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2007年5月30日 (水)

妻への思い

世阿弥作の有名な修羅能に「清経」という曲があります。
源平の合戦で都落ちした清経は、戦半ばで入水し自ら命を絶ちます。
一人夫の帰りを待つ妻のもとへ夫の自殺を知らせる使いが来て遺髪を届けますが、夫の死をあきらめきれない妻は形見を返してしまいます。
泣き伏しうたた寝した妻の夢の中に清経の霊が現れますが、妻は戦死か病死ならともかく、自分を置き去りにして自殺するとはと恨み嘆きます。
清経は、追われる者の焦燥と、無益な抗戦への懐疑からついに死を決意したこと、そして死の後、修羅道に落ちて苦しみますが、念仏のおかげで成仏できたことを語りつつ消えていきます。

修羅道とは阿修羅の住む世界のことで、現世に闘争をした者が死後落ちていくところとされ、永久に逃れることのできない修羅の苦しみをするとされています。
故松岡大臣は今修羅道にいるのでしょうか、それとも安らかに成仏されたのでしょうか。
人の死をあれこれと第三者が詮索するのは避けた方がよいのでしょうが、松岡大臣の死を聞き、なぜか清経を思い浮かべてしまいました。

「内情については家内がよく知っています。それは家内だけが知っている場所にあるので探さないで下さい」

奥様宛の遺書は奥様しか知らない場所にあるということなのでしょうか。
他人の手を介さず、最後の言葉は直接読んで欲しいという愛情の表れととることもできます。
自ら命を絶つ前に、万感の思いを込めて笛(扇)を見つめ、妻の夢に現れ最後の心境を物語る清経。
自殺を芸術的に美化するなというお叱りの言葉が聞こえてくるようで、その点ではお詫びしたいと思いますが、雑兵の手にかかるよりはと自ら命を絶つ姿がなぜか松岡氏の姿に重なって見えました。

私は松岡氏がどのような方であったのか知りません。
これまでのマスコミの報道から黒い噂の絶えない方、という印象は確かにありました。
しかし、農家に生まれ、大学では農学を専攻し、農水省に入り、ついに農水大臣まで上り詰めた経歴からは、農業政策に関しては専門家だったことがわかります。農業政策を熟知していたからこそ、守りの農政から攻めの農政への転換も成しえたのでしょう。そういったプラスの面がマイナスの面に隠れてまったく評価されなかったことは残念ではありますが、恐らくご本人はそのことをそれほど恨んでなどいなかったのではないでしょうか。ご自身の抱えるどす黒い闇の世界を自覚していらっしゃった故、功績を称えられることとは無縁だとの思いもあったのではという気が致します。

松岡氏の死によって疑惑の追及ができなくなることだけは避けなければなりません。それは与野党ともども党利党略を離れてしっかりやっていただきたいと思います。
ただ、民主党の議員の方たちが松岡氏を批判する資格があるのか、という思いはありますが・・・

最後に、疑惑にまみれた黒い世界の松岡氏が存在していた一方、あまり知られていない白い世界の松岡氏の側面を、比較的身近にいらっしゃったこの方が語っていらっしゃるので読んでいただきたいと思います。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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2007年5月28日 (月)

道成寺のスピード感、スリル感、緊張感

Doujyouji 昨日、宝生能楽堂で道成寺を観ました。
シテは小倉伸二郎師です。

乱拍子は道成寺の石段を登っていく様子を表したものだとされていますが、シテ(白拍子)の足の踏み出し、つま先やかかとの上がり下がりを見ていると、本当に石段を一段一段と登っていく様子に見えます。

そして、小鼓とシテとの息の詰まるような応酬に、観客側は一瞬の瞬きも許されないような緊張感に包まれます。(今回の小鼓は鵜澤洋太郎師)

もうこれ以上の緊張感には耐えられないと思ったあたりで「急の舞」の激しい所作へと入り、シテは烏帽子を扇で飛ばすと鐘に飛び込み、同時に鐘が落ちます。
このあたりのスピード感にあふれる展開は本当にワクワクドキドキします。

私は一瞬の動きも見逃すまいと、舞台を凝視していたのですが、このクライマックスで感動のあまり涙で目がうるうるしてしまい、落ちた鐘がしばらくの間ぼんやりとしか見えませんでした。

シテ、小鼓、鐘後見、すべての人たちのタイミングがぴったり合わないと、このスリルと緊張感あふれる舞台は成り立ちません。

鐘が落ちるタイミングはもちろん大事ですが、「烏帽子はひっかからずにちゃんと飛ばせるのだろうか・・・」とか、「鐘が落ちる時シテが頭を打たないだろうか・・・」とか、いろんなことを心配してしまったのですが、そんな心配は杞憂でした。
すべてがピタリと決まって素晴らしい舞台でした。

しかし道成寺はさすがに重習のなかでも難易度が高い曲だけあります。
シテの体力の消耗は大変だと思いました。
鐘入りまでももちろんですが、あの狭くて暗い鐘の中で、般若(真蛇)の面をつけ、装束を変え、鐘の上がるのを待つまでの時間は大変つらいものだと思います。
「酸素不足で呼吸困難にならないのかしら・・・」などとまたもや心配に・・・

そのつらい時間を経て鐘の中から現れるのが大蛇に変身したシテです。
大蛇は祈り伏せられ、やがて日高川に飛び込むのですが、この飛び込むところがまた重要な場面です。

橋掛かりを揚げ幕めがけて飛び込むのですが、この幕を揚げるタイミングもまたピタリと決まらなければなりません。
もちろん今回はスッキリと決まって素晴らしかったです。
最後の最後まで目が話せない、スリルと緊張感にあふれた素晴らしい舞台でした。

また、うれしかったのは寺男役のアイが野村万作師と野村万之介師だったこと。
お二人ともベテランで安心して観ておりました。

ところで、道成寺でシテが身につける装束に「油形文様縫箔」というものがあります。
油形は大体丸い形をしているのですが、なぜ油形というのかは、
『名称の起こりは定かではないが、天井に油煙がしみつき、それをかたどったものという説があり、油煙のもやもやした感じを表現したものであろうか、油かげろう文様ともいう。』*1
らしいです。確かに怪しげな雰囲気が出ている文様ですね。妖気漂うシテの姿を表すのにふさわしいといえます。

「道成寺」の前に「頼政」「隅田川」の能と仕舞、狂言「酢薑」がありそれぞれが素晴らしかったですね。「隅田川」は何度か見ているのですが、悲しさがこみ上げてきてまたもや涙ぐんでしまいました。
長かったけれど充実した一日でした。

*1檜書店『能を彩る 文様の世界』1997年p.78

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2007年5月26日 (土)

はしか感染の広がり

鹿児島大学でもはしか 感染、西へ拡大

鹿児島大学は25日、20代の3年生女子学生1人が、はしかを発症したと発表した。同大は同日、女子学生が発症後に直接接触した学生21人にワクチン接種を緊急に行ったほか、同じ授業を受けるなどした約100人の抗体検査も実施した。同大は「現時点で女子学生以外に発症報告がないため、休講などの予定はない」としている。(中略)
女子学生は、はしかにかかった記憶はなく、ワクチン接種の有無も不明。大型連休中にはしかが流行していた関東方面を旅行したという。(後略)
(南日本新聞05/26 07:47)

関東で猛威を振るっているはしかですが、鹿児島まで到達していたとは驚きです。
すでに北海道では感染が確認されているようですから、全国に広まってしまいましたね。
やはり現代は人の移動が激しいので、特定の地域の感染でとどまることは難しいです。

この女子学生さん、やはり関東方面の旅行で感染してしまったのでしょうか。
仕方がなかったとはいえ、お気の毒でした。
でも、まだ確認された患者さんがこの学生さんだけというのが救いですね。

はしかの潜伏期間が10日ほどというのが怖いです。
本人に自覚がないまま菌がばら撒かれてしまうのですから。
この女子学生さんと接触した学生さんたちも抗体検査を受けたようですが、早めのワクチン接種で予防していただきたいと思います。

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2007年5月23日 (水)

民主くん

Minsyu1_1 小沢代表より「民主くん」 民主地方議員がCM対案

不評を買った民主党のテレビCMをめぐり、同党地方議員の若手有志が「対案」を独自に制作し、近く党本部に提案する。小沢代表を前面に出した現在のCMに比べ、党のロゴマークにヒントを得たキャラクター「民主くん」が登場するのが特徴。党本部にアイデアを提供し、統一地方選の議席増を参院選につなげたい考えだ。
 東京都の都議や区議ら約10人が企画。党のCMは、帆船に乗る小沢氏が逆風に飛ばされる第1弾が不評で、格差是正を訴える第2弾CMも作った。地方議員のCMは待機児童問題や中小企業の倒産を取り上げ、「民主くん」をPRする。
 呼びかけ人の伊藤悠・都議は「党本部の批判をする人は党内に多いが、建設的な提案の方がより重要で、地方議員がアイデアを出す足掛かりとしたい」。親しみやすいキャラクターで若者層の支持拡大をねらうという。
 一方、同党の渡部恒三最高顧問は22日の党常任幹事会で、同会を欠席した小沢氏を「何で党首が出ないのか説明がない」と批判。小沢氏はこの日、滋賀県に行き、欠席届を出していたが、党の会議や国会を欠席しがちな小沢氏にくすぶる党の不満を代弁した格好だ。
 常任幹事会は隔週火曜日の開催が定例化し、小沢氏は今年は参院選対策を優先し、ほとんど欠席。渡部氏は会議後も「党首が出ないのが当たり前になるのは、政権政党になろうとする民主党に好ましくない」と不満をぶつけた。
(goo ニュース 朝日新聞:2007年5月23日(水)08:14)

民主党の若手議員さん達もどうしたらいいのかわからなくなってるのかな。
確かに小沢さんより「民主くん」のほうがいいかも。
でも、このキャラ早速2ちゃんねるで遊ばれてます。

民主党って新しい政党で、若い議員も沢山いてフレッシュなイメージを持っている有権者も多いと思うのですが、実際これまでの広報戦略を見ていると、驚くべきセンスの無さにビックリって感じではないでしょうか。
これで若者層の支持拡大がねらえるとは、かなり痛い話です。

それより小沢さん、本会議だけではなくて党の重要な会議まで欠席ですか・・・
そういったことが党のイメージを悪くしていると思うのですが。
でも、ご本人は聞く耳持たないでしょうね。
Minsyu2_2

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2007年5月21日 (月)

何故サマータイム

サマータイム 真剣な議論を 自民幹事長

自民党の中川秀直幹事長は21日、都内で開かれた経団連主催の「自民党と政策を語る会」で、電力節減のため、夏季に標準時間を1時間繰り上げて明るい時間を有効利用する「サマータイム」制度の導入について、「地球温暖化と戦う意味でも真剣な議論を再び起こし、国民的な理解の中で目指していくべきではないか」と述べ、党内で改めて議論する考えを示した。
 サマータイムについては、党内で再三議論されたが、法案提出には至っていない。北海道の一部で平成16年から3年間、試験的に行われ、「省エネ効果がある」との評価が出ている。
(goo ニュース 産経新聞:2007年5月21日(月)16:23)

またサマータイムの話ですか。
結構しつこく出してきますね。私は反対なんですけど。
サマータイム法案ってこれまで何度も提出されそうになっては断念されてきたんですよね。
2005年には、いよいよ成立かというタイミングで郵政民営化法案をめぐる攻防がぐちゃぐちゃあって、その余波で超党派でつくるサマータイム制度推進議員連盟が法案提出を断念しました。
ちなみにこの議連の会長は平沼赳夫議員だったんですけどね。平沼さんが造反議員だったこともあって提出できなかったのではないか、という見方もあります。

サマータイムについては、賛否両論の立場からさんざん議論され尽くしてきて、日本の風土には合わない等、一定の結論が出ているのに、なぜまたこの問題が蒸し返されてきたのでしょうか。
余暇が増えれば、買い物やレジャーに行く人も増えて経済効果が見込めるとでも思っているんでしょうか。そんな単純な話じゃないと思うんですけどね。

この記事を読む限り、中川幹事長や経団連の皆さんは、サマータイム導入のマイナス面については触れていませんね。
地球温暖化や省エネ効果を前面に打ち出せば、誰も反対なんてできないだろうと思っているのかな。

すでに散々試算し尽くされているのですが、省エネ効果は微弱です。
ドイツのサマータイムでは、朝が寒く暖房がかさむため省エネ効果はほぼ完全にゼロだとされています。

昔TVでこの問題について討論を行った時、導入に反対の人たちは、決して省エネ推進自体に異議を唱えているわけではなかったのです。
サマータイム制度が、省エネ上本当にベストの選択であるのか又はそうでないのか、という議論がなされていないから反対なのだ、といった意見だったと思います。
まさに今回の記事の通りで、初めにサマータイムありき、というのがおかしい。
マイナス面が議論されていないところが怪しいですよ。

これまで散々言い尽くされてきた反対理由ですが思いつくまま列挙しておきます。

◇サマータイムは元々緯度の高いヨーロッパで導入されたもので、緯度が低く、夏は高温多湿の日本の気候にはなじまない。(北海道とイタリアの北半分が同じくらいの緯度)
  さらに日本列島は南北に長く、緯度にすると22度もの差がある。北海道と沖縄の日の出、日没の時間差をみればよくわかります。ヨーロッパ諸国はこのような緯度の差は無い。

◇まだ日の高い蒸し暑い中帰宅しても、自宅でクーラーを使用する時間が増えるだけで省エネ効果は思ったほど見込めない。同じく蒸し暑い日中にレジャーに行く人がそれほど増えるとは思えず、経済効果は未知数。

◇時間の有効利用というが、一時間繰り上げた定時で帰宅できる保証はない。サービス残業が増えるだけではないのか。
 日本の特殊な労働環境を考えれば、欧米人のように定時で仕事を終われない。日本の企業風土に配慮すべき。
 余暇の充実やゆとり生活のことを考えるのであれば、残業を減らす、フレックスタイムの拡大、通勤時間を短縮させる、有給休暇の取得率アップなどに取り組むのが先ではないのか。

◇コンピュータや関連機器のプログラムの修正経費がかかるうえ、交通機関で予想もできないトラブルが発生する可能性がある。国民の生命と安全を守ることのほうが大事なのではないか。

◇クールビスの推進、冷房の設定温度を高める等、できることをやるだけでも十分なのではないか。

.・'゜☆。.・'゜☆。.・'゜☆。.・'゜☆。.・'゜☆。

どう考えても良いこと無いんだけどな~、参院選にだって良い影響は無いと思うんですけどね。何故今サマータイムなのか不思議です。

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2007年5月19日 (土)

首相のカメラ目線

夏の参院選を前に、安倍首相の目線にある「異変」が見られます。

今の国会では初めてとなる党首討論が行われました。こうした中、安倍首相の目線に、ある「異変」が見られます。
原則的に毎日夕方、安倍首相が記者団の質問に答える通称「夜ぶら」に、ある異変が生じている。
以前は、記者の方を向いて答えていた安倍首相だが、最近のインタビューの際、いわゆる「カメラ目線」で応じている。
ニュースJAPANの調べによると、変化が起こったのは4月11日。
カメラを見つめ、その先にいる国民に語るかのような独特のスタイルで、本人の肝いりのテーマでは、目にいっそう力がこもる。
実は、安倍首相のカメラ目線、これが初めてではない。
2006年9月27日の首相就任後初めての夜ぶらでは、安倍首相の目は泳いでいた。
緊張のためか、記者を見たり、あっちを見たりとキョロキョロするさまが見て取れる。
しかし翌28日、安倍首相は、しっかりとカメラ目線になっていた。
実は、このカメラ目線は、広報担当の世耕弘成首相補佐官らのアドバイスだった。
世耕補佐官は「聞いている人とカメラと、バラバラの位置にあってですね、どっちを向いて答えていいのか、非常にわかりにくい。そういう意味で、総理も非常に悩まれたと思います」と話した。
しかしカメラ目線は、記者団や自民党内から不評の声が上がり、いったんは封印していたが、安倍首相は突如、復活させた。
世耕補佐官は「総理は、全部自分の思った通り、自分のやりたい通り、これは直接国民に訴えたいということをカメラを見て、おっしゃってるというところじゃないでしょうか」と話した。
このカメラ目線に、臨床心理士の矢幡 洋氏は「真正面を向いていますから、堂々としている、力強いイメージを見る人に与えることができます。一方で、人との自然なコミュニケーションの姿ではありません。人間としての共感は、あまり得られないというデメリットがあると思います」と話した。
自民党関係者は、安倍首相のイメージ戦略について、「安倍さんのイメージが、参議院選挙までの2カ月で変わるとは思わない。『小泉さんと違い、面白い人ではない』という前提で、いろいろ考えないといけない」と話している。(後略)
(FNNニュース:2007/05/17 00:27)

Abekaiken_2 記者:いやん、あまり見つめないでぇぇぇ・・・

総理:みなさんにお答えするというよりも、国民のみなさんにお答えしてるというつもりですから。

ぶらさがりでカメラ目線ですか。う~ん、どうなのかなぁ・・・

安倍総理のぶらさがりは最近まったく見ていないので、「第2日本テレビ 総理番記者日記」で確認してみました。
ホント、ホント、カメラ目線ですよぉ~
ちょっと見つめすぎなんじゃないの・・・ってくらいです。
確認のため、過去の会見も少し見てみましたが、記者さんの方を向いたり、時折カメラの方を向いたり自然な感じです。
私はこっちの方が良いと思うんですけどねぇ、世耕さん・・・(って聞いてないか)

小泉前総理の郵政解散時のあの有名な記者会見と、それを模した自民党の選挙用TVCFはカメラ目線のシンプルな構成で、『直接国民に訴える力強いイメージ』をうまく表現できたと思います。

でも、あれは選挙という特殊な状況であって、普段のぶらさがり会見までカメラ目線になってしまうと、臨床心理士の先生がおっしゃっているように、『人間としての共感は、あまり得られないというデメリットがある』と思いますね。
見ているこちらまで緊張してしまいます。

普段の会見では堅苦しい感じではなくて、『人間安倍晋三』が垣間見られるようなソフトなイメージを狙った方が良いと思うんですけど。
その方が選挙モードに入った時に『戦う首相』としての姿がより際立つと思いますが。

それよりも気になったのは、記事の最後の方に書かれている自民党関係者のお言葉。
「『小泉さんと違い、面白い人ではない』という前提で、いろいろ考えないといけない」ってどういうことでしょうか。

安倍総理は真面目なキャラだから、あまり変な演出はしない方が良いと思うんですよね。
民主党の岡田元代表も真面目を絵に描いたような方でしたが、最近再評価されているように、真面目な方が好きな国民って結構いるんですよ。
私の知り合いのおじいちゃんなんて、安倍さんも岡田さんも真面目なところが好きだと言ってますもの。

安倍さんは総理になられたから難しいかもしれませんけど、以前は選挙応援にいらっしゃった時など、握手をしたい方には並んでもらって全員と握手して下さいました。
お年寄りの方には優しい言葉をかけてくださるなど、とても気配りのある方だなぁという印象です。

私が安倍総理のイメージ戦略を考えても仕方がないのですが、戦う相手が何といってもあの小沢さんですから大丈夫♪~
下手に変なパフォーマンスなんてやらない方が良いと思いますよ。

Abekaiken2_2

こんな感じが良いです。

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2007年5月18日 (金)

ネット社会とリアル社会

昨日配信された『安倍内閣メールマガジン』の中に、子供たちのために考える「美しい国づくり」と題して「美しい国づくり」企画会議有識者の井上八千代氏が寄稿されています。
その中でこんな一文がありました。

・・・今の子供たちが苦手とするのは、他者と時間、空間を共有することでしょう。多くの人の中で心の葛藤を繰り返すことを避け、自分の中に閉じこもりがちです。芸能の源ともいえるお祭りや年中行事、様々な儀式などに触れることも少なく、個の存在に重きを置きすぎたことや、メールなどが重宝すぎたのか、目を見て語り合うという本来の意思疎通のあり方を忘れがちです。ヴァーチャルな世界に遊びすぎることも一因でしょうか。・・・

今の子供たちは生まれた時からデジタルな世界に囲まれていて、実空間とネット上の仮想空間の区別がつきにくくなっているような気がして心配です。

確かに、私たち大人でさえネットの世界に入ってしまうと一種独特な感覚に陥ってしまいますからね。それでも同時にリアルな世界での人間関係も普通に持っているから、何とかまともに暮らしているのだと思います。

それでは、現在どれほどの人々がインターネットを利用しているのでしょうか。そして、その利用方法はどのようなものなのでしょうか。

最近の新聞記事で見たのですが、日本では、インターネットをほとんど毎日、何回も利用する人は33%で、ほとんど毎日、1回は利用する人は28%とのこと。
ちょっと数字の記憶があやしいのですが、思っていたよりも低い数字だったのは確かです。自分がネットやPCを四六時中使っているので、世の中の人も皆同じように使っているのだと勘違いしていました。

仕事でPCを使う人は多いと思いますが、インターネットに限ると仕事上では必要なサイト以外は見ませんから、ほとんど使わないといってもいいかもしれません。
それに未だにパソコンアレルギーの方もいるようなので、そういった方は仕事上では渋々使っているけれど、プライベートでは一切使わないと思います。

また、2ちゃんねるなどでは、動画や画像をネット上にUPしたり、ストリーミング動画の保存をしたりすることも当たり前のように行われていますが、考えてみればこういった行為も一般的ではないですね。
そもそもYouTubeだって知らない人は多いと思いますし、それをPCに保存までしてしまうなんて考えてもみないでしょう。

検索行為一つとっても、ネットを使いこなしている方はいろいろな検索方法を知っていますから、目的のものにすぐにたどり着くと思いますが、普通はヤフーの検索窓に言葉を入力して出てきたものを見るのが一般的だと思います。ブログ検索や画像検索なんてやったことのない人のほうが多いのではないでしょうか。

こうして考えてみると、書籍やCDをネットで注文したりする行為もまだまだ少数派なのかもしれません。

ネット社会といわれて久しいですが、圧倒的多数の人たちはリアルな世界で活動しているということですね。
実空間とネット上の仮想空間のバランスが取れているようで安心しました。

井上八千代氏がおっしゃっている『目を見て語り合うという本来の意思疎通のあり方』を忘れないようにしたいと思います。

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2007年5月16日 (水)

本当に立候補?

テレ朝アナウンサーの丸川珠代氏擁立へ 参院選で自民(朝日新聞)

自民党は15日、夏の参院選の東京選挙区(改選数5)の2人目の公認候補として、テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏(36)を擁立する方針を固めた。16日午前に安倍首相(党総裁)が首相官邸で丸川氏に出馬を要請した後、丸川氏が立候補を表明する予定だ。また、同党は、同選挙区や比例区の候補として、丸川氏のほか、サッカー選手の三浦知良氏、大田弘子経済財政相、中山恭子首相補
goo ニュース2007年05月15日(火) 23時18分

丸川アナってTVタックルに出ている頃からユニークな方でしたけど、小泉さんにカレー食べさせてもらった方ですよね。あれはビックリしました。

Marukawa21 ぜひ総理に食べさせていただきたいんですが、お願いしまぁ~す♪~

Marukawa11 あ~ん

Marukawa31 当選したらどんな議員さんになるのか興味あります。

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2007年5月13日 (日)

週末は情報断食

「情報断食」という新語があります。これはYahoo!辞書によると、
『世の中に溢れている、新聞、雑誌、テレビ、インターネット、携帯電話などからの情報を、一時的に遮断すること。これらの情報は際限なく増え続けて、一体どの情報を信じればいいのかわからなくなることも多い。そこで、そうした情報機器に接する時間を意識的に減らし、自分自身を取り戻そうという考え』
ということです。

いつもはリゾート地に行ってもパソコンを持ち歩くなど、情報の処理に追われた生活をしておりましたので、この週末はパソコンもTVもまったく見ずに過ごしました。
いわゆる「情報断食」です。

最初は不安で禁断症状が出ますが、美しい景色を見たり、ヒーリングミュージックを聴いたり、おいしいお食事を頂いたり、露天風呂に入ったりしているうちに、体中がリフレッシュされていくのがわかりました。
日頃情報に振り回されていらっしゃる皆様には是非お勧めしたいと思います。

今回の「情報断食」の場所は箱根です。
先月25日リニューアルオープンしたばかりのこのホテルに行きました。
Hakone3 リニューアル前には何度も行っていたので、今回どのように変貌したのか楽しみでした。
何しろ「The」がつきましたからね。。。

いつもここに行くと一番楽しみなのは「トリアノン」というレストランでのお食事です。
以前の雰囲気がとても気に入っていたのでちょっと心配でしたが、少し照明が明るくなったなど、そこここに変化が感じられましたが、基本的なイメージは変わっていなくて安心しました。
特にお気に入りだったユニークなシャンデリアがそのままだったのがうれしかったです。
この女性の顔からはいつも「トゥーランドット姫」を連想してしまいます。
(写真はお店の方の許可を得て撮影させていただきました)
Hakone2

ホテルのサービスや設備はいろいろ変化していて、お話もいろいろさせていただきましたが、経営者や従業員の方たちの新しいホテルに賭ける意気込みを感じました。
これまでいろいろありましたが頑張って欲しいですね。       本館と前庭は昔のままです。
一階のカーテンがかかっているところがトリアノン。    
Hakone1

ここでは

                                                                                               こんなこととかHakoneblair

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             こんなこともありました・・・
Hakonejun

                                                                                                                                                               ベランダからの景色

Hakone4_4 晴れていれば真正面に富士山が見えるのですが・・・残念

また明日から情報の海の中へ入ります。

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2007年5月11日 (金)

お気に入りのお店復活

Nashigoren 昨秋営業を終えた永田町のキャピトル東急ホテルにあったコーヒーハウス「オリガミ」が、5月18日(金)赤坂エクセルホテル東急のB1Fに新規にオープンします。
とても気に入っていたお店だったので嬉しいです。

「オリガミ」はコーヒーハウスとはいってもお食事やデザートのメニューも豊富です。
同じく旧キャピトル東急ホテルにあった中華料理レストランの「星ケ丘」はすでに赤坂東急プラザにオープンしているので、私のお気に入りのお店が二つとも復活したことになります。

「オリガミ」は永田メールで有名になった永田元議員が、サンドイッチをルームサービスしたことで有名になりましたね。もう何年も前の遠い昔の出来事のような気がします。
私は「オリガミ」のメニューではナシゴレンが好きでした。加藤紘一先生がお好きだというパーコー麺は有名ですよね。

国会議事堂の近くにはレストランがないので、キャピトル東急ホテルがあった頃、議員秘書さんたちは結構利用してたみたいです。
議員会館の裏口からだと近かったですからね。
赤坂だとちょっと遠くなってしまうけど、行かれるのでしょうか?

以前代議士秘書さんとお話させていただいた時に、永田町のレストラン事情をいろいろうかがって興味深かったです。
本会議や委員会は午後1時から始まることが多いので、結構慌しく食事を済ませないといけないんですよね。
私も議員食堂で食べた時は時間ばかり気になってマタ~リ味わうという感じではなかったです。マスコミの方たちなんてあっという間に食べ終わってました。

官邸の番記者さん達は、注文したらすぐ出てくる「番カレー」というのをいつも食べているようです。しかも数分で食べてしまうらしいです。「番ラーメン」もあるようですが…

そんな感じで、永田町の昼食事情はあまり優雅ではないという結論がでました。

◇写真は「オリガミ」のナシゴレン

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2007年5月10日 (木)

ネット上の倫理

人気サイト「泣かぬなら~」 「盗用」疑惑でネット大騒動

累計1,000万アクセスを突破し、「日本一の個人日記」といわれ、書籍化までされた人気サイト「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」に、「盗用」疑惑が持ち上がっている。別の人気サイトの「盗用」ではないか、というのだ。話しのネタが似ている上に、表現が酷似している箇所があるため、「盗用だ」という指摘が相次ぎ、2ちゃんねる、ミクシィなどを含めて、ネット上で大騒ぎになっている。(後略)
(livedoor ニュース 2007年05月09日18時30分)

記事の詳しい内容はリンク先の記事を読んでいただきたいのですが、要は人気サイト同士のパクリ疑惑ですね。

私はこの記事を読むまで、パクったといわれるサイトもパクられたといわれるサイトもまったく知りませんでした。ただ、ネット上の著作物について考えさせられる点がありました。

そもそも世間一般では、著作権についてさえあまり理解されていないと思うのですが、ネット上の著作権は新しい分野であるだけに判断しづらい面が多いですね。
現行の法律ではカバーしきれない点が多すぎるということです。「電車男」でも問題になりましたし。

ブログの著作者は、著作権法上認められた権利を有するようですが、匿名掲示板であってもIPアドレスが判明していて、書き込んだ著作者がそれを証明できれば著作権が認められる可能性もあるようです。

しかし、自ら「このIPアドレスは私である」と名乗り出る方がどれだけいるのか、を考えてみた時、現実問題として著作者を特定することは困難です。

記事の最後の方に角川SSコミュニケーションズの編集担当者の話として、
『出版物自体については著作権上の問題はない。個人の人が趣味でやっているものだから、ブログについては、こちらで正すことではないし、当事者同士でやってくださいという感じだ』
と、特段問題があったとは考えていない様子が書かれていますが、現状ではこのような対応しかできないわけで、裁判でも起こされない限りこの問題はグレーゾーンのままなのでしょう。

「電車男」の場合は匿名掲示板が元ネタでした。
あれも「すべての名無しさん」の合意を得ることができればまた別の展開があったかもしれませんが、現実問題としてそれは不可能ですよね。

このサイト盗用問題がネット上で問題になるのは、法的な面ではなくて倫理的に問題とされるからじゃないでしょうか。

例えば、同じような問題を扱うブログなり掲示板が二つあった場合を考えてみましょう。
そこでは、どちらが先に情報を書き込んだのかが一つの目安になるのだと思います。

ネットの良いところは書き込みの時間が特定されること。
同じ話題を書いてもどちらが先に書き込んだか一目瞭然です。

結局、先に思いついていたとしても、後から書き込んだ人はどうしてもパクったと思われてしまいます。
ブロガー本人や掲示板へ書き込んだ当事者が知らなかったとしても、両サイトを見ているネット上の人たちにはバレてます。そういう時は誰かが指摘してあげるといいんですけどね。

逆に、もしも知っていて同じような内容の記事や情報を書き込んだとしたら、それはネット上の倫理違反とみなされてしまうでしょうね。

そういう時は『自分の方が先に思いついたのに・・・自分の方が先に知っていたのに・・・』と悔しい思いをするかもしれませんが、『こちらのサイトですでに話題になっていますが・・・』などとはっきり明記する方が、そのブロガーなり書き込み者の誠実さを表すことになるのではないでしょうか。

法律に違反していなければいいんだ、という考えも確かにありますが、ネット上であっても、お互いの立場をできる限り尊重してあげるという気持ちが必要かと思います。

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2007年5月 7日 (月)

別荘で語る格差社会

終盤国会、参院選へ「頑張ろう」 小沢代表が結束訴え

民主党の小沢代表は6日午後、鳩山幹事長が長野県軽井沢町の別荘で開いた党所属議員との懇親会に、菅代表代行とともに顔を出し、大型連休明けの終盤国会や夏の参院選を念頭に「何としてもみんなで力を合わせて頑張ろう」とあいさつ。鳩山氏は「政権交代を実現する思いを確認する軽井沢の集まりだ。全員が一致して活動すれば日本の未来が見える」と参院選での与党過半数割れに向け結束を強調した。
(goo ニュース 共同通信:2007年5月6日(日)17:23)

Hatoyama_5 2ちゃんねるより

5 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 18:25:41 ID:70m6YDCG0
別荘でバーベキューしてる奴らに格差がどうとか言われてもな・・・

12 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 18:27:08 ID:/jcKIw0g0
格差がどうのなんてCM打っておいて自分らは軽井沢の別荘か。
もう少し空気よめよ。

18 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 18:38:13 ID:Wqja1BMN0
これが自民党による別荘バーベーキューだったら民主は格差社会にこじつけて
ケチつけるんだろうなあ。

23 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 18:40:33 ID:CAS7VWgP0
党事務所でおにぎりでも食べながらならまだしも
軽井沢の別荘でバーべキューしながら訴えてもねぇ。

25 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 18:42:12 ID:uTO0EYXb0
政権交代云々以前に鳩山のシャツ何とかしろw

31 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 18:44:46 ID:nNPw5kp80
失望だ・・・・やっぱり、この人達はダメか~・・・・(;´Д⊂
格差がどうとか、豪勢に軽井沢で肉を食ってる連中に言われても
説得力ないだろう~・・・・格差って意味、判ってないだろ~マジ泣ける。

34 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 18:45:40 ID:GnEc3mOu0
軽井沢の別荘てw
こりゃなかなかいい格差だなwww
国民がみんな応援してるぞwwwww

62 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 18:52:23 ID:NPHJfiBr0
「格差是正」を参院選のスローガンにしてる党のトップ3が
軽井沢の別荘でバーベキューですか。そうですか。

147 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 22:45:17 ID:kJNRsMAqO
頼む、浅間山大噴火してくれ。
日本の将来のためだ!

189 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 19:05:01 ID:lHPfNZUY0
安倍が別荘で格差語ったらマスコミは狂ったように叩いていただろうな

346 :名無しさん@七周年:2007/05/06(日) 19:29:44 ID:9h3QzkH50
ハート山…

「ハート山」ってw うまいっ!

予想はつきましたが、
もう読むのが疲れるくらいこんなレスばかりなんですが・・・

こういうのを読むと、小泉前首相がたびたび周囲に「小沢さんは大事にしたほうがいい」と言ってる意味がよくわかりますね。

それにしてもこの三人のファッションのバラバラ感がまたすごいと思っちゃうんですが。

鳩山さんはお気に入りの「はぁとのシャツ」でしょ、
菅さんはセーターを肩にかけるのが好き(以前、自宅でも肩にかけていた)
小沢さんはリゾートでもネクタイ締めてキッチリ感のファッション・・・っと

前原さんも仲間に入れてあげればいいのに・・・

別荘にもいろいろ格差があるし、そこで何をしようと良いんですが、鳩山さんちの別荘って軽井沢でも超一等地にあるんですよ。
別荘の前の道路は通称「鳩山通り」って名前がついているくらい有名です。
敷地も広くて、秋は紅葉がとても綺麗で一段と目立ちます。
(あまりに美しいので、道路側に落ちた真っ赤な落ち葉を拾っていったことが何度かあります)
そのような別荘をお持ちの方が格差を語っても説得力は無いですよね。

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2007年5月 4日 (金)

政治家グッズ

売り上げ低迷の安倍グッズ=支持率反映?東国原知事にも及ばず

自民党が販売している安倍晋三首相(党総裁)のキャラクターグッズの売り上げが伸び悩んでいる。発売後しばらく爆発的な人気を呼んだ小泉純一郎前首相のグッズとは「比較するのがかわいそう」(同党幹部)な状態。回復基調にあるとはいえ、支持率で小泉氏に水をあけられているのを反映しているようだ。(後略)
(Yahoo!ニュース - 時事通信:5月4日17時0分)

片山さつき広報局長が安倍グッズを作ったと聞いた時、『無理に作る必要ないのに・・・』って思いました。

もともと安倍さんと小泉さんはキャラクターが全然違うのだから、同じことをする必要はなかったのにね。

記事では小泉さんより支持率が低いから売れてないかのように書かれていますが、支持率は関係ないと思いますね、ただ単にキャラクターの違いじゃないでしょうか。

安倍総理はグッズ発売が発表された日に、「小泉グッズは売れたが」と聞かれて「どうでしょうかね。買いますか?」と言葉少なだったようです。
総理ご自身、『何でこんなもの作ったんだよっ!』という思いがよぎったのではないかと・・・

その昔、橋本元首相の「龍ちゃんプリクラ」なんていうのもありましたが、あれだってかなり特別なことだったと思います。

政治家とキャラクターグッズは本質的に相性が悪いのだと思います。
小泉さんがあまりに特別だったのです。
あのような現象は二度と起こらないでしょうね。

おまけ
2001年に横須賀で入手した地元限定の小泉マグカップ
Cup_1                                                                   

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2007年5月 3日 (木)

朝ドラと時代劇

Dondohare NHKの朝ドラマ「どんど晴れ」の視聴率が、番組最高視聴率(20.7)(期間:4月23日~4月29日)を更新して初めての1位になったそうです。(2007年5月3日朝日新聞 朝刊)

視聴率1位っていうのはちょっと驚きです。
私は歴代のNHKの朝ドラは時計代わりに欠かさず見ているのですが、このドラマ、正直視聴率が1位になるほど面白いとは思わないものですから・・・

でも、視聴者の方からの投書を読むと「若い二人がどのように成長していくのか楽しみ」(53歳女性)など期待する声が9通もあった。(2007年5月3日朝日新聞 朝刊「はがき通信」)というのですから、人気があるのは本当なのでしょう。

私があまり面白くないと思う理由は、「ストーリーの展開がある程度読めてしまうから」といったところでしょうか。

「美しい主人公が数々の困難にもめげず、明るく生きてゆく」というのが基本的にNHK朝ドラのテーマだと思うので、民放のドラマのように刺激的なストーリー展開をすることはできないんでしょうね。

それに、「朝の忙しい時間に何かをやりながら見ている人にとって、あまり複雑なストーリーではなく、これくらい単純な話のほうが良いんだ」という制作側の判断もあるのでしょう。(勝手に判断して欲しくないけど)

私が皆と違って素直じゃないんだろうし、どうせ時計代わりに見ているんだからどうだっていいんだけど、何となく消化不良状態、「ええいっ、もうちょっとどうにかならんのか!」と思っておりました。

そんな折、こんな記事を読みました。
『手垢まみれの女主人公ドラマ』(2007年4月27日フジサンケイ ビジネスアイ)

これは、以前にもこのブログで紹介したことがあるのですが、フジサンケイ ビジネスアイという新聞の毎週金曜日に掲載される麻生千晶氏のコラム『メディア斬り』の記事です。

ネット上から記事を見ることが出来ないのが残念ですが、ついに「どんど晴れ」が麻生氏のお目に留まってしまったようで、容赦なく斬りまくっていらっしゃいました。

麻生氏は『どこかで見たような手垢のついた設定、かつての背筋が寒くなる、今時ありえない女主人公の路線、よくもまあ、恥ずかしげもなく使い古された要素ばかり詰め込んで、全編パクリに近い脚本が書けるものだ』と手厳しい。

まぁ私はそこまで厳しく言ってしまうのもかわいそうかなーと思ってしまうんですが大筋同意です。

主人公の比嘉愛未さんがとても美人である分、彼女の魅力が生かしきれていないような気がしてもったいないです。

確かにねぇ、美人で明るくて、失敗しても、いじめられても、すぐに立ち直って笑顔を振り撒き、人の悪口は言わない、それどころか彼女がいるだけで周りの人たちが皆和んでしまう、なんて話を毎日毎日見せられたらちょっとうんざりしません?
「いやそれこそがNHK朝ドラの精神なんだ」って言われたら言い返せないんですけどね。

麻生氏は『美人の根性ものは民放の方がはるかに諧謔的で作り方がうまい。NHKの、この程度でいいと視聴者を見下ろす傲慢体質が透けてみえる』と指摘しています。

このドラマがどうこうということではないのですが、ニュースや全体的な番組編成においてNHKの傲慢体質っていうのは確かに感じます。
視聴者が何を求め、何に不満をもっているかを真剣に考えているとは思えないです。

ところで、この「どんど晴れ」の脚本は小松江里子氏という方が書いているのですが、彼女は再来年の大河ドラマ「天地人」の脚本を手がけることが決まったばかりです。
もちろん大河の脚本を書くのは初めてだそうで、私としてはちょっと不安なのですが、その一方で「いや、もしかしたらかなりいけるかも」とも思うのです。

それはなぜか?
それは「大河ドラマは時代劇ではないか!」ということ。

思わずひれ伏したくなるような荘厳な音楽と共にドラマは幕を開ける。
主人公は苦労に苦労を重ねハラハラドキドキの展開が続く。
主人公を取り巻く人々の笑いあり涙ありの物語が随所にちりばめられる。
主人公はやたら強くてバッタバッタと悪人をなぎ倒す。
「この紋所が目に入らぬかぁぁぁっ!!!」というきめ台詞。
悪は滅ぼされ感動の結末を迎える。
あぁなんて素晴らしい。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン

話の展開といい、あの場違いのような大げさなBGMといい、「どんど晴れ」って時代劇の展開じゃないですか。
現代劇だとわざとらしい部分が、なぜか時代劇だと無くてはならない要素なんです。
これは期待してもいいかもしれません。

今放送中の大河ドラマ「風林火山」だって、先週から真剣に見始めたら面白い!
どうも私は先入観を持ちすぎかもしれません。

まぁドラマは始まったばかりだし、もう少し様子を見てみましょうか。。。

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2007年5月 1日 (火)

パトスの首相

Pathos 小泉政権-「パトスの首相」は何を変えたのか

著 者:内山 融
出版社:中央公論新社
発売日:2007年4月25日

小泉前首相の関連本はもう出ないと思っていたところ、このような切り口で前首相を分析した本が出版されるとは!
これまで自分の中で「小泉さんはパトスの人だなぁ」と漠然と思っていたので、このような本が出てとても嬉しく思いました。

アリストテレスはリーダーに求められる資質として、エトス(信頼)、パトス(情熱)、ロゴス(論理)にあると主張しました。
確かに小泉さんは無意識のうちだったのでしょうが、ロゴス=理性・言葉よりも、パトス=感情・情念を重視していたようにみえます。

本著の中ではエトスについては述べられていないのですが、私から見ると、小泉さんはパトスが飛びぬけていて、次にエトス、ちょっと物足りなかったのがロゴスという位置づけのような方に見えます。

まだ最後まで読んでいないのですが、以下私が気になった部分と私の感想など書いてみます。

『小泉の言語様式』
「パトスから迸る鮮烈な言葉は、長々しい説明をともなわないだけに、国民の心に直接響く」

この言葉から思い出すのはネット上の掲示板。
掲示板で長々自説を垂れ流す人は誰も真剣に読んでくれないのと一緒で、小泉さんはどんなに長くても3行以内で言葉を伝える人だったと思います。
インパクトがあったし、無党派層に好かれる資質を持っていたということでしょうか。

『時間軸という観点』
小泉氏は自民党政治家としては異例に短い時間軸を有していた。
従来の自民党の政治家は『長い時間軸』をもった政治家ばかりであった。短期的な利益よりも中長期的な利益を重視したからである。
「散り際」の美学を求める態度は、時間軸の短さを裏打ちしている。

小泉さんには「長い」という言葉は似合わないのですね。「言葉」も「時間」も。
『長い時間軸』の欠点は「妥協」や「協調」を生み出してしまうこと。彼はそのことを良く知っていました。だから短期的だけれど大きな利益のために勝負をかけることができました。ただし、それは圧倒的に高い世論の支持というエネルギーがあればこそ。
短時間軸戦略は世論の支持と密接に結びついていたのですね。

『内政と外交について』
経済や財政の分野では、新自由主義の理念に基づく構造改革が戦略的に展開された反面、外交政策の戦略性は乏しかった。その原因として、外交政策に小泉首相のパトスが過剰に反映されたからだ。
「パトスの首相」の良い面が経済政策に現れ、悪い面が外交政策に現れていた。

著者は「パトスの首相」の負の側面が外交政策に現れたとしています。
対中国の投資環境に悪影響を与えた等、主に「経済的な利益の損失」に限って論じているところなどは反論したい面がありますね。国益とは果たして経済的利益のみをいうのでしょうか。

『政治家に必要とされる倫理』
ロゴスを政治の場から奪ってはいけない、しかし、現代の政治ではロゴス重視の政治は割に合わなくなっている、政治がパトス化するのは時代の必然である。
人間の倫理は二つに分類できるのであって、すなわち「自分の行為の結果に対して責任を負うべきだとする責任倫理」と「心情の正しさや純粋さがあれば結果には構わないとする心情倫理」である。
政治家に必要とされるのは「責任倫理」であって「心情倫理」ではない。
しかし、小泉首相は政治をパトス化してしまったので責任倫理が希薄化してしまった。

著者としては、「派手さや見栄えなどにはかかわりなく、語らなくてはいけないことを丹念に語る政治家がきちんと評価される世の中になって欲しい」そうです。

確かに正論ですね。小泉さんが不真面目だとは思いませんが、安倍総理のように真面目に丁寧に説明する政治家が評価されるべきだとは思います。安倍総理は、著者が求める「責任倫理」をもった首相に近いのではないでしょうか。

何かまだちゃんと読んでいないので、適当な感想になってしまいました。
著者の内山氏はまだ若い学者さんで、この本を読んだ限り、思想的にはニュートラルな方のような気がします。
「経済財政諮問会議」を中心とする経済政策決定過程は竹中平蔵先生に実際に取材されているだけあって、大変詳細に書かれています。「小泉政権とは何であったのか」を振り返る意味でも資料としても貴重だと思います。

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