« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »

2007年9月30日 (日)

お疲れ様でした

3億5千万円払い戻し「レースがよく見えない」…日本GP

28~30日、静岡県富士スピードウェイで開かれているF1世界選手権第15戦日本GPで、第1コーナー寄りの指定席からレースがよく見えないというクレームがあり、富士スピードウェイは30日午前、問題のあった指定席の観客に指定席料金分5万円を払い戻すことを決め、来場者に案内のパンフレットを配った。払い戻し対象者は約7000人で、総額は3億5000万円。
 この席はC席として売られたグランドスタンド側第1コーナーよりの仮設スタンド部分。仮設スタンドは常設席(約2200席)の上方に作られ、ともにC席として販売された。
 チケットは6万1000円で売られ、そのうち5万円が指定席料金分。グランドスタンド中央に次ぐ高額券だが、追い越しが見られる第1コーナーに近いため、完売した。しかし、常設部分に比べ、スタンドのこう配が小さいため、スタンドよりを走るF1マシンがほとんど見えないとして、28日から場内係員などに苦情が相次いでいた。マシンは1コーナーにアウトコース側から進入するため、本格走行中のF1はほとんど見えない。
(goo ニュース-読売新聞2007年9月30日(日)12:45)

何か今年のF1ひどいことになってますねぇ。。。
始まる前は天候が一番気になってたんですが、やっぱり雨。
すっきり晴れれば富士山が見えて素晴らしいところなんでしょうけど、大体あの周辺は霧が出るんですよね。やっぱり鈴鹿でやればよかったのかな。
「パーク&ライド」方式も成功とはいえなかったようで、こんなニュースがあったり・・・

F1観客2万人が足止め、簡易舗装の道路3か所に穴

とどめは上記のニュースと。
やっとたどりついたら指定席からレースが見えなかったなんて踏んだり蹴ったりですね。
おまけに帰りは地獄だし。
行かれた方のお気持ちお察しします。

昔一度だけ鈴鹿にF1を見に行ったことがあるんですが、帰りはひどい目にあいました。
トイレは長蛇の列だったので水分は控えていて喉はカラカラ。
帰りは気の遠くなるほどバスを待って近鉄に乗って、やっとたどり着いた名古屋駅の新幹線ホームでお茶を買おうと思ったら、自販機は全部売り切れ。車内販売のお茶で一息ついたけど、
「もー絶対にF1なんか行かない!」って思いましたね。
とにかくレースを見ている時間よりも、往復に恐ろしいほどの時間がかかるという印象でした。
まぁ昔の話なので、最近の鈴鹿はそんなにひどくないのかもしれませんが。

今後は富士と鈴鹿が隔年開催になるそうですが、お互いに全然違うコースなのでそれは良いと思います。
でも富士は今後反省すべき課題が多いですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月29日 (土)

これなら靖国問題が解決する

いつも勝手に紹介させていただいている大礒正美先生のコラム、「よむ地球きる世界」が更新されました。
今月は「靖国問題」です。
とても重いテーマですが、大礒先生のおっしゃるように天皇陛下のご親拝が実現すれば解決する問題だと思います。
それが実現できれば苦労はしないのですが・・・
しかも、先生は福田首相だからこそこの問題を片付けられるというのですから面白い。

最新のコラムはこちらです。

~福田首相なら片付けられる靖国問題~
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/5562/column/latest.html

以前のエントリにも書いたのですが、終戦記念日に日本武道館で行われる『全国戦没者追悼式』に中国、韓国から文句をつけられたことがないというのは不思議です。
この追悼式には、天皇陛下をはじめ、首相や閣僚、さらには民主党の代表も参加していますが、慰霊される対象の中には、いわゆるA級戦犯も含まれていると考えられています。(含まれていないとの論拠は聞いたことがないのでそう思っています)
場所が神社という宗教施設でないこと、神道形式でないこと、そして、軍人だけではなくすべての犠牲者が慰霊の対象というのも突っ込みようがないからかもしれません。
でも、何といっても天皇陛下にご臨席いただいているという事実が大きいです。
さすがの中国、韓国も天皇陛下のご臨席にケチをつけるわけにはいかないのでしょう。

天皇陛下は皇太子時代に靖国神社に参拝していただいており、陛下になられてからご親拝はありませんが、その代わりに、春と秋の例大祭に勅使を遣わされます。靖国神社としては勅使は陛下と同じ扱いであるという認識です。
でも、陛下自らのご親拝が実現すれば一番良いわけです。

実は自民党の麻生前幹事長も大礒先生と同じ考えなんですね。
先生の平成18年6月26日のコラム「小泉訪米の直前、なぜ戦没者墓苑拡充案か」の中に、『麻生太郎外務大臣(当時)も平成18年1月28日、講演で「総理ではなく天皇陛下の靖国参拝」がスジだという意味の発言をしている』との指摘があります。
しかし、仮に陛下のご希望があったとしても、ご親拝阻止へ向けて様々な力が働き現実には難しいでしょうね。

大礒先生は解決方法として、「福田首相は早急に天皇に拝謁して説明し、ご親拝の再開を要請すればいい。立憲君主としては、行政の長である首相の要請を断ることができない」と提案されています。

「靖国には行かない」と公言している福田首相が、陛下に要請するというのも変な感じですが、大礒先生は、「福田さんは、公約通り、また自分の信念に従って、靖国参拝は行わないで済む。つまり、天皇陛下のご親拝が再開されれば、もう総理大臣が行こうと行くまいと誰も問題にしなくなるのである」と結論づけています。

確かに、中国は非公式に総理・外相・官房長官の参拝以外は文句を言わないとしているので、陛下のご親拝には文句を言わないということで、それ故陛下にご親拝されてしまったらこの問題は終わりということです。

保守派の安倍さんではなく、リベラルな福田さんこそが靖国問題を解決できるという視点は面白いです。
確かに先生のおっしゃっていることは理解できますし、それが実現できれば一気に解決するとは思いますが、現実問題として考えると福田首相がそういう決断をするとは思えないので難しいのではないでしょうか。
いつも大礒先生の提言は現実に即していて、いわゆるガチガチの保守論壇の方たちの頑なな論と比べると一味違うのですが、今回ばかりは実現性ということを考えると難しいと思います。

もちろん、解決の鍵は天皇陛下のご親拝にあるということは認めます。
恐らく中国は、北京オリンピックに向けて何とか天皇陛下を中国に招待しようと考えているはずです。それは同時に陛下のご親拝阻止でもあるということ。
福田首相は早速中国から招待されているようですから、天皇陛下の訪中問題をどのようにお考えになっているのか見守りたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月28日 (金)

ミャンマー紛争について

ミャンマーの武力弾圧、日本政府が駐日大使に「遺憾の意」

ミャンマー軍事政権による反政府デモへの武力弾圧に関し、木村仁外務副大臣は27日、フラ・ミン駐日ミャンマー大使を外務省に呼んで遺憾の意を伝え、事態の穏便な収拾を求めた。
 ただ、日本政府は米国や欧州連合(EU)が主張するミャンマーに対する経済制裁の実施には慎重な構えを崩していない。
 福田首相は27日夜、首相官邸で記者団に「(ミャンマーで)遺憾なことが起こっている。解決するには何をしたらいいのか考えていかなければならない」と述べた。
 町村官房長官は記者会見で、同国への経済制裁について「まだ(国連などで)具体化しているわけではない。直ちに制裁ということを、我が方から言及する必要は無い」と慎重な姿勢を見せた。これに関し、外務省幹部は「経済制裁でミャンマー国民を困窮させるよりも、軍事政権に早期の平和的解決や、民主化を促す方が現実的な対応だ」との考えを示した。
(Yahoo!ニュース - 読売新聞9月27日21時39分)

緊張が続くミャンマーで、ついに日本人ジャーナリストに犠牲がでてしまいました。
国連もいろいろと動いているようですが、ミャンマーと経済的な関係が深い中国が制裁発動に反対したため「安保理各国はミャンマー情勢に懸念を表明し、同国政府に自制を求める」との声明に留まりました。
安保理は1月にも、ミャンマーの人権状況改善を求めた米英両国提出の決議案を採決しているのですが、常任理事国の中国とロシアが拒否権を行使したため否決されています。

中国はミャンマーと資源開発分野で強い結びつきがあり、つい先日も中国石油天然気(ペトロチャイナ)はミャンマーの近海天然ガス田の供給権を獲得したばかりです。
中国としては、「人権」と「経済的利益」のどちらも国連には口を出して欲しくないわけで、中国が安保理で拒否権を行使し続ける限り、国連は無力だということがまたしても露呈されてしまいました。

世界で起きている紛争の中には、ミャンマーのように一見地域紛争に見えるものも多いかと思いますが、経済のグローバル化に伴って戦略的資源(石油、天然ガス等)の開発、売買に外国の企業が関与している場合が多く、紛争国側の政府はその利益を兵器の購入等、軍事力の増強に用いることができます。結果的にお互いの国の利益となっているので、なかなかこの構造を壊すことができないのです。

日本政府はミャンマーに対して一貫して対話重視路線でやってきました。これは圧力を重視している北朝鮮と対照的です。その理由として、歴史的にミャンマーは親日国であるということのようです。中国の影響力が年々増大していく中、日本が独自の外交戦略でこの国に影響力を及ぼしておくことは必要だと思います。
ただし、今回は日本人が犠牲になっていることもあり、今後紛争が激化してくればこのまま対話路線を継続するのが妥当かどうか、福田首相の判断が求められる可能性もあるのでは。

今回の紛争の遠因として、ダルフール問題に続きまたしても中国のエネルギー問題が関わっているわけで、そろそろ真剣に国際的なエネルギーの協調政策を考える時期にきているのかなと思うわけです。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年9月27日 (木)

背水の陣で戦う福田首相

Fukuda福田内閣の支持率が57%だとか。
ほとんど安倍内閣の引継ぎ内閣で、まだ何も仕事をしていないというのに、これはかなり高い支持率だと思います。
でも、この支持率は小泉、安倍と続いた内閣への期待値とは少し違う意味合いがあるような気がします。

改革、改革と言われ続けたここ数年の世の中の動きに、ついていけなくなった人たちがいて、この辺りで一息つきたいと思っている。そういう人たちにとって福田首相は何となく安心できる存在なのではないでしょうか。期待値というより安心感の数値のような気がします。

また、参議院で与野党逆転していることから、これまでのように与党単独採決という手は使えない。否応なしに野党と協議を重ねていかなければならないわけで、そういう意味でもソフトイメージの福田さんは得をしている。

それになによりも福田氏の場合、マスコミが叩かない。前総理の安倍氏が徹底的にマスコミを敵に回したのとは違って、リベラル色が濃い福田氏は批判し辛いのでしょう。
内閣の陣容はほとんど同じで、トップが交代しただけだというのに、この差は一体何だろう。これではあまりに安倍氏が気の毒でならない。Abe

マスコミは「戦後レジーム」の転換というスローガンをとにかく叩き潰したかった。
マスコミや官僚は「戦後レジーム」の恩恵を受けていた側というのもありますが・・・
ある文化人が「戦後レジームの中には良いこともたくさんあった。戦後レジームの転換と言われると、戦後のすべてを否定された気がする」と言っていました。

確かに、抽象的、観念的な言葉が先行していて、何が変わるのかわからない不安な気持ちというのはあったと思います。
「郵政民営化を実現します!」というような具体的なスローガンを掲げた方がよかったのだとは思いますが、そうしたくなかったのも安倍首相らしいところ。

私は安倍氏については、復党問題で最後まで批判していたし、一歩下がって見ていたところがあるので安倍応援団からは叩かれる人間ですが、安倍氏が短期間に成し遂げた仕事は非常に中身が濃く、本当によくやって下さったと思っています。

残念だったのは、当初安倍氏を熱狂的に支持していた保守(それもかなり右)の方たちが、安倍氏が一番苦しい時、一番支えなければいけなかった時に見放してしまったこと。
慰安婦問題では、応援団の方が完全に安倍氏の足を引っ張ってしまったように見えました。

Koizumi4 実は私のようにクールに見つめていた人間よりも保守派の人たちの方が、自ら設定した期待値に答えてくれない安倍氏に冷たかった、というのが現実だったのではないでしょうか。
小泉氏は常に抵抗勢力と戦っていましたが、安倍氏は味方だと思っていた人たちとも戦っていたような気がします。

さて、「背水の陣内閣」の福田首相は何と戦ってくれるのでしょうか。
小沢さんですか・・・

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年9月26日 (水)

また北にだまされるかも

重油5万トン、北に供与へ=テロ支援国解除は「未決定」-米次官補 

北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は25日、核施設の無能力化など「次の段階」措置履行の見返りとして北朝鮮に提供されるエネルギー支援について、米国も中国に続き、近く重油5万トンを供与する方針を明らかにした。成田空港に到着後、記者団に語った。
 ヒル次官補はまた、ライス国務長官が北朝鮮による日本人拉致問題の全面解決を待たずに、北朝鮮のテロ支援国指定を解除する可能性を示唆したことについて、発言内容をまだ確認していないとした上で、「北朝鮮が非常に望んでいることだが、何ら決定は下されていない」と述べた。
(goo ニュース-時事通信2007年9月25日(火)17:44)

イスラエルがシリアを空爆したのは、北朝鮮から提供された核関連施設なのではないかという疑惑について、その後続報が出てきません。
北朝鮮がイスラエルに対して非難声明を発したこと自体が、北朝鮮が関わっていたことを証明しているとも受け取れます。実際、アメリカのネオコンはそのように見ているようですが、未だ憶測の域を出ていません。

どうもアメリカは意図的にこのニュースの続報を出させないかのような雰囲気です。
それというのも、アメリカにとって今は対イラン、中東情勢に集中したいわけで、この疑惑を蒸し返すと北朝鮮との交渉に重大な影響を及ぼしかねません。
過去にアメリカは北朝鮮には何度もだまされており、同じ轍は踏まないということです。

2002年11月、日・米・韓・EUの代表からなるKEDO理事会における北朝鮮への重油供給停止決定の後、何が起こったかというと、北朝鮮の「核凍結解除、核施設の稼動と建設の即時再開宣言」でした。
その後直ちに「IAEAの監視カメラの無力化及び封印の解除」という行動に出ます。

北朝鮮の言い分は、「重油を供給しないのなら、電力生産のために核施設を稼動させなければならない」というものでしたが、当時イラク問題を抱えていたアメリカの事情を見透かして、一気に強攻策に打って出たわけです。

重油供給停止という圧力をかけた結果、今日に至るまで北朝鮮の核開発が進んでしまったのは事実。アメリカはまた同じ失敗を繰り返したくないということなのかもしれません。

2002年の11月頃といえば、ブッシュ大統領が85%前後という高支持率を誇っていた頃の話です。ネオコン全盛の頃でさえ北朝鮮には振り回されていたのですから、ましてや現在の北朝鮮融和派の国務省が力を握っている現状では、強攻策は難しいでしょうね。
シリアの核関連施設については、北朝鮮との関連について、よほど決定的な証拠が出てこない限り、北朝鮮に圧力をかけることはできないと思います。

結局、アメリカも国益を考えてこういう行動に出ているのですから、拉致問題を抱える日本も何が国益なのかを見極めて行動すればいいのでは。場合によっては6カ国協議から離脱するくらいの覚悟を持って臨んで欲しいです。
「日本に協力しなければ、インド洋とイラクの両方から自衛隊を引き上げちゃうよ」ってアメリカを脅してみるのもいいかも。
テロ特措法ばかり注目されがちですが、北朝鮮問題における福田首相の見解をお聞きしたいところです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年9月24日 (月)

小泉チルドレンは何を評価されたのか

小泉前首相、チルドレンらと懇談・平沼氏復党批判を評価

自民党の小泉純一郎前首相は23日夜、中川泰宏氏ら衆院当選1回の「小泉チルドレン」らと都内で懇談した。小泉氏は先の代議士会で1回生議員が郵政民営化に反対して離党した平沼赳夫氏の復党に異論を唱えたことについて「(ポスト安倍の)流れが大きく変わった。勇気があり立派だ」と評価した。会合は小泉氏が呼びかけた。
(NIKKEI NET(日経ネット):2007年9月24日07:01)

「強い派閥」今は昔 中間議員、麻生氏へ 自民総裁選

(前略)23日夜、小泉氏は中川氏や猪口邦子氏ら当選1、2回の衆院議員を都内の中華料理店に招いた。総裁選を振り返り、こう語りかけた。「すごかった。勇気があった。影響力があった」
(asahi.com:2007年09月24日07時18分)

自民党の人事については、明日の内閣人事を見たうえでないと現時点では何ともいえないので小泉さんとチルドレンについての記事を取り上げてみました。

この記事の書き方だといろんな意味にとれますね。
日経の記事については、素直に読むと記事のタイトル通りなんですが、単にチルドレンが福田支持を表明してくれたことに対して、「流れが大きく変わった」といっているだけにも取れます。
評価したのは「平沼氏復党批判」なのではなくて、「流れを大きく変えたこと」自体なんじゃないですかね。
朝日の記事は前段としてチルドレンたちの復党批判が書かれてはいるけれど(リンク先の記事をご覧下さい)、23日の小泉さんの発言の中には復党批判なんてないし、単に「君達の影響力はすごかったね」と言っているだけのような感じです。

小泉さんが「平沼氏の復党に異論を唱えたチルドレンの言い分は最もだ。私も平沼氏の復党には反対だ。彼を無条件で復党させようとしている麻生を支持するわけにはいかない」と言ったのなら別ですけど。
小泉さんの漏れ伝わってくる言葉はいろいろと解釈できるので難しい。

今回、小泉さんが福田さん支持にまわったことで、小泉さんは反麻生なのではないかとの意見も見られますが、私は違うと思います。
もちろん、小泉さんにとって平沼氏の復党話は不快だったでしょう。
でも、復党が不快なら、すでに党内にはごっそりと復党組が戻ってしまっているわけで、それが主たる原因ではないと思います。

小泉さんはこれまでも局面ごとに冷酷ともとれるカードを切ってきました。
小泉さんにとっては小沢民主党を倒すことが当面の目標だと思うので、今は福田カードを切るのが最善だと判断したのではないでしょうか。

福田内閣は選挙管理内閣として短命に終わる可能性が高い。
それならば選挙公認において、チルドレンを含む現職優先を執行部に約束させることを条件に福田支持に回る。
総選挙でチルドレンの多くは討ち死にすると思うけれど、そこで勝ち残れたチルドレンは一人前の議員として次の内閣(麻生内閣か?)の戦力になると見越しているのでは。
一度選挙の洗礼を受けたチルドレンならば、たとえ郵政造反組に同情的な麻生さんであっても認めざるを得ないと思うのです。

小泉さんが麻生さんを高く評価しているのは、総務大臣、外務大臣と主要ポストを歴任させたことでも証明されています。
小泉さんの人事に関する考えは適材適所。
自分の敵であろうが役割に応じて粉骨砕身働いてくれれば評価する。
郵政解散の臨時閣議で、麻生総務相は当初反対意見を述べ、衆議院の解散の署名を拒絶しました。
最終的には署名し、賛成に回りましたが、一度は反対した立場でもあり、ご本人もまさか次の人事で外務大臣という要職に抜擢されるとは思ってもいなかったでしょう。
小泉さんも麻生さんもお互いに信頼関係はあると思います。

小泉さん的には郵政解散で棄権に回った古賀さんのような人のほうが嫌いだと思います。
今回の人事で古賀氏は選挙対策委員長になりましたが、内心チルドレンの公認はしたくないでしょうね。
でも、小泉さんに逆らうわけにもいかないと思うので現職優先でいくのだと思います。

さて、明日の内閣人事はどうなりますか。

そうそう、全然関係ないことですが、ひとつ気になっていることがあります。
福田さんのクールビズ姿って見たことがないんですが・・・
9月末までは実施しているはずなので、どうなるのか気になってます。
来年の6月1日には福田さんが総理じゃないかもしれないので、一度見ておきたいのですが・・・

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年9月22日 (土)

総裁選と北朝鮮情勢

今回の自民党総裁選は、情報戦がすさまじくて何が本当の情報なのかまったくわかりません。
こんな投げやりなことを言ってはいけないのでしょうけれど、
『もうどっちでもいいから早く決まって下さい』
という気分です。

こんな気持ちになれるのも日本が平和だからでしょうね。
今日は所用で一日外出していたのですが、ネットを離れると世間では総裁選なんて関係ないという雰囲気。
それよりも、「そろそろ秋物のお洋服を買わなくっちゃ」、「おいしいものも食べたいね」、「涼しくなったらどこか旅行にでも行こうか」なんてことの方に関心がありそう。
テレビをつければ総裁選のニュースをやっているけど、「あぁそういえば総裁選だったね」程度なのかもしれません。

安倍首相が入院されてから10日ほど。事実上日本国の首相がいない状態でのんびり総裁選をやっていられるほど日本は平和だというわけです。
これが「経済一流、政治は三流」といわれる日本だからできることなのでしょうか。
経済が一流なのかどうかは?なところもありますが。
「日本には政治屋はいるけれど政治家はいない」といわれるのが政治は三流といわれる所以ですか。
政情不安定な国家ならクーデターが起こっていたかもしれませんね。
情報戦というクーデターは起こっているのかもしれませんが・・・

まぁなんだかんだ言っても明日には新しい総裁が決まるわけです。
恐らく福田さんに決まるのでしょうけど、興味があるのは麻生さんがどれくらいの票を獲得するのかという点。

私はキャラ的には麻生さんが好きですが、彼の主張する政策の中には支持できない部分もあり、逆に福田さんの主張にも同意できるところがかなりあるので、何が何でも麻生さんに勝ってもらわなければならないとまで思っていません。
それよりも、麻生さんの獲得票が次回の総裁選に影響を及ぼすほどになるのか気になります。

また、福田さんに決まったとしても、昨日の公開討論会での「問題発言」を聞くとちょっと不安になりますね。
官房長官時代なら「フフン」で逃げられたかもしれないけど、総理大臣はそうはいかないですよ。

日本国民としては総裁選の行方が気になるところですが、本当は「北朝鮮がシリアの大量破壊兵器の開発を支援していたのではないか」というニュースにもっと関心を払ってもいいと思います。

実際、イスラエルがシリアを空爆したのは、北朝鮮から提供された核関連施設なのではないかという疑惑も出ているようです。
これが事実であれば今後六カ国協議の行方にも影響を及ぼすのは確実で、ブッシュ米大統領も北朝鮮のシリアへの核協力疑惑に言及していることから今後の情勢に注目したいと思います。

北朝鮮にとっては、せっかくアメリカが融和路線に傾きかけてきた時にこういうニュースが流れてくるのはまずいわけで、もうどうにでもなれと日本海にミサイルを撃ってくるかもしれない。
はっきり言ってそれくらい世界は緊張している状態なのに、事実上首相が不在のまま総裁選をやっている日本は危機管理上大丈夫なのかと思ってしまいます。
最初に「日本は平和だ」と書きましたが、本当は隣に危機が迫っているのかもしれません。

さて、北朝鮮に比較的融和的な福田さんはこういった国際情勢をどう見ているのでしょうか、公開討論会で聞いてみたかったですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月21日 (金)

決議を急いだのはドイツのせい

決議分裂「日本のせい」、安保理各国に反感 給油謝意

テロ対策特別措置法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動を継続するため、日米が目指した「国連決議によるお墨付き」は、ロシアの棄権という想定外の結果に終わった。
 ロシアのチュルキン国連大使は決議の本来の目的である国際治安支援部隊(ISAF)の任務延長を、米国主導の対テロ作戦「不朽の自由」(OEF)からはっきり区別。「(OEFの有志)連合の活動は国連の枠外のものだ」と言い切った。
 背景には「安保理の一員でもない特定の国」(チュルキン大使)の国内事情を、安保理決議の交渉に持ち込んだ米国への反発がある。米国は前文をいじるだけなら全会一致に持ち込めると踏んだが、読み違った。
 全会一致が崩れた原因が「これまでなかった海上阻止活動への言及」(同大使)にあるのは明らかだ。各国は「分裂は日本のせいだ」と見ている。賛成した中国の劉振民・国連次席大使も「全会一致を目指す努力を怠ってはいけない。これが前例とならないことを願う」とくぎを刺した。
 来月半ばまで任期が残っているISAFの任期延長を急いだのには、同じく安保理外のドイツの事情もある。独連邦議会は20日からISAFへの派兵延長を議論する予定で、安保理決議が必要だった。結果として、欧州勢が採決を強行した。
 チュルキン大使は採択後、記者団に「議論が尽くせなかった。全会一致にはもう1日必要だった」と強調した。ロシアの協力を取り付ける時間が与えられないまま、不完全な成果と日本への反感だけが残った。
(asahi.com:2007年09月20日13時06分)

アフガン決議についてはメディアごとに微妙な表現の違いがありましたが、ここでは朝日新聞をとりあげてみました。
ロシアが棄権したことは事実ですが、これが朝日新聞の手にかかると、まるで日本のせいで全会一致の賛成ができなかったかのようです。
まぁ朝日らしいといってしまえばそれまでなんですが、記事のタイトルからしてかなり悪意に満ちた表現です。

この決議の背景には記事にもあるように、日本だけではなくドイツの国内事情もあったようです。
朝日新聞には「来月半ばまで任期が残っているISAFの任期延長を急いだのには、同じく安保理外のドイツの事情もある。独連邦議会は20日からISAFへの派兵延長を議論する予定で、安保理決議が必要だった。結果として、欧州勢が採決を強行した」とあります。

なぜ朝日がこの部分を載せたのかわかりませんが、これによって決議を急がせたのはドイツの国内事情だということが明白になってしまいました。
事実、ドイツ政府は19日にアフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)などへの連邦軍派遣を1年間延長することを閣議決定しています。(ソースはこちら
決議を急いでいたのはドイツだったんですね。

現在日本は自民党総裁選の真っ只中、臨時国会も開店休業状態です。ドイツと違って、決議を一日を争うほど急いではいなかったのですからね。チュルキン大使は「議論が尽くせなかった。全会一致にはもう1日必要だった」と言っているので、日本としてはあと1日議論してくれてもよかったんですけど。

しかも、毎日新聞の記事ですと、ドイツは国際治安支援部隊(ISAF)だけではなく、米国主導の対テロ作戦「不朽の自由」(OEF)の重要性を示す文言を入れるよう求めているんですね。ドイツにとってもOEFの活動は重要だと認めているわけです。

ところが朝日の記事だと、日本が参加しているOEFをはっきり区別して国連の枠外の活動であるとしています。
複数のメディアの記事を読み比べてみると、どうもドイツの事情が主であるようです。

それにロシアが棄権した本当の理由は全然違うところにあるのではないでしょうか。
安保理の常任理事国でもない日本とドイツが影響力を及ぼしたことも不快だったでしょうし、なにより今回は米軍主導の「不朽の自由作戦」に言及していたこと自体が気に入らなかったんでしょう。

これ以上インド洋でのアメリカの影響力が大きくなるのは面白くない。それは中国も同じ考えなんでしょうけど、中国の場合、今は北京オリンピック等を控えてあまり国際社会ともめたくないし、対日関係においては、親中派といわれる福田さんが次期総理になりそうな微妙な時期に、日本との関係を悪化させたくないなどの理由で賛成に回ったと考えられます。

もちろんこれは私の勝手な想像なので、ロシアの真意が何なのかはわかりません。
とにかく今回の国連決議は、日本が国連を利用できたという意味で評価できると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月20日 (木)

どうする民主党

テロ海上阻止「謝意」 政府が働きかけ 安保理決議採択へ

【ニューヨーク=長戸雅子】イタリアは18日(日本時間19日)、米中両国の同意を得て、アフガニスタンで展開されている国際治安支援部隊(ISAF)の任務を1年間延長する決議案を国連安全保障理事会に提出した。決議案には日本が海上阻止行動に参加する米軍主導の「不朽の自由」作戦の参加各国への「謝意」を盛り込んだ。19日(同20日)にも採択される見通し。
 海上自衛隊によるインド洋上での給油活動の根拠となっているテロ対策特別措置法の延長については、日本の民主党が「国連決議に基づいたものではない」と反対しており、日本政府が「謝意」の一文を盛り込むよう安保理の理事国に働きかけた。海上阻止行動を含む「不朽の自由」作戦に「謝意」を示す決議案が採択されれば、国会での論議に影響を与える可能性がある。(以下略)
(goo ニュース-産経新聞2007年9月19日(水)16:08)

う~ん、私の愛読ブログ、雪斎先生の読み通りになってきました。
先生が「北朝鮮に対する制裁決議などに比べれば、余程、採択に向けたハードルが低い」とおっしゃっていたように、案外簡単に採択されるようです。

私も以前のエントリで、「国連をとるのか日本独自の判断でいくのかの二者択一であるのはナンセンスというもの。利用できることは大いに国連を利用すればよい」と書きました。
国連なんてどうせ各国の利害がぶつかりあうところ。国連の絶対視は危険です。
国連も数多くある外交手段の一つとして、今回のように国益に応じて利用すればいいのです。

民主党の鳩山幹事長は、この決議案が採択されたとしても、反対の姿勢は変わらないようです。
「日本から感謝しろと強要するのは茶番だ。国民の失笑を買う。むしろ厳しく追及する」とまで述べて、この問題で与党に妥協することは一切ないという姿勢です。
国民の失笑を買うのは民主党の方だったりして。

安保理決議に反対する民主党というのもすごいですね。2chではテロリス党なんて揶揄されてますが。

もちろん小沢代表は承知の上で行っていること。ここで与党に妥協したらまた政権奪取から遠のいてしまう、ここが頑張りどころだということでしょう。

それならば徹底的に民主党に反対を貫いてもらうのもいいかもしれません。
すでに今回の首相辞任のゴタゴタで日本の国際的地位は急降下しています。
この際、地に落ちるまで与党対民主党のガチンコの勝負を見せてもらって、世論を喚起させるのもいいのでは。
参院選では国民の生活に直結した問題で与党は敗北したわけですが、争点としては関心の薄い外交政策に注目してもらえるいい機会かもしれません。

小沢さんも鳩山さんも「参院選の結果は民意だ」とやたらと主張していますが、外交政策まで民主党は支持されていると本気で思っているならばかなり痛いです。
外交・安全保障政策で議論すれば、民主党内で相当意見の隔たりが出てくるのは確実。自民党も国会で徹底論争した方が有利かもしれません。

もちろん民主党はそうはさせないでしょうし、なによりも反対を貫くことが目標となっているので、こちらが期待するほどの政策論争になるかどうかはわかりませんが・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月19日 (水)

アフリカ支援とエネルギーの安全保障

日中、アフリカ支援で連携模索 初の高官協議

政府は18日、対アフリカ支援策をめぐり中国と初の高官協議を開いた。石油などエネルギー資源確保を目的にアフリカ進出が著しい中国との連携を模索するとともに、来年横浜で開催されるアフリカ開発会議に向けた協力を取り付ける狙いがある。日本側はダルフール紛争を抱えるスーダンに中国が巨額の資金援助を実施していることなどを念頭に透明性の高いアフリカ支援が重要との考えを表明した。
(goo ニュース-共同通信2007年9月18日(火)19:00)

今回の中国との協議は対アフリカ支援策とのことですが、本当は中国のエネルギー政策について協議すべきなんじゃないかと思います。
支援問題を中心に考えると、どうしてもお互い支援合戦になってしまい、相手のやり方を非難することにもなります。

なぜ中国はこんなにも必死でアフリカに進出しているかというと、記事にもあるように主にエネルギー資源確保のためです。まずそこから考えないと根本的な解決はできないのではないでしょうか。

ダルフール紛争がらみで中国の行動は国際的に非難を浴びることが多いのですが、中国の立場に立てば、経済成長を続けるためにもエネルギーの確保は欠かせないわけで、その点は一定の理解を示したうえ、エネルギー分野で国際社会が協力を示す必要があります。

特に、日本、米国との関係は重要です。
米国、中国、日本は石油消費国のトップスリー。エネルギーと環境政策において、この三国が協力しなければ国際社会での実効性はないといってもよいです。

中国は、エネルギーの安全保障上非常に不安を抱えている状態です。
例えば、中国の石油備蓄はほんの一ヶ月程度です。
「新植民地主義」と批判される中国のアフリカや発展途上国への投資攻勢を緩和するためにも、思い切って日米が中国のエネルギーの安全保障に協力していくほうが、むしろ全体としてのリスクを低減させると思うのですが。

エネルギー問題は国益と国益が衝突する難しい問題ですが、省エネ技術や環境対策は、日本がリーダーシップを取れる数少ない分野であり、中国への協力によって政治的緊張緩和が進むことが期待できます。
来年のアフリカ開発会議ではそういった観点で議論していただきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年9月17日 (月)

各国大使、小沢代表を説得へ

約10カ国大使が合同説明へ 海自の給油継続要請で

インド洋での海上自衛隊による給油活動継続のため、アフガニスタンやインド洋に部隊を派遣している約10カ国の駐日大使が、与野党国会議員を対象にテロリストの海上阻止活動に関する合同説明会を計画していることが16日、分かった。米英両国に加えパキスタンやフランスなどの大使が参加する見通しで、国際社会一体の活動であることをアピールし、海自活動の継続を「説得」する場になる。
 在京外交筋が明らかにした。日程が折り合えば10月上旬にも開催する方向で調整中。シーファー駐日米大使だけでなく、各国大使が一堂に会することで「米国が独自に始めた戦争」(小沢一郎民主党代表)との見方を取り除きたいとの思惑がある。
 合同説明会にはこのほか、オーストラリア、カナダ、ドイツなどの駐日大使も出席する方向で検討しており、最終的には10カ国前後になる見通し。具体的なインド洋の活動に関しては、現地に駐留している米海軍幹部らが説明する方向で準備を進めている。外交筋は「どこまで軍事機密を出せるか分からないが、ある程度踏み込んで新しい情報を提示したい」としている。(共同)
(東京新聞2007年9月17日02時02分)

在京外交筋というのは外務省が動いているんでしょうか。
最近の世論調査で、海自の給油継続への賛成がじわじわ増えていることも考えると、こういう動きはかなり民主党にプレッシャーをかけることになりますね。

小沢さんは国連決議がなければ国際協力ができないと言っていますが、この発言は政権奪取までは民主党内の旧社会党系勢力を離反させないための、小沢さんの戦略的発言なのではないかとみています。

国連を重視することは相対的に日米同盟や自衛隊の存在を軽視することにつながります。これは「日本の安全保障の国連への委任」であり、左派勢力も受け入れやすい考えです。

湾岸戦争当時の小沢さんは自民党幹事長として、日本の国際社会に対する積極的貢献のために奔走していました。
あの時、小切手外交と揶揄された屈辱は、当事者である小沢さんが一番身にしみていることと思います。本音では小沢さんテロ特措法の延長には賛成なのではないでしょうか。
政権奪取のためなら信念をも曲げる、党内左派は最大限利用するといったところでしょう。

次期総選挙に向けて危機感を感じなければいけないのは、本当は民主党内の左派勢力の方々だと思います。
小沢さんは、未だ100近い選挙区で公認内定者を決めていません。
これはかなり不気味なことで、自民党に手を突っ込んで民主党から擁立させる可能性もあります。そのときは容赦なく旧社会党系議員を切るんじゃないかな。
海自の給油継続法を廃案にして自民党を追い込み弱体化させることが狙いなのかもしれません。
以上は私の妄想なんですけどね。

まぁそれはそれとして、国連というのは過度の期待を抱いてはいけない組織だという話を一つ。
元国連大使だった佐藤行雄氏の話です。

<<2001年12月、タリバン政権崩壊後のアフガニスタンに国際治安部隊を送ることについての安保理決議案を突然、みせられた。翌朝に採択されるというその決議案は、治安部隊の経費を国連加盟国が分担する通常予算からではなく、治安部隊に兵力を送らない国からの自発的拠出にする、としていた。当然、日本が最大の対象だった。
 部隊を出さない国にとくに多額の経費を分担させるという方式は国連でも前例がない。安保理の常任理事国のイギリスとフランスの勝手な提案だった。佐藤大使は衝撃を受け、八方に手を打って、なんとか阻止をしたという。>>
(古森義久『国連幻想』(産経新聞社)より引用)

こんな提案に乗せられていたら、湾岸戦争の二の舞になっていたでしょうね。
国連は欠陥の多い組織で、国連中心主義の思想が危険であることは、ここ近年のアフガニスタン、イラク、北朝鮮問題のニュースを注意深く見ていた方達には、ほぼ常識となっていることと思います。

拉致被害者が日本に帰国してから今日で5年になりますが、この間、国連の安保理がいかに無力であったかということをみても明らかでしょう。
北朝鮮への非難決議一つ出すにも中国やロシアの抵抗を乗り越えなければならない現状を考えれば、自国の国益にかかわる問題をすべて国連に委ねるという考えがいかに危険であるか明白です。

むしろ国連に対しては、必要に応じて日本の国益のために国連を利用してやろうと思えるくらいの視点が必要なのではないでしょうか。
国連をとるのか日本独自の判断でいくのかの二者択一であるのはナンセンスというもの。
利用できることは大いに国連を利用すればよいのです。

まぁ小沢さんの主張は政権交代がらみだとみているので、政界再編を早めるのであれば、日本の国際的地位が地に落ちるのを覚悟で、海自の給油継続法を廃案にさせるという選択もありですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月16日 (日)

キャラの違う二人

自民総裁選で立会演説会 福田、麻生両氏が所信

自民党は16日、党本部で総裁選の立会演説会を開き、福田康夫元官房長官(71)と麻生太郎幹事長(66)の両候補がそれぞれ党所属国会議員約170人に所信を訴え、支持を求めた。福田氏は政治への信頼回復に取り組む姿勢を強調、麻生氏は各分野の潜在能力を引き出す政策に重点を置く考えを示した。福田、麻生両氏は同日午後、都内のJR渋谷駅前で初の街頭演説を行い、自らの政策などを訴えた。
(goo ニュース-共同通信2007年9月16日(日)20:36)

Aso_fukuda 今日は久しぶりに朝から自民党総裁選関連番組をはしごしてしまいました。
おもしろかったですねー。
福田さんと麻生さんってライバル同士のはずなのに、何かすごくほのぼのした雰囲気が漂っていていい感じでした。

福田さん、昨日の会見の時麻生さんを評して、
「仕事ぶりを拝見し、正直言って私にないものを持っておられる。私が考えつかないことを発想できる、21世紀的な人物だ。本当はこういう人と組むといいんですよね。うまくいくんじゃないかな」
なんてちょっと照れくさそうに言ってましたよね。麻生さんもあの素敵な笑顔で答えていてなんか萌えました。

今日は渋谷で街頭演説会がありました。麻生さんはアキバでもやったんですよね。行きたかったなぁ・・・
渋谷の演説会はネトラジで聞いてました。
「最近、少々キャラが立ち過ぎて、古い自民党の方々にあんまり評判のよくない麻生太郎です」と、若者へのつかみがうまい麻生さん。
福田さんは、ご自身の主張を親しみやすい口調でお話されていました。年配の方には福田さん評判が良いようです。

会場では、
「タロー!」
「麻生さんがんばってぇー!」
と、ものすごい声援。
さすがに若者の町渋谷では麻生さんに軍配が上がったようです。
一年前の総裁選の時、麻生さんに握手してもらったことを思い出して懐かしかった。
あの笑顔で見つめられたら誰だってファンになっちゃいますよ。

党側の発表で1万3000人集まったとか。
確かにニュースで映った感じだとすごい人だかりでした。
福田さんは総理になったとしても、麻生さんのこの人気を利用しない手はないと思うんだけど・・・

劣勢を覚悟の上、麻生さんが立候補してくれたおかげで談合密室政治批判をかわすことができたし、何よりも総裁選が盛り上がってる。福田さんも喜んでると思うし、本当に麻生さんに感謝です。

それにしても、自民党の総裁選で民主党の影がすっかり薄くなっちゃいましたね。
これが23日まで続くんですからたまらないだろうなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年9月15日 (土)

信じられない・・・

小泉前首相の飯島秘書が辞表提出、総裁選不出馬に不満か

小泉前首相の政務秘書官を務めた飯島勲氏が、小泉氏の政策秘書の辞表を提出していたことが14日、明らかになった。
 辞表は13日付けだが、小泉事務所は受理せず、保留している。
 飯島氏は今回の自民党総裁選にあたり、2005年衆院選で初当選した1回生議員らと共に、小泉氏に立候補を働きかけた。しかし、小泉氏が出馬せず、福田元官房長官の支持を表明したことが不満で辞意を固めたとの見方が出ている。
 飯島氏は小泉氏の初当選以来、約35年にわたって、同氏の秘書を務めた。
(goo ニュース-読売新聞2007年9月15日(土)01:18)

安倍首相電撃辞任、麻生氏有利→福田首相誕生へ、とここ数日驚きっぱなしなのにとどめはこのニュースですか・・・
う~ん、まだ聞いたばかりで何とコメントしていいのやら・・・
まだ辞表は保留しているんですよね。どうなるんだろう・・・

安倍首相辞任以来、いろいろな情報が乱れ飛んでいてどれも信用できなくなってしまいました。
一説には、飯島さんが勝手に小泉さんの再登板を画策したのが本人の怒りをかったらしいとか言われてるようですが、何か信じられないんですよね。
小泉さんと飯島さんは一心同体といわれているから、飯島さんが小泉さんの意向を読み間違えるはずが無いと思うんです。

小泉さんが早々に福田さん支持を決めたのだって、本当はあまり深い意味は無いような気がします。
「俺は福田でも麻生でもどっちでもいいや、チルドレンがうるさいから福田に決めたよ」って感じかな。

小泉さん引退説っていうのもありますね。
確かに、65歳で議員を辞めるっていうのは以前からおっしゃっていました。
でも、11月に「国際公共政策研究サンター」の顧問として東南アジアに行かれるのですよね。(ソースはここ)議員としてではなく、これからこういう活動を始めようという矢先に飯島さんがいなくてもいいのかなぁ。信子お姉さんだけいてくれればいいのかしら。

もう何がなんだかわかりません。
このニュースはもう少しいろいろな情報が入ってきてから考えます。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007年9月14日 (金)

麻生氏有利が一転福田氏有利へ

福田氏、出馬固める=麻生包囲網動き活発-14日告示、23日投票・自民総裁選

安倍晋三首相の辞任表明を受けた自民党総裁選は13日、党内最大派閥の町村派に所属する福田康夫元官房長官が出馬する意向を固めた。麻生太郎幹事長も14日に出馬表明する方向で、両氏の対決を軸に展開される様相が強まった。額賀福志郎財務相も出馬表明した。(中略)
安倍首相が突然退陣する事態となったことで、自民党内には麻生氏の連帯責任も免れないとして「麻生包囲網」構築の動きが活発化。難局乗り切りには「安定感のある福田氏以外にはない」との声が台頭している。これに関し、中川秀直前幹事長は「わたしも小泉純一郎前首相も同じ考えだ」と福田氏支持の意向を記者団に述べた。小泉氏の再登板を求めていた若手からも、福田氏を推す声が出始めた。
 一方、麻生派も多数派工作に着手。前回総裁選で麻生氏に投票した議員らに支持を呼び掛けている。同派の中馬弘毅会長代理は「党内から幅広い推挙がある」と述べた。額賀氏が所属する津島派は、一致して同氏を支える方向性を確認した。
(goo ニュース-時事通信2007年9月13日(木)21:41)

福田さんが自民党総裁選への出馬を決めたようです。
しかも、小泉さんまで支持しているというから、これはほぼ福田さんで勝負あり、ってことかな。

麻生さんにとって、政界の一寸先は闇とはこういうことを言うんでしょうか。
このニュースが飛び込んでくるまで、次期首相は麻生さんで決まりと思っていただけに驚きです。
私は麻生さんも好きなので複雑な気分だなぁ。
麻生さんの底抜けに明るい笑顔が、今の日本には必要な気がするんですが・・・

小泉さんがなぜ福田さんを支持したのかはよくわかりませんが、一言で言えば反麻生ということでしょう。それに福田さんは小泉内閣時の官房長官だっただけに気心は知れてる。
積極的な支持ではないにしても、事実上の選挙管理内閣であるならば福田さんでも良いだろうということでは。

小泉さんがチルドレン達の再登板要請を断ったのも、抵抗勢力が息を吹き返している今の自民党では、総裁になるメリットを感じなかったからではないかと思います。
福田首相の下で戦う総選挙で、自民党は大敗するかもしれません。
小泉さんには、いずれやって来るであろう政界再編時に小泉新党の党首として登場して欲しい。いざとなったらチルドレンを50人でも60人でも引き連れて民主党と連立するかもしれない。そして民主党左派の選挙区に小泉新党の候補者を立てて、一気に民主党左派を切り離す。な~んてことを小泉さん考えてそうでワクワクしちゃいます。
再登板よりもそのほうが小泉さんらしいじゃないですか。

ところで福田さんですが、様々な政策に関する考えは未知数です。
官房長官時代の印象が強くて、正直よくわからないです。
ちょっと嫌味で皮肉のきいた記者会見は好きだったけど、首相ともなると政策にも明るくなければいけないし、様々な能力を求められますから大丈夫なのかと心配です。

福田さんって親中とか媚中というイメージがあるのですが、本当のところはどうなんでしょうか。
もし本当に福田さんがそういう人であるのなら、「自由と繁栄の弧」への流れが滞ってしまうのではないかとの危惧があります。

それから、ちょっとひっかかるのは、福田さんは麻生さんと違って自ら強い意志を持って出馬を決意したのではないこと。今回も様子を見て、勝算があったから出馬を決意したのでしょう。
そういう人が首相になったとしても、強いリーダーシップをもって、積極的に法案を国会で通そうという意志を国民に示せるのでしょうか。テロ新法はどうなるんだろう・・・
自ら動くような方ではないようなので、国会対策は相当綿密にやらないと大変だと思います。

雪崩を打ったように各派閥が福田支持に流れたことによって、総裁選が行われるにしても形式的なものに終わってしまうのでは、話し合いで決まってしまったも同じ。
何かちょっとがっかりです。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年9月13日 (木)

この国はどうなる

昼間ぼんやりNHKの連ドラを見ていたら、突然「安倍総理辞任表明」のニュース速報が流れた。
一瞬何のことやらわからず頭の中が真っ白になった。
これまで復党問題などで安倍首相を批判することもあったけれど、テロ新法では頑張って欲しいと思っていただけに残念です。

辞める理由はいろいろ言われていますが、やはり健康問題だったのではないかと思います。
総理大臣は激務です。
月曜日の午前中にシドニーから帰ってきて、その日の午後には所信表明演説だったでしょう。「これじゃあ安倍さん倒れちゃうよ」って思いましたね。
小泉さんが5年半も総理をやっていたのは、とんでもないことだったんだなと、いまさらながら驚きです。
とにかく突然のことなので、まだ頭の中の整理がつきません。少し冷静になって考えてみないと。
この国はどうなってしまうのだろう・・・
今思うのはそれだけ。

さすがに首相辞任ともなると、普段ほとんど政治の話をしない方までも、にわかコメンテーターとなります。
私と話をしていたある方は後継首相についてこんな意見でした。

<<民意を受けていないとの反論に答えるならば、今の衆議院の勢力を作ったのは前首相の小泉さんであるから、半年くらいという期間限定で小泉さんにやってもらうしかないのではないか。この状況では麻生さんでも無理だろう。>>

極めて正論なんですが、普段政治的な発言をする人ではなかったので、「あぁ普通の人でもこういう風に考えるんだな」と新鮮な驚きでした。
私も小泉さんが好きなので、萌え的にはそういう展開を望みますが、小泉さんは総裁選には出馬しないと思われますし、実際には麻生さんに落ち着くのではないでしょうか。

CSの政治番組をちょっと見たのですが、谷垣さんが小泉チルドレンと接触したようだとか、普通なら考えられない展開もあるようで、もう何でもありの状態のようです。
麻生さんは小泉チルドレンを平気で切るだろうとも言ってましたね。
まぁそれは予想できますが、現実問題として、総裁選を考えるとチルドレンの勢力は侮れないわけで、弱小派閥の麻生さんがその辺のことはどう考えているのか気になります。

とにかく安倍首相にはお疲れさまでしたと申し上げたいです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年9月12日 (水)

参議院の権力は強すぎる

再議決に小沢氏反論 参院選が直近の民意

民主党の小沢一郎代表は11日の記者会見で、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続のための法案が参院で否決された場合、与党は衆院再議決で成立させる方法をとるべきではないと強調した。小沢氏は「参院選が最も直近の有権者の意思表示だ。まつりごとを行う人はきちんと認識しなければならない」と指摘。再議決した場合に問責決議案を出す可能性について「まだ事態がどうなるか分からない」と述べた。
(goo ニュース-共同通信2007年9月11日(火)19:58)

思ったとおり小沢さん、再議決に反論してきましたね。
といっても、これは党首として形式的に反論したものだと思います。
参院選で勝利した原因は民主党が支持されたのではなくて、与党の敵失で勝ったようなもの。だから選挙後の民主党の支持率も思ったように上昇していません。
そんなことは小沢さんは当然承知しているわけです。
恐らく小沢さんは再議決で新法が成立することは見越して、その後どうやって安倍内閣を追い詰めていくかをすでに考えているような気がします。

参院選で民主党に投票した有権者も、参議院にこれだけ強い権力を与えようと考えたわけではなく、単に自民党への懲罰の意味で投票したものだと考えられます。
そのあたりの民意を読み間違えると、今後民主党への支持も微妙なものになると思われますがどうでしょうか。

民主党がいくら再議決を批判しようとも、憲法第59条にははっきり規定されているのですから、それを使うなとは言えませんよね。
与謝野官房長官も「日本国憲法の起草者は衆参の議決が二分されることを十分予測して規定を書いた、普通のこととして使っていい憲法上の規定だ」と述べています。

少し話はそれますが、この憲法第59条第2項の規定はとても不可解な規定だといわれています。
衆議院の優越ではあるのですが、大変ハードルが高い。
再議決には衆議院で出席議員の三分の二以上の多数が必要というのはかなり厳しい条件です。

西 修『日本国憲法を考える』(文春新書)によれば次のように書かれています。

<<ときの内閣が安定的に法律を成立させるには、①両院で過半数を制するか、②衆議院で三分の二の多数を確保しておくことが必要になる。逆の面からみれば、野党は参議院で過半数さえ確保すれば、衆議院で三分の一をわずかに超えるだけの議席で内閣提出の法律案を廃案に追いこむことができる。このようなシステムは、内閣不信任権が与えられておらず、また解散の心配のない参議院に不当に大きな権力を付与していることにならないか。>>

西氏によれば、憲法起草者はアメリカ憲法における大統領の法案拒否権規定を模倣したようだが、そもそもこれは大統領と議会との間で意見の不一致があったときの解決方法であって、両院間の関係を規律したものではない。憲法全体の精神にそぐわない非合理的な構造になっている、と指摘しています。

私は再議決の要件としては、過半数(二分の一)で十分だと思いますけどね。
現行法だとあまりにも参議院の権力が強すぎます。
現在はたまたま衆議院で与党が三分の二を占めていますが、普通はまずありえないこと。
ありえない状態を前提に衆議院の優越といわれても確かに非合理的です。
憲法というとどうしても9条に注目されがちですが、今回三分の二条項が焦点になったことで、9条以外にも論点がたくさんあることがわかりました。

9.11から6周年、アメリカにとっては共にテロと戦おうとしている同盟国が、自ら与えた憲法の規定で動けなくなっているわけで、何とも皮肉なことです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月11日 (火)

日本人にとってのテロと人権

対テロ新法提出へ=国会承認を削除、洋上給油に限定-政府・与党調整入り

政府・与党は10日、海上自衛隊がインド洋で実施している給油活動を継続するため、給油・給水活動に限定した新たな法案を今国会に提出する方針を固めた。当初予定していた現行のテロ対策特別措置法を延長する改正案の提出は見送る。同改正案を提出しても、11月1日の期限切れまでに成立させるめどが立たず、失効後は国会審議が続けられないためだ。参院での野党過半数を踏まえ、新法案からは自衛隊派遣の国会承認規定を外す方向で調整する。
 政府高官は10日、給油活動の継続に関して「旧法(テロ特措法)と言っている人に会ったことはない」と述べ、新法案で対応していく方針を表明。公明党幹部も「特措法延長の改正案(を成立させること)は難しい。できるだけ早く新法を出す」と語った。
 新法案を提出した場合は、仮にテロ特措法が期限切れで失効しても、国会審議をやり直す必要はない。現在派遣している海自補給艦と護衛艦は特措法失効に伴い、いったん撤収しなければならないが、新法成立後は早期の派遣再開が可能になる。
(Yahoo!ニュース - 時事通信9月10日21時27分)

新法は法案の採決自体を国会の「事前承認」とみなすということのようです。これはシビリアンコントロール上問題ありと与党内からも批判が出ているようですが、参院での承認を得られないのが確実な情勢では、こういった方法をとるしか新法を成立させることはできないでしょうね。

NHKの世論調査で、インド洋での海上自衛隊の給油活動を継続させるための措置について、「賛成」が27%、「反対」が27%の同率で、「どちらともいえない」が38%でした。
恐らく、「反対」及び「どちらともいえない」と答えた方の中に、イラクとアフガニスタンの区別がつかない人が多く含まれていると思います。
マスコミもそのあたりのことをわざとぼかしたまま報道しているようで、イラク特措法とテロ特措法を混同している方が多いのではないでしょうか。そういう報道をする根源には反米思想があるのだと思いますが・・・

また、ほとんど海上自衛隊の活動が報道されないため、自衛隊は一体何をやっているのかわからないまま、何となく「反対」と答えている国民も多いような気がします。
海上自衛隊が行っている燃料補給は非常に高度な技術に基づくもので、それを行うことのできる組織は世界にもなかなかいないこと。
危険な治安活動にかかわることなく、こういった後方支援をすることでも十分国際貢献を果たせているとして世界中から感謝されていること。
そういったことが国内でほとんど知られておらず、むしろ海外から高い評価を受けていることを知れば、また国民からの評価も変わってくると思うのですが。

与謝野官房長官は衆議院での再可決は普通に使えばよろしい、とおっしゃっているようです。
公明党は新法案の内容やら再可決に最初抵抗すると思いますが、突然の解散総選挙は最も避けたいことでしょうから、最終的には賛成するのではないでしょうか。
衆議院で与党が三分の二を握るなどということは、恐らく金輪際ありませんね。ここで三分の二を利用しない手はないでしょう。

安倍首相は、国民に不人気な政策であっても、国家の将来を見据えて国益に沿うと考えるならば衆議院で粛々と再可決すればよろしいのではないでしょうか。
できれば一歩踏み込んで、「拉致問題解決に協力しなければイラクに派遣している航空自衛隊も撤退しますよ」とアメリカに恩を売っておくことも必要かも。

ところで、日本人というのはテロと言われてもあまり実感がわかないようですね。オウムのサリン事件はまさにテロだったわけですが、国民が一丸となってテロと立ち向かうというわけでもなく忘れ去られています。平和が当たり前という呑気な国民性のためですかね。

今回、このエントリを書くに当たってテロ法反対派のブログをいくつか読んだのですが、
皆さん「何となく戦争と結びつく行為のようで嫌だ」とか「他国の紛争にかかわらないで欲しい」といった感情論が多かったです。

その点、ヨーロッパの国々のテロに対する考えは違います。
以前ドイツの国際貢献について書きましたが、今日はスペインについて。
3年前のスペインの政権交代のこと覚えていますか?
当時のアスナール政権は経済も好調で国民からの支持も高く、総選挙でも与党スペイン国民党の勝利は揺るぎないものと思われていました。

ところが、総選挙を3日後に控えた04年3月11日、マドリードで列車爆破テロ事件が起きます。
「イラク派兵をしたから列車テロという報復をアルカイダから受けたに違いない」
そう考える多くの国民が、イラク派兵反対を掲げてきたサパテロ氏率いる社会労働者党に票を投じます。

選挙に勝利したサパテロ政権は公約通りイラクから軍を撤退させました。
当時「テロに屈した」などと盛んに言われましたが、それはちょっと違うようです。
以前よりサパテロ氏は、選挙に勝てばイラクから撤退すると主張していましたが、国連平和維持活動でアフガニスタンにはスペイン軍を派遣し、テロとの戦いで国際社会に協力しています。

もともと国内に、「バスク祖国と自由」グループ(ETA)という過激派組織を抱えていたことから、テロとの戦いに関しては前アスナール政権からの政策を踏襲しているのです。
過激なテロ活動を続けるETAは国民の支持を得られておらず、首相も国民もテロに対しては結束し、強い態度で臨んでいます。

テロとは「人権」という国際社会の普遍的価値を侵すものであり、断固戦うべきものである、と考える国がほとんどである中、日本がそういった価値観を共に有することができるのか、それが国民に問われているのだと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年9月 8日 (土)

月曜日から臨時国会

いよいよ週明け10日から臨時国会が始まります。
参議院での多数派が野党に移ったということで「逆転国会」とも言われますが、こういったねじれ現象は欧米各国でもしばしば起こっていること。
今日の朝日新聞では欧米事情を例に、そのプラスとマイナスの両面を指摘する記事となっています。
ネット上に記事が見当たらないので、少し記事を引用させていただきます。

<米国>
分割政府(*1)のもとでは、政党間対立が激化するというマイナス面が指摘される一方、好ましいという見方もある。ケイトー研究所のニスカネン所長が論文でこう指摘する。
①連邦歳出の実質成長率は、分割政府の方が低い。
②超党派の支持が必要なので、分割政府による制度改革は長持ちする。
③大きな戦争に突入する可能性は統一政府の方が高い。03年に始まったイラク戦争がその例だ。
*1政権政党と、議会の一院あるいは両院の多数を占める政党が異なる状況を、米国では「分割政府」と呼ぶ。

<仏>
サルコジ大統領は5月の就任以来、野党の社会党関係者を次々と政権に招き入れた。
フランスには、国民が直接選ぶ大統領と、議会多数派から選ばれる首相の党派が異なる「コアビタシオン(保革共存)」という経験がある。
コアビタシオンは政権運営にとって非効率的との見方が強い。一方で、左右両党の合意による政策は実行しやすい、との評価もある。サルコジ氏の左派取り込みは、ねじれの経験から生まれた戦略ともいえる。

<独>
ドイツは、日本のような「逆転国会」の果てに2大政党の大連立に突き進んだ。
近年の両党(*2)は中道化が進み、政策の違いが少ない。シュレーダー政権は福祉削減や労働市場改革など中道右派的な政策を進めた。一方の同盟は「自由競争」を訴えながらも、伝統的な社会福祉国家を否定しない。メルケル首相は、両党に異論が少ない環境問題を主軸にして成功した。
*2社会民主党(SPD)とキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)のこと。

(2007年9月8日(土)朝日新聞朝刊 「逆転国会07年体制」より引用)

米・仏・独の政党では、ねじれが発生しても決定的な対立関係には陥らず、むしろ安定を求める国民の側に立つことによってお互いに歩み寄っていったようです。左右が歩み寄るということは政党の中道化が進むということでもあり、似たような政党に満足しきれない人々は極右や極左を求めるようになるともいえます。

自民党と民主党がドイツのように仮に大連立したとしても、お互いに歩み寄っていくことができるのでしょうか。
私はその点、かなり悲観的です。

内政はともかく、両政党は外交・安全保障政策にあまりに隔たりが大きいので極めて困難だと思います。特に中国、韓国、北朝鮮に関係する諸政策はことごとく対立してしまうのではないでしょうか。

先日も書きましたが、ドイツには「外交の継続」という考えがあります。
いやこれはドイツに限ったことではなく、普通の国であれば外交政策というのは与野党の区別なく一枚岩であたるべきもので当然の考えです。

外国の敵対勢力と戦わなければならない時、「いやぁ、今度政権が変わったので、今までのことはなかったことにして下さい」なんて、ころころ対応が変わってよいはずがありません。でも、今の民主党を見ていると本気でそれをやりそうで怖いです。

もちろん自民党の中にも左右思想の異なる方がたくさんいらっしゃるので、一度自民党も民主党もシャッフルしてわかりやすい政党として生まれ変わって欲しいのですが・・・
将来そういう方向に向かうとしても、当分の間政治の混迷は続きます。

欧米では政党の中道化が極右、極左政党を生む土壌となるようですが、日本の場合は政治の混迷が極右、極左政党を生むのではないでしょうか。
既存の政党に不満を持つという点では欧米との共通点があるわけで、今後、先鋭的な思想を持つ政党が支持を広げていくかもしれません。

月曜日から始まる「逆転国会」では、与野党とも対立と混乱に終始することなく歩み寄っていただきたいものです。
テロ特措法の延長が大きな争点になることは間違いないですが、まずは与野党ともに歩み寄る余地が大きい「年金問題」や「政治とカネ」の問題から審議して、誠実な対応をしていただきたいものです。

ありえないと思いますけど、手っ取り早くねじれ現象を解消するにはドイツみたいに大連立するしかないですね。
もしテロ特措法で小沢代表が大きく歩み寄ることによって自民・民主の大連立政権が発足したら・・・
そうなったら菅直人総理ってこともありえますね。小沢さんは体力的に無理そうだし。
大連立だったら菅さんだって無茶なこと言えないだろうし、総理になれたことで舞い上がって180度主義主張を変えてしまいそう。あの村山さんだって総理になったら、自衛隊合憲・日米安保堅持を明言したという例がありますから。
まぁ小沢さんが村山政権の二の舞をするとは思えないのでこれはあくまで妄想です。

菅直人総理かぁ・・・
何かあまり見たくない光景だけど、もしかしたら一時期そういう時代を経ていかなければならないのかもしれませんね。

小沢さん側からは絶対に大連立は仕掛けないと思うのですが、世論調査をすると自民・民主の連立政権を望んでいる国民って多いんですよ。
実際に最近の時事通信世論調査でも「自・民大連立」望む、28%で最多、というニュースがありました。(記事はこちら
実は数年前、私も自分の周りでミニ世論調査をしたことがあるのですが、自民・民主の連立政権を望む人が最も多かったのです。
私自身はあまり望んではいないのですが、さて月曜からの国会はどうなるのでしょうか・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 6日 (木)

平沼氏らの復党について

平沼氏、自民復党の意向 「違反」落選者同じ処遇条件

郵政民営化法案に反対して自民党を離党した平沼赳夫・元経済産業相は6日午前、自らの復党問題について、「すぐにはしない。まだ1週間以上かかる」としながらも、「41の後援会の意見もまとめないといけない」と述べ、復党を前提に地元と本格的に調整を進める考えを示した。東京都内で記者団の質問に答えた。
 ただ、平沼氏は「私1人だけ復党はできない」として、郵政法案に反対した05年衆院選の落選者の復党を条件にしていることにも言及。党執行部側は、平沼氏復党は受け入れる方針を示しているが、今後、この条件をどう扱うかが焦点となる。
 平沼氏が復党を求めているのは、衆院静岡7区から立候補して落選、離党した城内実氏ら5人。
(goo ニュース:朝日新聞2007年9月6日(木)14:24)

去年の復党騒ぎからずっと復党問題にこだわってきましたが、そろそろ終わりにしたいと思います。
10月1日に郵政が民営化されますからね。
これがひっくり返るのならともかく、この時期に誰が復党しようが、もう何の関心もありません。
もう好きにして下さいって感じです。(かなり投げやりな気分・・・)

あ、城内実氏はちょっと複雑。
あの方、落選直後から家族でワイドショーに出まくって、議員宿舎を追い出されただの、収入がなくなって苦労してるだの、実況中継しながらグチを言っているのがすごくみっともなかった。
がっかりしたのは、子供さんが「片山さつきさんの写真が新聞に出ていたので踏んづけてやった」と言っているのをテレビで流したこと。
彼のことをすばらしい議員だと褒め称えている方も多いようですが、政治信念は別として、私は彼の人間性に?です。

安倍首相は城内さんをかわいがっていたから、本音では彼を公認候補にしたいと思っているのでしょうね。彼が復党したら選挙区調整はどうするんだろう・・・
人事権は総理にあるとはいっても、事実上は麻生幹事長に決定権があるんでしょうね。
で、麻生さんは次期総理候補でもあるわけですから、ご自分が総理になったときのことを見据えて今回の復党を進めているとも取れます。選挙区調整では、麻生さんは容赦なく小泉チルドレンを切りまくるかも。

とにかく平沼さんにしても城内さんにしても政局を読めなさすぎ。
平沼さんは小泉内閣で経済産業大臣をやっていた時、次期総理候補だと思って応援していたこともあったんだけどなぁ・・・

一つだけ言いたいのは、この復党問題は自民党の将来にわたって大きな禍根を残したということ。
まず、改革政党だと信じて自民党へ投票した有権者の信頼を裏切ってしまったこと。
そして、復党によって票の二重取りをしてしまった行為で有権者を裏切ったこと。
そして有権者はこのことを決して忘れないだろうということ。

昨年の復党騒ぎの時の安倍首相のインタビュー全文が阿比留記者のブログに載っているのですが、こういった批判に対して首相はこんな風に答えています。

「いずれにせよ、こうした政治の場における決断というのはわれわれ政治家である以上、それぞれ選挙で審判を受けるということになります」

インタビューを読むと、安倍首相は有権者の厳しい審判は覚悟のうえで復党を決断したようです。
実際に、参院選では厳しい審判を受けてしまったわけですが、さて次期総選挙ではどういう審判が下されるのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

攻めの民主党に期待します

民主「無駄遣い一掃国会」補助金問題追及、自民に攻勢

民主党は10日召集の臨時国会で、補助金の問題を政府・与党を追及する柱の一つとする方針だ。無駄を洗い出すことで、遠藤武彦前農水相が組合長を務めていた農業共済組合による補助金不正受給を、自民党の「構造的な問題」と印象付ける狙いからだ。民主党は「無駄遣い一掃国会」と位置付け、準備を始めた。(以下略)
(FujiSankei Business i. 2007/9/5)

政治とカネの問題について与党を追及するのは野党の仕事なので、どんどんやって下さい。

自民党は長い間与党であったため、どうしてもいろいろな方面との結びつきが強くなりがち。そこにお金の絡む問題も起こってくるともいえます。

単純に考えれば、一度民主党に政権交代した方が、これまでのしがらみを断ち切ることができるのかもしれません。
小沢代表が異常なほど政権交代実現のために力を注いでいるのも、国民のため、これまでの与党の悪事を暴くという目的であれば、素晴らしいですね。

小沢さんって素敵☆彡

しかし、小沢代表の真意が見えてこないところが不気味です。
国民のためというよりも、政権交代のためにしか見えてこないところが信用できません。

とはいっても、与党にとって現実は厳しい。
今後少なくとも三年間は参議院の与野党の構成は変わらないわけで、小沢さんが党議拘束をかけ続ける限り、与党の提出した法案はことごとく廃案になってしまいます。
次の総選挙で一気に与野党逆転すれば政権交代となってすっきりしますが、かろうじて与党が過半数を確保したとしても、内閣は機能不全に陥ります。

もはやどうあがいても与党側は不利なのですから、安倍首相も来年度予算成立後くらいに総選挙を行ってしまえばいいんじゃないでしょうか。
郵政造反組を復党させたことによって、選挙区調整が白紙に戻ってしまったわけで、恐らくこの状態のまま選挙に突入すれば自民党は大敗します。

そしてめでたく民主党政権となるのですが、そこからが面白い展開になるのだと思います。
民主党政権は絶対に長続きしません。あれだけ党内がバラバラなんですから、必ず内紛が起こって空中分解すると思います。

しばらく日本の政治が不安定になるのは避けられませんが、こういう混乱を経て国民も学習していくのだと思えば、それも良しとしなければ。

誰かさんが「勝ってよし、負けてよし」、「負けたほうが面白い」なんて言ってましたが、本当にそういう展開になるんじゃないかな。

ということで、臨時国会では民主党にガンガン攻めまくってもらいましょう。

| | コメント (3) | トラックバック (5)

2007年9月 5日 (水)

小沢さんはフィッシャーさんになれるのか

以前のエントリで「戦後のタブーを清算するドイツ」という本を紹介しましたが、その中に「ドイツ軍の国際貢献はいかにしてなしえたか」が書かれており、とても考えさせられる内容なのでご紹介したいと思います。

憲法や野党との関係を乗り越えて、今日のような「国際社会から頼られるドイツ軍」になっていった過程は、民主党の小沢代表の考えと比較すると、いろいろな意味で感慨深いものがあります。

ドイツ連邦軍は現在海外に多くの兵力を駐屯させて国際貢献を行っています。
しかし、このような国際平和維持活動が積極的にできるようになるまでには紆余曲折がありました。
もともとドイツは第二次世界大戦の敗北を踏まえ、海外での活動には慎重で、NATOの域内に限って行動してきました。これはドイツの憲法である基本法の解釈に基づくものでもあります。

ドイツに転機が訪れたのは湾岸戦争です。
ドイツは基本法でNATO域内での行動に限定されていたため、域内の東地中海に艦艇を派遣するなど最大限の貢献をしたのですが、多国籍軍には参加することができませんでした。
代わりに戦費150億マルクの経済負担をしたのですが、国際社会から「小切手外交」と非難されてしまいます。このあたり日本と似てますね。ところがここからが日本と違う展開になります。

当時のコール首相は、国際貢献のためにはより広範囲な軍事的貢献が欠かせないと考え、ドイツ連邦軍の海外派兵を可能にするため基本法の改正にとりかかります。
ところが日本と同じく、基本法の改正には野党の協力が不可欠です。その間にもユーゴスラビア情勢は混乱し、カンボジア、ソマリアでもドイツの協力を求められる場面が増えてきました。

「基本法の改正など待っていてはいつになるかわからない」と考えたコール首相は、カンボジア、ソマリアに部隊を派遣します。当然のごとく野党だった社会民主党(SPD)はこれらの派遣に異議を唱え、連邦憲法裁判所に違憲訴訟を提訴しました。
判決についての部分は本文をそのまま引用します。

<<域外派遣議論に、憲法論争上の最終決着をつけたのが、1994年7月12日の連邦憲法裁判所判決だった。憲法裁判所は「基本法第24条第2項はドイツの相互的集団安全保障機構への加入を認めており、これによってドイツ連邦軍はそうした機構の統合部隊への編入、あるいは軍事的指揮下での軍事行動へ参加することができる」として、連邦議会での事前承認を条件に、国連やNATOの一員としての行動であれば、NATO域外にドイツ連邦軍を派遣できるとの判断を示し、司法もそれまでの軍事貢献拡大の流れを追認したのである。このことにより、ドイツ連邦軍の軍事国際貢献に、事実上、法的な制約はなくなった。>>

今問題になっているテロ特措法も鳩山さんは代表だった時「事前承認を条件に認めていた」のですよね。

憲法裁判所判決後、直ちにボスニアに軍が派遣されますが、活動は最前線ではなく後方支援に限られていました。
当時の野党、社会民主党(SPD)は日本の民主党と同じく党内左派と右派に対立しており、特に党内に根強い「反戦平和主義」があったため、軍事行動を容認するか否か、その後長い間党内で論争となります。

ドイツの次の転機はコソボ問題への介入なのですが、ここでドイツ政界に大きな変化がありました。
1998年の連邦議会(下院)選挙で、与党であった保守系のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と中道リベラルの自由民主党(FDP)の連立によるコール政権が敗北、社会民主党(SPD)と緑の党の左派ブロックが勝利してしまうのです。(あぁこんなところも先の参院選を思い起こさせます)

新政権の首相はSPDのシュレーダー氏、副首相兼外相は緑の党のフィッシャー氏です。
緑の党はNATOの解体を主張していたほどでしたから、新政権の安全保障政策はどうなるのかと周辺諸国から不安に思われていました。

その試金石となったのが、コソボ紛争介入にドイツ連邦軍も参加するか否かをめぐる連邦議会特別会議における決議でした。(ここはテロ特措法の決議に民主党がどう対処するか比較したいところ)
すでにコール首相時代に14機のトルネード機と兵員500人の派遣を約束済みです。しかもロシアの拒否権を見越して国連安保理決議はされていない。安保理決議なしで武力行使を認めるのか、どうする左派政権!(どうする日本の民主党!って感じ)

採決の結果、なんと圧倒的多数が賛成票を投じることとなりました。
驚いたのは、SPDよりも左寄りといわれた緑の党の多くが賛成票を投じたことです。
なぜ、ドイツの左派政治勢力、SPD、とりわけ緑の党の連邦議会議員の大半がコソボ軍事介入に賛成票を投じたのでしょう。

一言で示せばそれは「人道介入の論理」です。
ミロシェビッチ大統領が行っている人権侵害、暴力の行使は甘受できないという考えです。
確かにシュレーダー首相は、ドイツ連邦軍のNATO域外への派兵について、原則「国連安保理決議などの疑う余地のない国際法上の根拠を必要とする」とはっきり述べています。
しかし、それと同時に「人道的意味での破滅的状態や、深刻な人権侵害を阻止するために、人道的理由から緊急に直接介入が求められる場合はその限りではない」と明言しています。

この「人道介入の論理」は左派勢力にも広く受け入れられ、反戦平和を主張してきた知識人達も是認することとなりました。
私が何よりもドイツが素晴らしいと思ったのは、緑の党のフィッシャー氏の次の言葉です。

「(決議に賛成することが)緑の党にとってきわめて厳しい決断だった」と素直に認めたうえで、「ドイツは、ユーゴ連邦政府から今後も絶えることなく、欧州にとっての戦争の危機が生じることを許すわけにはいかない」と断言した。
そして、シュレーダー氏とともに、前政権のコール首相、クラウス・キンケル外相の外交実績を評価し、「外交の継続」という面で柔軟な側面をみせました。

日本に置き換えれば、小沢代表が安倍首相、麻生外相の外交実績を評価し、「外交の継続」のためテロ特措法に賛成した、ということですね・・・

国際貢献の出発点は日本もドイツも湾岸戦争がスタート時点でしたが、そこから両国はどんどん違う道を歩んでいるようです。
もちろん地政学上の条件が違うので、単純比較をしてはいけないと思いますが、民主党に「人道介入の論理」を受け入れる余地があるのか臨時国会で聞いてみたいですね。

現在のように、内政が混乱している時が一番外国に隙を与えてしまう時。
あの「従軍慰安婦」問題という情報戦が仕掛けられたのも、宮沢政権の末期だったことを考えればわかるでしょう。
小沢さんはフィッシャーさんになれるのか・・・
臨時国会の論戦で民主党の真価が問われます。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年9月 3日 (月)

小沢さんに聞いてみたい

週末はほとんど政治系の情報を目にしていなかったので、どういう動きがあったのかわかりませんが、今日、遠藤武彦農水相は補助金不正受給問題の責任をとって辞任、坂本由紀子外務政務官も、会議費を二重計上した責任を取って辞任しました。

安倍首相は、内閣改造後の会見で、政治とカネの問題が発覚した場合の対応について『自分で説明ができなければ、去っていただく覚悟で閣僚になってもらっている』と述べ、説明責任を果たせなければ閣僚を更迭する考えを明らかにしています。

安倍さんは、松岡さんや赤城さんを最後までかばい続けたことを批判されたので、今度は一転してここまではっきり言い切ってしまいましたが、この言葉は最高責任者として後戻りのできない発言であるだけに、今後、首相自身の言動を縛ってしまうのではないか、マスコミにいいように利用されはしないかと心配です。

今はマスコミが国民の代表とばかりに主導していますが、政治家に限りなくクリーンさを求めるのであれば、恐らく大臣のなり手などいなくなってしまうのではないでしょうか。民主党も近い将来政権を奪取するようですから、この問題は今のうちに何らかの手を打っておかないと大変なことになりますよ。

週末の朝日新聞の別冊で、ジャーナリストの上杉隆氏がこんなことをおっしゃっています。

<<それにしても、今回ほど困難な身体検査はかつてなかっただろう。議員秘書経験のある筆者から見ても、同情を禁じえなかった。(中略)佐田行革担当相、松岡農水相、赤城農水相で問題となった事務所経費の不正計上は、政治資金規正法ではあまり問題とされてこなかった、「支出」部分をめぐる行為だ。これまで、「収入」ばかりに目を向けていた経理担当秘書の多くが、対応できずに頭を抱えていた。厳密に言えば、各事務所ですら完全に把握していない支出部分を調べる身体検査は、もとより不可能だったのである。>>
(2007年9月1日(土)朝日新聞「be on Saturday」より引用)

政治資金規正法がザル法であることは認めますが、もともとこの法律は「収入」に関して縛りを設けたもの。上杉氏のおっしゃるように、ある意味「支出」の処理が甘かったのは与野党問わず恒常化していたのではないでしょうか。

国民の総意が「一円たりとも入出金の不正は許さない」のであれば、マルサのような査察をさせるとか、根本的にこの法律を変えることも検討しなければならないですね。

まぁ庶民の感覚からすれば、そもそも領収書のコピーがまかり通っていたことが不思議です。玉沢元農水相なんか五重計上ですよ。そこで浮いたお金は何に使われたのでしょう。
領収書の処理は、私企業の会計処理のように原本しか認めなければ済む話で、至極簡単明瞭だと思うのですが・・・

今回がいいきっかけになったので、そろそろ政治資金規正法を見直したらいかがですか。
政党助成金は、「民主主義のコスト」とか「クリーンな政治のため」と称して、企業・団体献金を廃止する代わりに導入されたものですが、政党への献金だけはしてもよいなど抜け道があるため、助成金と献金の二重取りではないかといわれています。

1990年代に行われた一連の「政治改革」法の成立に豪腕を振るったのは、新生党の代表幹事だった小沢さん(現民主党代表)なので、ご自身の事務所費問題も含めて是非意見を伺いたいところです。

今では想像できないのですが、湾岸戦争当時の小沢さんは自民党幹事長として、日本の国際社会に対する積極的貢献のため走り回っていました。それが当時の経済界の願いである「新自由主義的経済政策に適合できる政治」と思惑が合致したのですね。
経済界にとって当時の「金権政治、個別利益誘導が支配する政治制度」は、国際化した政策調整ができない硬直した内向きの制度で都合が悪かったのです。

小沢さんの奔走の結果、小選挙区、政党助成金の導入が成立したわけですが、もう一つ重要なのが地方分権です。
行政権限を国から地方へ委譲させることによって、国会議員が地元への利益誘導に関わらないようにするというのも政治改革の構想の一つですが、今の小沢さんを見ていると、ご自身が中心になって成立させた「政治改革」法の理念にことごとく逆らっているようです。
自民党まで小沢さんのやり方に影響を受けて地方重視へと方向転換するようですが・・・
地方重視と地方への利益誘導とはまったく違うことなので、そこは峻別していただかないと。

90年代の小沢さんは政治、経済、外交とすべての分野で「新自由主義的政策」を推進していたのですが、すべては政権奪取のためと割り切って政策転換したのでしょうか。
テロ特措法はどうなるのでしょう。少しこのことを考えてみたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年9月 2日 (日)

こんな感じ

Peninsula2



ザ・ペニンシュラ東京 正面玄関




Peninsula1
地下1階
ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェの
チョコレートと袋

ここで買い物をするとこんな個性的な袋に入れてくれます。
この柄の袋はこのショップのみで使われているそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 1日 (土)

マタ~リとした休日

昼前に今日オープンしたザ・ペニンシュラ東京に寄ってきました。
昔、香港のペニンシュラに行った時、ホテルオリジナルのチョコレートがおいしかったので、「あるかなぁ…」と思いつつ行きましたらショップにはすでに大勢の人が並んでいました。
ショップ内が混まないように入場制限をかけていたので、20分くらい並んで買うことができました。
チョコレートやケーキの種類もいろいろありますよ。

午後はオーチャードホールでオペラ鑑賞。
チューリッヒ歌劇場公演で、今日の演目は「椿姫」。
椿姫を観るのは久しぶりです。

この演目は、何となくですが、年配の男性に好まれるような気がします。(実際好きだと言っている人を2人程知っているので)
ヴィオレッタの、愛する人のためにやむなく身を引くところや、すべての事情を知ってアルフレードが駆けつけた時には、彼女は死の床に臥しているところ、それでも二人の愛を信じて疑わないところなど、近年なかなかこういった女性に出会わないこともあって、とてもいとおしい気持ちになるんじゃないかと勝手に想像してしまいます。

実際、女性から見てもここまで一途に一人の男を愛せるというのは、なかなかできないことです。
そういう観点から見ると、ヴィオレッタは高級娼婦ではあるのですが、ある意味とても清らかな女性なのではないかと思えるのです。
ジェルモンお父さん役のレオ・ヌッチさん、主役以上の大拍手でした。

会場で出会った人
FNNスーパーニュースの安藤優子さん、木村太郎さんのご両人、めざましどようびの八塩圭子さん、(このオペラ、フジテレビ主催なのです)
あとジャーナリストの江川紹子さんもいらっしゃってました。江川さんはオペラファンで有名で以前にもお見かけしたことがあります。
すごくミーハー的に安藤優子さんを観察してしまったのですが、笑顔の美しい素敵な方でした。

明日も引き続きマタ~リとオペラ鑑賞。
「ばらの騎士」を観ます。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »