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2007年4月28日 (土)

空気を読むということ

「あいつは空気の読めないヤツだ」とか、「空気読めよ」と言われたとか、ネット上や若い方を中心によく「空気を読む」という言葉が出てきますが、この「空気を読む」というのはどういうことを意味しているのでしょうか?

「空気」というのは「その場の雰囲気」といったものでしょう。「空気を読めない人」というのは、突然見当はずれなことを言い出したり、ある集団の中で「暗黙のルールとして存在し、皆があえて触れない話題」を持ち出したりする人のことを言います。

似たような言葉で「イタいヤツ」というのがあります。
「空気を読めない人」が「暗黙のルール」破りをする人だとすれば、それは心理的に迷惑な人といえるでしょうが、「イタいヤツ」は周りの人が実害を被ることが多いような気がします。また、周りにいる他人が恥ずかしくなるようなことを、平気で言ったり行動したりする人も「イタいヤツ」ですかね。

例えば、人が多く通る通路に大きな荷物を置いて平然としている人とか、劇場などで香水をつけまくっている御婦人とか酒臭い泥酔オジサン(こういう人の隣の席って一種の拷問にあっているのと同じ、これはスメハラというらしい)とかは、実害を被るタイプ。もう一つのタイプとしてはこんな人。

オペラの『拍手やブラボーの声かけのタイミング』や歌舞伎の『大向こうのタイミング』はタイミングが外れると間が抜けてしまうし、しらけてしまいますが、信念を持ってやっちゃう人。

また、「俺ってよくみんなから空気読めないヤツだよな、って言われるんですよドハハハッ!」って自分で言っちゃう人は「空気を読めない人」じゃなくて「イタいヤツ」orz・・・
「イタいヤツ」の類型にはいろいろあるようで・・・

「空気の読めないヤツ」「イタいヤツ」どちらにも共通しているのは、「当人が回りに迷惑をかけていることに気がついていない」ということ。

でも「イタいヤツ」はいわゆる「常識のない人」なので、他人から注意されたり、『何か私って浮いてる?』と、自らその場の常識に気がついてくれたりすれば修正可能かもしれません。

一方、「空気の読めないヤツ」はやっかいです。
特にネット上の「空気の読めないヤツ」はやっかいです。
なぜかというと、生身の人間と向かい合っていない空間の関係だからです。

学校や職場にいる空気の読めない困ったちゃんなら、なんとなくみんなが離れていくものだし、あまりにひどい場合には先生や上司が注意してくれるかもしれません。

でも、彼らが実空間ではないネット上の仮想空間に存在する場合、記号(テキスト)を介して間接的にコミュニケーションをとることしかできなくなります。テキストから相手の本音を読み取ることは難しく、それ故誤解も生じやすくなるという訳です。

「社交辞令」という言葉がありますね。言葉通りに受け取ってはいけない、社会通念上のあいさつのことです。
ネットでは相手の顔色を見ることも、息遣いを知ることもできないので、「社交辞令」がネット上で使われる場合、画面上に示されたテキストから判断するしかありません。

相手が本気で言っているのかどうか見極めるのは非常に難しいことです。相手が本気だと思って調子に乗って書き込んでいたら、いつの間にか「空気の読めないヤツ」扱いされてたなんてことにもなりかねません。

それではどうしたらネット上の常識人になれるのでしょうか。
これはよく言われることですが、過去スレがある場合なら全部読むとか、そのサイト特有のローカルルールを守るとか常識的なことを行えばよいと思います。

膨大な過去スレがある場合、その全部を読むことは大変かもしれません。しかし、それを読むことによってそのサイトに集う住民の特性や位置づけを読み取ることが可能です。
大変かもしれませんが、絶対に避けてはいけない作業だと思います。

また、ローカルルールを守ることも重要です。
例えば、リンク一つ貼る行為でも、リンクを貼られる側が嫌がっている場合もあります。
『サイトをWEB上に公開するということは、公開した時点で世界中に公開したことになり、リンクを貼るのは自由行為だ!』と正論を押し通してもいいかもしれません。

しかし、もしも「勝手にリンクを貼らないで下さい」とサイトポリシーを明確にしている場合は、直リンクしないなど、できる限り尊重してあげた方がいいのではないでしょうか。「相手の嫌がることはなるべく避ける」というのも必要だと思います。

「サイトに漂う雰囲気を読み取ること」これが一番難しいのかもしれませんが、これができる人こそが「空気を読める人」なのだと思います。さらに難しいのは、空気を読めるか読めないかはネット上の経験年数では計れないことです。

ネット暦10年だから常識人ってことはありません。
私は、「現実世界で空気の読めないヤツ」より、「ネット上の空気の読めないヤツ」の方が困ったちゃんだと思っていますが、「ネット暦だけは長い空気の読めないヤツ」は自分では常識人だと思っている分扱いにくいです。

そういう意味では、2ちゃんねるなどで「空気嫁!」「過去スレ嫁!」と言われるのはありがたいことなのではないでしょうか。
なかなか注意し難いことをズバリと指摘してくれるのですから。
しかも匿名掲示板で罵倒されたとしても傷は浅いですしね。

何年ネットの世界をさまよっていても気がつかない「空気の読めない人」には、2chでショックを与えてもらったらいいかもしれません。

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