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2007年8月 5日 (日)

政治系ブログの影響力

ネット保守派と言われる人たちにとって、今回の選挙ほど世間の人たちとの考えの違いを思い知らされたことはなかったと思います。
ネット社会と現実の社会はどれほど乖離しているのか・・・
そんなことを考えた方も多かったのではないでしょうか。

特に政治分野に限ったことではないのかもしれませんが、ネット上で情報を収集している人たちは、ネットをやらない世間一般の人たちと比べて圧倒的な情報量を持っています。
昔のWEBの世界では情報提供者は一方的に情報を提供するだけで、受け手は基本的には受身でしたが、現在はブログやmixiなどのSNSといった双方向性のツールを気軽に利用できることから、受け手も即時に情報発信者になることができます。

圧倒的な情報量と情報発信者という力を得たのですから、将来はWEBジャーナリズムが既存のメディアを駆逐するんじゃないかと期待した人も多かったと思います。
しかし、現実はそうはなっていないし、なりそうもない。

それはなぜなのか、を自分の立場で考えてみると、「情報の一次ソースはほとんどが既存の大手メディアからのものであること」、「多くのブックマークされたブログはあるけれど、結局、自分の見たいものしか見ていないこと」、「ネット上で得た情報を他に広める努力をしていないこと」などがあります。

結局、ネット上の社会に留まっている限り、一つの閉ざされた世界にいるのと同じで、既存メディアに対抗するなんてとんでもないわけです。
但し、あきらめるのは早くて、まずできるところから改革をしよう、ネットの世界の中だけでも変えていこうという考えがあります。

WEBの世界というと、何かとてつもなく開かれた世界のように見えますが、実際は分野ごとに細分化された閉鎖的な小さな世界の集合体なのではないかという気がします。
例えば、政治ネタが好きな人は、同じようなサイトを巡回し、リンク先を訪れることはあっても、それは同一分野であることが多く、他分野への広がりはほとんどありません。

それぞれのサイトは独立していて、例えば趣味の音楽のサイトでは政治の話は一切しない、といったように異なる分野同士の双方向性はないわけです。(まぁそういったことをやれば嫌われちゃいますけどね)

しかし、もうそんなことを遠慮していたらまったく前に進まないじゃないか、他分野への進出も考えなければならない時期に来ているのではないかとおっしゃっているブロガーさんもいます。

「なぜ政治系ブログの影響が選挙結果に出なかったのか」ということについて、あるブログ主さまはこんなことをおっしゃっていました。(あえてリンクは貼りません)

―――政治系ブログが同一分野のなかに留まっていくら主張しても、日本社会に大きな影響を与えることはできないと考えられている。
ほかの分野に出て行って、共感者を募り、「ご新規さん」を連れてこないとダメだということだ。
もはや、政治系以外のカテゴリーに出て行くことを真剣に考える時期がきているかと思います。―――

そして別のブログ主さまは、「ブログを読んでもらう為には記事の質を高めなければいけない、そして博学であり、読ませる文章が書けること、その結果、リピーターを増やすこと」とおっしゃっています。

確かに、政治系の人気ブログは、それらの条件をすべて満たしているところが多いと思います。
そういったブログをいかに他分野の方々に読んでもらうか、そしてリピーターになってもらうかが一つのポイントですね。

私ができることといえば、ネットをめったにやらない友人に「こういったサイトを見てみたら」とメールで教えてあげることくらいしかできないのですが、それさえも政治や宗教の話題は友人間ではタブーだという日本社会の特殊性に阻まれてなかなか困難です。

外国では政治の話題も日常的にするもので、意見を表明できない方が恥ずかしいような社会です。小さい頃からディベートの訓練ができているから当たり前なんでしょうね。
日本は議論する訓練ができていないから、適切な反論にも逆切れしたり、主観でしか物事を考えられずに言い逃げ(書き逃げ)したりしてしまう。
結局、行き着くところは日本の教育ってことになるんでしょうか。
こういったことを克服しなければ、日本では政治系ブログが一般社会に影響を及ぼすということは考えにくいですね。

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