の動きが活発化している。中川氏は4日、派閥横断型の勉強会を発足。麻生氏は都内に副幹事長らを招集した。両氏は「福田政権を支える」と明言するが、背後に安倍晋三前首相の影がちらつき、3人の頭文字からとった「ANAライン」復活を想起させる。平沼赳夫元経産相(無所属)のHを加えて「HANA(花)の会」との呼び名も登場。政局の「台風の目」となる可能性もある。
Snakagawa2_8


  中川氏「ANAに平沼氏を加えて『HANAの会』ってどうですかね」

 麻生氏「おぉ! いい名じゃねえか…」

 中川氏「AHANではいまいちですかね…」

 麻生氏「アハ~ン? 何だ、そりゃ(笑い)」

 
Aso5_5 11月20日の衆院本会議で、中川氏は隣席の麻生氏に勉強会を旗揚げする考えを伝え、冗談交じりの会話をかわした。(以下略)
(Yahoo!ニュース-産経新聞12月5日10時44分)

勉強会の名前は未定だそうですが、『HANA(花)の会』って悪くないと思います。
『アハ~ンの会』は中川(昭)さんと麻生さんの二人だけの秘密の会ってことで・・・
(*´Д`*)

しかしこの二人、いつもこんな会話交わしてるんですかねぇ。
仲いいですね~
保守派の方たちって堅苦しくて真面目なイメージがあるので、麻生さんみたいな明るいキャラの方が中心となって会を盛り立てて欲しいです。

Fukuda2_2 えっ、『アハ~ンの会』作るの?

じゃあ私は『フフンの会』作ってもらいましょうかね。

フフン、フフン、フフン♪~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月 5日 (水)

強気発言の小沢氏の真意は何か

定例日以外の審議拒否=民主・小沢代表

 民主党の小沢一郎代表は4日の記者会見で、与党が新テロ対策特別措置法案の審議に定例日以外も応じるよう求めていることについて「(参院選翌日の)7月30日から(福田康夫首相の所信表明演説まで)2カ月間空費しておいて、自分たちのことは棚に上げて『予備日を使え』とは、よく言えた話だ」と述べ、拒否する考えを示した。
 同法案を審議する参院外交防衛委員会は火曜日と木曜日が定例日で、会期末の15日までに衆院並の審議時間を確保するのは困難になっている。小沢氏はまた、「防衛省は国民の税金を無駄に使い、権力を利用した不正につながっている。こういうことを正さないと、臭いものにはふたという結果になる」として、法案審議よりも疑惑解明を優先させる考えを強調した。 
(Infoseek ニュース-時事通信2007年12月4日17時51分)

例の大連立話があってからというもの、どうも小沢さんの発言は素直に受け取れなくなってしまいました。今回のこの発言も言っていることは厳しいようですが、これは自民党に向けて発言したというよりも、民主党、とりわけ小沢代表に不信感を持っているとされる議員向けの発言なのではないか、と思うのです。

大連立構想は今でも間違っていなかったと考える小沢氏ですが、当面は民主党の代表として自民党と対決せざるを得ません。しかし、民主党内にはそういう中途半端な姿勢を好ましく思わない議員がかなりいるのも事実。小沢氏もそれを承知で自民党との対決姿勢を煽っているものだと思われます。そうでもしなければ代表としての立場がないですからね。

特に民主党内で勢力が強い旧社会党系の左派グループに対しては、「新テロ特措法案」を潰すことが小沢代表の信頼回復のため最も効果的です。小沢氏本人が本当にやる気があるのかどうかは別として、ここでは与党を強く批判しておくことが得策だと考えたのでしょう。

小沢氏は法案審議よりも疑惑解明が優先と言っていますが、そんなに疑惑を追及したら小沢氏本人の疑惑を追及されてしまう危険があります。しかし、それくらい強く言わないと信用してもらえないのかもしれませんね。

小沢代表が本気ではないという証拠に、昨日の鳩山幹事長の発言があります。
鳩山氏はテレビ番組などで、(新テロ特措法案について)「議論して結論を出すことも重要で、世論が納得する環境が整備できた時は採決は十分あり得る」「越年辞さずという思いはあるが、ある程度の(審議)時間が担保されれば、採決するのは当然だ」と年内採決を容認する考えを示しました。

さらに、衆院通過後に参院が60日以内に議決しなければその法案を否決とみなす規定について「正しい国会運営とは思えない。そうでない形で答えを見いだすべきだ」とも述べています。

これらの発言は、鳩山氏及び執行部も「法案成立やむなし」という意思表示と受け取ってもいいのではないでしょうか。
小沢代表はあくまで強硬論を主張し、鳩山幹事長は代表の意向を受けての本音発言。二人の役割分担かもしれません。

やはり額賀氏の証人喚問での失態が響いているのかもしれません。「再可決条項」でなおも抵抗しているようですが、これも民主党内の強硬派に配慮したパフォーマンスに終わる可能性があります。

先日、自民党の伊吹幹事長が民主党について、「初めて権力という名のピストルを持った小学生が、うれしくて学芸会でぶっ放したようなものだ」と痛烈に批判したばかりですが、恐らく小沢代表も民主党内の空気の読めなさには手を焼いているのではないでしょうか。
鳩山氏はどうも気がついているようですが・・・

証人喚問の議決を多数決で決めたり、再可決条項を理不尽だと言ってみたりということは、逆の立場に立たされれば、かえって自分達が不利な立場に追い込まれるのだということ。どうもその辺のことがわかっていないように見受けられます。
仮に野党が衆議院で三分の二の議席を持っていたとしたら、「再議決条項は理不尽な規定であるから、使ってはいけない」と自ら言っているようなものなんですが・・・

私には小沢代表はまったくやる気がないように見えるのですが、それでも新テロ特措法案の行方はどうなるかわかりません。今後の展開に注目です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年12月 3日 (月)

オーストラリア新内閣

豪ラッド新内閣発足 女性・若手多く起用

【シドニー3日共同】オーストラリア総選挙で約11年ぶりの政権奪還を果たした労働党のケビン・ラッド党首(50)を首班とする新内閣が3日、首都キャンベラで連邦総督への宣誓式を行い、発足した。
 閣外相も含めた閣僚30人(首相含む)のうち女性は7人で、全体の約4分の1。平均年齢も50歳を切り、ハワード前政権に比べ、女性や若手の登用が目立つ。
 同国初の女性副首相となるジュリア・ギラード氏(46)は教育相と雇用・職場関係相を兼務。新首相が重点に掲げる教育と労働制度の2大改革を担う。
 公約の京都議定書批准に取り組むため新設された気候変動担当相には、初のアジア系閣僚となるマレーシア出身の女性ペニー・ウォン氏(39)が就任。下院選挙区でハワード前首相を破り初当選したテレビの元人気女性キャスター、マクシーン・マキュー氏(54)は保育問題担当の副大臣に抜てきされた。
(東京新聞2007年12月3日 09時46分)

Rudd 労働党はこれまで党の上層部が協議して閣僚を選ぶ方式をとっていたようですが、今回は首相が独自に閣僚を決めたようです。結構派閥の圧力があったようで、何だか小泉元首相が初めて閣僚名簿を発表した時のような感じですね。ラッド首相も相当な重圧を感じたことでしょう。

それにしても若い内閣です。この記事には載っていませんが、地元の記事によると、青少年・スポーツ相に指名されたケイト・エリス氏は、国会議員2期目のわずか30歳2ヶ月という若さ。もちろん労働党始まって以来最年少の大臣だそうです。

また、環境相に元ロック歌手のピーター・ギャレット氏(54歳)を任命したとのこと。Gillard
ギャレット氏は、ロックバンド「ミッドナイト・オイル」の元ボーカルで、環境保護活動家としても知られている方です。

何かこうやって見てくるとすごい内閣ですね。小泉さんでもここまで思い切った人事はできなかったと思います。

ラッド首相は初仕事として、地球温暖化防止のための京都議定書を批准したそうです。
おおっ!いきなりやってくれましたね。
Garrett スタートダッシュの勢いがすごいだけに、これから先息切れがしてこないかなと少し心配です。しばらくは様子見という感じでしょうか・・・

写真は上からラッド首相、ギラード副首相、ギャレット環境相

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月 2日 (日)

愛すべき登場人物

Gozarunoza38 昨日観た野村萬斎「狂言 ござるの座38th」の感想など少し・・・
演目は「鬼瓦」「鳴子」「岡太夫」の3番です。

「鬼瓦」は狂言の中でも小品といわれる短いもので、内容もこみ入ったものではなくわかりやすいため、逆に狂言師の表現力が問われる作品だと思います。
大名は鬼瓦を見て、ふと故郷に残してきた妻を思い出してしまうのですが、普通に考えると「鬼瓦のような顔をした妻」は夫にとってちょっと怖い存在です。狂言的にいえば「わわしい女」ですね。でも、この大名は懐かしがって泣いてしまうのです。
普段は恐妻家で妻の尻にしかれている大名ですが、本当は恋しくてたまらないという気持ち。何だか複雑ですがわかるような気も致します。そしてそんな大名をなぐさめる太郎冠者の存在も温かい。泣きから笑いへと移っていく展開は単純に見えるようで奥が深いものがあります。
大名役の野村万作師は、夫としての複雑な心境を哀愁あふれる表現力で演じ観客を魅了しました。若い狂言師が演じればまた違う趣があるのでしょうが、そこが狂言の面白いところ。円熟の域に達した狂言師には夕暮れの太陽のようなおだやかさが感じられました。

続いて「鳴子」
太郎冠者と次郎冠者の「合わせ鏡の演技」がみどころ。奥州名所尽くしの謡はやはり太郎冠者役の野村萬斎師の方が次郎冠者役の深田博治師より存在感が勝っていたのは致し方がないことかもしれません。
「寝音曲」などもそうですが、萬斎師の謡を堪能したい方には良い演目だったのではないでしょうか。

最後は「岡太夫」です。私は今回のプログラムではこの演目に一番注目していました。
一言で言えば「名前が思い出せない」というテーマなのですが、昨今はこのテーマ、単純に笑えないのです。
この聟(むこ)のように3歩歩いたら忘れてしまうというほどではありませんが、私もなかなか人の名前など思い出せないことがあり、これは他人事とは思えませんでした。
聟というのは当然若い男性という設定なので単純に笑えるのかもしれませんが、もしこれが舅のほうだったらちょっと洒落にならないです。
萬斎師は無邪気に振る舞う聟という役を見事に演じており、愛すべき聟といった感じでした。蕨餅のおかわりをする場面はとてもリアルな演技で、こんなにおいしそうに食べてくれるのならば作る方もうれしくなります。
「太郎冠者、もっと食べさせてあげて」と心の中で思ってしまいました。
「蕨餅」という言葉でさえ思い出せない聟に、漢詩だの岡太夫だの難しいことを言っても酷ですが、萬斎師の初々しい聟の演技は深刻さを吹き飛ばす明るさがありました。
この演目は是非これからも上演して広く知っていただきたいです。

狂言を観るといつも思うことですが、狂言の登場人物は、どんなに主人や妻と対立してもどこか憎めない愛すべき人物だということです。能の表現が間接的、観念的であることと比べると、狂言は直接的な表現である分、一歩間違えるとリアルになりすぎてしまいます。
そこで、やさしさや温かみがにじみ出るような表現力、演技力が求められるのだと思います。能とは違う意味で奥が深いですね。

能と狂言の違いといえば今回のパンフレットの萬斎師の言葉の最後に、このたび茂山千作翁が狂言師として初めて文化勲章を受けられたことへのお祝いが述べられていました。以下その部分を引用させていただきます。

≪御本人の栄誉もさる事ながら、笑いを扱うために軽んじられ、能の陰にあった狂言の地位がここまで向上し、認められたことを示す、まさに金字塔ともいうべきことだと思います。明治維新後、不遇の時代に苦労した曽祖父・初世萬斎が聞けば、さぞ驚くことでしょう。狂言にとって良い時代になったとつくづく感じています。≫

確かに萬斎師のおっしゃるとおり、狂言というのは能の影に隠れて目立たない存在でした。実際お父上の万作師自身そのことで非常につらい目にあわれたと御著書でも述べられています。昔、能楽師の勝手な都合で間狂言の部分だけカットされてしまったことがあったようで、そのときの悔しさや屈辱感が狂言の立場の向上を目指す原動力になったようです。

萬斎師はご自身の人気は高いですが、やはり狂言界に身を置くものとして能に比べて狂言を低く見る空気は常に感じていたのでしょう。お父上の人間国宝指定とともに茂山千作翁の文化勲章の受章は心からの喜びだったと思われます。

実際私もそういった空気は感じます。格式の高い能の会に行くと、休憩時間だけでお昼を済ますことがあわただしいので、狂言を観ずに食堂でのんびりお弁当を食べている方も多いです。
私は「せっかくの狂言なのに観ないなんてもったいない」と思うので、休憩時間だけであわただしく食事を済ますのですが、能だけを目的に来ていらっしゃる方にとって狂言は休憩時間と同じ扱いのようで残念です。
能好きの友人はいるのですが、そういう人は昨日のような狂言づくしの会には行きたがらないですね。まだまだ萬斎師には狂言の地位向上のため頑張っていただかなければなりません。

☆――――――――――――――---------‐‐‐
<鬼瓦(おにがわら)>
◇あらすじ
長々在京した遠国の大名(シテ)が、訴訟も無事すみ、帰国することになったので、太郎冠者を連れて、日ごろ信仰する因幡薬師(いなばやくし)へお礼とお別れに参詣する。礼拝のあと、この薬師を国許へ勧請(かんじょう)するため、堂の造作を詳しくみて回る。そのうち屋根の破風(はふ)の上の鬼瓦が目にとまり、大名は国に残した妻を思いだして泣きはじめる。太郎冠者が間もなく帰国すればお会いになれると慰めると、大名も気をとり直し、二人で大きく笑う。

<鳴子(なるこ)>
◇あらすじ
実った田を群鳥(むらどり)が荒らすので、主人は太郎冠者(シテ) と次郎冠者に鳴子で鳥を追わせる。二人が鳥を追う田に主人が酒を持って見舞い、夜になれば戻れ、といって去る。二人は酒を飲み、鳥を追い、謡を謡い、酔いか疲れか眠り込んでしまう。心配になった主人が再びくる。眠る二人を見つけて叱るので、二人はあわてて逃げ出す。

<岡太夫(おかだゆう)>
◇あらすじ
聟(むこ)入りにきた男(シテ)に舅は蕨餅(わらびもち)をだし、これは岡太夫ともよばれ朗詠の詩にも詠まれていると教える。帰宅した男は妻に作らせようとするが、名を忘れたので詩をつぎつぎあげさせる。めざす名が出てこずいらだった男が妻に手を上げると、妻が、「紫塵の懶(ものう)き蕨人手を拳(にぎ)る」と吟じたのでやっと思いだす。

出典
小林 責 監修 油谷光雄 編『狂言ハンドブック』三省堂、1995年

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月 1日 (土)

宇宙と香水と狂言と・・・

Toudai2 今日は午前中「東京大学総合研究博物館」に行って『異星の踏査―「アポロ」から「はやぶさ」へ』展を見てきました。

「アポロの月の石」と「ビルト第2彗星の標本」が展示されており、思いがけず貴重なものを見る機会を得て感動しました。

非常に貴重なものであるだけに、警備員さんが立っていましたよ。Toudai3_3

太陽系の神秘と宇宙の無限の広がりを感じさせる展示で、しばしの間、 煩わしい現実の 世界を忘れさせてくれました。

Toudai1 東大構内は木々が色づいていて、すっかり秋の風情でした。

構内を散歩している方も多かったです。

帰り際にコミュニケーションセンターで「東大の香水(二千年の眠りからさめた大賀蓮の香り)」を買いました。

香水の名前は「RENKA(蓮香)」です。Toudai4_2

香りの好みは人それぞれですが、私はとても気に入りました。


午後は国立能楽堂で狂言鑑賞、感想などはまた明日・・・

Nougakudou





写真は上から
・「異星の踏査」のサインボード
・博物館入り口の表示
・「東京大学総合研究博物館」へ続く小道
・東大の香水
・国立能楽堂中庭の紅葉

| | コメント (0) | トラックバック (0)

自民保守派再結集

<自民党>中川昭一氏が新勉強会…「保守再結集」目指す

自民党の中川昭一元政調会長らは29日、保守勢力の再結集を目指す新しい勉強会の発起人会を国会内で開いた。発起人会には同党議員23人のほか、郵政造反議員で無所属の平沼赳夫元経済産業相が参加。来月4日の初会合に向け、会長に中川氏、最高顧問に平沼氏が就くことが決まった。9月の党総裁選で麻生太郎前幹事長を支援した議員が中心となっており、党内には「福田政権をけん制する動きでは」との警戒感も出ている。
 中川氏は「数カ月前まで、みんなが『やるべきだ』と言っていたことが忘れ去られてはならない」とあいさつ。教育再生など安倍晋三前首相が掲げた「戦後レジーム(体制)からの脱却」路線に沿った政策の実現に取り組む方針を表明した。「福田康夫首相や伊吹文明幹事長はじめ党執行部を全面的に支援する」と述べ、福田政権を支えていく考えも強調した。
 ただ、島村宜伸元農相や鴻池祥肇元防災担当相ら麻生氏に近い議員が勉強会に加わっていることから、福田首相の出身派閥・町村派は神経をとがらせている。同派の中川秀直代表世話人は15日の総会で「勉強会が福田内閣を支えようとしない動きになるなら、(参加者は)派閥を出てもらうしかない」と発言するなど波紋も広げている。
【堀井恵里子】

 発起人会に出席した議員は次の通り。(敬称略)

 【自民党】衆院=中山泰秀、西村康稔、萩生田光一(以上、町村派)、山口泰明、戸井田徹(以上、津島派)、古川禎久(山崎派)、中川昭一、古屋圭司、小島敏男、中野清、松浪健太(以上、伊吹派)、薗浦健太郎(麻生派)、島村宜伸、水野賢一、武藤容治(無派閥)▽参院=岸信夫、西田昌司(町村派)、中川義雄、秋元司、衛藤晟一(伊吹派)、鴻池祥肇、浅野勝人、塚田一郎(以上、麻生派)

 【無所属】衆院=平沼赳夫
(Yahoo!ニュース-毎日新聞11月29日23時26分)

このところ保守グループの動きが鈍いので少し心配していました。やはり安倍首相が退陣したことが大きかったですね。あれで一気に自民党内でもリベラル派の巻き返しが強くなってしまいました。福田首相もリベラル派といわれていますから、今回中川昭一氏がこういった勉強会を作ったということは自民党内のバランスをとるうえでも良いことではないかと思います。

保守派に期待するのは一言で言えば「日本の国益を守って欲しい」ということです。本当に当たり前のことなのですが、この当たり前のことができない政治家が多すぎます。
日本の安全保障問題を真剣に議論していただきたいこと、「永住外国人住民の地方選挙権付与法案」の成立に断固反対していただくことなど、保守派に期待していることは沢山あります。

ただし、保守派には期待している反面、不安な面もあります。それは言論が先鋭的になりすぎる傾向があり、一般人への説得力を欠くところです。方向性は間違ってはいないのだけれど、一切異論を受け入れる余地さえなくなるような堅さがあって、そこが引いてしまうところです。空気が読めないところがあるんですよね。
またとても観念的な議論が多いので、もっと現実に目を向けて欲しいことです。たとえば経済問題など現実を見据えた議論をしていただきたいです。

せっかく勉強会を立ち上げるのですから、ここは柔軟性を持って世間一般の方たちにも受け入れてもらえるような幅広い議論ができる勉強会になっていただきたいと期待しています。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »