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2007年4月30日 (月)

魂の領域

4月29日は昭和の日ですが、一日前の28日は何の日かご存知ですか?
4月28日は日本の主権回復記念日です。サンフランシスコ講和条約が発効した昭和27年のこの日、日本は敗戦後の米国軍による占領から開放され、晴れて主権国家に復しました。国家にとって非常に重要な日であるにもかかわらず、大多数の国民はこのことを知りません。

この日は「昭和で最も大事な日」であり、この日を国民の祝日とし、国政にたずさわる政治家は与野党問わずこの日に靖国神社に参拝すべし、と主張していらっしゃる評論家の井尻千男氏が、靖国神社発行の冊子「靖国」に寄稿されていらっしゃいます。その中で国家の最高指揮官たるものはいかにあるべきか、について述べられている部分を引用させていただきます。

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・・・(前略)中国政府が国策としての反日という鉾をおさめたのは、小泉純一郎総理がともあれ在任中に毎年欠かさず靖國神社に参拝し、それに呼応するかたちで草莽の靖國参拝が年々増加したからであった。
 中国政府の要人は、そこに日本人の団結心の強さと決意のかたさを読み取り、鉾をおさめるほかなかったのである。戦後六十年にしてはじめて靖國神社というものが外交力を発揮した瞬間だった、と私は解釈している。(中略)
 戦後六十余年、靖國神社に祀られている英霊の遺族、親族も当然六十余年の歳月を重ね、幽明境を異にする。したがって直近の関係者はこれから急速に減少する。やがて零になる。この不可避の変化に対応するがごとくにして、靖國神社と一般国民との関係が濃くなりつつある。
 その質的変化をたしかなものにした最大の功労者が小泉前総理である。毎年一回、靖國神社参拝を実行した総理と、それに反発した中韓両国の横ヤリによって、靖國神社と一般国民との関係がより濃いものになった。この微妙な変化を見落としてはならない。英霊に対する哀悼の意に加えて、結束のシンボル、愛国心のシンボルになりつつあるということである。(中略)
 小泉純一郎前総理の人気の秘密はさまざまに論じられてきたが、私の見るところ最大の要因は靖國神社の参拝だった。この一点が日本国民の琴線に触れたのである。決して郵政民営化等々の政策ではなかったのだ。つまり最高指揮官たる者は魂の領域において国民の信頼を勝ち得なければならないということだ。
 政治家が政策に知恵をしぼるのは当然のことではあるが、いかなる政策にも一長一短があるぐらいのことは国民も知っている。みな相対評価の内側のことだ。したがって政治家の人気の秘密は、その政治家の精神的内面から発してくるものなのである。
 安倍総理の人気、あるいは安倍内閣の支持率が低落傾向にある。なぜか。人格的表現が足りないからだ、と私は思う。(中略)
 靖國神社の参拝にしても、「行ったか行かなかったかを明らかにしない」という言い方は逃げである。(後略)・・・
(靖国神社社報「靖国」平成19年4月号)


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『最高指揮官たる者は魂の領域において国民の信頼を勝ち得なければならない』
安倍総理にも是非そうなっていただきたいと思います。

私は今月も満開の桜の日に参拝して参りましたが、いつも参拝するたびに不安になることがあります。
直近の関係者がこれから急速に減少し、やがて零になる日がやってきた時に、一般国民は別として、天皇陛下も総理大臣も参拝していただけないままであれば、一体どなたが国家として英霊の魂の平安を祈るのであろうかと。

仮に日本が国家戦略として靖国神社からA級戦犯を分祀する、あるいはそれができないのであれば天皇陛下も総理大臣も一切参拝を中止するということを決定したとします。
これは「日本人が自らの手で歴史問題を解決したこと」になり、今後日本国に対する不当な要求は一切受け付けないという強い決意を示すことになります。

私は、国家の最高指揮官たる総理大臣が自国の国民を守るために決断することであれば、「参拝しない」という結論も受け入れます。日本国民を、いつまでも続く苦しみから本当に守ってくれるのであれば、という条件付ですが。

日本と盛んに比較されるドイツ政府は、現在に至るまで民族全体としての「道徳的責任」は負っていません(「集団の罪」を自ら認めない)。敗戦国民がこういう罪を認める恐ろしさをドイツ人は骨の髄まで知っているからです。

国民をいつまでも続く苦しみから守るためにドイツの最高指揮官は「道徳的責任」としては関係諸国に決して謝罪しない。非常に慎重に言葉を選んでいます。償うのはあくまで「政治的責任」であってそれはお金による償いだと割り切っています。

さて、日本に自ら歴史問題の決着をつけてもらっては困るのが中国、韓国ですね。特に中国。
中国は、「靖国カード」を失っても間違いなく「尖閣諸島などの領土問題カード」等、次々と別のカードを切ってくるでしょう。なにしろ「日本に対しては、歴史問題を終始強調し、しかも永遠に言い続けなければならない」と言っている国ですから。

これは中国の言う歴史問題とは、政治主導の単なる外交の一つであると自ら白状したわけで、そのような国の戦略に我が国が配慮する必要などどこにもないのではありませんか。

安倍総理が魂の領域において国民の信頼を勝ち得たいのであれば、靖国参拝についても自らきちんと結論を出すべきで、曖昧戦略は失敗だったと思います。

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2007年4月28日 (土)

空気を読むということ

「あいつは空気の読めないヤツだ」とか、「空気読めよ」と言われたとか、ネット上や若い方を中心によく「空気を読む」という言葉が出てきますが、この「空気を読む」というのはどういうことを意味しているのでしょうか?

「空気」というのは「その場の雰囲気」といったものでしょう。「空気を読めない人」というのは、突然見当はずれなことを言い出したり、ある集団の中で「暗黙のルールとして存在し、皆があえて触れない話題」を持ち出したりする人のことを言います。

似たような言葉で「イタいヤツ」というのがあります。
「空気を読めない人」が「暗黙のルール」破りをする人だとすれば、それは心理的に迷惑な人といえるでしょうが、「イタいヤツ」は周りの人が実害を被ることが多いような気がします。また、周りにいる他人が恥ずかしくなるようなことを、平気で言ったり行動したりする人も「イタいヤツ」ですかね。

例えば、人が多く通る通路に大きな荷物を置いて平然としている人とか、劇場などで香水をつけまくっている御婦人とか酒臭い泥酔オジサン(こういう人の隣の席って一種の拷問にあっているのと同じ、これはスメハラというらしい)とかは、実害を被るタイプ。もう一つのタイプとしてはこんな人。

オペラの『拍手やブラボーの声かけのタイミング』や歌舞伎の『大向こうのタイミング』はタイミングが外れると間が抜けてしまうし、しらけてしまいますが、信念を持ってやっちゃう人。

また、「俺ってよくみんなから空気読めないヤツだよな、って言われるんですよドハハハッ!」って自分で言っちゃう人は「空気を読めない人」じゃなくて「イタいヤツ」orz・・・
「イタいヤツ」の類型にはいろいろあるようで・・・

「空気の読めないヤツ」「イタいヤツ」どちらにも共通しているのは、「当人が回りに迷惑をかけていることに気がついていない」ということ。

でも「イタいヤツ」はいわゆる「常識のない人」なので、他人から注意されたり、『何か私って浮いてる?』と、自らその場の常識に気がついてくれたりすれば修正可能かもしれません。

一方、「空気の読めないヤツ」はやっかいです。
特にネット上の「空気の読めないヤツ」はやっかいです。
なぜかというと、生身の人間と向かい合っていない空間の関係だからです。

学校や職場にいる空気の読めない困ったちゃんなら、なんとなくみんなが離れていくものだし、あまりにひどい場合には先生や上司が注意してくれるかもしれません。

でも、彼らが実空間ではないネット上の仮想空間に存在する場合、記号(テキスト)を介して間接的にコミュニケーションをとることしかできなくなります。テキストから相手の本音を読み取ることは難しく、それ故誤解も生じやすくなるという訳です。

「社交辞令」という言葉がありますね。言葉通りに受け取ってはいけない、社会通念上のあいさつのことです。
ネットでは相手の顔色を見ることも、息遣いを知ることもできないので、「社交辞令」がネット上で使われる場合、画面上に示されたテキストから判断するしかありません。

相手が本気で言っているのかどうか見極めるのは非常に難しいことです。相手が本気だと思って調子に乗って書き込んでいたら、いつの間にか「空気の読めないヤツ」扱いされてたなんてことにもなりかねません。

それではどうしたらネット上の常識人になれるのでしょうか。
これはよく言われることですが、過去スレがある場合なら全部読むとか、そのサイト特有のローカルルールを守るとか常識的なことを行えばよいと思います。

膨大な過去スレがある場合、その全部を読むことは大変かもしれません。しかし、それを読むことによってそのサイトに集う住民の特性や位置づけを読み取ることが可能です。
大変かもしれませんが、絶対に避けてはいけない作業だと思います。

また、ローカルルールを守ることも重要です。
例えば、リンク一つ貼る行為でも、リンクを貼られる側が嫌がっている場合もあります。
『サイトをWEB上に公開するということは、公開した時点で世界中に公開したことになり、リンクを貼るのは自由行為だ!』と正論を押し通してもいいかもしれません。

しかし、もしも「勝手にリンクを貼らないで下さい」とサイトポリシーを明確にしている場合は、直リンクしないなど、できる限り尊重してあげた方がいいのではないでしょうか。「相手の嫌がることはなるべく避ける」というのも必要だと思います。

「サイトに漂う雰囲気を読み取ること」これが一番難しいのかもしれませんが、これができる人こそが「空気を読める人」なのだと思います。さらに難しいのは、空気を読めるか読めないかはネット上の経験年数では計れないことです。

ネット暦10年だから常識人ってことはありません。
私は、「現実世界で空気の読めないヤツ」より、「ネット上の空気の読めないヤツ」の方が困ったちゃんだと思っていますが、「ネット暦だけは長い空気の読めないヤツ」は自分では常識人だと思っている分扱いにくいです。

そういう意味では、2ちゃんねるなどで「空気嫁!」「過去スレ嫁!」と言われるのはありがたいことなのではないでしょうか。
なかなか注意し難いことをズバリと指摘してくれるのですから。
しかも匿名掲示板で罵倒されたとしても傷は浅いですしね。

何年ネットの世界をさまよっていても気がつかない「空気の読めない人」には、2chでショックを与えてもらったらいいかもしれません。

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2007年4月27日 (金)

デジタルよりアナログ

6割以上が「ブラウン管テレビ」を利用、録画は「ビデオデッキ」が6割

インターネットコム株式会社と株式会社クロス・マーケティングが「テレビに関する調査」を行ったところ、ブラウン管テレビやビデオデッキが現在でも主流であることがわかった。(中略)
「あなたの家庭にあるテレビの種類を教えてください」との質問を行ったところ、最も回答を集めたのは「ブラウン管テレビ」。なんと81.3%(244人)にも上っている。それに次いだのは、市場では主流の「液晶テレビ」で34.7%(104人)。普及率は3分の1といったところだろうか。
上記の質問は複数の回答を選択できる形式のものだが、では、メインとして使用されているテレビの割合はどのような感じだろうか。テレビを持っている回答者297人に「最もよく利用するテレビ」を聞いた。
この質問でもやはり「ブラウン管テレビ」が最も多く、63.6%(189人)であった。「液晶テレビ」は25.9%(77人)。液晶テレビの所有者は104人だが、メインでは利用していないユーザーが何人かいたようだ。(中略)
一方、録画機器のほうはどうだろうか。テレビ番組の録画を行っているという回答者246人に「どのような機器で録画していますか」との質問を行った。
最も回答を集めたのは「ビデオデッキ」で60.2%(148人)。こちらも、テレビ CM などではあまり見かけないが、いまだに録画に使用されている状況のようだ。それに次ぐ「HDD レコーダー」は35%(86人)だが、「DVD レコーダー」も23.6%(58人)と2割を超えている。
今回の調査では、テレビも録画機器も、まだまだ前世代製品が現役で頑張っているというのがわかった。2011年7月24日までに地上波においてアナログテレビ放送が終了するが、それまでの液晶テレビや HDD/DVD レコーダー市場の“のびしろ”は、まだまだありそうだ。

(Yahoo!ニュース - japan.internet.com:4月26日20時36分)

この調査結果、結構ビックリです。液晶テレビやHDD/DVD レコーダーはもっと普及していると思っていました。そう感じるのもCMの影響かもしれません。「もはや時代はデジタルの時代、アナログ機器を使ってるなんて古い」という印象を植え付けられていませんか?

「早く買い換えないとアナログ放送が終わっちゃうよ」と煽られれば焦ります。しかも「パソコンや携帯電話で地上波デジタル(地デジ)を見ることなんか当たり前」のように宣伝されれば、自分が世間に比べて遅れているかのように思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも現実は全然違っていましたね。「ブラウン管テレビ」や「ビデオデッキ」を使っている方がほとんどだったのですから。
考えてみれば当たり前のことで、普通テレビや録画機器というものは壊れるまで使い続けるものでしょう。地デジだデジタルだと騒がれても、今使える機器を止めてまで新しい機器に買い換える、または追加購入する方がどれだけいるのでしょうか。

それに液晶テレビよりブラウン管テレビの方が画像が綺麗だし、HDD/DVD レコーダーよりビデオデッキの方が操作が単純でわかりやすいと思うので、買い換えを面倒に思う方も少なからずいると思います。また買い換えに伴う経済的負担が、年金生活者などの経済的弱者にとって大きな問題であることも無視できません。

2011年の7月に地上アナログ放送が停波になり、現在のテレビ(アナログのみ)では地上波が視聴できなくなる予定である事を知らない人が多いのは確かだと思います。しかし、今回の調査結果をみれば、多くの人が積極的に機器の買い換えを考えているとは言えず、このまま計画通りアナログ放送を終了してしまえば多くの混乱を招くと思われます。計画は延期される可能性が高いのではないでしょうか。

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2007年4月25日 (水)

選挙運動とネット

ネット選挙、解禁へ機運 政見放送流出…政党も議論本腰

今回の統一地方選などを機に、インターネットを使った選挙運動の解禁への機運が高まっている。東京都知事選で候補者の政見放送がネットに流出するなど、公職選挙法で想定していなかった事態が頻発。慎重な姿勢を見せていた自民党も、法改正に向けて議論を再開した。カギを握るのは誹謗(ひぼう)中傷対策だ。(後略)
(goo ニュース 朝日新聞:2007年4月24日(火)08:56)

ネットを選挙運動に使いたいという動きはかなり以前からあったと思いますが、なかなか実現に至りません。
この問題に関しては民主党の方が熱心です。記事本文中にもありますが、民主党は98年から4回にわたって、ネット選挙解禁を盛り込んだ公選法改正案を国会に提出してきました。自民党に比べて若い議員さんたちが多いというのも熱心な理由でしょう。
しかし、消極的といわれる自民党の中でも動きがあり、推進派の議員さんたちを中心に法制化を目指して議論中のようです。

ネット特有の誹謗中傷や、なりすましによる虚偽のHP開設が問題だとされているようですが、これはネットの住民を信頼してもらうしかないと思います。特に2ちゃんねるが槍玉に挙がっているようですが、2ちゃんねる住民の胡散臭いものを見分ける嗅覚の鋭さは驚くべきもので、誹謗中傷されるのもそれ相応の理由があるというものです。なりすましや虚偽のHPを見抜く力も、ネットの世界で鍛えられた人間であるからこそ見抜けるというもの。規制すればいいというものではないと思います。

ネットの選挙運動を反対といっている議員さんほど、ネットのことに詳しくないような気がします。そもそもあまり普段から活用していないから、ネットをネガティブな面でしか捉えられないのではないでしょうか。

先日、ちょっと調べたいことがあって、80人ほどの国会議員のHPを見たのですが、ネットの活用の仕方は様々で、それぞれの議員さんがネットをどのように利用しようとしているのかわかって面白かったです。

頻繁に議員活動などを更新している人もいれば、半年以上更新していない人、半年どころか最後の更新日が一体いつなのかわからない人などなど本当に様々です。もちろん、HPそのものを持っていらっしゃらない議員さんもいますね。小泉純一郎さんとか青木幹雄さんとか・・・(持つ必要の無い大物ばかりですかね)

議員さんのサイトを見ていて気がついたのは、特に若手の議員さんを中心にブログを活用されている方が多いこと。HPはあくまでも公式サイトという位置づけで、ブログの方はより本音を語れる場所といった感じ。HPの更新は稀でも、ブログの方は熱心に更新されている方も多いです。山本一太議員などは代表ですね。

個性的なブログという点では平井たくや議員のブログは面白いです。毎日の食事を全部写真に撮ってブログにUPしています。豪華な食事の時もあれば、コンビニのおにぎりの時もあるといった感じで、議員さんの食生活を垣間見ているようで面白い。山本議員や平井議員に限らず、毎日毎日UPしている議員さんは結構いて、その継続の力はすごいと思ってしまいます。

結局、ネットの選挙運動を解禁しても、すでにネットを使いこなしている議員さんにとってはさらに力強い武器になるのに対して、そうでない議員さんにとってはネットをどう使ってよいのかわからないといった状態になるのだと思います。

そういう不平等な状態になるのならば「とりあえず反対しておこう」といった議員さんも多いのではないでしょうか。しかし、「ユーチューブ」のような動画サイトにいくらでも政見放送がUPされてしまう現状を考えれば、きちんと法制化したほうが良いと思うのです。
政党のHPに党首の遊説日程すらUPできない現状はおかしいと思います。

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2007年4月22日 (日)

情報のアンテナ

「責任を感じる」と謝罪の表明 訪米前に首相、慰安婦問題で言明 (共同通信)

 安倍晋三首相は26日からの初訪米を前に米ニューズウィーク誌のインタビューに応じ、第2次世界大戦中の従軍慰安婦問題について「日本の首相として大変申し訳ないと思っている。彼女らが非常に苦しい思いをしたことに対し責任を感じている」と述べ、同問題では初めて「責任」に直接言及して強く謝罪の意を表明した。慰安婦をめぐっては、米下院が日本政府への謝罪要求決議案を審議している。
(Infoseek ニュース: 2007年4月21日13時11分)

今ネット上で、保守系といわれる方達がこの報道に関して侃々諤々議論をしています。
意見はほぼ二つに割れていて、概ねこんな感じです。

◇首相が「日本の責任」に言及したことは、河野談話より一歩踏み込んだ謝罪でありけしからん。首相は弱腰だ。

インタビュー全文を読めば首相はこれまでとまったく変わらない姿勢であることがわかる。米国の記者が勝手に解釈しただけ。印象操作にだまされるな。

どちらの主張もなるほどと思うところがあるのですが、官邸のメディア対策としてみた場合、たとえ悪意に満ちた解釈であったとしても、影響力の大きな米国のメディアがこの記事を発信してしまった時点で官邸側のミスを認めざるを得ないと思います。

首相が外国訪問をする際、相手国のメディアの取材を受けるのは慣例ですが、ただでさえ慰安婦問題で緊張感が高まっているこの時期の取材には、慎重の上にも慎重を期すべきだったと思います。

「どう慎重を期すべきなのよ?」とおっしゃる方もあるかもしれませんが、ニューズウィークやウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が慰安婦問題にどういうスタンスで報道しているかなどは事前にわかっているわけですし、WSJが日本軽視のかなり偏ったアジア観を持っていることを考えればそれなりに慎重にならざるを得ないと思います。できることなら発行前のゲラの段階を確認できればよかったのですが。無理かなぁ。。。

しかし、最も慎重であるべきだったのは首相の言葉だと思います。
「責任」という言葉を使ったのは事実ですし、首相が報道されているような意図で使ったのではないにしても、すでに誤った解釈で世界中に広まっています。

ネット上で議論している人たちは、自分の力で情報を検索し内容を精査できる人たちですが、そんな人たちは世界中ではほんの一握りの人たちに過ぎません。一般の人たちに「ネット上に記事全文があるから読めばいい」といっても無理でしょう。何といってもほとんどの人たちにとって各種メディアが発信する情報が一次情報になるのですから。それ故メディア対策というのは重要です。

外務省や官邸は常日頃から多方面にアンテナを張って情報を収集し、首相を守らないといけないんじゃないでしょうか。
この騒ぎで思い出したことがあるのですが、昨年こんなことがありました。

昨年6月末、小泉首相(当時)は任期中最後の訪米を行ったが、今回の訪米に当たって、小泉首相が米連邦議会の上下両院合同会議でスピーチをするという、いまだ日本の首相が誰も経験したことのない名誉ある機会をわがものとするはずだった。だが、結果的に議会・共和党の大長老、ヘンリー・ハイド下院外交委員長らによって、その機会は失われた。
ブッシュ大統領は退陣間近の首相への餞(はなむけ)にと、米国が外国首脳に贈る最大の栄誉である米国議会での演説を考えた。大統領は上下院を牛耳る共和党議員に根回しをしていたのであるが、ハイド外交委員長は、デニス・ハスタート下院議長にひそかに書簡を送り、「小泉首相が8月15日 の靖国神社参拝を見送るとの約束を取り付けないかぎり、首相に米国議会でのスピーチを許すべきではない」と抗議した。そして、この抗議を議長と大統領がもみ消さないようにと、ハイド外交委員長は自分の書簡を米国の主要メディアにリークした。その中でハイド氏は、真珠湾攻撃を受けてフランクリン・ルーズベルト元大統領が演説したのと同じ演壇で、小泉首相がスピーチし、帰国後、日本の戦争指導者を合祀する靖国神社に参拝するのは、米国にとって当惑を禁じえない、という趣旨のことを書いた。これで、大統領もあきらめざるを得なかった。

この話に対する小泉首相(当時)のコメントは・・・
「私は米国議会に、演説を要求したことも打診したこともない。米国議会の中に(ハイド氏と)全く違う意見もある。(意見を言うのは)自由ですね」

安倍晋三官房長官(当時)のコメントは・・・
「そもそも米議会で演説するという予定はないし、そういう希望を述べたこともない」と断った上で、「多くの議員の方々は信仰の自由の観点から参拝を取りやめるべきとの批判はしていないのではないか」

とお二人とも反論しております。

話が横にそれますが、先日の温家宝首相の国会演説の際、
『なぜ一党独裁政権の首相に、普通選挙制の洗礼を受けた国会議員で構成される立法府で演説する資格を与えたのか』
とハイド委員長のように抗議する議員さんはいなかったんですかねぇ。
まぁわが国のマスコミにそれをリークしても無視されるだけでしょうが・・・

話を元に戻しますが、小泉前首相はハイド氏の動きを事前に察知して、いち早くコメントしたと思われます。何も知らずに演説に行っていたら、抗議の退席をされたりブーイングを浴びせられたりするところでした。
確か、胡錦濤国家主席がフランス国民議会で演説した際、中国の人権状況に抗議するため半数以上の議員が抗議の欠席をしたんですよね。こういうことになっていたかもしれませんよね。

安倍首相は26日にアメリカへ出発するようですが、外務省や官邸の皆さん、いろんな意味で首相を守ってあげて下さい。

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2007年4月21日 (土)

敵から学ぶこと

4月20日付のフジサンケイ ビジネスアイのコラム「矢島誠司の視点」に「中国外交と天皇陛下」と題して中国のしたたかな外交戦略が書かれています。(矢島氏は産経新聞論説副委員長)
WEB上に記事が無く、また長文なので要約します。詳しくは紙面をご覧下さい。

このたび中国の銭其琛・元副首相、外相の回顧録『外交十記』の日本語版が出版された。本書は中国外交の内幕を知る「格好の手引書」となり、米国では大学などで英語版がすでに教科書として使われているという。
「天安門事件」(1989年)は中国政府にとっては今も〝不都合な真実〟である。当時、西側の制裁を受けていた中国にとって「日本は西側の対中制裁の連合戦線の最も弱い輪」とみなされており、制裁打破の突破口として「天皇陛下の初めての訪中」(92年)を実現した。「日本の天皇がこの時期に訪中したことは、西側の対中制裁を打破するうえで、積極的な作用を発揮した」
天皇訪中は政治的利用が目的だったのである。
 当時、産経新聞は政治利用の恐れありとして、天皇ご訪中に懸念を表明したが、他のマスコミの大半は日中友好の名のもとに賛成した。実際はまさに政治利用だったわけで、ここから日本が学ぶべき点は多い。
 温家宝首相は、今回の訪日中、天皇陛下に「北京オリンピックの開会式へのご出席」を要請したという。陛下は「政府が検討する」と答えられたよしだが、日本政府は2度も同じ過ちを繰り返してはならない。
 日中首脳交流が数年途絶えただけでうろたえ、「氷をとかす旅」といわれただけで「これで氷はとけた」などと喜ぶ日本の政治家たちは、銭氏から見れば子供以下に見えるだろう。日本はもっと〝敵〟に学ぶ必要がある。

こういう記事を読むと、どこからか中国の高笑いが聞こえてくるような気がします。
日本にはつくづく外交戦略というものが無いのだと情けない気持ちになります。基本的に日本人というのはお人好しなのでしょうね。(そこがまた日本人の優しくて良いところだと思いますが)

先日の温首相の来日もすっかり中国のペースで終わってしまいました。
本来ならば先日の温首相の国会演説にしても、多くの議員が欠席するなど、抗議の意思を示しても良かったくらいなのに、訳もわからず拍手していた議員さんたちばかり。また温首相は演説中、「戦後日本の平和的発展を評価する」とした段落を(故意に?)読み飛ばしちゃいましたしね。
日本側としては温首相に最も言って欲しかった部分がこれでは、何のために国会演説をしてもらったのやら。また、各種メディアが申し合わせたように中国礼賛報道をしていたのも不気味でした。

確かに、日本も中国に学んでもう少ししたたかにならないと、あの手ごわい中国外交に立ち向かえないとは思いますが、日本が中国と同じような外交戦略をとらなければならないとは思いません。

日本という国は植物に例えれば竹のようにしなやかで、強い風が吹いても、さらっと受け流せるような強さも持っている国だと思うのです。
「やさしそうに見えるけれど案外手ごわい」そういった日本の強みを生かした外交はできるのではないでしょうか。

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2007年4月19日 (木)

能楽堂で結婚式

セルリアンタワー「能楽堂」を貸し切り人前挙式-能の舞も

セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区桜丘町、TEL 03-3476-3000)は今年11月から、同ホテル地下2階「能楽堂」で行う昔ながらの「和の挙式」を新婚礼プランとして採用する。
 新プランでは和装の新郎新婦が笛のしらべとともに入場、式には伝統的な能の演目も盛り込むなど従来の洋風挙式とは異なるスタイルを打ち出し、利用者の増加を目指す。
 プラン名は「壽-KOTOHOGI-(ことほぎ)」。列席者を証人に誓いを立てる人前式スタイルを導入したオリジナルプランを63万円で提供する。式開始後は祝いの演奏として伝統的な素囃子(すばやし)が披露されるほか、終了時には能の演目で「祝いの舞」の演出も。
 5月5日に行うウエディングフェアで体験イベントを開催し、同日より受注を開始する。
(Yahoo!ニュース:シブヤ経済新聞 4月18日23時18分)

18日の日本経済新聞の朝刊にも同じニュースが載っていましたが、そちらの記事には「笛の音とともに廊下から新郎新婦が登場し、列席者に向かって結婚を誓い指輪を交換。その後、夫婦の永遠の和合と神の祝福を表現する能の演目「高砂」の一部分を演じる。所要時間は約二十分」とあります。

プロの能楽師がお祝いの舞を披露してくれるとは、何て素敵な演出なのでしょう。
これからご結婚を予定されている方々、いかがでしょうか?

廊下って橋掛りのことを言っているのだと思いますが、そこから舞台正面へ登場するということでしょうか。
こういう演出は別に結婚式に限らなくても、ご両親への金婚式のお祝いなどにもいいと思います。

難点は少しお値段が高いこと。
結婚式の場合、同ホテルでは(教会式23万千円、神前式6万3千円)とのことですので、やはりお高いかも。

実はこのニュースについて調べていたら、あるプロの能楽師さんが「普通の式場で同じ内容なら半額くらいでいけそうな気がしなくもない。ただし、場所が普通の式場ではなく能楽堂ということを考えると、値段の高さはそれが原因かもしれない」とおっしゃっているのを読みました。
確かに、能楽堂使用料、プロの能楽師の出演料を考えるとそれなりに高くても仕方がない面があります。

いずれにせよ、こういった和の演出はあまりお目にかからないのでいいなあと思います。
昔、お能のお稽古をされている方たちの発表会を見に行ったことがありますが、上級者の生徒さんの一人が「頼政」のお仕舞を披露して下さり、とても感激致しました。
その時ふと、「こういう方に依頼して、何かの記念日に舞を舞って頂けたら良い思い出になるのだろうなぁ・・・」と漠然と考えたものです。

私自身は密かに、着流僧出立姿で「旅の僧にて候」。。。とやってみたいと思っていますが。

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2007年4月18日 (水)

内閣メルマガについて

首相メルマガ登録者伸び悩み、星野氏起用や内容充実に苦慮

政府は、登録者数が伸び悩んでいる「安倍内閣メールマガジン」の内容を充実させようと知恵をしぼっている。
 4月に新設したインターネット広報推進官に民間人を起用したほか、スポーツ選手、歌手などの著名人も登場させて若者をひきつけたいとしている。
 ネット広報推進官には、インターネット検索大手のヤフー出身の山田恵祐さん(35)を起用した。山田さんはメルマガの編集会議にも出席し、「携帯電話版のメールマガジンでも画像や動画を充実させたい」と話している。
 4月12日付では、野球の北京五輪日本代表チームの星野仙一監督がいじめ問題について、「いじめを見て見ぬふりをしている奴(やつ)は一番ずるい勇気のない人間だ。こういうのに負けてはいけない」などと呼びかけるメッセージを掲載した。
(gooニュース:2007年4月18日(水)21:51)

今現在のメルマガ登録者は何人くらいなのでしょうか?
元記事の読売新聞を見ると、「安倍内閣発足後は160万人前後で推移している」とありますので、伸び悩んでいるとはいえ結構な数だと思います。
恐らく登録者のほとんどは、小泉内閣メルマガから引き継がれた方たちではないでしょうか。(かく言う私もその一人です)

正直に申し上げますと、最近はあまり真剣に内容を読んでいません。(世耕さんごめんなさい)
安倍内閣に変更した当初はかなり真剣に読んでいましたし、リンク先の「政府インターネットテレビ」を見たりしていました。
非常に見やすく作られており、特に内容に不満があるわけではありません。

では、なぜ真剣に見なくなってしまったのか・・・
一言で言うのは難しいのですが、しいて言えば「自分の中で、政治に対する危機感とか緊張感が無くなってしまった」ということだと思います。
そもそも抵抗勢力が表面的には見えない現状では、国民が総理と一緒に戦う必要も無くなってしまったようにも思われ、そこが今ひとつ危機感を持てないところだと思うのです。

こういう読者にとっては、内容を充実させる云々よりも、安倍内閣の意気込みをストレートに感じさせるようなシンプルな形のものの方が良いと思うのですが・・・
いかがでしょうか世耕編集長?

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政治家に求めるもの

<教育3法案>衆院で審議入り

安倍内閣が重要法案と位置付ける教育関連3法案は17日、衆院本会議で安倍晋三首相が出席して趣旨説明と質疑が行われ、ともに審議入りした。これに対し民主党は同日、対案を国会に提出。政府案が、いじめ問題などを受けて教育現場の管理体制の見直しを掲げているのに対し、民主党は地方分権や予算拡充を柱に据えている。
(Yahoo!ニュース - 毎日新聞 4月17日22時8分)

教育再生で衆院に特別委・委員長に保利氏

 衆院は13日の本会議で、教育改革関連三法案を審議する「教育再生に関する特別委員会」の設置を自民、公明両党などの賛成多数で議決した。委員数は45人。与党は委員長に自民党の保利耕輔元文相の起用を内定した。

 保利 耕輔氏(ほり・こうすけ)慶大卒。文相、自治相。佐賀3区、当選10回。72歳。

(日本経済新聞4月13日22:01)

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大きなニュースに隠れてヒッソリと教育3法案が衆院で審議入りしました。
安倍内閣というのは、どうも本筋ではないところでいろいろと騒がれるためか、教育基本法改正や防衛庁の省移行など重要法案を成立させてもあまり目立たないですね。あまり評価されなくて気の毒な気も致します。

今回審議入りした3法案の焦点は、教育委員会制度改革や教員免許更新制導入ですが、民主党も対案として「学校教育力向上3法案」を提出しましたので、委員会での攻防が見ものです。

共謀罪新設の際の審議で、与党が民主党案を丸呑みして成立させようとの仰天戦略に民主党は「わが党の法案には賛成だけど反対なのだ!」と慌てふためいたのも記憶に新しいところです。

ところで、それらの法案を審議する特別委員会の委員長に保利耕輔氏が就任するようですね。この方はいわゆる「郵政造反議員」の一人です。もちろん誓約書を提出して復党しています。

安倍総理は、最近同じく復党議員である衛藤晟一前衆院議員を参院選比例代表候補として公認を決定するなど、積極的に復党議員を活用しようとしていますね。
復党組の方々は、この機会に精一杯働いていただき、復党問題に疑念を抱く人々に「彼らを復党させてよかった」と思えるようにしていただきたいです。

私がしつこく復党問題にこだわるのは、政治家というものはいくら政策に強くても政局に弱ければ何にもならないではないかと思うからです。
政治の世界では、ここぞという時に勝負をかけることのできる人間でなければならないのではないか、そこで読みを間違えれば崇高な目的を持っていたとしても実現不能になってしまうのですから。

例に出して申し訳ないのですが、「重大な決意」と口にしたのに解散権を行使できなかった海部元首相や、倒閣を宣言したのに失敗した加藤紘一議員などは、政局に立ち向かう勇気のない方だったと思います。

郵政解散は未だに批判がありますが、「死んでもいい」と勝てるかどうかわからない戦に一人で突っ込んでいった前総理は真剣さが違いました。それだけの決意を読みきれなかった造反議員の方々はこれから先、いつ立ち向かうかもしれない政治の修羅場を乗り切っていくことができるのだろうかといささか不安を覚えます。

最近大河ドラマの見すぎなのかもしれませんが、政治家は戦国武将と同じなんじゃないかと思います。
平安な御世にのんびりと政策論争をしているだけが政治家ではないでしょう。
「ものども続けぇぇぇっ!!!」といつでも勝負をかけられるように緊張感を持っていて欲しいものです。

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2007年4月16日 (月)

情報を捨てる能力

この週末行われた内閣支持率を見てみます。

<朝日新聞>
支  持 40% (前回:37%)
不支持 38% (前回:43%)
<JNN世論調査>
支  持 55.1% (先月より8.5ポイント上昇)
不支持 43.7%
<フジテレビ、報道2001>
支  持 45.8% (3月25日放送時:39.2%)
不支持 47.0% (   〃        :52.4%)
<日本テレビ>
支  持 50.4% (3月:43.2%)
不支持 34.0% (3月:39.0%)

今後他のメディアの調査も出てくるのでしょうけれど、支持率については概ね前回よりも今回の方が上がっています。
保守系支持者からは国民投票法案の衆議院通過が評価されたのかもしれませんし、革新系の方たちからは温家宝首相の来日における日中友好ムードが評価されたのかもしれません。

いつも思うのですが、この手の調査に一喜一憂する方たちはどれくらいいるのでしょうか?
恐らく安倍総理自身あまり気にしていないと思います。
なぜなら調査方法によっていくらでも結果を左右させることができるからです。

ここには内閣支持率しか載せませんでしたが、例えばJNNのソースを見ていただくとわかるのですが、こんな質問の仕方をしています。

『憲法改正の手続きを定める国民投票法案については、自民・公明の与党が野党の反発を押し切って衆議院を通過させましたが、これを「支持しない」という人が51%と、過半数を超えました。「今の国会で成立させるべき」と答えた人も30%にとどまっています』

これはすごい誘導尋問ですね。
こんな聞き方をされたら、審議の経緯を知らない人はほとんど「支持しない」と答えてしまうのではないでしょうか。

こういった社会調査の誘導的手法に乗らないために参考にしていただきたい本があるので紹介します。                                                                                                         
Syakaicyousa 『「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ』(谷岡一郎 著、文春新書)

著者は「この国の調査の過半数はゴミである」と言い切っています。
この本を読むとどんな調査も疑わしく思えてきます。
「私(著者)に調査企画を指揮させてくれたら、どんな結果でも出してみせる」っておっしゃっているくらい杜撰だということ。
ほんの一部分ですが内容を紹介させていただきます。

■アンケートの問題点としてサンプリングが杜撰でバイアスがかかっていること。
 ①数が少ない。
 ②母集団がわからない。
 ③比較できないサンプルを使う。
 ④代表的な意見を反映していない。
■街頭インタビューなど一部のセレクトされた(5、6人の)街の声をいかにも全体の意見であるかのように記事にする。
■マスコミや官公庁の調査自体が杜撰な内容であるにもかかわらず、それをわかった上でわざと悪用する一部の社会運動グループが存在している。
■ある特定の思想信条を持っている人たちが行う調査は、自分たちが望む結果を出せないような質問項目、調査時間、調査対象を始めから選ばない。
■あるマスコミにとって自分たちの気に入らない法案は、必ず「十分な審議がなされない」であり「もっと議論を尽くすべき」だと主張するが、十分に審議時間をかけたものでも気に入らない法案が可決された時は「数の暴力によるゴリ押し」というワンパターン。
■とにかく日本人はよくだまされる。

また著者はこのように語っています。
『今後必要となるのは、あふれるデータの中から真に必要なものをかぎ分ける能力、いわゆる「セレンディピティ(serendipity)とよばれる能力である。社会調査の情報は大体三つに分類され、役に立つ有益なものと、目下のところは役に立たないが将来的に必要となりそうなもの、そして「ゴミ」の三つである。数量的にはこの最後の「ゴミ」が圧倒的に多いが、この「ゴミ」をすぐに捨てることのできる人は、そうでない人より、かなり有利なポジションを占めることになるだろう。この能力がリサーチ・リテラシーのある人とない人の差となる。今後は情報を得る能力よりも捨てる能力の方が、はるかに重要な素養となってくる』

以前、『「捨てる!」技術』というベストセラーがありましたね。
あれは物でしたけれど、情報にも捨てる能力が必要だということです。
私は物も情報もなかなか捨てられない性分なので耳が痛い言葉です。

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2007年4月14日 (土)

信念を貫くとは・・・

<桜を見る会>首相主催に東国原知事ら1万1000人集う

安倍晋三首相主催の「桜を見る会」が14日午前、東京・新宿御苑で開かれ、宮崎県の東国原英夫知事や、司会者のみのもんたさん、女優の蒼井優さんら各界の著名人ら約1万1000人が集まり、遅咲きの八重桜など約75種1500本の桜を楽しんだ。
 首相は先日、首相公邸の庭で昭恵夫人と散歩しながら桜を観賞した際に大きなアオダイショウがいたと話し「これは守り神だから大切にしたい。『さまざまのこと思い出す 桜かな』。今日は桜のいい思い出をつくって帰っていただきたい」と、芭蕉の句を引用しつつあいさつ。笑顔で出席者との記念撮影に応じた。
 首相は官房長官だった昨年4月15日、小泉純一郎首相主催の「桜を見る会」に出席する前に靖国神社を参拝したが、この日は午前8時32分に首相公邸を出ると、まっすぐ新宿御苑に向かった。【小林多美子】
(Yahoo!ニュース - 毎日新聞 最終更新:4月14日12時25分)

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Sakura5_1

晴れてよかったですね。
安倍総理のお隣は中川翔子さん?

さすがに温家宝首相が帰られた直後の靖国参拝は無かったようですが、この方は狙ったかのように参拝されています。            

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石原知事が靖国参拝 映画完成「戦没者を追悼」

東京都知事選で3選を果たした東京都の石原慎太郎知事は13日午前、靖国神社を参拝した。知事就任2年目の平成12年から終戦記念日(8月15日)に7年連続で参拝しているが、都知事選直後の参拝は初めて。「最後のご奉公」と明言している3期目の都政運営に臨む決意を示したものとみられる。

 また、知事自ら制作総指揮・脚本を手がけ、特攻隊員の姿を描いた映画が5月に公開されることから、産経新聞の取材に石原知事は「映画が完成したので、戦没者を追悼するために参拝した」とも説明した。

 石原知事による最近の靖国参拝は平成18年の終戦の日で、15分ほどで参拝を終えた。今年に入ってからは、都知事選前にも参拝していた。共産党都議団や戦没者の遺族でつくる平和遺族会全国連絡会などは、「過去の反省に立つことなく参拝の強行は許されない。国際的にも批判が広がっている」などと石原知事に参拝中止を求めていた。
(Yahoo!ニュース 産経新聞 最終更新:4月14日8時0分)

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このニュース、ヤフーニュースにはあるのですが、産経新聞のサイトで見つけられないんですが・・・っていうか全然報道されていませんよね。やはり温首相に気を使ってのことでしょうか。

温首相の国会演説は、小泉前首相は欠席されていたそうですし、石原都知事は靖国参拝しました。
お二人とも信念を貫かれたのですね。
中国では絶対にニュースにならないんでしょうけど。

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おまけ
去年の桜を見る会で・・・Sakura6_1

入学式の付き添いですか?って感じ
真央ちゃんかわいいなぁ

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2007年4月12日 (木)

くるくる踊り

~2ch『花の乱』スレより~

15 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 00:24:14.39 ID:jIX/qgRu
野村は今日で見納め?

16 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 01:09:57.61 ID:B9uMK0b5
>15
まだくるくる踊りが残ってるから安心しろ。

17 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 03:12:21.94 ID:HJQgXfZH
ルーも萬斎もこんな目立ちまくるとは思わなかった。
萬斎はすごかったしルーも想像してたよりずっと良かったなあ。
(2人とも立ち回りだけが微妙だったけどw)

19 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 05:52:59.27 ID:dH4sTFKg
>>15
わしに会いたくば、夜空に王良、閣道の星が照り輝やく時、
この龍安寺石庭の跡に来るがよい。
こなたの心の内に、わしは必ず現れよう。

23 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 09:48:02.68 ID:JxRH8DXN
いやー、いい最終回だった。  …って、まだ続くようだが。

誰だよ、「くるくるまつり」とか言って茶化したのはw めっちゃカッコいいじゃん。

25 :日曜8時の名無しさん :2007/04/12(木) 10:12:34.61 ID:tgxZxr99
宗全・勝元・勝光も死んだ今回が、自分にとっての最終回だ。

萬斎、いい声いい演技だった。
ヨボヨボだったのが、足場悪いのに飛び返り決まってた(涙w

三田も迫力あってさすが。

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『わしに会いたくば、夜空に王良、閣道の星が照り輝やく時、
この龍安寺石庭の跡に来るがよい。
こなたの心の内に、わしは必ず現れよう。』

ううっ…、なんていいセリフなんでしょ、感動したっ!

実は本放送当時、萬斎勝元様のマネをして暇さえあれば一人でブツブツ勝元のセリフをつぶやいていた私。。。
かなり怪しかったかも。。。

彼のセリフのあの独特の間の取り方とか呼吸の仕方は真似のできるものではないのですが、かっこよすぎて真似したくなっちゃったんですよ(恥ずかちぃ…)
再放送で再び記憶がよみがえって来て、またブツブツ真似してます、実は。。。

でも2chのレスにもあるように『宗全・勝元・勝光も死んだ今回が、自分にとっての最終回だ』って気持ちは私も同じで、本当の最終回までの放送はあまり真剣に見ていなかったような気がします。

『くるくる踊り』ってネーミングいいですねぇw
あれは狂言の舞台でもたまに見ますが、今度から『あっ、くるくる踊りだ!』と心の中で叫ぶことに致しましょう。

今回は地上波ではないので、実況スレもそれほど多くの書き込みは無いのですが、それでも皆さんの突込みどころが面白いです。

七つの灯明を前に祈祷するシーンでは思ったとおりの展開。

988 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:44.42 ID:A/exz3yF
陰陽師キタ

989 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:47.83 ID:pshAvxFd
陰陽師キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

990 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:52.33 ID:JvS6s70y
陰陽師w

991 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:52.34 ID:I/K9eyKU
陰陽師キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!www

992 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2007/04/11(水) 21:11:54.78 ID:YAxf86sF
陰陽師キタコレ

夢枕 獏さんは映画「陰陽師」で「主役の安倍晴明はぜひ野村萬斎氏に」とご指名されたそうですが、「夢枕さん絶対にこのシーン見てたでしょ」って思いました。

王良、閣道って中国星座の呼び方でカシオペアのことだそうです。

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2007年4月11日 (水)

東大の香水

東大オリジナル香水、きょう発売 2000年の時越えハスの香り

「東大の香り」は2000年の時を越えたハスの香り-。

 東京大学は資生堂とのコラボレーション(共同作業)で、古代ハスの実の香り成分を配合したパルファム(香水)とあぶらとり紙を商品化した。入学式が行われる11日、東大オリジナルグッズとして本郷キャンパス(東京都文京区)内で販売を始める。(後略)
(FujiSankei Business i. 2007/4/11 )

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これ買ってみたいです。どんな香りなんでしょうか、すごく興味あります。
大学オリジナルグッズを販売している、「東京大学コミュニケーションセンター」で購入できるそうです。オードパルファムが30ml 2,100円(税込)、あぶらとり紙(香りの台紙付)が100枚 420円(税込)。

2月に東大に行った時、「東京大学コミュニケーションセンター」に初めて寄りました。いろいろ興味深い商品があって面白いです。(リンク先の商品カタログを御覧下さい)

私は「演習林ペン立て」と「シャープペン」を買いました。ペン立ては北海道富良野にある東大の演習林の木で作られたもので、オヒョウとポプラの二種類あります。

私が買ったのはポプラの方ですが、売店の方が大変親切で、木目の好みまで聞いて下さいました。

場所は赤門を入って左側のすぐのところです。

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2007年4月 9日 (月)

新宿御苑の桜

Kanzan 桜のシーズンに新宿御苑へ行かれたことありますか?
あそこの桜は本当に素晴らしいです。是非一度は見に行かれるとよいと思います。
これからの季節は八重桜が美しいですよ。

ところで、その新宿御苑で毎年今頃総理大臣主催の「桜を見る会」が開催されます。
今年の開催日は14日(土)(午前8時30分から午前10時30分まで)です。
その時間帯は一般の方は入場できないので注意が必要です。

安倍総理は午前9時から10時まで1時間いらっしゃる予定とのこと。
そのあと福島県へ補選の応援に行かれるようですね。
新宿御苑ではどんなことをお話されるのでしょうか。
桜のパワーをもらって応援演説も頑張ってください。

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今まで判りにくかったので、minoriの独り言掲示板をヒッソリと貼ってみました。

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2007年4月 7日 (土)

参院補選の応援演説

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14、15日に参院補選応援=安倍首相

安倍晋三首相が参院補選(22日投開票)応援のため14日に福島県、15日に沖縄県に入ることが6日、決まった。福島県では福島、郡山、いわきの各市で街頭演説を行う。沖縄県では那覇市のほか、米軍普天間飛行場がある宜野湾市などを回り、与党候補への支持を呼び掛ける。
(Yahooニュース、時事通信:4月6日13時1分)

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安倍首相の応援演説の日程が、14日に福島県、15日に沖縄県と決まったようですが、今回は小泉前首相の応援演説はあるのでしょうか?

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福島、沖縄 参院補選きょう告示 本番見据え総力戦

(前略)与党は今回の補選で「二勝」すれば、夏の参院選で過半数に必要な議席数は六十三で済むが、逆に「二敗」すれば六十五が必要になる。自民党の中川秀直幹事長は「福島、沖縄は野党議席だったが、二議席奪還する姿勢で臨み、参院選本番につなげる」と意気込む。
 ただ、福島は昨年の県知事選で敗北し、補選の候補選定作業でも出遅れ、苦しい展開。告示前から中川氏ら党幹部が福島入りし、テコ入れを図っている。沖縄は接戦模様で、告示日は自公両党の幹事長が那覇市の出陣式に駆けつける。安倍晋三首相、小泉純一郎前首相の「二枚看板」の応援演説も検討中だ。(後略)
(北海道新聞:4月5日 8時39分)

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北海道新聞では「安倍晋三首相、小泉純一郎前首相の「二枚看板」の応援演説も検討中だ」と書かれているので、もしかしたら沖縄では小泉さんの応援演説が見られるかもしれません。沖縄はまだ半袖を着るほどの気温ではないのかもしれませんが、今は長袖のかりゆしウェアもあるようですから、安倍さんと一緒にかりゆし姿を見てみたいです。

でも最近、安倍首相と小泉さんの関係って微妙な距離感があるような気がするんですよ。
昨年秋の補選は小泉さん応援には行きましたけど、安倍首相に気をつかって街頭演説はせず、屋内の会場に限って行ったんですよね。あれはまだ安倍首相が郵政造反議員の復党を決断する前でしたが、今回はどうなんでしょ。

でも、小泉さんは小沢さんを倒すことを目標にしていると思うので、安倍首相がお願いすれば喜んで応援に行くと思います。なにしろ「政策より政局の小泉」って言われるくらい政局が好きな小泉さんですから。
安倍さんがお願いするかどうかが微妙ですが・・・

記事にも書かれているように、今回の補選はもともと野党議席だったとしても、夏の本番を考えると1議席は取っておきたいところ。しかも開票日の4日後に安倍首相は訪米を控えているという日程です。ここはブッシュ・小泉との関係にも考慮して、小泉さんの力を借りて沖縄で勝利して欲しいなぁ。そうならばブッシュさんも小泉、安倍の関係が良好だとして安堵するのではないでしょうか。

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2007年4月 5日 (木)

昔の萬斎さん

以前、花の乱のエントリーで昔のストーリーブックや雑誌を見つけたと書きましたが、「週間朝日」と「FOCUS」はこんな感じ。

Mansai4_2

「週間朝日」の表紙はカナ~リカコイイです。この写真を撮ったのは篠山紀信さん。さすがですね!
面白かったのは撮影の時のお話。(週間朝日:浜田敬子氏談)

『衣装、メークを終えた途端、目が「イッた感じ」になった。まず鏡に全身をくまなく映し、カメラの前に。ときおり天井を仰ぎ指をからめ、体をくねらせた。後で聞くと、「鏡の前では自分を演出していたんです」(後略)』

いやぁ確かにイッちゃった感じです・・・
「指をからめ、体をくねらせ・・・」ってかなりあやすぃ雰囲気です。
彼はどんなお仕事でも目的の役柄になりきるんですね。花の乱でも「一人室町時代」って雰囲気を撒き散らしていますがw
本当にあの時代からやってきた方がTVに写っているのかと見まがうばかりに役にハマりきってます。だって目つきがかなりイッちゃってますものw

2chの花の乱スレでは、結構私と同じように思っている方が多くて面白い。
初めて見る方もハマる方はかなりハマってるようです。

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2007年4月 4日 (水)

久しぶりの前総理

Koizumi1_1  小泉純ちゃんの話題を書きたいのですが、ず~っとネタないですorz…
いつもはこちらで独り言を言ってるのですが、久しぶりにブログの方に書いてみようかと思います。(あ、純ちゃん好きの方は大歓迎ですよぉ♪)

今日のフジサンケイビジネスアイのコラム「万里の街角トレンド考」に「久しぶりの前総理」と題して海江田万里氏が小泉前総理のことを書いていらっしゃいます。
先週木曜日(3月29日)に東京ミッドタウンのプレミアレセプションがあってその時ご一緒だったようです。

純ちゃんって2日にもミッドタウンに行ってるんですよね。
うぅぅ…私は土曜日に行ったのにorz…なかなかお会いするチャンスがありません。
えぇ~っと愚痴はこれくらいにしてと、海江田万里氏のコラムですがWEB上に無いので一部引用します。

☆―――――――――――――――---------‐‐‐

 プレミアレセプションのパーティーで興味深かったのは、以下2人の出席者です。ひとりは都知事選挙ただ中の石原慎太郎氏。もうひとりは小泉純一郎前首相です。石原氏とは偶然エレベーターで乗り合わせましたが、「息抜き、息抜き」と余裕のあるところを見せていました。
 一方、小泉前首相は、自分が首相のときに推し進めた都市再生、規制緩和がこうして花開いたということをユーモアたっぷりに語って、会場の人々の笑いを誘っていました。
私の傍らにいた一人が、「やっぱり総理は小泉さんのほうがいいな。ポスト安倍には小泉さんにもう一度登場を願おう」との感想を漏らしていました。
 私はそこまで考えませんが、久しぶりに聞いた小泉氏のスピーチの新鮮さは印象的でした。

☆―――――――――――――――---------‐‐‐

あのぉ~海江田さん、「私はそこまで考えませんが」って絶対ウソですよね?ね?
他人が言ったふりをして「小泉さん好き!」って言っちゃってるでしょw
あ~あ海江田さんも人たらしの純ちゃんの餌食になったかと思いますた(はあと)

※写真は昨年メンフィスに行かれたときのもの

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2007年4月 3日 (火)

語・舞・謡

Gozarunoza37no1 週末の「狂言ござる乃座37th」の感想など少し・・・
写真はパンフレットですが、その中心に「語・舞・謡」とあるように、今回の演目「横座」「重喜」「寝音曲」はそれら狂言の特徴を堪能できる演目で、非常にユニークな公演だったと思います。
「語」は能の演目の間狂言で比較的観る機会もあるかと思いますが、「舞」「謡」はどちらかといえば能のイメージが強いですね。もしも狂言が能の付属物としか捉えていなかった方であれば、狂言師が演じる「舞」や「謡」の世界に驚かれたのではないでしょうか。しかも、今回は野村萬斎師が演じられるというのですから、これはファンの方は必見という舞台でした。

「横座」で萬斎師が惟高・惟仁両親王が帝位を争った時の語りをする場面で、舞台上に立って演じている現在の萬斎師が、どうしても「花の乱」の細川勝元が語っている場面と重なってしまって非常に困りました。。。
まぁそれだけお姿が変わっていらっしゃらないということなんでしょう。もちろん、お若い時の顎のシャープなラインと比べて少し丸みがかったかな~とは思いましたが。

若い時の神経が研ぎ澄まされたような緊張感のある演技も好きでしたが、正直力みすぎているんじゃないかと思ったこともありました。今は切れのある演技はそのままで、しかもどこか余裕を感じさせる演技に変化してきたような気が致します。
そして、細川勝元の萬斎師の演技が素晴らしいのも、軸足がしっかり狂言に置かれているからこそできる演技なのだなぁ、と「横座」の語りを聞いて改めて思いました。

それから万之介師のこと。
私、昔から万之介師の演じる「すっぱ(詐欺師)」が大好き。狂言に出てくるすっぱは悪い奴なんですが、お人よしで間抜けでどこか憎めないところがあります。万之介師は何も演じなくても、語らなくても、舞台に立つだけですっぱの存在感が・・・

その人が存在するだけで舞台上に一つの世界が出来上がってしまうというのは稀有なこと。茂山千作師もそういった方ではないかと思います。千作師の「布施無経」や「泣尼」は演者のキャラクターそのもので笑ってしまうのです。今回の万之介師の「牛を拾った何某」という役も適役でした。

「重喜」は何と言っても萬斎師のご子息祐基君でしょう。剃刀の手合わせの仕草など何とも可愛い。舞台上で見つめる万作師のお気持ちはどんなだったでしょう。
万作師は著書の中で『例えば、おじいさんが孫を教えるとかわいらしさが表に出てくるが、親が子を教える場合は、早くうまくさせたい、早く成長させたいという欲が先に出るから、ついつい大人に似たようなうまい芸をさせてしまうことがある。そうすると先へ行っての進歩がとまってしまう。』と語っておられます。そのため、子供は子供らしく天真爛漫に、言葉を明晰にかわいらしく発声しなくてはいけないという信念でやってこられたそうです。

こうして代々受け継がれていく野村家の教えを、私たちは観客として演者の成長を見る楽しみとして分かち合えるような気が致します。
萬斎師が祖父六世万蔵師との思い出の曲であったように、ずっと遠い将来、祐基君の思い出の曲となることでしょう。

「寝音曲」は萬斎師の「舞」と「謡」が堪能できました。時々「彼が能楽師であったらどんな感じだろうか」と思うことがありますが、この曲でほぼ実現したかのように感じました。厳密には能の舞は地謡があるので謡いながら舞うという感じではなくて、もっと内面的なものを感じさせられるのですが・・・

今回の太郎冠者の小舞謡は特別バージョンで「咸陽宮琴ノ段」でした。「花の春の琴曲は~」で始まるので、満開の桜の季節に合わせてくれたのかもしれません。
まるでお花見の宴で萬斎師の朗々とした謡を聞いている気分、贅沢な週末を過ごさせて頂きました。

☆――――――――――――――――---------‐‐‐

<横座>
◇あらすじ
耕作人が先ごろ手に入れた牛を引き、牛博労に目利きを頼みにいく途中、その牛博労(シテ)がいなくなった秘蔵の牛を探しにきたのに出会う。牛博労はそれは自分の牛だと主張し、生まれるとすぐ座敷の上座にすえ、横座と名づけたのでよべば返事をするのが証拠だという。
耕作人は、よんで答えれば返すが、鳴かないときは牛博労を家来にすると条件をだし、よび声は三声と決める。ところが、二声までは答えない。牛博労は必死になり、昔、文徳天皇崩御ののち、惟高・惟仁両親王が帝位を争い、10番の相撲で定めることになったとき、比叡山の慧亮和尚が惟仁の勝利を懸命に祈ると、絵に描いた西方大威徳明王の乗った水牛が三度までほえ、ついに勝ちを収めた故事を語って、さて「横座よ」とよぶと「モウ」と答える。牛博労は喜び牛を引いて入る。

<重喜>
◇あらすじ
男が寺を訪れ、僧と新発意(しんぼち)(仏門に入って間のない者)の重喜(シテ)を食事に招きたいと申し出る。僧はさっそく出かけようとするが、あいにく頭を剃る者がいない。しかたなく重喜にまかせる。慣れない仕事でどこか危なげである。「三尺下がって、師の影を踏まず」と教えられた重喜は長い棒の先に剃刀をつけ、長刀のように扱って剃りはじめる。しかし、ついには住持の鼻を剃り落としてしまう。

<寝音曲>
◇あらすじ
主人に、自分の前で謡を歌うように命じられた太郎冠者(シテ)は、今後たびたび謡わされては困ると考え、酒を飲んだうえに妻の膝枕でなければ謡えないと嘘をつく。主人は酒を飲ませ、自分の膝を貸してやる。冠者は謡いはじめるが、寝ているときは謡えるのに起きると声が出なくなるようなふりをする。調子にのった冠者はとりちがえ、膝枕のときに声を出さず、起こされたときに声を出してしまう。挙句の果てには歌いながら舞いだし、すっかり嘘がばれるが、逃げる冠者を主人は許し、もう一曲謡うよう声をかける。和泉流では主人が冠者をしかりながら追いかける。

出典
小林 責 監修 油谷光雄 編『狂言ハンドブック』三省堂、1995年、

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2007年4月 1日 (日)

桜・さくら・サクラ・SAKURA

週末はお花見

   Sakura1_4 Sakura2_10 Sakura3_3 Sakura4_1

                                                                                                                                                 

        左上から

青山霊園の桜のトンネル
東京ミッドタウン、ミッドタワーと桜
英霊の魂が宿ると言われる靖国神社の桜
パティスリー・キハチ アークヒルズ店と桜並木

あ~よく歩きましたっ!
土曜日の「ござる乃座」の感想はまた後日・・・

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